おじさまと猫

誰もが幸せな気持ちなれる作品です!

おじさまと猫 桜井海
名無し

エキゾチックショートヘアという血統種にも関わらず、ブサイクなあまり買い手がつかないままにペットショップに取り残された1匹の猫。 ある日、上品な紳士がお店にやって来た時から、彼の世界は一瞬にして変わります。 第1話の猫のふくまるとおじさまの出会いの場面を読んだ時から、涙腺が緩みっぱなしです。優しいおじさまの愛情に包まれて、ふくまるがどんどん幸せになっていく姿を見ると、お話の世界のことだとわかっていても、本当に良かったなと心から思ってしまいます。 どうも心に傷を負っているらしいおじさまも、ふくまるの可愛らしさに触れて、どんどん心が癒されて、気持ちにも大きな変化が生まれてくるのは、ペットが単なる動物ではなく、私達と心で通じ合う家族のような存在だからでしょう。 ちょっとコミカルで、ほんわか温かなストーリーだけでなく、おじさまの謎が次第に解き明かされていく過程にも目が離せなくて、次の回を読むのが待ち遠しくて仕方ないほどです。 最初はTwitterに投稿されていた漫画ですが、今や日本のみならず台湾でも大人気。ブサイクだけど、いじらしくて愛らしいふくまると素敵なおじさま、周りの個性豊かな登場人物たちと、読む人の誰もを虜にする魅力でいっぱいの作品です。

魔女のマリーは魔女じゃない

史上最もコミカルな"魔女狩り"の物語 #1巻応援

魔女のマリーは魔女じゃない 小林安曇
sogor25
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時は16世紀。神聖ローマ帝国は"魔女狩り"の最盛期である。勿論処刑される者の中に魔女はほとんどおらず、本物の魔女は密かに身を隠したり上手く人間社会に溶け込みながら生き永らえていた。 主人公の魔女・マリーも森の中の小屋に1人で済みながら薬草を提供するなどして人間社会との関わりを保っていた。この作品はそんなマリーと彼女の身に迫る魔女狩りの危機の物語 …を限りなくコミカルに描いた"スラップスティック魔女ライフコメディ"である! そもそもマリーは自身のことを魔女だと思っていない。ただちょっと箒で飛べたり悪魔を召喚できたりするだけである。ちなみに彼女の言動にツッコミを入れてくれる相棒のナハトは"カラス"である。 その上でマリーは人間社会との関わりを極力保とうとする。一応身を隠すために礼拝に参列したりはするのだが、魔女の使いと言われる黒猫を助けたり箒を武器にしたりして自ら墓穴を掘っていく。 その軽いノリとキレのいいボケツッコミを繰り広げながら、魔女狩りなどのシリアスな設定はしっかりと守られていてそのギャップが楽しい不思議な雰囲気がある。果たしてマリーは魔女狩りを避けながら平穏な日常生活を守ることができるのか。乞うご期待! 1巻まで読了