初・ジョージ秋山先生作品でした
直近でもドラマになっていたり、巨匠と言われるジョージ秋山先生の代表作になるのだと思います。 主人公は幼い頃の経験から「世の中銭ズラ!銭がすべてズラ!」みたいな歪んだ性格になってしまい、殺人等も犯しつつ権力への道を突き進む、みたいなストーリーです。 最近もこういった露悪的な作品は結構ありますが、この作品からは、少年マンガに描かれがちな綺麗事に対する強烈なアンチテーゼは感じるものの、実は作者のそういったものに対する憧れや希求も感じます。 それが主人公の言動にも時折反映されて出ていて、特にラストシーンはあっけないようですが、個人的にはすごく好きでした。 読んで良かったと思いますし、わたしも世の中を良くするための慈善活動に少しは精を出さないとな、と思わせてくれる作品です。
銭があればなんでもできる!っていうのを別に否定しないどころか肯定しているような気がしている
母親も救えたし、いい暮らしもできるし、知事にもなれるし、問題はねじふせれるけど、真実の愛だけが手に入らなくて…みたいなものは、この歳になって少しわかるような相変わらずわからないような。