逃げて どこまでも逃げて
海の彼方まで逃げ切ったらそこには何かあるのかしら
水平線の向こうにもし
戦もなくて奴隷商人もいない
平和な国があるなら
ここではない どこかに・・・
作品が描く「愛」の解釈
※ネタバレを含むクチコミです。
逃げて どこまでも逃げて
海の彼方まで逃げ切ったらそこには何かあるのかしら
水平線の向こうにもし
戦もなくて奴隷商人もいない
平和な国があるなら
ここではない どこかに・・・
鎖は人間に似合う唯一の首飾りだ
金でも銀でもねぇ
鉄の鎖だ
首につないだ鉄の鎖だけが
人間ってやつを少しゃァましなものに変えてくれる
じゃあここからも逃げたい人はどこ行くの?
お前に敵などいない
誰にも敵などいないんだ
これでしょ。
これ何巻ですか?
8巻だったと思います。奴隷編の最初、森をみた旦那様による一言。
旦那様は、本当にいい人でしたね。アルネイズさんを棒でうったところは怖かったですけど・・・
そうかなあ。旦那様は「普通の人」だったなあと思います。
善良で小心で自己中な普通の人を描きたかったのかなって。
旦那様の囲っている客人達もこんな感じだし…(9巻)。これもなかなかの名言…黒い意味で。
でも、トルフィンが目覚めたのって旦那様のおかげじゃないですか?この森を耕したらお前たちは自由になれるって、自由の対価と試練を与えたのはいいことだと思いました。
トルフィンが気力をとりもどしたのはエイナルと大旦那のおかげじゃないでしょうか?
旦那様は状況は作りましあが、心理的な影響は小さいような…。
確かに!エイナルと大旦那様の影響が強いですね。
私、けっこうトルフィンが「もう人を傷つけない」って心に決めたシーンすごく印象的に残ってます。
あそこから「この物語はどこへ向かうんだ?!」って思いました。
そうですね。奴隷編でもたびたびトルフィンの戦士としての強さを強調する場面があったので、「あれ、もう戦わないの?」とおもって意外でした。
でもその後もなんだかんだで戦ってはいますけどね。
確かに、なんだかんだ「平和を築くためには戦うことも必要」とかアッシェランドの亡霊(?)にそそのかされたりしてますね。
でもアッシェランドの「本当の戦士になれ」ってこの全体のテーマだと思うんですよ。トルフィンの目が変わったのも、トルフィンのお父さんが剣を再びとったのもお「守るべきもの」のために立ち上がったという共通点がありますよね。この物語のテーマってわたしそういうことだと思ってるんです。
千年期の終わり頃、あらゆる地に現れ暴虐の限りを尽くした最強の民族、ヴァイキング。そのなかにあってなお、最強と謳われた伝説の戦士が息子をひとり授かった。トルフィンと名づけられた彼は、幼くして戦場を生き場所とし、血煙の彼方に幻の大陸“ヴィンランド”を目指す!!『プラネテス』の幸村誠が描く最強民族(ヴァイキング)叙事詩、堂々登場!
千年期の終わり頃、あらゆる地に現れ暴虐の限りを尽くした最強の民族、ヴァイキング。そのなかにあってなお、最強と謳われた伝説の戦士が息子をひとり授かった。トルフィンと名づけられた彼は、幼くして戦場を生き場所とし、血煙の彼方に幻の大陸“ヴィンランド”を目指す!!『プラネテス』の幸村誠が描く最強民族(ヴァイキング)叙事詩、堂々登場!