そうたのほうちょう
あらすじ
料理には人生を変える力がある――。北丘蒼太(きたおかそうた)、20歳。銀座の名店“富み久”で、厳しいけれど情に厚い親方のもと、板前目指して奮闘中。いつの日か、人の心に届く料理を作るために……。そんなある日、高校の同級生・加賀美がアルマーニのスーツに身を固め“富み久”を訪れる。ブランド品を輸入する会社を立ち上げ成功し、追加出資を申し出た久米社長の接待に使いたいと言うのだが……。
おいらんねえさん
あらすじ
遊女の世話や雑用をしながら、遊女という生き方を学んでいく“禿(かむろ)”と呼ばれる少女たち。彼女たちが自分の姐さん方を“オイラん姐さん”と呼んだことから、“花魁”という言葉が生まれたとか――。吉原・新嬉楼(しんきろう)の禿・なみじの“オイラん姐さん”は、地獄太夫と呼ばれる橋立花魁。琴の演奏を間違えるなみじをキセルで叩いたり、客にロウソク責めをしたりと、性格のキツさ、エゲツなさからその通り名がついていた。そんな姐さんから「花魁になってどうするんだい?」と聞かれたなみじは、「素敵な人に身請けされて……」と答えるが、「フン、青臭い夢だね。捨てちまいな、そんな夢」と言われてしまう。“自分の夢をつぶされた”と落ち込むなみじだが……。吉原に生きることを運命とされた禿・なみじが見た遊女たちの世界とは?お江戸吉原遊女ロマン!!
ぷれいきゃっち
あらすじ
野球好きが高じて草野球チームを結成した居酒屋店主。野球を愛する仲間のためにできることは?草野球を通じて青春を疾走する大人たちの遥かなる「夢」!元プロ野球選手が伝授するテクニック満載!!
びっぐしょっと
あらすじ
サンデースポーツ新聞社・契約カメラマンの神谷悠介(かみや・ゆうすけ)は、娘のリコとともに妻・奈可子(なかこ)の実家に住んでいる。同じ文化部に所属する相棒の契約記者・安東奈津(あんどう・なつ)と真実のスクープ“ビッグショット”を撮るべく、日々忙しく飛び回る!売れっ子アイドル、球団を解雇され、他球団のテストも拒否されたベテラン投手、妻に愛想をつかされ離婚された役者志望の男など、神谷のファインダーは諦めない人間のドラマをやさしく、時に鋭く捕らえる!!
ほろよいしゅぼうしゅんのさかなれしぴへん
あらすじ
高級珍味から1秒肴まで、旬の素材を活かした肴レシピ満載!! もちろんそれぞれの肴にピッタリのお酒もバッチリ紹介! お酒を旨くするワザやこだわり、名物やウンチクなど酒席の楽しい話題など、お酒愛好家に贈るハートフル・ショートコミック!!
ほろよいしゅぼうごくじょうのさけとさかなへん
あらすじ
今宵一献傾ける、その合いの手は? 海の恵みか里の幸か……四季折々の酒と肴の楽しみをしっとり描いて大好評の、ハートフル・グルメショート。古今東西の旨い酒と肴が登場!!
いっぷくいきますか!!
あらすじ
『THE3名様』でおなじみの石原まこちんが描くスモーキング・ブルースの世界!島耕作にひそかに憧れているオヤジ・嶋さん(48歳)、高倉健にひそかに憧れているオヤジ・タカさん(51歳)、オヤジを意識し始めた小オヤジ・カツノくん(29歳)。この3人の男達が会社の屋上で一服しながらゆるくゆる~く会話する、究極の時代逆行型喫煙系ショートギャグ!「来年の夏までには喫煙室が社内でできますよーーに…」、秋風にあたりながらのカツノくんの願いに嶋さんは意外な一言を……!?
いっぱいいきますか!!
あらすじ
『THE3名様』の石原まこちんがお届けする、ユル~い雰囲気が味わい深い脱力系ギャグマンガ!島耕作にひそかに憧れているオヤジ・嶋さん(48歳)、高倉健にひそかに憧れているオヤジ・タカさん(51歳)、オヤジを意識し始めた小オヤジ・カツノくん(29歳)。この3人が居酒屋で生ビールを飲みながら繰り広げるサラリーマン類オヤジ科目ボヤキ属系の会話は一度ハマるとやみつきになること間違いなし!愛社精神で転職を止めたというカツノ君。会社への愛を数字で表すと71とのこと。いったいこの数字は何を示しているのでしょうか?また、エレベーターの使い方をめぐる嶋さんの問答に最後につっこむタカさんが渋い!!『一服いきますか!!』の雰囲気をそのまま引き継いだ正統なる続編!!
はなしかのにょうぼうにんぎょうちょうにんじょうばなしへん
あらすじ
あったかい下町情緒とほんのり香る江戸情緒、居心地満点の人形町を舞台に噺家・やんまとその妻・奈津がおくる落語人情コミック。噺(はなし)はまずくはないが、今ひとつパッとしない極楽亭やんま。“借金も芸の肥やし”と、ためたツケの返済を迫るママから逃げていたところへ、やんまの師匠であり平成の名人、落語界きっての大看板・極楽亭閻魔(えんま)が現れ……。落語を愛するやんまと奈津の夫妻を中心に笑いあり、涙あり、スリルあり、そして人情ありの日常。人形町に恋風吹いて、やんまと奈津ちゃんが駆け抜ける――。「金なんざ無くたってクヨクヨしない!情けは人のためならず!!情けは天下の回りモノ!!!っとくらぁ!!」。
ねおびっぐまぐなむくろいわせんせい
あらすじ
文部省直属の特別第一指導教育課に所属し、文部大臣より銃火器に使用を許可されている特別な教師・黒岩鉄夫。年齢や経歴など一切が不明のこの男は、学校から学校を渡り歩き、問題のある生徒や教師を処罰していく!そこに困った生徒がいる限り、黒岩はどこへでも赴任する!
ぎんばえ
あらすじ
水と安全……そして、人命救助はタダではない!!民間救助会社・GQ(ジーキュー)。救助費用は高いが、救助を必要としている人がいれば、どんな手段を使ってでも助け出す。高層ビル「フソン・タワー」で火災が発生し、巡回中だった守衛が取り残されてしまう。利益優先で杜撰な安全管理のため、消防ですら手に負えない。そこにGQ代表取締役の名刺を持った男が現れ、言い値での救助を買って出る。GQ救助隊員(メディック)、早乙女鉄男(さおとめ・てつお)は、ビルの屋上から決死のダイブを試みるが……。あらゆる災害や事件に立ち向かう男達を描いた本格レスキューコミック登場!!
さくらのだいもん
あらすじ
極道の鑑(かがみ)と称される伝説のヤクザが、警視庁の刑事に……!刺青を背負った型破りな刑事が凶悪犯を相手に大暴れ!!峯春夏(みね・はるか)は、警視庁富士見署生活安全課より、特強(本庁刑事部遊撃捜査課特殊強襲犯捜査係)に転属してきた新米巡査。着任早々、実日町朝倉ビル消費者金融ハピネス新橋に押し入った毒島の立て籠もり事件が発生。強盗殺人と強制ワイセツで前科8件の毒島に、ショットガンを手に刺青刑事・貴場龍也が立ち向かう!!
ほろよいしゅぼう
あらすじ
角紅商事・営業二課、上野大希(ひろき)と営業一課・村田京子は、美味しいお酒とそれにピッタリの酒肴を求め、春夏秋冬・日本全国を駆け巡る!酒愛好家におくるハートフル・ストーリー!取材紀行、ホロ酔いばなし、日本酒の飲み方、選び方などなどコラムやエッセイも充実!!今宵あなたも、酒と旨い肴が欲しくなる……!!父親の葬儀後、大の日本酒好きだった父が33年間、通い続けていた店を訪れた上野大希。ワインや洋酒など、日本酒が苦手な上野は、燗酒を出され当惑する。しかし一口飲んでみると、その旨さに「いいっスね」。その言葉を聞いて、店主は「いしるの貝焼き」と山廃純米酒「黒帯」を差し出した。本来ならこの店では扱っていなかった酒だが、30年来の常連さんが持ってきたことで扱うようになったという。上野と同じ所作を見た店主が気を利かせて差し出したのだ。上野は、亡き父親の存在を感じながら乾杯する。「親父の店」の他、「炉ばた」「無濾過の酒」など酒好き納得の全27話を収録!
めいたんていまだむほーむず
あらすじ
かの名探偵シャーロック・ホームズのひ孫にして、大富豪の未亡人!!すべての男性を魅了するマダム・ホームズが難事件に挑む華麗なるミステリー!!金持ちが大嫌いな警視庁捜査一課の刑事・和藤孫一は、特別命令によりクルーザーで行われるマダムの誕生パーティの警備を行う。美しきマダムの挨拶のあと、突如船は過激派「さきがけ」の支配下に置かれてしまう。戦おうとする和藤を制するマダムだが……。美しき名探偵マダム・ホームズと無骨な刑事・和藤の出会いを描いた「船上のパーティー」をはじめ、スチュワーデスとして潜入捜査する「麻薬深夜便」など、マダム・ホームズの魅力が凝縮された第1弾!!
くろいたいよう
あらすじ
「お前にも見えるはずだ。ネオンの上空にひときわ黒く輝く太陽が」――華やかな水商売の世界で頂点を目指す、野望多き青年・立花篤と風俗王・藤堂猛との熱く激しいバトルを描く衝撃作!キャバクラ「ミントキャンディ」で働く新米ホール・立花。彼は父の入院費を稼ぐため、嫌悪する水商売に身を投じていた。しかし社長の藤堂に才能を見込まれ、わずか3週間でホール長に昇任。最初は戸惑いを禁じ得ない立花だったが、密かに想いを寄せるナンバー1キャスト・千鶴のため、夜の世界で登りつめる決心をする……。
ごうきゅうしょうじょ
あらすじ
「男子生徒でなければ甲子園に出場することはできない」――。高野連の規則という高いハードルに挑む、ひとりの少女がいた。その名は麻生遥(あそう・はるか)。甲子園で優勝までした野球の名門校・港北大付属湘南高校。22年前、夏川啓吾をエースとして優勝して以来、10年以上県大会の予選止まりと低迷していた。そんな夏川の娘である遥は“あきらめない限り夢は叶う”という父の教えを胸に、港湘野球部に入部するが……。すべての高校野球ファンに贈る、渾身のリアル・スポーツ劇画登場!!
お高くとまりながらも陰のある花魁が主人公で、彼女を中心に情念渦巻く吉原の人間模様を描く…。そんな内容だと想像していましたが、本作はその先入観とはかなり違う、ずっと小気味の良い作品で、たっぷり堪能させて頂きました。主人公は地獄太夫と呼ばれる橋立花魁。どんな鬼のような花魁かと思うでしょうが、これはその技からついた異名。施虐の芸使い、そう、今でいうSMの女王様なんです(2巻の表紙でろうそく持ってます)。よく言えば客がどうして欲しいかを読み取る才能に長けている、悪く言えば変態専門の橋立花魁は人気も上々。で、この橋立が馴染み客と息の合った攻防?や、成り上がり者と意地の張り合い、はたまたとある武士と真剣勝負を繰り広げる。そのさまは上等な小話や落語を見ているようで、まさに”粋”のひと言。また著者はこの時代の吉原をずいぶん調べたようで、「えっ、これで避妊してたの」なんて薀蓄ネタも拾えます。3巻以降は単行本が存在せず、雑誌からの電子化で少々アラのある造りにはなってますが、野暮なことはいわずに楽しんでもらいたいですね。