家を買うって、無謀なのか、堅実なのかにコメントする
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プリンセスメゾン

まず、絵で殺され、そして泣く。不思議な漫画

プリンセスメゾン 池辺葵
みこチャン
みこチャン

手にとる時、「表紙がかわいくてオシャレだな」というだけの理由をもちレジに持って行った。家に帰り珈琲なんぞを啜りながらシャレオツな漫画を嗜む私カコイイむき出しで読みだしたのだが、気づけば珈琲はいつの間にか冷めていたし、組んでいた足は解かれてあぐらをかいていたし、私の中のシャレオツな漫画を嗜むカコイイ私は死んでいた。 プリンセスメゾン。 家を買いたい女の子の話。だけじゃ、なかった。 これは作者の気まぐれですか?ってほど、ふ、とした拍子に「閑話休題!沼越ちゃん以外の女性の生活を垣間見てみよっか!」という回がたびたびあるんだが、私はその回のどれだったか今やわからないが、 女性が朝おきて、夜、ベッドで眠る。 というだけの描写にしか思えない回で、なぜか泣いてしまった。 なにがそんなに感動的だったのやら、言語化するには能力が足りないだけかもしれないが、とにかく 絵で殺され、そして泣いたのだ。 じわ、と滲むようにそれは広がり、幸せと寂しさのはざまにゆれるような、そういう不思議なきもちをくれた。 かなり売れて、確か実写化とかしてたけど、これは漫画、静止画でないと、そしてこの絵柄でなければ、出せないものが絶対にある、と思う。 池辺葵は他作品もステキに滲む作品ばかりなので、プリンセスメゾン以外もおすすめです。

こどもの楽園

今までの読切は好きでしたが。

こどもの楽園
名無し

本作について率直に述べると、作品全体を通して、物語運びの緩慢さと説得力の不足が目立ちました。 まず、ストーリーの構成に関して、冒頭からラストにかけて主人公に明確な変化がなく、物語としての推進力をほとんど感じられませんでした。 「人物が変わる」「状況が進む」という基本的な物語の骨格が欠けており、読後感も非常に希薄です。 冒頭2ページ2コマ目では、主人公が焦燥感を見せる描写がありますが、後半の感情から考えるに、その表情はおかしい気がしますし、内心の感情の動きが理解しにくいです。 読者が彼女に感情移入するための導線が極めて弱く、キャラクターへの興味を持続させにくい作りにもなっています。 先生や慰問客に対して主人公がどういう感情を抱いているのかすら不明瞭であり、物語の冒頭については、致命的な弱さを感じました。 作品の大部分が会話だけで進行しているにもかかわらず、その会話も、すでに最初から主人公がもっていた感情を繰り返すばかりで、主人公が新たな気づきを得るものでもなく、演出として動きがないことに加え、会話劇としても内容に発見がないため、単調さが際立ち、読んでいて強い退屈を覚えました。 さらに、物語に結論やメッセージ性が欠如しており、読者に丸投げする形になっている点も問題です。 テーマ自体には社会的意義を意識した意図があることは見受けられますが、それを掘り下げることなく、ただ表面的に「題材を取り上げた」だけにとどまっており、結果として浅いファッション的フェミニズムに見えてしまっています。 テーマを選ぶ以上、作者自身の視点や覚悟が作品ににじみ出るべきであり、それがないままテーマだけを扱うのは、むしろ逆効果になりかねません。 残念ながら、本作はテーマの重みを活かすだけの構成力も筆力も伴っていない、という印象を拭えませんでした。 前作でもフェミニズム的テーマを掘り下げきれないまま終わったと感じていましたが、その課題をそのままこちらでも感じた次第です。

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