原点にして頂点の酒漫画
原点にして頂点という言葉をこの漫画に捧げたい!! 現代的なアイテムや背景が登場すればするほど、時代感のアップデートされなさが浮き彫りになっていく酒のほそ道。 楽しく美味しく呑めればいいじゃないかと言いながらもめんどくさい酒呑みばかりが登場し、でも結局みんな楽しければいいじゃないかというところに収束していく酒のほそ道。 アプデ前の人も後の人も、楽しくなるまで呑んで食べればそれでいいよね。自分がよければいいの極地がここにある。みんな自分勝手に楽しければいいんです! という空気感が絶妙に好きなんですよね。 めんどくさいこと言いながら、干渉し合っているよいでありながら自由に酒を楽しんでいる宗達がなんだかんだ好きなんだなあ。 自宅でつまみを作りながら酒を飲む回はレシピ漫画としても重宝するし、一人酒も飲み会もちょっといい店もいろんな酒の楽しみ方が学べる(?)のもいいところ。 時代に迎合することもなく、自分の信念を押し付けることもなく、適度にめんどくさいリアルなスタイルを貫いてくれる酒のほそ道が好きです。 誰よりもめんどくさいカスミちゃんがどんどん宗達に影響されてるのかわいい。めんどくさかわいい。
恵方巻きって
「太く長く良縁を切らない」
って意味での願掛けの食べ方だろうから、
宗達君の食べ方って、
15巻のオチのチビチビ食べも
34巻の変化を味わう食べ方も、
恵方巻きの定義からは外れちゃってる。
太くて長いものを中断なしに食べるのが恵方巻き。
ラズ先生からしたら、その辺をわかっている上で
ギャグとして描いてるんだろうね。
このごろコンビニとかで売っている
「細くて短い恵方巻き」も
恵方巻きの本来の意味とはむしろ真逆になっているし、
それなら宗達流の喰い方のほうが面白いわけだし。
そういうふうに考えれば、
第15巻の超豪華太巻きを本来の作法で食べるのが
最高の恵方巻きの食し方なんだろうけれど・・
あれを普通の寿司屋で頼んだら
どうだろ、一本で4千円くらいはするかな?