生きものマンガの感想・レビュー860件<<2829303132>>ぼのぼのぼのぼの いがらしみきおさいろく私が小学生の頃の事。 友達の家に遊びに行った時に、そこんちのお兄ちゃんが読んでいた漫画が気になって、こっそり手にとった4コマ漫画。それがぼのぼのでした。 当時はかわいいと思って憶えていたのですが、今読んでみると小学生にはちょっとシュールな漫画のように思えます。 さまざまな動物たちが暮らす森。この森では今日も主人公のぼのぼのが少ない脳みそを振り絞って考えに考え抜いて平和に暮らしています。 好きなキャラはぼのぼののお父さんの友達のシャチ(名前失念)で、お父さんをぶっ飛ばすシーンがとても斬新なアングルで描かれていました。 実はストーリーもほのぼのと談笑していると思いきや、突如動物の世界ならではの弱肉強食な展開もあったり、いがらしみきおならではの世界感が楽しめます。猫漫画だけど人間として扱って欲しい猫!しらたまくん 稲葉そーへーむ一巻めくっただけで可愛くて悶絶します。 猫だけど猫じゃないというか人間として生きている猫なので女の子のスカートの中がうっかり見えないように気を使って歩いているし、でも当の本人は肛門もふわふわの玉も見えているうっかり可愛い感じなんです!(でも猫なのでセーフ) ゆるくて可愛くて癒し猫だけど中身人間なんですよ!究極の理想の暮らしがここにあるねこと私とドイッチュラント ながらりょうこnyaeおっとり系女子のトーコちゃん(おそらく作家かライター)は日本からドイツに移り住んでまだ間もない。 相棒は、人間と同じように2本足で歩きおしゃべりする猫、むぎくん。 日本との違いを楽しみながら、食事や遊びを工夫して暮らす様子がエッセイ風にほのぼの描かれてます。食いしん坊のむぎくんのためにドイツならではの食材を使っておやつやごはんを工夫して手作りしたり、おにぎりを握ってピクニックしたり、青空市へ行ってチーズや野菜、パンを買ったり、クリスマスマーケットへ行ったり、ほとんどの店が閉まる年末年始をゆっくり過ごしたり… こんな生き方ができたら死んでもいい(いや生きる)というほどに理想的な暮らしがそこにありました。 一人ぼっちだとたぶん心細い。人間のパートナーだとよほど気の合う相手じゃないと無理。 だからむぎくんの、動物なんだけどコミュニケーションがとれる、だけどお金を稼げないから自分が養ってあげないといけないという、パートナーとペットの間くらいの関係性がベスト。 はぁ、現実逃避………圧倒的支配力に立ち向かう動物たちの下剋上ヤスミーン 畑優以nyaeライオンが王族として圧倒的力を持ち支配する国。 王族たちがなによりも「美味しいもの(美食)」を求めて下劣な狩りを繰り返す様に耐えられなくなった奴隷のトムソンガゼルの少年・ブエナは、たった1人で王族に立ち向かう“白い悪魔”と呼ばれるチーターと仲間になり王族を倒すため国を飛び出す。 見た目は動物だが、二足歩行が基本(四足からの進化らしい)。動物らしいのは見た目だけで、感覚としては壮大な人間ドラマを見ているようです。血みどろ、グロ描写が苦手な自分でもすぐ読み終わってしまったほど入り込んでしまいました。 物語の中では王族の中でも中性的な見た目のマルシアスというライオン(すごいナルシスト&めちゃ強くて面白い)との戦いがメインで、命がけの戦いは一旦終わるものの「王族を倒す」という目的にはまだ程遠いところで完結しています。 マルシアスより強いライオンもいて、そしてその頂点に立つ王は姿も見せない。 何かしらの事情があってのことかは不明ですが、続きがあるなら読みたい…! 「ヤスミーンて何」と思いながら読んでましたが最後の最後で知ることが出来ます。 孤独な少年と"火を運ぶ狐"の物語バケモノ達は夜明けを乞う 折山漠sogor25タイトルこそちょっと厳つくて入りづらい感じはあるけど、主人公の孤独に焦点が当たりそこから成長を見せる物語もあり、"火を運ぶ狐"というファンタジー要素もあり、ストーリーにはミステリー的な雰囲気もあって、ほんのりとブロマンス的な感じもある。そして当然の如く登場する狐たちはかわいい。読者に引っ掛かるフックは沢山あるし、1話の試し読みだけでもそれが充分感じ取れる。 ストーリーだけ追いかけても充分楽しめるんだけど、例えば"火を運ぶ狐"って狐火から来てそうだなぁとか、そういえば"狐"っていう字と孤独の"孤"の字って似てるよなぁとか考え出すと、ストーリーの部分以外でも物凄く練って作品を作ってそうで、そういうのを妄想しても面白い。 1巻まで読了。犬猫は可愛いだけじゃないしっぽの声 ちくやまきよし 夏緑 杉本彩名無し表紙で可愛い犬猫漫画だと思って手に取ったらちょっと違った。 飼育崩壊の現場に突入して犬猫を助ける獣医師と保護団体の話! 可愛い表紙につられて手に取り、読んでて少しショックを受けました。 勉強になります! 「クリスマスの雰囲気に流されて飼える状況でないのに飼ってしまう」とか 「生かすことだけが愛情なのか?」とか、すごく現実的な話と踏み込んだ話多いです。 犬猫飼う前に教科書代わりに。。。最高の癒しチーズスイートホーム こなみかなたいい漫画読みよつばとの次に最高の癒し本だと思ってる漫画 チーが可愛いしデフォルメ具合がちょうどいい 癒しで優しい気持ちになれるので病院の待合室とか歯医者とかに置いててほしい。 ずっと「チーズ」だと思ってたが「チーの」って意味だった。なのな フォト ゴローなのな フォト ゴロー 森下裕美名無し昔から、いろんな漫画のキャラクターによく似ていると言われます(悪い意味で)。特に、カラスヤサトシさんの自画像そっくりとは長いこと言われてきました。最近では『ギャングース』のカズキ(デブ、メガネ、手足短い)とか『バキ外伝 疵面 -スカーフェイス-』のグランド・マスター(チビ、アゴなし、オカマ)なんて言われて、歯噛みしてますが『なのな フォト ゴロー』の主人公・ゴローには、見た目や動きをふくめて強い親近感を感じています。 谷師悟郎はいつもオドオドして、人にあやまってばかりいる30歳。務めている製菓工場とアパートを行き来するだけの毎日で、工場でも軽く邪魔者扱いされています。帰りのバスでは「明日も嫌なコトしか起こらないだろう」と絶望したりします。 そんなゴローにも生きがいはあります。それは飼い猫のフォト。世界一かわいいこの猫だけがゴローの支えなのです。そんな、なんとなく孤独で、なんとなく未来が見えないゴローは、なのなという女の子とフォトを通じて出会います。 なのなは町で偶然フォトに出会い一目惚れ。思わず連れて帰ろうとし、そこでゴローと出会います。なのなは街の小さな雑貨店で働いていますが、やっぱりなんとなく孤独だったり悩みがあったりします。 ただ、なのなは落ち込んだりしても外には出さないタイプなので、「ボクなんか毎日嫌なコトしかないしずっと落ち込んでる」と簡単に口にするゴローにイライラしてしまうのです。 この二人と、フォトを中心に、大きな悩みはないけれどなんとなく閉塞感がある人たちの日常が描かれていきます。 ゴローのただ流れるだけの人生は、なのなとの出会いで少しずつ広がっていきます。なのなの人生も同じように少しずつ広がっていくのです。 この『なのな フォト ゴロー』とてもゆったりとして、可愛らしい作品なのですが、僕にとっては切実です。このゴローが幸せになれるのかが、ボクの人生が幸せになるかどうかの瀬戸際な気がしてならないのです。ちゃんとゴローに普通の幸せが訪れて欲しいと、切に願っています。 とはいえ、見た目も性格も自分にそっくりなゴローが幸せな目にあうと、それはそれで嫉妬を感じるものですね。マタタビドングリアンパンコスモス楽園記 ますむらひろし名無しどこか遠くに、遥か遠くに逃散したいというのは、金持っていようが彼女がいようが、誰もが持つ願望ではないでしょうか。僕が想像するどこか遠くは『コスモス楽園記』のロバス島のイメージです。 作者のますむらひろしといえば、ヨネザアドという物言う猫と人が共存する世界を描いた「アタゴオルシリーズ」が有名です。『コスモス楽園記』も等身大の猫がでてきますが、舞台は現代日本となっております。 主人公は番組制作会社に勤める藤田光介という青年。「秘島探検シリーズ」という番組の下調べのため、無人島であるロバス島に単身向かった光介は、そこで二足歩行の猫による街を見つけてしまうのです。驚き戸惑う光介は、“マタタビドングリアンパン”という、島でご禁制のブツを楽しんでいた文太という猫に出会い、猫の社会に入りこんでいきます。ロバス島の掟で、人間社会にもどれなくなってしまった光介は、人と同じようだけど、どこか異なる猫たちの文化を目撃していきます。 巨大迷路を抜けないと診てくれない「迷路医者」、すべてのオキアミの救済を祈る「オキアミ教」、ゴッホの絵画にでてくる建物そのままを設計するジプレッション氏など、人間の文化を下敷きにしながらも、猫達の文化は独自に発展しているのです。 猫達がなぜ、このような文化を築くことになったのか、その創造主は誰なのかという問題に対して物語はハードに展開していきます。が、基本的に南国雰囲気なロバス島の和やかな日常が描かれています。 椰子の木に囲まれた露天風呂に入りながら寿司を食べたり、谷川の水で沈んだ街の底にある、潜水具をつけて行く床屋、海に沈んだ幻の酒・ジョジマアルを飲む昼下がり…。現実には体験できないけれど、自分がそこにいるような気持ちにさせてくれる、そんな不思議な漫画なのです。もし、漫画の中に入れるのなら、僕は間違いなく『コスモス楽園記』を選びます。猫の登場によって物語が動き出す。猫で人魚を釣る話 菅原亮きんアファームドB不器用な二人のラヴストーリーが猫をきっかけに動き出す。 ヒロインが色々な表情を見せるようになったり、主人公が行動を起こしたり、逆に話の流れを遮ったり、と。 マンガでしかできない魅せ方が非常に巧く、面白いのもこの作品の特徴。個性的なコマの使い方、ページの使い方をする。それがまた作品に良く合う。 上質のラヴストーリー、名作であり、尚且つマンガという媒体の良さを引き出して、見せてくれた良作。 ぼのぼのよりこっち派忍ペンまん丸 しんそー版 いがらしみきお大トロ目が真っ黒な主人公が好きです。癒されます。 アニメは微妙ですがオープニングはとても良いです。はなもも可愛いやぶとはなもも 有間しのぶ大トロいかつい人と猫の組み合わせは鉄板ですね! とても癒される猫マンガです。きゃわわ~北極百貨店のコンシェルジュさん 西村ツチカカッサンドラこれまた可愛らしい漫画だなと思って読んでみました。 動物モノはもちろん、コンシェルジュって面白い漫画多い気がする。 良かったです。ほんとに。動物さまの為に人間がご奉仕するなんて最高。 言葉がわかるなら私もボロボロになるまで絶滅危惧種の為に直接的に働きたいです。 かわいい~とかだけじゃなくて、いかにコンシェルジュとして気転を利かせて動くか、広い視野で見ているか、そんなところも少し考えながら読めるので、ちょっと役立つ内容です。海洋動物研究と恋の話海とドリトル 磯谷友紀たか※ネタバレを含むクチコミです。読み返したい漫画フルーツバスケット 高屋奈月名無し最近のアニメ化したものは見ていませんが、ふと読みたくなって読み返し始めてる漫画です。 主人公が優しくて主人公に惹かれる型。 いい漫画の構図だと思います。 十二支ものとしても好きな方です。 合わない人には合わない漫画かもしれません。 極端に恋愛に寄ってない点でいうと万人に勧められる漫画かなと思います。安心のもふもふ&オッサン萌えラブコメダッドのごとく! 大谷紀子名無し大谷紀子先生の新連載。 ウサギと入れ替わってしまった堅物パパの悲哀がコミカルに描かれている。 「ファー!(毛)」という叫び声とか、いきなり動物と喋れるヒーロー登場(天敵のカラス使い)とか、本当にいろいろおかしい。 大人から子どもまで、安心して読めるラブコメになりそう。一人と一匹のとてつもなくカワイイものを愛でるくまみこ 吉元ますめ名無しJC巫女とかね、もふもふした熊とかね、私の大好物がメインになった作品が『くまみこ』でございますよ。まいった!可愛すぎてね、何度も何度も何度も読み返しては、鳥取砂丘のように乾いた私の心に、じょうろで水をまいて潤いを感じさせてくれるような、そんな作品です。 舞台は東北地方のどこかにある熊出村。はっきりいって限界集落な熊出村には、中学生巫女の雨宿まちという少女と、人語を解する、半ば神の使いとして崇められている熊のナツがいます。 まちは都会に憧れていますが、長い田舎暮らしのため、一般常識はよくわかっていません。その点、クマのナツはブルーライトカットメガネをかけ、Nexusを操り、なぜか現代社会にとても詳しかったりします。 可愛らしいまちと、わりとリアルよりな造形ながらもふもふとした毛並みとつぶらな目が魅力的なナツのゆるい日常が限界集落を舞台に繰り広げられます。 都会に出たいというまちに、ナツはテストとしてユニクロでヒートテックを買いに行かせたり、ヴィレッジヴァンガードでDVDを買いにいかせたり……、そのどれもが、まちにとってはとてつもなく難しいことなで、いつも慌てふためいてしまうまちが非常にカワイイのです。 このまま延々と、まちの可愛らしさとナツのもふもふを語っていてもいいのですが、ちょっと待って欲しい。 はたして、この熊出村の山奥度合いがどのくらいかなのでしょうか。国道沿いのユニクロまで自転車で40分、ヴィレッジヴァンガードが入っているイオンも、国道沿いにあるようです。当然、ファッションセンターしまむらもあります。私個人が田舎の尺度にしておりますコメリ(ドライブしているととんでもない山奥にあってビックリすることがあります)がどのくらいの距離にあるのかが非常に気になりますが、数値的にみれば、意外と都会…な気がしなくもありません。 しかし、描かれている村の雰囲気や田んぼや森の様子は、ドライブで道に迷った時に、「助けがこないかもしれない」と不安に感じるような日本のど田舎の風景そのままです。都会に生まれ育った人間もなぜか感じる郷愁といっしょに、一人と一匹のとてつもなくカワイイものを愛でるのが、この『くまみこ』なのです。可愛いNYANKEES 岡田淳司大トロ猫描くのめちゃ上手な先生ですね! みんな可愛いです。水族館を可愛い絵で水族カンパニー! イシイ渡名無し知ることができる漫画! 動物園ものは多い気がしますが水生動物はなかなか詳細に書いてある漫画ない気がします。 連載終了とのことで残念ですが、水生動物可愛いのでこれを機に是非! 人見知り教師と子連れヤンキー海猫荘days コダマナオコなつ表紙が素敵だったので買った作品。1巻では今のところ表紙のような爽やかさはまったくなくて、かなりドロドロしていて驚きました。 表紙の2人だけでなく主人公の教え子2人(妾の子である阿島と本妻の子)の間にも因縁があるようで、そちらの展開も気になります。圧倒的才能...! マンガが上手すぎる四ツ谷十三式新世界遭難実験 有馬慎太郎たか2017年に読んで衝撃を受けた作品。1話だけ読んでもとにかくすごい。というか1話4ページ目の見開きのシーンが上手すぎる。ただの釣りと見せかけておいて、いきなり奇妙で壮大な世界を見せつける構成に痺れる!! (読めばわかります…とにかく第1話読んで) https://comic.mag-garden.co.jp/yotsuya13/ 凄まじい画力と懐かしいノリのギャグが織りなすハーモニーが最高。 ネットでは「高い画力で描かれるSF。主人公がゲスに振り回されるストーリー」という部分がレベルEと共通するというだけで「パクリ」と呼ぶ輩がいるようで本当に悲しいです…。 それは「NARUTOはハリー・ポッターのパクリでハリー・ポッターは落第忍者乱太郎のパクリ」だと非難するくらい、的はずれなこじつけにすぎません。 そもそも冨樫先生の高い画力と卓越したストーリーは、表面的に簡単にパクれるようなものではありません。魅力的な絵と読者の度肝を抜くエグい展開。この2つが揃って初めて冨樫先生らしさにようやく一歩近づけるかどうかというくらいでしょう。 もし仮に冨樫先生の漫画を真似できるとしたら、それ自体がその人の人並み外れた能力の高さを示しており、むしろ評価されるべきだと思います。 そして有馬慎太郎先生は、誰と比べる必要もなく最高の漫画家です! マグコミでずっと読んでいたので、休載のアナウンスがあったのかどうかすら把握していないのですが、ずっと続きを待ってます。 (画像は2話より。キャラデザ・設定、何もかも好き…)現代でも江戸でも猫は人間と一緒差配さん 塩川桐子名無し試し読みしていい感じ、と思ったらどうぞそのまま一巻読んでください! 間違いないです。 お江戸の猫漫画! 差配さん(猫)がメインで動くんですがいろんな人間いろんな猫がそれぞれ気ままに生活して動き回ります。 絵がいい、すごくいい。猫の絵もそうですが江戸時代の人間描写もうまい。 江戸×猫漫画たまらん…!!神経を逆なでする最高の作品オゲハ oimoたかオゲハの不気味なキャラデザもさることながら、主人公の少年・キジの子供っぽい残酷な振る舞いがとても不愉快。 この読んだ人間に傷を残すところが、エンターテイメントとして最高だと思う。 また3巻のあとがきでなぜキジをこういう人間にしたのか、理由が書かれていてとてもおもしろかった。 2人の関係は他人から見たら不健全かもしれないが、2人なりにきちんと仲を深めていくので最後まで見届けてほしい。長く続いて欲しい時代の生き証人トマトイプーのリコピン 大石浩二hysysk名作の条件として「どんな時代に読んでも通用するように、固有名詞や時事ネタを入れない」みたいな話あるけど、本当にそうかな?と思う。ここには2010年代の政治、芸能、流行など色んな事象を皆がどのように受け取ってたかという、ものすごい情報が詰まってる。今はネットがあるから分からないネタは調べればいいんだし(あえて古いネタを入れてたりするので後世の人は混乱するだろうけど)。 週刊少年ジャンプ本誌から少年ジャンプ+に移行した3巻からのキレが素晴らしく、ジャンプもう読んでないよっていう大人にこそ読んで欲しい。記憶から捨て去られたゴミみたいな話題で脳が活性化するのが気持ち良い。<<2829303132>>