生きものマンガの感想・レビュー876件<<2122232425>>博物館の裏側は研究者たちの戦場だった!へんなものみっけ! 早良朋名無し町民もほとんど利用しない博物館の仕事を描いたマンガ。 主人公は無駄なものをどんどん省きたい性分の役所勤務の男、薄井透。出向先の博物館に向かう道中、カモシカを背負った女に引きとめられて、そのまま解剖の手伝いをさせられてしまう…という感じで始まる。 博物館は自然科学分野の研究室があり、動植物の採集や保護、依頼があれば警察から「この植物の生息地を教えてくれ!」って依頼を受けたりするらしい。こんな感じで実は自然科学の研究者たちの研究拠点としての博物館の仕事を描いたマンガ。全然知らなかった。 主人公の薄井は、主に鳥類研究者のキヨスさんに連れられていろんな動物と触れ合ったりしているうちにどんどん博物館の仕事が楽しくなっていっている。博物館はわりと本当に暇していると思っていたので、裏側を知れて面白い。就職したいくらい。ナショナルジオグラフィックとか好きな人はハマるかも。こんな連載が始まっていたのかw獅子上司 青木U平名無しタイトルそのままです。上司がライオン。ただ言動は大きいただの猫っぽいです。作者って「マンガに、編集って必要ですか?」の方ですよね。振り幅凄いな。 上司が百獣の王でたいへーん!というものではなく、日常に居るな、ライオンが。という感覚ですね。言葉も通じるので大丈夫です。 いつか猫村さんみたいに有名になってドラマ化とかしたら面白そう。旅行行きたい欲がざつ旅-That’s Journey- 石坂ケンタPom 旅、いいなぁ! 計画性なく、その場について色々楽しむ見つける旅行はトラブルでさえも良い思い出になるからいいですよね〜 個人的にもひとり旅は何回かしたので、分かる!と頷ける所あり、旅すると今あるものに感謝できたり、悩んでたことが小さく見えたり、また頑張ろう!と意欲が湧いたり、、非日常を味わうからこそのいつもと違う感覚。 主人公鈴ヶ森チカがハマってしまうのもわかります。 旅行行きたい欲を刺激されます。笑最近よくあるやつだけど動物好きならいいかもしれない引きこもり令嬢は話のわかる聖獣番 まち 山田桐子 大庭そとさいろくまだ1巻しか読んでないですが、絵柄も最近っぽさがある中で上手だし、ギャグ表現が少し安心する古臭さもあって読みやすかった。 すごく乙女ゲーな内容なんだが聖獣がいっぱい増えてもっとファンタジー寄りになってくれるといいのだけど。 トナカイ食べたことありますか?ピラニアは?カメレオンは? #1巻応援アタマの中のアレを食べたい アサギユメ名無し『秘密のレプタイルズ』でお馴染み鯨川リョウ先生の奥様アサギユメ先生の最新作は、異色グルメ&夫婦惚気エッセイ。旦那様は、大の生き物好き。お家の中では、ありとあらゆる生き物たちと一緒に住んでいる。勿論、奥様も生き物大好き。ただ、旦那様と違うのは、“食べる”のも大好きだということ。飼っているペットが死んでしまった時、土に埋めてバクテリアに食わすぐらいなら、自分で食べて自らの血肉にするそんな過激派だったのだ!! アサギ先生の前作『サジちゃんの病み日記』を見れば分かる通り、かなりデフォルメされた可愛い絵柄をしているので、どんなに見た目がアレだったとしても美味しそうに見えちゃうのです。ただ口の中に涎が出そうで出ない感じなのはご愛敬。そして、この作品がただの異色グルメに留まらないのは、描かれる夫婦の仲の良さがとっても微笑ましいところ。ちょっと変わっている2人だけど、そんな2人だからこその良さが溢れているのです。特に第4話『脳みそ』、第5話『カメレオン』の2話は食事のインパクトも夫婦の惚気パワーも全開の前後編です。4話『脳みそ』はアサギ先生のTwitterで公開されているので是非是非読んでみて下さい!! 逆に怖さが増してる猫で語る怪異 TONOstarstarstarstarstarひさぴよ怖い話が苦手な人でも読めるように「人間」を「猫」に置き換えて描かれた実話ベースの怪談集。主にTONO先生が友人・知人から聞いた話、又聞きした話で構成されています。 こわーい話でも、猫で描いちゃえば平気でしょう?という訳で、何も怖れる必要はないはずなのですが、結果として語られる話がどれも怖ろしく感じて仕方ありませんでした。 というのも、可愛い猫だろうと何だろうと、どうしたって頭の中で人間に置き換えて想像しちゃうからです。想像次第でどこまでもビビってしまう恐ろしさがある漫画でした。 そもそもですけど、冒頭では怖いの苦手な人のために〜と説明されてたのに、肝心の怖いシーンでは猫じゃなくて人間で描くのは約束が違うじゃないですかッ!もっと早く読むべきだった...ヴァラナシの牙 山松ゆうきち 沢本英二郎starstarstarstarstar_borderマンガトリツカレ男山松ゆうきちは好きだし、沢本英二郎も知っていたので発売していたのを知っていたが電子書籍にもなってるしいつでも読めるなと思って読んでいなかった。 今確認したらkindle unlimitedで読めることを知ったので読んだが想像以上によかった。この漫画を山松ゆうきちの作画でやったらそれはそれで面白いと思いますが沢本英二郎の作画の方が読みやすいそうな気がします。 山松ゆうきちの好きな漫画を聞かれたら今までは「インドへ馬鹿がやって来た」「くそばばの詩」「サイキール リクシャー ワーレー キ ドカーン」「ニッポン玄人考に入ってる殺し屋の漫画」だったがそれに追加で「沢本英二郎と組んだヴァラナシの牙」というね いや〜凄い漫画があったもんですヴァラナシの牙 山松ゆうきち 沢本英二郎starstarstarstarstarひさぴよいや〜凄い漫画があったもんです。なんかもう凄すぎて一気に読んで放心してしまいました。アレですね、映画館で素晴らしい映画を観終わった時の感じに近いです。とにかく凄いという言葉しか出てこないので、クチコミを書くことを諦めてしまいました。じゃあどういう漫画なんだ?と詳しく知りたいという方は、V林田さんの「ヴァラナシの牙」紹介記事を読んでみてくださいな。この記事が最良のパンフレットになることでしょう。 https://manba.co.jp/manba_magazines/11176人気店に歴史あり!猫のラーメン探訪記猫舌らあ麺 【かきおろし漫画付】 魚乃目三太nyae結構デカめの猫ちゃんが、ラーメンが看板商品の人気店に来訪するお話です。 全て実在のお店なので、ここ知ってる!という場所が出てくるかもしれません。 ただ食べるだけではなく、その一杯のラーメンに込められたお店の歴史に想いを馳せ、時には涙し、時には幸せに包まれながら食べます。猫舌なので食べる前にたくさんフーフーするのが可愛らしい。 猫がラーメンを見つめると、そのラーメンが生まれた歴史が走馬灯のように過ぎていきます。 最初はラーメン屋じゃなかったり、何度も閉店の危機におそわれたり。決して順風満帆に人気店になったわけではないことがわかります。 とにかく読んで思うのはただひとつ。 「ラーメン食べにいきたい!!!」 それだけです。 書き下ろしのSUSURU TV.とのコラボ漫画も必見。君はコオロギの闘いを観戦したことがあるかB/W 渡邉紗代兎来栄寿日本人にはあまり馴染みがないですが、中国ではコオロギ同士を戦わせる「闘蟋」は唐の時代から大人気で、現代でも夢中になっている人が多くいる歴史あるものだそうです。 映画『ラストエンペラー』でも、闘蟋の戦士であるコオロギがラストシーンで紫禁城の玉座から印象的に登場していました。 本作は、まさかのそんな「闘蟋」をテーマにしたマンガ! 改めてマンガの「何でもあり」な懐の深さを感じる作品です。『少年の名は』ではイギリスの寄宿学校を、『ギャラクシートラベラーズ』では宇宙の旅を描いた渡邉紗代さんがどうして「闘蟋」に行き着いたのか興味も尽きませんが…… ともあれ、やはり全然知らない世界のお話というのはそれだけで興味深いものです。「闘蟋」という競技に生活や命を賭けている者たち、強いコオロギの見分け方、それを育てて管理する者、実際の蟋蟀同士の迫力溢れる闘いの様子など、この作品でしか見られないシーンが目白押しです。 また、主人公である青年・バービーの悪漢ぶりも本作の特色。バービーには蟋蟀に対するリスペクトなど一切なく金蔓としか思っておらず、「クソ虫」と罵り惨殺します。また、虫だけでなく人間に対しても私利私欲を満たすための道具として利用するだけ利用します。酒と女と金が大好きでありながら、女の子から好意でもらったアイスクリームを悪びれず道に捨てるなどサイコパス的言動のオンパレード。しかしそんな一貫したクズっぷりが不思議と魅力的でもあります。 バービー以外のサブキャラクターたちも魅力的で、香港という都市の猥雑な空気感も見事に表現されている一作です。 『コミック怪』発のプリティーな猫又コメディねこまった! 後藤羽矢子starstarstarstarstarひさぴよ30年を経て猫又と化したシロさんと、飼い主の女子高生カホが繰り広げるギャグ4コマ漫画。 ピュアホワイトなネコちゃんなのに、中身はおっさん丸出しで立ち振る舞うギャップがとにかく可愛くて仕方ない…!直立歩行してしゃべる系の猫マンガが好きな人に全力でオススメしたい。ちなみに「アソコのプロジェクト」の後藤羽矢子先生なので、下ネタもちょこっと入ってます。 巻数は1巻までで、残念ながら2巻以降の単行本は出ていません。 2007年に創刊され2013年まで刊行された妖怪専門誌『コミック怪』の創刊時からの連載作品でしたが、雑誌の休刊に伴い、かなりの話数が未収録の状態となっているそうです。同人誌「ねこまった!未収録」に2巻分が収録されていますが今から手に入れるのは難しい状態…。 http://shop.comiczin.jp/products/detail.php?product_id=24261 いつか未収録分が電子書籍サービスなどで発売されることを願ってます。 実は好きだった人多そうねこわっぱ! 松本直也名無し怪獣8号で一躍注目を浴びた松本直也の少年ジャンプ連載デビュー作。他人にはあまり言ってないけど実は好きだったっていう人は多そう。 ネコと神様のほのぼのしたギャグ漫画で、バトルも迫力あって好きだったのだが、、序盤でタマのかぼちゃパンツ丸出しを連発したからロリわっぱとか言われてたんだよな。おかげで他人にオススメしづらくなったのを覚えている。 Dr.スランプのアラレちゃんみたい存在に近いのだけど、タマにもう少しカリスマ感があればもっと人気出たと思う。 動物の痛みを自分の体でも感じてしまう獣医イーハトーヴのふたりの先生 山口八三nyaeこの漫画では、動物園獣医の知られざる仕事ぶりや、動物の痛みを自分も体で感じてしまうという主人公星野と、人に対して冷たすぎるけど腕は良い獣医・津川との交流?を描いてます。 獣医に限らず、働いてるスタッフも日々の仕事で辛いこともあるでしょうに、わざわざ休みの日に全国の動物園巡りをするなんていうエピソードも描かれていて(これはあるあるなのか?)、少し狂気のようなものも感じつつ、逆にそのくらいじゃないと務まらないのかなと感心しました。 津川がどんな人間なのかこれからどんどん明かされてって、もうすこし周りに心を開いてほしいという期待があります。キレると青森弁が出るとか面白すぎる。本当になに言ってるかわからない。笑 「めごこ」って言った時の津川はどんな顔してたんだろうな。 2巻も楽しみ! 100年後にバズる漫画JINBA 浦田カズヒロ野愛100日後に打ち切られる漫画家を読んでから妙に感情移入してしまい、どんな作品を描いていたのかと思ったらケンタウロス競馬漫画。 ケンタウロス競馬漫画というパワーワードよ。どういうことなの? しかもJINBAの前にもケンタウロスギャグ漫画を描いていると知り、そのケンタウロスに対する執念にちょっとゾクゾクした。 100日後を先に読むか後に読むかで感想変わるかもしれない。 ケンタウロス競馬漫画というとてつもないインパクトに受け身が取りきれないまま割とちゃんとしたスポーツ青春ストーリーがはじまり、どこまでがギャグでどこまでがガチなのかわからないまま2巻まで読み終えた。 この漫画について教えてもらったときに読んだ「あっというまに掲載位置が下がっていた」というコメントや100日後のカエル先生の苦悩が頭を過り、救いを求めながら3巻を読んだ。 純粋に作品を批評する土俵に立たないまま、ハイテンションかつ猛スピードで展開されていくストーリーをただ追いかけた。 時代が追いついていなかったんだ。 良いとか悪いとかではなく、凄い作品に出会えたような気はしてます。いつか時代が追いついて、ケンタウロスが競馬に出る日が来たらこの漫画は歴史的な作品になるはず。 追いつける日を楽しみにしています。良い馬に乗る為なら手段を選ばないジョッキーゲス、騎乗前 西公平名無し「馬七人三」という言葉があるが、これは本来レースは馬の力だけではなく騎乗する人間の力量によって差がでるという意味である。しかしこの漫画の主人公の騎手・牧聖一は「7割が馬の力で決まるなら良い馬に乗れば楽勝じゃん!」と考えており、名馬に乗る為なら手段は選ばない。調教師や馬主に媚を売り、悪知恵を働かせ、プライドを捨て、コネのある女と寝る…とんだゲス野郎なのだ!!! 主人公が清々しいくらいのゲスっぷりで読んでるうちに好感が持てるようになってきました。実はいい馬を見抜く目は確かだったり、騎手としての才能もなくはないところもあるんですけどね。真面目な競馬漫画だったら絶対こんなこと描かないだろうけど、実際に良い馬に乗せてもらう為の営業力って大事なんだろうなとも思いました…ちなみにこれはギャグ漫画ですが(笑)主人公はヤバい奴ですが他のキャラも相当ヤバいです。ある意味みんなゲスですね。おもしろシーンはたくさんあるけど、3巻での謎の三角関係の発生とか結末も含めて好きだったな。競馬以外のネタも充実してました。厳しい野良猫の世界の…私という猫 イシデ電猫あるく厳しい野良猫の世界の物語。 人間が勝手に猫の気持ち想像しているだけなのに、それは本当の猫達の魂の叫びじゃないのかと思わされる程に伝わってくるものがある。 緩い猫漫画と一線を画すシビアでアンタッチャブルな猫の世界を迫力あるタッチで描いているので猫好きなほどずしりとくる漫画です。 生態系逆転世界でひとっ娘たちとイチャ恋異世界ひとっ娘動物園 うめ丸 藤原休樹 企画屋名無しあのアルドラさんを前にして迷わずブラッシングを選ぶ主人公、動物愛が強くておまけにぽっちゃりピュア男子、要素ぜんぶ推せる。 ただのラブコメなんじゃなくて、世話する側とされる側という関係性が更にエロい。瀬戸内海の島、女子校生と猫一匹再会ライフ青の島とねこ一匹 小林俊彦む表紙に惹かれてまず一巻読みました。 島と海と猫はなんでこう絵になるんでしょうか! 羨ましいくらいのスローライフ! シャコとかもうずっと食べていません。 この女子高生が結構グイグイ系で表情が妖艶だったりするので次何が起こるんだろうと読みすすんでしまいます。 癒しとしてもよし ドキドキとしてもよし な、漫画かと!競争馬なのに人間臭い!?ポコあポコ 小道迷子名無し人生を賭けたギャンブラーやジョッキー・競走馬の感動や悲哀等、競馬漫画のイメージからは全く想像の出来ない脱力系4コマギャグ漫画。競走馬(?)なのにやたら人間臭いスピードハナジローと、周囲の人間とのシュールな掛け合いに思わず爆笑してしまいます。ストレスが溜まったらこれを読んで、嫌な事全部忘れるのがベストです。 動物好きにすすめたい霊感動物探偵社 山内規子名無し霊感と動物と話せる特殊な能力を持っている主人公。動物たちとダイレクトに話ができるのはすごく羨ましい。その能力を活かした探偵をするという展開も面白い。 ミステリーですがちょっとギャグっぽいところもあり、思ったよりもずっと奥深い内容で楽しめました。絵もきれいで動物の描写も上手いので、動物好きの人には相性が良さそうだなと思います。切なくて優しい世界おじさまと猫 桜井海名無し猫のふくまると、素敵なおじさまのお話。 ペットショップで売れ残っていた、ぶちゃいくな猫を、ダンディーなお紳士が買ってかえります。猫の気持ち、おじさまの気持ち、それぞれが描かれていて、どちらもキュンとします。 ふくまるはらこの幸せがつづくのか?と怖い気持ちもありつつ、おじさまと一緒にいられる幸せを噛みしめています。そしておじさまは、ふくまるに癒されていきます。 おじさまも、ふくまるも、幸せだけれど、どこか寂しさがつきまとっているのが切ないです。妻を亡くしたこと、ペットショップで見向きもされなかったこと、それぞれが抱えた寂しさのせいで、ふたりの関係がとても愛情深いものになり、ジーンときます。 おじさまの紳士っぷりは素敵ですし、亡き妻への思いや、ピアノへの向き合い方ど、猫との関係以外でも、気になることもたくさん。興味をもって読み進められました。 猫好きなひとはもちろん、私みたいなペットと無縁なひとでも楽しめる作品だと思います。夏目友人帳スピンオフ4コマニャンコ先生が行く! 緑川ゆき カネチクヂュンコ名無し表紙のかわいらしさに惹かれて読んでみました。私たちの世代でニャンコ先生といえば、いなかっぺ大将を思い出すのですが、こちらのニャンコ先生はなんともほんわかした気分にさせてくれるかわいらしい作品です。夏目友人帳本編を読んでいない私でも楽しく読めました(読んでいればなおのこと楽しいはず)。 世の中が心配ごとや不安が多い昨今、頭の中をふんわりと空にして、気がついたらくすりと笑ってしまって、あたたかい気持ちになりたいときにおすすめです。 「ぴょんぴょん」で連載されていた動物漫画とんで!小鳥ちゃん【完全版】 マヤよーこ名無しその昔、小学館より刊行されていた少女漫画雑誌「ぴょんぴょん」で連載されていたという、動物漫画。小学生の女の子が不思議な力を得て、動物たちを守っていくお話です。 昔はよく見かけたデフォルメされた絵柄で、人間だけでなく動物も愛らしく描かれています。話のテンポもちょうどよく、主に一話完結の話がまとめられています。小・中学生向けの内容だと思うので、読むとなんだか昔懐かしい気持ちになります。ギャグあり涙ありの動物生態図鑑?よりぬきかってにシロクマ 相原コージ名無しシロクマ一家とそこに紛れ込んだウリ坊(イノシシのこども)の生活を描いた漫画です。途中から主人公シロの恋人としてヤマネの女の子ちょしちゃんも登場します。全盛期の相原コージの作品なので、キャラクターの表情もしぐさも大笑いさせてくれるものばかりです。背景にちょこちょこ登場する昆虫や小動物の生態は、実際の知識にもとづいてるので小学生くらいの子の知的好奇心も満足させてくれると思います。 この漫画の深いところは、動物たちの織り成すドラマを通して自然の厳しさなどいろいろ考えさせてくれる機会が持てることです。ネタばれなので詳細はふせますが、ちょしちゃんやうり坊のエピソードには涙なしには読めないものもあります。昔の漫画ですが、良い漫画なので、今の子供たちにもぜひ読んでもらいたいです。<<2122232425>>
町民もほとんど利用しない博物館の仕事を描いたマンガ。 主人公は無駄なものをどんどん省きたい性分の役所勤務の男、薄井透。出向先の博物館に向かう道中、カモシカを背負った女に引きとめられて、そのまま解剖の手伝いをさせられてしまう…という感じで始まる。 博物館は自然科学分野の研究室があり、動植物の採集や保護、依頼があれば警察から「この植物の生息地を教えてくれ!」って依頼を受けたりするらしい。こんな感じで実は自然科学の研究者たちの研究拠点としての博物館の仕事を描いたマンガ。全然知らなかった。 主人公の薄井は、主に鳥類研究者のキヨスさんに連れられていろんな動物と触れ合ったりしているうちにどんどん博物館の仕事が楽しくなっていっている。博物館はわりと本当に暇していると思っていたので、裏側を知れて面白い。就職したいくらい。ナショナルジオグラフィックとか好きな人はハマるかも。