釘、楔、轍のような
根っこから強い人間なんていない。 何事にも動じない人、飄々としてる人、人生達観してる奴、 どんな人間もみんな腹には何かを抱えている。 読んでると苦しくて、気持ち悪くて、 でも読まないといけない気がして本を閉じられない。 目を背けてはいけないと思う。 戦争のニュースを見ている感じ。 岡崎京子の好きなところは、全部を逃げずに描き切るところ。 人間の汚いとこ、綺麗なとこ、全部まとめてこねていじってそれでもやっぱりキレイでしょ、と彼女は言う。 そこでああこの人は強い人だと思ってしまうけど、 いや強いだけの人にはこんな漫画書けないよな、とも思う。 読み終えたあと、自分の体に釘が刺さって一生抜けないような、そんな漫画をこの人は描く。 弱い私たちに、ありったけ残酷を突きつけた上で、 それでも生きようぜと、 生きた方がハッピーじゃんと声を張って叫ぶ。 これは私に必要な漫画だ。 誰にとってもきっと意味ある漫画だ。 全ての若者に岡崎京子を。
読んだ後の気持ちは「ず〜ん…」ってかんじでした。
人の欲望とか嫉妬とか生きてるのに空っぽな感じとか、明るくないところの気持ちまで繊細に描かれていふなあと思いました(そういうところが岡崎京子っぽくて好きでした!)
あと、高校生っていいなと思いました。河原とか保健室とか…みんな大人になりかけの子ども 少しずつ大人になっていく。青春だなあと。
高校生に戻りたい。