スプリガンたかしげ宙先生原作の新作。強化人間に妖怪に戦闘メイドなどいろいろてんこ盛りすぎるので内容についてはあらすじ等を参照してください。

 画力が高く洗練されていて、頭身は高いですがアニメのように見やすくデフォルメされたキャラデザは一見少年漫画のようでもあり、決して子供だましとは言えない深い心理描写や骨太なストーリーは如何にも青年誌的。ヤングガンガンの良さが詰まってるなという印象。
 アクション(主に戦闘メイドの)がまた外連味たっぷりで素晴らしく、銃火器やメカの描き込み、マズルフラッシュや爆発などのエフェクト、長い手足をぶん回して美女が大立ち回りなど、絵だけでも十二分にお金がとれそうな満足度。
 作画の方は初単行本でしょうか?応援したい作家が増えました。

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MA・MA・Match

映画『怪物』みたいな構成の話だった

MA・MA・Match
mampuku
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いい意味で誤解や異説の飛び交いそうな、多層構造のストーリーだったように思う。 主人公の一人である芦原(母)は、生意気な息子とモラハラ夫を見返すべく、息子の得意なサッカーで勝負を挑む。 前半は、ママさんたちが友情や努力によって青春を取り戻しながら、悪役(息子と夫)に挑むという物語で、この悪役というのがちょっとやり過ぎなくらいのヘイトタンクっぷりなのだ。その場限りのヘイトを買うキャラクターは、ヒーロー役の株を上げるための装置として少女漫画では常套手段だ。だが『マ・マ・マッチ』はそういう物語ではないため、話はここで終わらない。 後半は時を遡り、息子と夫の目線で描かれ直す。母目線ではイヤ〜な輩にしか映らなかった彼らにも彼らの言い分や考えがあったのだと明かされる。 真っ先に私が思い出したのが、是枝監督の映画『怪物』の主人公の一人、安藤サクラさん演じるシングルマザーの早織である。 息子が教師に暴力を振るわれたことに抗議するため学校に乗り込むも学校側からぞんざいな対応をされ不信感を募らせる早織。その後教師や子供など、さまざまな視点が映し出されることでやがて全体観が像を結ぶ。 『マ・マ・マッチ』でも、後半部分を読んだあとに最初から読み返すと些か感想が変わる。息子や夫がイヤな奴らとして描かれているのは確かだが、先入観によって印象が悪化していたのも事実だ。なにより、序盤に出てくる夫のコマは母を嘲弄するような不快なものだったが、そもそもこれは芦原母の回想であり主観だ。その後実際に登場する夫は彼女と衝突こそすれ至って真面目だ。 つまり、それぞれの立場から不満を抱いたり譲れない部分でぶつかり合いながら、逐一仲直りしたり折り合いをつけているのだ、という話に畢竟見えなくもない。悪者退治という少女漫画にありがちなフォーマットで導入を描いて入り込みやすくしておいて、後半の考えさせる話でモヤモヤさせる。末次由紀先生、さすがの巨匠っぷりを見せつけた怪作だ。

テセウスの船

どちらかというと『テセウスの船』というより『動的平衡』じゃない?

テセウスの船
mampuku
mampuku

時間遡行をして人生をやり直したとしたら、それは本当に同一の自分といえるのか?という問いを有名なパラドックス「テセウスの船」になぞらえたタイトルだ。 ストーリーに関しては論理的整合性や感情的整合性においてやや粗い部分も感じられたもののサスペンスとして緊張感もあり、ラストは新海誠監督『君の名は。』のような美しい締め方だったし概ね面白かった。 ただ、タイトル『テセウスの船』がイマイチストーリーにハマっていない感じがした。 どちらかといえば「動的平衡」のほうが比喩としてしっくりくるのではないだろうか。 「動的平衡」とはシェーンハイマーの提唱した概念であり、日本では福岡伸一氏による著書『生物と無生物のあいだ』『動的平衡』で有名になった言葉である。“生命”とは、取り込まれ代謝されていく物質、生まれ変わり続ける細胞どうしの相互作用によって現れる“現象”である、という考え方だ。 主人公の田村心は生まれる前の過去に遡り、そこで巻き起こる惨劇を阻止することで、その惨劇により自身に降りかかった不幸な運命を変えようと奮闘する。作品では、過去を改変して自らの人生を曲げようとする一連の試みをテセウスの船にたとえているが、やはりピンとこない。作中、田村心は殺人事件を未然に防ぐため凶器となった薬物を隠したり被害者に避難を呼びかけたりするが、その影響で心の知る未来とは異なる人物が命を落としたり、結果的に大量殺人を防げなかったばかりか予想だにしなかった事態を招くことになる。 この予測不可能性こそがまさに動的平衡そのものって感じなのだ。生命体は、船の部品のように壊れた部分を取り替えれば前と変わらず機能する、ということにはならない。ある重要なホルモンの分泌に作用する細胞を、遺伝子操作によってあらかじめ削除してしまったとしても、ほかの細胞がそのポジションを埋めることがある。これは心が殺人事件の阻止に何度も失敗したことに似ている。思わぬ不運や予想しない死者が出てしまったのも、脚のツボを押すと胃腸の働きが改善するなどの神経細胞の複雑さに似ている。 船は組み立てて積み上げれば完成するが、生命は時間という大きな流れの中で分子同士が複雑に相互作用しあうことで初めて現象する。『テセウスの船』での田村心の試みは人生あるいは歴史という動的平衡に翻弄されながらも抗う物語だったのかもしれない。

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クランド

クランド

ノッカーズ犯罪が次第に増加し始めた頃、新人警察官・大崎圭太巡査は、小さな町に配属された。のんびりと穏やかに日常は過ぎていくかと思いきや、突如としてノッカーズ犯罪が発生!!突然のことに恐怖に震える圭太の目の前に、神様(!?)が現れて!?

ALCBANE

ALCBANE

「BALANCE」の崩れたヒーロー、「ALCBANE」。犯罪を憎み人知れず悪を裁くその正体は、電子工学の天才・台場巽と、彼が生み出した量子コンピューター「SPARC」だった!!この最強タッグが、オルタレイション・バーストを機に増えた異形のノッカーズを相手に果敢に挑む!!

緑の王 VERDANT LORD

緑の王 VERDANT LORD

それは植物たちの反乱だったのか? 突然世界中を襲った“植物異常大繁殖=プラントバースト”によって、地球はなすすべもなく緑に支配されてしまった。それから十数年、細々と栄え続ける人類をあざ笑うかのごとく、植物たちは更なる進化を始めようとしていた。他生物に寄生し、異形の巨獣と化す“行動する植物=アレトゥーサ”とは何か!? 植物たちが見せる驚異のテクノロジーに畏怖し、憎悪する人類の選択とは?第1巻!

スプリガン

スプリガン

危険と思われる超古代文明の遺産を封印することを目的に活動する組織がある。その組織の名は「アーカム」。そして、「アーカム」の誇る特殊工作員を、遺跡に出現するという伝説の妖精にちなんで「スプリガン」と呼ぶ。御神苗優16歳は、その「スプリガン」のひとりだ。A・M(アーマードマッスル)スーツという驚異の装甲強化服を武器に、優が世界の平和を守るために立ち上がり、様々な敵と対決する!!

ALCBANE【アルクベイン】

ALCBANE【アルクベイン】

犯罪者を狩る異色のヒーロー「ALCBANE(アルクベイン)」の活躍を描いたヒーローアクション。電子工学の天才・台場巽(だいば・たつみ)と彼が作り上げた量子コンピューター「SPARC(スパーク)」は、人知れず犯罪者を退治する日々に身を投じる。そんなある日、変身現象によって怪物に変身した犯罪者を倒した巽は、そこへ居合わせた雑誌記者・三ノ輪(みのわ)に「アンバランスな格好」と言われ、自らをアルクベインと名乗る。その後、テレビ取材で変身現象を語る量子物理学教授・石和(いさわ)が、驚愕の変貌を遂げて……!?

クランド

クランド

新人警察官・大崎圭太(おおさき・けいた)と彼が配属された下町の社で祀られている土地神・蔵人(くらんど)が、協力してノッカーズ犯罪者を倒していくSFアクション。ノッカーズ犯罪が続発する東京で、そんな事件とは無縁と思われる下町の交番に配属された大崎圭太。しかしある日、そこの商店街にノッカーズ犯罪者が出現し、恐るべき力で先輩警察官を倒していく。そのパワーにおののく圭太の前に、神だと名乗る蔵人が現れて……!?

ヒーロークロスラインAPPROACH マンガ版

ヒーロークロスラインAPPROACH マンガ版

村枝賢一、たかしげ宙、岡崎つぐお等そうそうたる漫画家達が作り出したシリーズ「ヒーロークロスライン」。この物語は多世界に渡る量子状態が互いに影響を及ぼし合って危機的な状況「オルタレイション・バースト」により、「ノッカーズ」と呼ばれる異能者が現れることになった世界観を共有して生み出される。本書「APPROACHマンガ版」には、フラグシップ作品『ジエンド 炎人 The last hero comes alive』(村枝賢一)第1話を掲載。そして、同じ事件を別視点でクロスオーバーさせた『ALCBANE』(原作:たかしげ宙 作画:衣谷遊 メカデザイン:福地仁 設定協力:高野真吾)、『レイズマン・ゼロ』(出月こーじ)の各第1話を掲載。HXLへアプローチせよ!!

ヒーロークロスラインNEO CROSS

ヒーロークロスラインNEO CROSS

1999年9月26日、多世界に渡る量子状態が互いに影響を及ぼし合って危機的な状況… 「オルタレイション・バースト」が発生した。これを元に、「ノッカーズ」と呼ばれる異能者が現れることになった。これらの世界観をベースに村枝賢一、たかしげ宙、岡崎つぐお等そうそうたる漫画家達が作り出したシリーズが「ヒーロークロスライン」。本作「NEO CROSS」は、たかしげ宙原作のストーリーに村枝、岡崎ら総勢12名がリレー合作で描いたリアル・クロスライン。世界の危機を察知し、「蔵人」「アルクベイン」「レイズマン」「MEAN」そして「ウサ探」が蔵人の神社に集結した! そこに別次元から現れたのは、圧倒的な力を持った敵・破壊神「トリアプロクス」だ! 蔵人たちは恐るべきその目的と野望を断つことがことができるのか!? 超激突を見逃すな!! 参加漫画家●村枝賢一/たかしげ宙/岡崎つぐお/馬場民雄/出月こーじ/栗原一実/御童カズヒコ/深紫‘72/夢来鳥ねむ/なかにしえいじ/ 細雪純/高田慎一郎/広石匡司

恐竜ちゃんと化石くん

恐竜ちゃんと化石くん

大の恐竜オタクでぼっち男子の小化石也。高校入学初日、そんな彼の目に飛び込んだ衝撃的すぎる光景! 誰もいない教室にたたずむ一匹のティラノサウルス…これは夢か、幻か、はたまたタイムトラベルか!!? 6600万年の時を超え、ティラノJK×オタク男子が織りなす空前絶後のジュラシック・ラブコメ開幕!! ※こちらの商品には、巻末にデジタル版限定特典イラストが収録されています。※

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