大自然マンガの感想・レビュー230件<<45678>>動物や自然の緻密な描写が美しい漫画ニッポン動物記 本庄敬名無し自然の中で暮らす動物、人間に飼われている動物、人間と争う動物、さまざまな動物の姿が描かれています。人間の視点から描かれる話には、自分と動物との関係を考えさせられました。動物の視点から描かれる話では、動物たちの暮らしを体験することができました。山や森などの自然の風景や、動物たちの毛並みなど、細かなところまで描かれており、何度もくり返し楽しむことができると思います。日常を離れて自然の中で深呼吸をするような、爽やかな読後感の作品でした。本当に熊撃ってる漫画だったクマ撃ちの女 安島薮太名無し熊撃ちと言っても熊を撃つ為にはこう言う道具が必要です、とかキンカムみたいにちょっと非現実的に熊と戦う漫画だと思って読んだら…違う!ガチで熊撃つ漫画じゃないですか! 自分は熊が出る地域に住んでいなかったので熊鈴とかエキノコックスとかそう言うものに馴染みが薄かったんですが北海道の人はこう言うことをリアルでやってるんですかね? いやー野生は怖い!! 熊と戦う女性はかっこいいです生死をかけた狩猟の現実と善悪を問うクマ撃ちの女 安島薮太六文銭3巻目になって、自分好みに面白くなってきた印象。 主人公はライターで、女性猟師チアキと一緒に狩猟現場の取材をするという話。 1巻は、狩猟の現実とか銃の扱いとかがメインだったが、2巻の最後チアキ(と、その姉)の過去の話からグッと奥行きがでて、3巻では、いわゆる違法行為を平然とするが狩りのスキルは高い師匠の話で、じわじわと自分好みに面白くなってきた。 こういうアウトローな強キャラが好きなんですよね。 なんで、出てくるとテンションあがります。 主人公たち(得てして正義、正論)とは違った独自の美学をもっていたり、キレものだったり、強さにブレがなかったりするので、謎のカッコよさがある。 主人公たちとは違う価値観で己の正しさを見せつけてくれるんです。 (るろ剣の斎藤一みたいな) そんな、チアキの師匠もすごい。 獲物がいないのに銃に弾を込めてる状態は違法なようですが、そんなものは無視。 山の中で、急に襲われて誰が守ってくれる?法律が守ってくれるのか? と言わんばかり。 確かに正論だ。 安全のために法があるはずだが、狩猟現場で安全はどっちなのか? 誰にとっての何の法なのか? 考えさせられるフレーズだ。 野生動物たちが相手の常識が全く通用しない世界に、何でも利用すると豪語する師匠。 銃、車、知識、経験を使いこなし、手際よく効率的に狩りをこなす。 邪魔な法律は無視。 目的のために、手段を選ばない男。 どっちが正しいとか言えない。 結局、ルールを守っても、死んでしまえば意味がないからだ。 ライフルとか狩猟の現場が中心で、クマを撃つとか撃たないとかの話で終わるかと思ったが、こうした法の遵守的な善悪の話もでて、ストーリーに深みがましてきた。(これも現実といえば現実だが) 3巻最後が衝撃的で、師匠どうなるんだろう…。もし現実に起きたらサバイバル~少年Sの記録~ さいとう・たかを 宮川輝名無し大地震の影響で街や人々が消え、一人残されてしまった少年。サバイバル生活を送りながら、様々な試練を乗り越えてゆく少年が逞しい。原作を読んでないので、結末を知らずに新鮮な気持ちで読めてるのかもしれない。「もし自分だったらこうするのにな〜」などと妄想しながら読むのが楽しい。 山と共に生きるマタギマタギ 矢口高雄かしこ山と渓谷社から出版された文庫版で読んだんですけど、いや〜風景描写の素晴らしさに圧倒されますね!初めはなんで山と渓谷社からマタギが?と思ったんですが、読むと山に登りたくなる、自然に還りたくなります!それと同時に、山の恐ろしさと有り難みも学ぶことが出来ます。山そのものが神なんだ!と。 マタギなので動物を狩るのですが、むやみやたらな殺生はしません。そこには技術と知恵と代々伝わるかたい掟があるのです。熊の恐ろしさはもちろん、猿も大群で襲ってきたり、人間と動物の戦いではいつも手に汗を握りました。どんなに熟練のマタギであろうと一筋縄ではいきません。でも私が一番興奮したのはニホンオオカミとカモシカの戦いです。野生同士の戦いにおいて人間はただの傍観者でしかありません…。これが大自然です…。 最後の湖に現れた巨大生物には驚きしかありませんでしたが、何が起こったって不思議じゃない、山ってのはそういう神秘を含んでいるんだ!と、納得させられたのも事実です。やっぱり風景描写がすごいからでしょうか。いつだって本気。勝負師・魚紳、復活。バーサス魚紳さん! 矢口高雄 立沢克美名無し※ネタバレを含むクチコミです。クライマー列伝岳人列伝 村上もとか名無しドラマ「JIN-仁-」の作者、村上もとか氏の作品だったので、興味があり読んでみました。 作者はプロの登山経験者なのでは?と思えるほど、リアルな雰囲気です。 山で人が死ぬところなど怖いけど、どんどん引き込まれて、気が付けば全部読んでいました。 全2巻で読みやすいのでオススメです。 突きつけられる今後の日本の形おらが村 矢口高雄hysysk日本の中山間地域における問題の根深さや、それでもそこで生きることの大切さを描いた素晴らしい作品。 舞台は1970年代の秋田とのことだが、2020年のオリンピックやその少し前の地方創生など、色々と現在と重なる部分がある。出稼ぎによる若者の流出、ディスカバージャパンなどで理想化された田舎…主に世代間の価値観の違いによる衝突はそこここに現れるが、どれが正しいとは言い切らないところが良い。自分の置かれている状況や読むタイミングによって、共感するキャラクターも違ってくると思う。 ウイルスの脅威で外出制限を要請されている都会での生活を送りながら、自分が選ばなかった生き方について考えるきっかけになった。あふれ出る童貞感ムシヌユン 都留泰作ひろりんぬ主人公が童貞まっさかりって感じで本当に気持ち悪い。童貞感(と虫の描写)はとてもリアル。 最新刊まで読んでも結局どんな話かよくわからないけど続きが気になる不思議。 あ~こういう話なのか!と思ってもそれは大抵裏切られるのがなんか痛快?な感じがするんだけど自分はMなんだろうか美しい風景釣りキチ三平 矢口高雄名無し釣りへの愛に溢れた名作。 この漫画を支えているものの一つが、美しい風景描写だと思います。 緻密で透明感があり、いかにも「漫画」なキャラとの対比が際立っています。 直接、原画を拝見したことがありますが、雑誌で見るよりも数段美しく、芸術的で惚れ惚れしました。 漫画家さんが背景を描くときのお手本として「釣りキチ三平」から学んでいると聞いたことがあります。そういう意味では、矢口高雄先生の絵はこの先も絶えず影響を与え続けて行くのだと思います。 ちなみに昭和の漫画事情と言いますか、タイトルのキチはキチ○○の意味として堂々と使われています。今だとアウトな表現なので、これだけで作品が誤解されたり敬遠されてしまうことがないよう願っています。 ハイスペックな魚紳さんバーサス魚紳さん! 矢口高雄 立沢克美名無し魚紳さん!といえば鮎川財閥の御曹司であり、フェンシングの腕前はオリンピック選手級で国際弁護士でもある、愛子ねえちゃんもゲットした完全無欠の男。 そんな完全無欠の魚紳さんに釣り勝負を挑む企画なんてファンなら胸いっぱい、ご飯が何杯でもいただける内容です。魚紳さんも仕事のことやこの企画に出演される時間の工面など、だいぶ悩まれたようですが、よくぞ決断してくださいました。絵柄もとてもかっこいいと思います。ハイスペックで嫌味なしの魚紳さんの魅力が十分にあふれ出しています。ファッション誌でも拝見したいくらいの抜群のスタイルです! 仕掛けやロッドも丁寧に描かれていて自分も釣りに行きたくなりました。山賊ダイアリーを読んで山賊ダイアリー リアル猟師奮闘記 岡本健太郎名無しこの作者さん、あまり絵がお上手ではない。 だが、獲ってきたものをジビエ料理にしたり、それを食べているときの描写を見ていると本当においしそうで、読んでいてお腹が空いてくる。 ちなみに、銃で行う狩猟では鳥がメインで、罠猟を始めるまではカモやキジバト、ヒヨドリやカラスなどを捕ってた。一度は読んどくべき漫画岳 石塚真一名無し読んだ気になっていて読んでなかった漫画 まだ一巻目ですが面白いですね。 遭難救助する時にみんな謝って主人公が「謝らない謝らない」ってなだめるんですが、実際に皆謝っちゃうんだろうな〜 なんで登るかも人それぞれ。 自分も登り始めですけど山をなめないで準備万端で行こうと思います。 大人でも楽しめる少年漫画風のシルフィード 本島幸久ダービー絵はいかにも古臭い少年漫画といった感じで慣れるまで時間がかかったけど、次第にストーリーに惹き込まれていった。 ダービー、菊花賞、そしてついには凱旋門賞と活躍のステージがどんどん上がっていくのは読んでいて爽快。 その一方で単純なサクセスストーリーに留まらず、人と馬の結びつきや、競馬界の裏事情、騎手の過酷な練習など、細かい部分もちゃんと描写されている。 私は当時リアルタイムでは読んでおらず、最近読んだばかりなのですが、大人でも十分に楽しめました。釣りの楽しみがリアルに分かるマンガ釣りキチ三平 矢口高雄名無し週刊少年マガジンに掲載されていたころ、書店で立ち読みしていたのが記憶に残っています。 小学生の頃、マンガ雑誌はコロコロコミックを好んで読んでいたため、少年マガジンはあまり自分好みのマンガが少ないので購入してませんでした。 そんな私ですが、釣りキチ三平だけは読んでいましたね。 特に、細かい自然模写が好きで性格に裏表のない主人公・三平が好きでしたね。 自然を相手に大きな魚を釣り上げるロマンが溢れていて、当時小学生であった私も感動を受けました。マンガに限らずテレビ番組でもよく見ていました。 小学生の頃は藤子不二雄マンカが好みであったため、少年ジャンプ系に載っているマンガはあまり読みませんでしたが、少年マンガはあまり読まないけど、釣りキチ三平だけは読んでいたという人は意外と多いのではないでしょうか? 釣りを趣味にしている人も、このマンガがきっかけでハマってしまった人も多いでしょう。 素朴なマンガですが、ドラえもんのように誰にでも好まれる作品だと思われます。クラムボンがかぷかぷ笑ってそうな世界観ハクメイとミコチ 樫木祐人野愛ファンタジックだけど体温や匂いのある作品。宮沢賢治や長野まゆみが好きなひとはこの漫画が好きだと思うし、この漫画が好きなひとは宮沢賢治や長野まゆみを読んでほしい。 幻想的だけど民話のような温度があるので、どこか知らない世界の話ではなく臨場感を持って物語に入り込める。 きっとどこの国のひとが読んでも、なんとなく懐かしい気持ちになれる気がする。 あとは食べ物がとても美味しそうなところも魅力的。 大きく切り分けられたブルーベリー食べたい…。人間のサイズをうらんでしまう…。 個人的な願望ですが、長野まゆみの『少年アリス』を樫木先生に漫画化していただきたい…。宮沢賢治だったら『シグナルとシグナレス』か『やまなし』をぜひ…。 都会の生活に疲れた田…リトル・フォレスト 五十嵐大介野愛都会の生活に疲れた田舎で農業して暮らしたい、なんて話を聞くと馬鹿じゃないの農業なめんなと思ってしまう。田舎出身ではあるものの、別に実家は農家じゃないし農業経験なんてないのに。 明らかに田舎で育った者には、田舎への負い目と誇りが入り混じった謎のアイデンティティみたいなものがあるのだと思う。 だから、という訳ではないけど凄く響いた作品。 ゆったりした時間が流れているように見えるけど、畑と向き合うのは命と向き合うことだから結果的にいち子は自分と向き合えたのかなあなんて思った。 同じことを感じたひとがほかにいるかはわからないけれど、作物を収穫して食べる行為が妙にエロティックに感じられた。生命活動の原点だからなんだろうな。生きるって眩しい。 発酵しすぎた米サワーのエピソードがとても可愛くて好きです。ツレない釣り女子に釣られる乙女つれづれダイアリー 草野ほうきあうしぃ@カワイイマンガ初心者との釣行はメンドクサイと、ある釣り人から言われた事がある。 教えながら自分の釣りをするのは大変だ。大抵の釣り教師は、自分の釣りを半ば諦めている。なので初心者は、教師が目を輝かせて釣りの蘊蓄を語るのを、きちんと聞かなければならない。教師はそうやって、語り合える釣り仲間を増やしたいと思っているのだから……だそうだ。 十年以上前に聞いたこんな言葉を、『つれづれダイアリー』を読んでいてふと、思い出した。 ★★★★★ 橘音々子は、女子高生ながら極端な釣り至上主義者。人との交流を一切断ち、釣りのためだけに行動する。 そんな彼女を気に入ってしまった、同級生の森野アリス。何とかしてお近づきになりたいが、名前も覚えてもらえない。 しかし、アリスが「釣りに興味を示した」瞬間だけ、音々子が反応する。そして釣りについて滔々と話し、釣り方をレクチャーする。 独りで釣りをしたいという「釣り愛」と、釣りに興味のある者を無碍に出来ない「釣り愛」のせめぎ合いの結果、音々子はアリスに遭うと「チッ」と舌打ちしながら(恐っ)釣りを教えてしまう。 音々子の釣法の説明は丁寧で、魚の食べ方まで詳しい。釣りの教科書として初心者から、割とできる人でも楽しめる内容。(『週間つりニュース関東版』掲載の出張四コマが巻末にあるが、色々な釣りのあるあるが満載)陸っぱりの釣りにはかなり詳しくなれるので、初心者の方はこれを読んでから経験者と釣行すると、話が弾んで喜ばれるかもしれない。 描かれるフィールドは浜名湖。汽水域の広がる好漁場で魚種も多く、楽しそう。ウナギにまつわる回はひたすら音々子がかっこよく、必読! そして、あくまでアリスに興味が無い音々子を、アリスは少しでも振り向かせることが出来るか?という、ちょっと「片想い百合」的な楽しみ方も出来る作品でもある(出張四コマの二人の、本編との落差……これはアリスの妄想なのかも)。日本の崩壊を通して描かれる人間ドラマ日本沈没 一色登希彦 小松左京名無し本作は、小松左京のベストセラー小説「日本沈没」を2006年に漫画化した作品です。原作との相違点はいくつかありますが、日本列島の沈没や崩壊を通して描かれる人間ドラマは原作と変わらない重厚さがあります。日本列島が沈没し、崩壊するという荒唐無稽な設定を成立させるだけの説明が作中できちんとされているため、強い説得力があり、ぐいぐいと引き込まれていきます。自分の居場所が失われていく、自分の居場所が崩壊していくという誰しもに響く普遍的なテーマを取り扱った超大作です。 ジャングルの動物たちを通して描かれるリアルジャングル大帝 手塚治虫名無し言わずと知れた手塚治虫の傑作漫画ジャングル大帝。本作は、母親と死別したライオンの子供レオが、ジャングルの中で成長する物語です。連載がはじまってから五十年以上が経つ作品ですが、古臭さは感じません。それは、物語に普遍性があるからです。本作では、ライオンのレオや動物たちの視点から、現代にも通ずる異者同士の和解や共存の難しさが描かれています。ジャングルを守るために時に人間たちと戦い、時に動物たちとも衝突するレオ。その中で生じるレオの葛藤や想いには、考えさせられるものがあります。「銀の匙」読み始めました銀の匙 Silver Spoon 荒川弘マリモ荒川弘先生作品は長編イメージが強くなかなか手が出ず。 せっかく最近完結したとのことなので満を持して「銀の匙」読み始めました。 気軽にコメントもらえると嬉しいです! ▽1巻感想 酪農が好きでも知識があるわけでもないなか農業高校に進学し、就職先や目指すものがはっきりしている同級生に囲まれて戸惑う主人公。 てっきり慣れない世界で失敗を繰り返し、クラスから孤立するところから始まると思ってしまったが全然違った。 元々勉強家で要領の良い主人公が、日々降り掛かる膨大な試練を乗り越え新しい知識をスポンジの如く吸収してく様が気持ちいい!そして馬に乗りたくなる… これから主人公はどんな夢を見つけるのか楽しみ。 よく分からない物語に触感を。そらトびタマシイ 五十嵐大介あうしぃ@カワイイマンガ或る時、何物かに魅入られる。 彼らは逸脱した所に誘い込む。気味の悪い触感を伴って。 土や砂、羽毛、目玉、祟り、経血や性交……生々しい触感が纏わり付きながら、自分で進んでいるようで結局大きな物に逆らえない、そういう神話や不思議語りが幾つか、語られる。 物語の終局も、常に大きな物、よく分からない意思や現象に支配されている為、結局人間の言葉では、「よく分かりませんでした」と言うしかない終わり方を、しばしば迎える。 そして残された人間の喜怒哀楽とは全く関係無く、異形が彷徨い、画面は途絶える。 手触りばかりがリアルで恐ろしい「よく分からない」神話や説話。それは、心地良いばかりではない豊かな感情を、一言では言えない複雑な感慨を与えてくれる。 そういう感情を受け入れるか否かは、その人の生きる態度そのもののような気がする。 退行世界の絶景&美食満喫家族!ゆるさば。 関口太郎あうしぃ@カワイイマンガ文明の断絶、野生の侵攻……変わり果てた世界に取り残された、父と小・中・高の三姉妹。どうやったら元に戻れる……いやそれより、どうやってここで生きていこう? ……と言いつつ、家族の他に誰もいないこの世界。どこに入っても、何をお借りしても自由!残された文明を遊ぶ家族は、基本楽しそうで、明るい。この自由感、例えば『地球の放課後』(吉富昭仁先生)と同等か、さらにゆるい。 父は「まずは食が大事!」と方針を定め、残された加工食品を費やしつつ、少しずつ野生からの食材調達を試みるが、次第に家族は、ある事に気付く。 「自然旨っ!」 娘達は、素材の味と父の調理技術で大地の恵みを満喫しながら、少しずつ新たな食材を求めて努力を始める。 それはすぐに上手くはいかないが、苦心と労力にはリアルが感じられ、少しずつ新たな挑戦が実る喜びも、共に感じられる。 そして家族が乗り出す世界は、文明の残骸に自然が侵食してきた退行世界。時が止まった寂しさと、巨大な文明を飲み込む自然の雄大さ。この魅力を理解するとしたら…… 恐らく、廃墟マニア。 荒廃した世界に圧倒される子供たちの小ささと、咎める者のない自由の中で躍動する、若い身体を交互に描写し、世界を生き生きと輝かせるこの作品。 絶望なんか追いやって、今を生きることを「ゆるく」満喫する家族と共に、退行世界を楽しみたい。 3巻までの感想。リアルなのか、違うのかどっちだ。クマ撃ちの女 安島薮太nyae女性猟師のチアキに崖っぷちライター伊藤がクマ撃ちの密着取材を行うという話。 北海道にヒグマとくれば「羆嵐」のようなとにかく恐ろしい話をイメージしてたがけっこう違った。猟師が猟期にどんな活動をしているか、淡々とエンタメというよりはドキュメントに近いかたちで話が進んでいく。 全部実際のクマ撃ちのリアルに沿った内容なのか、どのくらいフィクションが入ってるのかは不明。 チアキがちょっと変な女で、ぶりっ子でもないのに〇〇ですぅという話し方をさせてるんだけど誰かモデルがいるのかな? 1巻の最後でいよいよヒグマと対峙という場面で面白かったのは、想像よりも頭で冷静に考えて行動できてるところ。 そういう感じで熊の怖さみたいなのがわかる描写はあまりないです。 とりあえず1巻を読んだ感想でした。<<45678>>
自然の中で暮らす動物、人間に飼われている動物、人間と争う動物、さまざまな動物の姿が描かれています。人間の視点から描かれる話には、自分と動物との関係を考えさせられました。動物の視点から描かれる話では、動物たちの暮らしを体験することができました。山や森などの自然の風景や、動物たちの毛並みなど、細かなところまで描かれており、何度もくり返し楽しむことができると思います。日常を離れて自然の中で深呼吸をするような、爽やかな読後感の作品でした。