生きものマンガの感想・レビュー860件<<2627282930>>人と犬の目に見えない絆星守る犬 村上たかしPom “星守る犬”タイトルに大きく心惹かれた。 動物と人間の話は、心を揺さぶるものだけど、やはり涙なしには読めなかった。 お父さんとハッピー(犬)の出会いは必然で、お互いに必要な存在で、きっと、きっと幸せだったんだと思う。 そして読む時は家で1人で読むのが良いだろうなあ羨ましい!!ざつ旅-That’s Journey- 石坂ケンタむこれがしたい〜!羨ましい 自分もよく雑な旅をします。 だいたい車で東西南北どっちいくか、とか。 羨ましい限り…100万でざつ旅したいです…1人と1匹の共同生活猫とヤモメ 杉作名無し定年退職した主人公がこれまでの感謝を込めて、妻の「猫を飼いたい」という要望を受け入れることに。しかし数ヶ月後に妻は病気で亡くなってしまう。思いがけず男ヤモメとなり子猫との一人と一匹の共同生活をすることになった。 妻は自分の余命を知ってたからこそ言い出したようだけど、夫である主人公は猫を飼ったことがなさそう…。手こずってる感がちょっとハラハラもしますが、そこが面白みかな?これからどういう関係を築いていくのか楽しみです。仔猫が世界を哲学する綿の国星 大島弓子あうしぃ@カワイイマンガ猫も人間も、一緒でしょ?どちらの世界も愛する須和野チビ猫の、世界を知る為のスリリングな冒険に「今日もちょっと行ってくるね!」 ----- この作品中の「猫」は、人間の姿に猫耳と尾がついた格好で、人間と同様に「思考能力」が付与されている。 まるで夏目漱石の『吾輩は猫である』のように、猫達は人間を観察し、思索に耽る。 主人公のチビ猫は、とりわけ人間に近い価値観を持ち、猫の世界にそれを持ち込んでは、猫と人間の根本的な違いにぶつかり、悩む。 そうして可愛い仔猫の世界観は、次第にシビアになっていく。 生きることの不思議や、ままならない本能や感情。チビ猫が遭遇する問題意識の鋭さと根深さには、人間である私も唸らされる。 しかし、チビ猫の目に映る世界は、酷薄ながらもキラキラと美しい。彼女がその小さな体で大きな世界(海や野原など)と対峙し、溶け合う時の果てしなく茫洋とした感覚は、読んでいて心地よい。 チビ猫が世界を知る為に、猫にも人間にも、無謀な介入を繰り返す様をハラハラしながら見守り、彼女の猫らしからぬ思索と猫らしい本能の両方を観察させてもらう、そんな作品。 最高にかわいい先生と生徒の話きつねくんと先生 園田ゆりぺそ不思議な存在が見えてしまう先生と、そのクラスに交じっていた「きつねくん」のお話。きつねくんのことが気になる先生が何かと面倒をみてあげるのですが、それがもう…!とにかく愛しくてたまりません。 給食を食べたり、しっぽにブラシをかけてふわふわにしたり、いっしょに日向ぼっこしたり きつねくんが「きつねくん」としてクラスに馴染んでいる不思議さと大らかさに癒やされます。 白と黒と、優しい黄色で塗られた絵が温かくて本当に大好きです! Pixivで見たときから大好きだった作品なので、ぜひ子どもから大人まで沢山の人に読まれてほしいです。一度読めばその優しい世界にメロメロになるので、ぜひ…! https://comic.pixiv.net/works/5458 (画像は『きつねくんの習性』より。みっしりしてるきつねくんかわいい)どこの国でも通用するギャグ漫画かもかってにシロクマ 相原コージマウナケアアルピノのエゾヒグマの子供・シロを主人公にした漫画です。セリフをしゃべっているのはほとんどお母さん熊と弟の大ちゃん。物言わぬ動物の生態をギャグにした漫画なので、セリフをざっくりなくしても、勢いや雰囲気だけで笑えると思うんですが。また、本筋のストーリーのほかにも昆虫やら魚を使ったサイレント・ギャグをかましてますから、この部分だけ抽出しても面白い。どこの国でも、生まれてから一度も動物を見たことないなんて人はいないだろうし、擬人化された動物のドタバタ劇は下ネタも含めて万人受けすると思うんだけどなあ。あ、でもウリ坊の「うりうり?」というしぐさのかわいらしさだけは、擬音が無いとわからないかもしれませんけどね。風のシルフィールドの続編蒼き神話マルス 本島幸久マウナケア競馬が他のギャンブルと違うのは横の広がりと奥の深さがあるということ。競走馬が出走するまでには牧場があり育成場があり、厩舎、騎手、馬主と多くの人が関わる。そして、3頭の始祖からなる血統の歴史。この側面があるために、少年誌で漫画の題材となることが可能になるわけです。競馬を知らずともノンフィクション風の人間ドラマと捉えることができるわけですね。本作品は「風のシルフィード」の続編ですが、主役の位置づけが逆転していて、シルフィードの末裔は、主役・マルスのライバルに。シルフィードに乗っていた谷健はマルス陣営の調教師になっています。現実にありそう。卑劣な調教師や、ワケありの騎手、案外いるかも。双子の馬に、種牡馬入り後に復活、いやいやこれはない。などと知識が入るとぶつぶつ言ってしまいますが、こんなに様々な思惑が入り乱れるギャンブルもそうそうないでしょう。物言わぬ馬も意思があるかのように描かれて、感情移入もできる。現実にマルスがいたら単勝に突っ込みますよ…。猫飼い号泣注意です。長い長いさんぽ 須藤真澄nyaeゆずーーーーーーーッ!!!泣 泣くとわかって読んだけど…あ〜泣いた。猫飼いじゃないのに。 猫は飼ったことないけど飼い犬を過去に2匹亡くした経験者として共感の嵐。亡くなる瞬間に立ち会えなかったというところまで同じ。 こんなにも後悔することが人生であるのか?というほど後悔したけど、いつ死ぬかとかわからなかったからしょうがない。それに、もうすぐお迎え来るかな、とある程度覚悟したところから意外と(?)頑張ってくれたりするから… 火葬場でちょっとヤバい人になっちゃってるくだりは笑った。自分は、骨になった自分の犬を見た時はかなり冷静だったというかなんか「もうそこに犬はいない」と思ったので、著者のように骨と灰全部持って帰って自分らで分別するという発想はなかった。笑 ペットを亡くした悲しみは、ペットでしか癒せないと思う。著者はゆずが亡くなった数ヶ月後に子猫を2匹迎えたのを少し申し訳なく思っていたけど、そういう人は絶対にペットのことを幸せにできるし、やっぱり無償の愛を捧げられる対象が身近に居る生活は最高に幸せだと思います。猫と漫画の相性◎猫暮らしのゲーマーさん 灘谷航名無し猫漫画は数多くあれど飽きずに読んでしまいます。 猫可愛い〜〜〜!仕事バリバリできるどこにでもいるOLがうっかり猫を飼い始めそのトリコになってしまうあるあるパターンの漫画。 猫も可愛いしあるあるで共感できるし癒しと少しクスッとする話でおすすめ!ちっちゃいハリネズミがずっと刺さってる笑ゆづちゃんはハリネズミがささってる 雪本愁二starstarstarstarstarひさぴよ主人公に飼ってほしいがために、自ら刺さりにくるハリネズミがかわいい! けっこう痛そうだけど、見た目のかわいらしさで許せちゃいます。 なんだかこのフォルムに懐かしさを感じるのはオナモミ(ひっつき虫)に似てるからですかね。子どものころ、ひたすら洋服にくっつけて遊んでいたのを思い出しました。 マンガの雰囲気もほのぼの日常系かな〜と思いきや、無表情系主人公・ゆづちゃんの身体能力が異常に高かったり、台車で通学する友達が登場したりと、なかなかアクティブなギャグシーンが意外と多いです。 言葉によるツッコミもあり、それはそれで面白いのですが、やっぱり動きのあるギャグの方が生き生きとして好きですね。 ゆるそうに見えてけっこうクセのある漫画です。 復活!ふらんの続編フランケン・ふらん Frantic 木々津克久名無し祝1巻発売! 1巻には1~3話が収録。 その他に読切作品である、前作とのコラボ作品「フランケン・ふらん対開田さんの怪談」、 田舎で暮らす女の子2人が不思議な事件に巻き込まれる「アリスとうさぎの儒艮事件」「アリスとうさぎの犬権問題」を収録。巻末には「フランケン・ふらん Frantic」3話の後日譚となる描き下ろしの3.5話が収録。 連載&単行本の感想や、前作から続く伏線の書き込み求ム。 ※最新のチャンピオンRED連載の感想がメインなので、単行本派の人はネタバレに注意してください。 飼い犬と?禁断ラブコメ恋するMOON DOG 山田南平nyae迷子のドーベルマンを拾ったトリマーの律歌。家に連れ帰ると、ドーベルマンは人間の姿に変わり、番いになって子供を作って欲しいと言ってきて…!!!!⁇⁇ という、超絶イケメン(ときどき犬)と、犬大好きトリマーのドキドキ同居ラブコメです。 犬と人間、どちらの姿にもなれる人狼(の犬バージョン)であるアキラ。そんな彼をあくまで飼い犬として見(るように自分に言い聞かせ)る律歌。 犬好き故、無下にできず仕方なく同居生活を送るも、律歌もアキラに対する恋心を自覚しながらペットと主人という関係を変えられずにモヤモヤする日々。 アキラも人狼である自分を受け入れてくれた唯一の女性である律歌に、今まで付き合ってきた人とは違う感情を抱くも、それの正体はわからない。 とっくに両想いなのにぃ!!とムズムズするけど、もどかしい感じも嫌いじゃないぜ?的な。 獣×人間の恋愛はあまり興味なかったですが、アキラは基本が人間なので問題ないです。世紀のクニマス発見→現実化へ釣りキチ三平 平成版 矢口高雄マウナケア2010年、絶滅したとされていた「クニマス」の生存が確認されました。こんなこともあるのだな、とびっくりしましたね。レッドデータに載った魚類の再発見、ということもありますが、しかしそれよりも、発見の一連の流れがまるでこの作品をなぞったような出来事だったからです。第一巻の作中で、絶滅したクニマスのことを知った三平は田沢湖を訪れます。そこで絶滅に至った経緯や、作品の副題に付いているキノシリマスという別名の由来などを聞くうちにあることを思い出す、となっています。もちろん絶滅の経緯などはニュースで見たことと一緒。さらになぜ離れた場所に生存していたか、ということについても誰かが卵を放流した、で事実と一致しているのです。作品で放流したのは死んだ一平じいちゃんでした。遺言めいた内容なためドラマチックかつロマンに溢れた仕上がりになっています。しかし現実はロマンもへったくれもなくて、そんなクニマスを今のうちに釣ろうとする輩がいるとか。そんな人にはこの作品をよく読めと言いたいです。猫飼いの良さが詰まってるねこだまり 郷本nyae普通のOLと3匹の飼い猫の日常を綴っただけの漫画なのに、飽きずにイッキ読みした。 猫を飼ってない自分でもなんとなく「これが猫との暮らしのリアルでは」と感じる。 一巻のあとがき?に“3匹のうちの1匹は著者の飼い猫をモデルにしている”とあり「やっぱりな」と思うほど猫の描き方がかなり上手いし、説得力がある。 全部読むまで気づかなかったけど、主人公の名前が一切出てこない(猫の名前はある)。 いわゆる年頃の女の子のひとり暮らしだけど、将来の夢とか結婚願望とか別にない。今が幸せだからそれでよし。 自分も早くこうなりたい。 旅って気軽に行くのも楽しいよね。ざつ旅-That’s Journey- 石坂ケンタまさお学生の頃にユースホステルを使った旅行サークルに入ってて、良く旅してました。 その頃旅していたワクワク感や知らない街を歩くドキドキ感を思い出してほっこりしました。旅の醍醐味はワクワク感と温泉。 案外この漫画みたいなノープランに近い旅が1番楽しいです。圧倒的癒し系漫画オデット ODETTE 日当貼あくあ女子向けの圧倒的な癒し系漫画。猫頭の彼氏と天然な彼女のほのぼの日常モノ。猫スキーならニヨニヨできること間違いなし。そして独り身だと読了後「合コン行こ……」ってつぶやきたくなる。まろすけ可愛すぎて萌え死んだ東伍郎とまろすけ 長月キューあくあヤバイ、まろすけ可愛すぎて萌え死んだ……猫スキーにはたまらん一冊。猫飼いあるあるネタをこれでもかと盛り込みつつ、各キャラも立ってるところがスゲー。特に主人公の東伍郎は、天然なのに最強だと思われてるあたり、「はんだくん」に近いズレっぷりで面白い。ストーリーも日常モノっぽいのに、勧善懲悪だし、ちょっとほろりとさせられるし、全然飽きがこない。それに動物の可愛さだけじゃなく、飼うことの大変さとか責任感とかも思い知らされる。これはもっと売れていい漫画ではないかと。何度も泣きそうになった獣の奏者 武本糸会 上橋菜穂子あくあ知人に勧められて一気読み☆ 文句なく面白かった! ご都合なTUEEE系ファンタジーばかり読んでいた自分の心に、ガブリと噛みつかれた感じ。生身の人間(動物)をしっかり描いてるなぁと感心する。複雑な世界観も苦にならないくらい、ハラハラドキドキさせられっぱなし。ラストに辿りつくまで何度も泣きそうになった……あんまり深く考えずに読めるすもうねこ はすまるマウナケアなぜか親方にスカウトされた体格の良いねこが、先輩を慕い、同期に嫉妬され、後輩に少々軽んじられながらも、日々精進していく、という設定さえ適当に受け入れられれば問題なく読めるでしょう。4コマ漫画ですしね。そもそもが「猫に似ている力士がいたから」ってことで誕生した作品(あとがきより)ということで、ゆるゆるではあるのですが、脱力感だけでなくて人(猫?)情あり、相撲界の闇を暴く硬派な話もあり。ばかばかしさの中にほろっとするところがあって、あんまり深く考えずに読めるのがいいと思います。私のお気に入りは、ねこ関とお母さん猫との交流と一連の八百長ネタ。おすすめ度は決して猛プッシュってわけでなく、肉球プニュプニュぐらいの押し加減だと思ってください。赤塚不二夫の愛猫「菊千代」花の菊千代 赤塚不二夫マウナケア我が家には猫が三匹おります。で、彼女たち(すべてメス)を見ていると、こいつら何考えてるんだろう、と思うときがあります。しゃべれたら何を言うかな、などと。ということでこの作品。愛猫家としても知られる作者の作品には、けっこう猫が出てきますね。最も知られている猫キャラはニャロメでしょう。ただしニャロメは脇役。堂々主役を張っているのが、作者が愛してやまなかった愛猫が活躍するこの作品です。オチのコマに本物の菊千代の写真を使ったりして猫バカまるだし?なのがいいんだなあ。お金持ちの猫という設定だけど、ニャロメほど嫌味もなく、ずるくてとぼけたキャラなのも猫らしくて好感。そういえば本物の菊千代も死んだまねが得意でしたしね。作者も菊千代がこんな風にしゃべれて遊べたらいいのに、なんて思いながら描いていたのに違いありません。きっと天国でも仲良くやっていることでしょう。人生に疲れたら旅に出ようざつ旅-That’s Journey- 石坂ケンタ兎来栄寿架空の漫画家・鈴ヶ森ちかとしてTwitterに実際にアカウントを持ち(@suzugamori2)、そこでアンケート機能を使って読者に決めてもらった場所にゆるい旅行に行ってそれを漫画化するという、SNSと融合し一部参加型コンテンツとなっている現代的で新鮮な作品です。 実際に福島、富山、香川など全国の色々な場所に行って旅行をするシーンで、逐一SNSへの投稿を行うカットが挟まれますが、それによって実際に旅行をしてSNSに投稿する時の感覚が思い起こされて面白いです。温泉や宿の料理を食べて至福になる瞬間は勿論、夜の露天風呂でもう外が真っ暗で何も見えなかったり、折角行ったけど営業期間から外れていたりといった旅にありがちなちょっと残念な瞬間も併せて描かれ共感するポイント多々です。 行ったことがある場所は「あ〜、あったあった!」と頷きながら読み、行ったことのない場所は「こんな場所があるんだ」「これ食べてみたいな」といずれも興味深く楽しく読めました。 日本酒大好きな私としては、主人公が旅先で出逢い「ああいう大人にならないようにしよう」と言われる日本酒大好きお姉さんの今後のますますの活躍を期待しています。食は旅の大きな楽しみであり、地酒はその一部ですからね。 読むと温泉に浸かって美味しいものを食べてゆっくりする日を作りたくなります。仕事や人間関係に疲れた方は、少し旅に出てみてはいかがでしょうか。ターゲット層が謎ではあるがNYANKEES 岡田淳司やむちゃノラ猫を、ヤンキーに見立てた勢力争い漫画…?ク〇ーズとかそういう感じかな? パラパラと読んでみたらけっこういい。野良猫=ガラが悪いというイメージそのまま利用できてて、所々というか基本的に笑えるシーン多めだし。なんと言っても猫が可愛い。あ~猫好きな人が描いてるんだなって。 チャトラ・ハチワレ・キジ・サバ・ミケ…など模様や種類によって丁寧に擬人化されてるのが楽しい。無毛もいいジャン!? まだ2巻までしか読んでないんだけど、もしかしてこれからマンチカンとかノルウェージャンとか出てくるの!??って思うとどんなヤンキーとして描かれるのか楽しみすぎて最後まで読むしかないかなと思ってる。どこから読んでも楽しめるアフター0 Neo 岡崎二郎starstarstarstarstarひさぴよ岡崎二朗のSFショートショート「アフター0」の続きシリーズです。前シリーズと同様に一話完結の短編集なのでどこから読んでも楽しめます。 本当に一話一話の完成度が高いです。何となくですがアフター0よりもNeoの方がメッセージを向ける対象みたいなものが、より「大いなる存在」へと向かっているような気がしました。この連載の後、傑作「宇宙家族ノベヤマ」が生み出されることを思うと、今作との繋がりのようなものを感じてなりません。 短編は全部で20話近くあるので細かくは紹介しきれないですが、どれか1話だけを選べと言われたらNeo2巻に収録されている「再会」というお話です。 何度読んでもセンス・オブ・ワンダー(あえて、このフレーズ使います)を感じる一品。 科学や人類に関わるような大きなテーマがあるわけではなく、公園のベンチに座る普通の男女の意識を通して”見た世界”が描かれているだけです。にも関わらずヒトの持つ意識や記憶、時間の概念の広がりを最も感じたのがこのお話でした。有名な短編「ショートショートに花束を」より個人的に好きなお話です。 1巻には鉄腕アトムの誕生日を祝って描き下ろされた「鉄腕アトム2003」も収録されています。もちろん手塚プロ公認です。原作の魅力を存分に活かしながら現代的なSFのエッセンスを巧みに組み込んであり、アトムとサイボーグ009の良さをあわせたような、これまた傑作です。 岡崎作品といえば藤子・F・不二雄の影響を思い浮かびますが、手塚治虫への想いというのも強く持っていたんだなあと、あとがきを読んで改めて感じました。 ちなみに、単行本内のどこかに「ファミリーペットSUNちゃん!」のSUNちゃんが描かれてるらしいのですが、未だに見つけられず…。 もし見つけた人がいたら教えてほしいです。ビバ!農業!!百姓貴族 荒川弘マウナケア大学は農学部、田舎育ちで母方の実家は牛を飼っていたり、近所には東京農大もある…と、私にとって懐かしくなじみ深い話題がたっぷり。この漫画、ネタっぽく受け取られるかもしれません。ですがこれ本当(たぶん)。ウチのほうじゃ、鳥のつついたみかんは甘いってんで農作業の合間に食っていましたし、冷凍庫開けたらつぶした子豚がこっち向いて入ってたこともありました。豚の去勢シーンも、やったことあるからこそ自主規制に納得。私はすでに農業と離れているのでクスッと笑えるという感覚でしたが、身近に農業を感じている人は、半端なく共感してしまうはずです。そして農業に縁のない人には、農家がいかに大切かがわかり…って話ではないのですが、小豆がなくなると郷土銘菓・赤福が食べられなくなると知り、無条件で農業を応援したくなりました。ビバ農業と言っておこう。<<2627282930>>