「花と頰」にも通じるものがある気がする
「花と頬」で話題になったイトイ圭さんのエッセイ漫画です。美術系予備校に通っていた頃から始まって、東京でデザイナーとして就職したけど、色々あって地元の京都に帰ってきたり、すごく好きな人ができたりする話。本当に色々なことが起こるので読んで結構なショックを受ける人が多いかもしれない…。でも自分はふとした時にこの漫画のことを思い出します。大体それは人生が上手くいってない時なんですけど。これを読んだ後に「花と頬」のラストを読むと何だかすごーく感動します。
予備校、美大、デザイン事務所と、進んだ先は闇だった……。 気鋭の新人・イトイ圭が、心を病んでしまった日々を独特な目線で描いたノンフィクションコミック。 ミュージシャン中村一義氏も応援。
作者のイトイ圭が、美術予備校に通い、浪人の末私立の美大へと進学、デザイン会社で勤務のちぶっ倒れて家に戻る、そんな日々をノンフィクションコミック。
進学や就職をするうちにどんどん心を病んでいく姿も描かれているんだが、鬱や闘病記、あるいはブラックデザイン会社の告発などに主題はなく、イトイ圭と宇宙人さん(というあだ名?)の2人の出会いとすれ違いを描いたマンガだなと思った。
心を病んだ過程も宇宙人さんへの説明として描かれているし、その後の話もどうしても宇宙人さんと一緒にいたいという思いが節々から見えてくる。真面目にやってきたのに辛いことばっかりの人生で、自分が深く求めたものとの出会いと別れが表紙や扉絵になっている宇宙空間で1人彷徨うイラストと合わさって切ない気持ちになる。
単行本で発売されているが、noteで全て読める模様。
https://note.mu/itoikkk/m/md832efc81636