エビスさんの本性
ものすごくわかりやすく性格が悪い。暗い。暗すぎる。 同級生にこんな漫画描いてる奴がいても絶対に友達はできない。 でも読みやすいのはなぜかというと、 ただ暗いだけじゃなく、あっけらかんとしてるからだと思う。 創作の根元がどんなに暗くても、そこに社会性やメッセージ性なんてものはない。社会に物申す気などない。なぜなら他人に興味がないから。 あくまでギャグであり、馬鹿やってるだけなのだ。 そこが蛭子漫画の魅力だと思う。 社会に絶望して孤独を悲しむのではなく、 社会に絶望したが故に全員馬鹿にしてやる、みたいな。 卑屈なのに上から目線。何重にもひねくれた人間。それが蛭子さん。 バス旅観てるじいちゃんばあちゃんは蛭子さんの胸の中の(しかも割と浅いところにある)ドロッドロの本性を知っているのだろうか。 バス旅で蛭子さんのファンを集めて漫画を読ませて何人残るかふるいにかける特番やってくれ。
蛭子さんファンクラブの会長の高校生の葬式で笑いを必死にこらえるエピソードすごい好き
これですかね。http://www.geocities.co.jp/NatureLand/9932/ebisu.html
この本の巻末に葬式とか笑ってはいけないところで笑ってしまう話が載ってます。歯医者でも笑うらしい。
蛭子さんの父親の葬式で実の兄貴と顔を合わすも特に言葉もかわさず、そのまま二人で競馬場に行き、そのまま別れるっていう話も好きですね。
テレビに出るようになった蛭子さんはかなり洗練されているらしいですね。昔は本能のままに生きる動物に近いみたいなコラムを読んだことがあります。
この表紙をずっと見ているなんか不安になる。