蜘蛛子の楽しい転生生活
蜘蛛に転生した女子高生、出だしは最弱の蜘蛛からモンスターを捕食に捕食して次第に強くなっていくのが楽しい 主人公(蜘蛛)とモンスターとの戦いは結構熱い展開もあり、ステータスやスキルなどなどRPG感のある世界での蜘蛛子の戦いはゲームを見てるような楽しさがある コメディ要素強めながら、世界の秘密的な重めの要素もありと、総じてバランス良い作品 老舗の転生物ということもあり、コミカライズもクオリティ高く、やはり昔からある転生系原作作品はどれも良作が多くてありがたい
女子高生だった私が目覚めると…何故か異世界で「蜘蛛」に転生していた! 種族底辺の蜘蛛として迷い込んだ先は毒ガエル・大蛇・果ては龍も跋扈する最悪ダンジョン!?メンタル最強女子が生き抜く迷宮生存戦略!!
女子高生が、気づいたらダンジョン内の最弱モンスターである蜘蛛に転生していて弱肉強食の世界で何度も死にかけながら強くなってサバイブしていく話。
生まれた時から家族が共食いしてるハードモードでスタート。
一難去ってまた一難すぎる。
異世界転生ジャンルはすべての障害を難なく順調にクリアしてストレス無く読めるものが多いが、この作品は一安心したらやばい死ぬ・・!の繰り返しなので、それがいい。
ある能力特化型のスーパー雑魚キャラが、工夫で毎回キワキワで生き延びるの見てるの楽しくない?
糸と毒(あと素早さ)だけで、絶体絶命切り抜けるのいいよね!
ていうか、ちゃんと絶体絶命になるのいいよね!と思うのはこのジャンルがみんなチートすぎてそうならないからだろう。
そういう展開は少年漫画にあてはめればわりとベタなのだけれども。
そして着実に実力をつけていく蜘蛛ちゃん。
そういえばジョジョのストーンオーシャン編も主人公徐倫の能力が糸で、まじかよって絶望した記憶ある。
一見弱そうな能力ほど応用が効いて使い勝手があったりする。
5部ブチャラティのスティッキーフィンガーズというジッパーの能力然り。
ゲーム的世界観なので、ピロンッとレベルも上がるしスキルもあって、強くなれば技や能力を獲得するので、目に見えて強力になっていくのが楽しい。
同時に周囲のレベルが高いところにどんどん突き進んでしまうので依然常に危機には変わりない。
常に危機には変わりないが、獲得していくスキルの中に妙なものが混じっていて何か不穏なことが裏でゆっくり進行しているのがとてもナイス。
生きていくうえでの食事が描かれているのもよくて、これがあるのと無いのとじゃキャラクターの説得力が全く変わってくるし、目の前に死ぬほどの危機がゴロゴロ転がっているのに「地上に出て美味しいご飯が食べたい」っていう欲求があって頑張れてるのが女子高生的でかわいい。
ついつい応援してしまう。
ガンバレ蜘蛛ちゃん!!