ユーモア・ギャグマンガの感想・レビュー6174件<<220221222223224>>ちゃんこを前に人はひれ伏すしかない銀 シロガネ 水上あきらにわか力士の熱い戦い、それを支えているのは思えばなにより食事。腹が減っては戦は出来ぬという言葉が表すとおり。腹が減っては相撲はできない。主人公はちゃんこを使い、力士の胃と心を掴んで投げ飛ばす。アホっぽいけど、勢いがあって面白かった。万人のためのコミュニケーション指南書ラブホの上野さん 博士 上野mampuku当初こそモテたい男女への辛口指南書という体でスタートしていますが、後半になってくるとより話は広がっていき、最終的にはもうこれ万人のためになるコミュニケーションの教科書です。「○ーチェ先生」や「マンガでわかる心療〇〇」のように似た感じのズバッと言う系漫画によくある寒さやイタさを感じません。普通に面白い。上野さん、キャラに嫌味がないので自然と耳が傾きます。 「上野さんのアドバイスのお陰でうまくいきました!」ってところまで書かないのが下品でなくて良いですねw上野さんかわいすぎませんか!!?!?上野さんは不器用 tugeneko名無しまず上野さんが先輩っていうのが当然最高だし 脇を固めるキャラをまんべんなく揃えたりSF考証が毎回きちんと考えられているところに作者の几帳面なこだわりを感じます。いいぞ!!!古傷をえぐられるのに笑えるキャンパスライフ数字であそぼ。 絹田村子たか※ネタバレを含むクチコミです。 吉田戦車の育児マンガまんが親 吉田戦車starstarstarstarstar_borderかしこ奥様の伊藤理佐さんも他誌で育児マンガを連載されているので、そちらも併せて父と母の両視点を読めるのが面白かった。ネタはなるべく被らないようにしていたらしいけど。少女レトロは可愛いとの相性がいいという確信レイチェル創々 高橋拡那mampuku 昭和テイストの萌えエロコメ。絵柄や構図などはビームコミックスなどでよく見る(若干食傷気味の)人工的なレトロタッチなんですが、この作者が凡百のレトロ風漫画より全然見れるな、というか良いなと思えるのは、少女漫画ばりのキラキラ感があるからでしょうか。その点は入江亜季にも似てますが、あちらはキャラまでが少女漫画的であるのに対し、こちらはどちらかというと少年漫画的です。昔の少年漫画的なセクシーなお姉さんが、昔の少女漫画ばりのキラキラ絵柄で描かれるとなるほどこうなるのか、と(もちろん、どちらも萌えの文法で今っぽくブラッシュアップされているのは言うまでもないですが。) まず、頭の悪さ全開のスピード感がシリアスな笑いを誘う冒頭5ページでなんとなくこの作品の楽しみ方がわかります。掴みの強烈さは柴田ヨクサル「東島丹三郎は仮面ライダーになりたい」に近いです。ただしあれと比べると「レイチェル」の方が計算してやっている印象を受けます。色々と展開が雑で無茶苦茶なんですけど、そこが笑えるというか。 また、各話のサブタイトルが「ダイタンな○○」「○○に御用心」など昭和全開なところも芸が細かいというか、コンセプトがわかりやすくていいですね。私は「思ってたのと違う(ので残念)」という考え方が嫌いなんですが、目次と冒頭5ページでしっかり作品紹介ができていてとてもスマートだと感じました。ラストのページが雑誌掲載時と微妙に違うんだよなエッヂ 狩撫麻礼 田村信starstarstarstarstarマンガトリツカレ男多分もっと続く予定だったが掲載誌のコミックギガが休刊になる都合で後半があんなに急展開になったのだと思う。 内容の雰囲気は「狩撫麻礼」だが「田村信」の作画の感じでコメディよりになっている。 掲載時の最終ページには未完とあったが電子書籍版はその文言はなくなっていた 最後の方になってやっとタイトルの意味がわかるPOWER FOOL 守村大 狩撫麻礼starstarstarstarstar_borderマンガトリツカレ男『POWER FOOL』 途中までは方向性がよくわからないがラスト2回は間違いなく「狩撫麻礼」の思想が出まくってる 面白いかを聞かれたら答えに困るがラスト1ページの名言は一見の価値はあると思う 『Rock喫茶開店入門編』 Rock喫茶の開店を考えているカップルに対してRock喫茶の店主が奇妙な提案をするがなんというか条件が「狩撫麻礼」っぽい Rock喫茶の店主って「狩撫麻礼」本人の姿が元になっているのかな 最近出た「地球探査報告 ロンリネス」の表紙の「狩撫麻礼」に似ている 表紙はこんなだけど結構かわいいところもある不良・魔法少女たちの話間違った子を魔法少女にしてしまった 双龍mampuku カードキャプターさくら~プリキュアシリーズで現代・魔法少女の文脈が築き上げられ、それをまんまと逆手に取ったまどマギが爆発的旋風を巻き起こしたことで、その後雨後の筍のように乱立したメタ魔法少女"大喜利"のような作品群のうちの一つ。 「雨後の筍」もほんとうにピンキリではあるんですが、ただ「みんなが思う魔法少女像」という共通幻想が読者層にしっかりあるので、意外と何やってても面白くもあるんですね。これだけ娯楽が細分化して文化が分断された時代なので、いずれ「ドラクエ風ファンタジー世界における【勇者】の存在意義」や「悪だくみをする代官と越後屋」、「サザエさん世界で未だに適用されている昭和の常識」、「少年漫画において【王道】と呼ばれる作品ジャンルが【仲間との冒険とバトル】であること」などの共通理解はもしかしたら時代とともに失われていくかもしれません。でも「児童向け作品」というのはいつの時代もちょっとやそっとじゃ変わらないし、それにおよそ誰しもが通って育ちますからやはり文化として強いです。 「若者が『春はあげぽよ』で笑うことができるのは誰もが枕草子を習うからだ」 というツイートがバズっていましたがまさにその通り。(最近ベストセラーのユヴァル・ノア・ハラリなど読むと詳しく載っています。) 前置きが長くなりましたが、みんなの知ってる普通の魔法少女は授業サボってタバコを吸わないし、変身する前から拳で魔物に応戦しないし、ましてそのまま叩き潰したりもしない、そういう常識を裏切っていくことで笑いを生み出しているギャグ漫画なわけです。ただ、それだけだとさすがに出オチになってしまうので他にもいろいろな付加価値がついてます。キャラ絵が可愛くてセクシーであることと、バトルの作画がダイナミックであること、伏線が多く登場する勢力も入り組んでいるので先の展開が読めないことなどがあげられます。 私はドンピシャで好きなキャラがいるので楽しく読んでいます。真面目で成績優秀、美人生徒会長で巨乳の「奈子」。高潔で正義感が強く、そのくせやたら好戦的なところも本当ツボ。短編集を描いてるマンガ家という設定本秀康名作劇場 本秀康hysyskビートルズの「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」に想を得て、各作品は主人公によって描かれた短編集という設定になっている。「ワイルドマウンテン」の元になったような話もあって、あの作品もこういう風に細かい話を繋ぎ合わせて作っていたのかも知れないと思った。ラーメン屋の行列に並んでる兄弟と、その母親と再婚を前提に付き合ってるらしきオッさんが気を遣ってる様子を観察する「若葉のころ」が好き。 新作もビートルズの「ホワイト・アルバム」に影響を受けてインドで構想を練ったらしい。 http://www.akishobo.com/akichi/moto/v1 何度も読み返したい。スポーツに関わる人には読んでもらいたい。ダウト 立澤克美 桑田真澄名無し※ネタバレを含むクチコミです。すずさん、道さん長い道 こうの史代影絵が趣味映画化大ヒットの『この世界の片隅に』や『夕凪の街・桜の国』などの広島を舞台にした連作で名高いこうの史代ですが、今回紹介するのはそんな彼女の初期の作品である『長い道』です。 舞台は戦時でも広島でもなく、業田良家の『自虐の詩』にも似たちょっとダメな感じの新婚夫婦を短編連作形式で描いているのですが、至る所に後の広島連作に通ずるモチーフやエッセンスが出てくる出てくる。『長い道』はこうの史代の原石の宝庫と言っても過言ではないかもしれません。 スターシステムを採用しているので『この世界の片隅に』のすずさんと、『長い道』の道さんは同じ顔なのですが、二人の共通点は顔だけでなく、それぞれの世界の捉え方、ここにもひとつあると思います。すずさんや道さんの目からはいったいどのように"この世界"がみえているのでしょうか。 なぜ、こうの史代がすずさんや道さんのような人物を主人公に選ぶのか、そこには彼女が座右の銘にしているというアンドレ・ジッドの言葉「私はいつも真の名誉を隠し持つ人間を書きたいと思っている」に深い関係がありそうです。こうの史代の世界にやられてしまった人はジッドの代表作のひとつ『田園交響楽』もおすすめです。そ、そっちのことかーこちらから入れましょうか?…アレを 松田環名無しセックスレスにもいろいろあって、この作品で扱うセックスレスは男性側の問題。 しかも本当はしたいけど、いろいろあって精神的に勃たないという状況。 ゆえに、セックス自体には肯定的という部分がみそで、申し訳なさもあってか嫁からの一足飛びの提案を許容してしまうという部分が面白い。 全然、ほんと全く拒否らない。少し引きながらも、わりとすんなり受け入れる。 そして嫁のアグレッシブさ。 正直、興味津々な内容だ。 そっちで出来てしまったからこそ、本来の形ではこれからどうなってしまうのか。 コミカルに描いてはいるが、あくまでこの形は本来の形でできない状況での代替品でしかなく、呼び水にするためのものとして始まっている。 しかし、世の中には様々な性的嗜好は溢れかえっているので、むしろこれこそが最高で元には戻れない人もいるだろう。 男性側がそこに情けなさを感じてしまい、より不能なドツボに嵌ってしまうこともあるかもしれない。 どう転んでいくのか、今後の展開が楽しみだ。 シチハは犠牲になったのだ。古くから続く因縁…その犠牲になシチハゴジュウロク 笹古みとも 工藤哲孝mampuku 学園サスペンス兼ラブコメ。一族の呪われた力を受け継ぐヒロイン"しちは"と出会い、そこから凄惨な事件へと巻き込まれていくこととなる少年ゴローが主人公は、協力して「身代わりの呪い」を乗り越えていくことになる。 以下が大まかな流れ 1 主人公ゴロー何者かに殺される→ 2 ヒロインしちは身代わりになって死ぬ→ 3 ゴロー犯人を暴く→ 4 しちはが生き返って代わりに犯人が死ぬ 5 1~4を7回繰り返す システム的に無駄が多いなぁという印象と、よくできてるなぁと感心するのとが同居しているのが正直な感想。 殺されたゴローの身代わりになるために常時つきまとい、必然、凶行も目撃しているわけだから2~3のプロセスは遠回りでしかなく、ルール上仕方がないとは言えヒロインが無駄死にしている感がゼロとは言えない。 逆に少年漫画の面白さをよく引き出しているなという意味でよくできていると感心した。身代わりで死んだしちはを見捨てれば、その後何度も殺される恐怖から逃れられる。しかし主人公は「女の子を助けたい」と自らを奮い立たせ、死の恐怖に立ち向かう選択をする。そして彼は彼女を助けるために謎解きに奔走する。 元はといえばゴローは完全に巻き込まれた側なので、命を賭してまでしちはを救う義理はないのだが、「スケベ心」というよりは「女の子と仲良くなりたい」という自信の信念そのものに殉じている節がある。その点「彼女、お借りします」の主人公よりは見ていて気持ちのいい奴ではある。 もうひとつこの作品の重要な魅力の一つとして、絵の魅力度の高さ、ヒロインの可愛さを挙げておきたい。マガジンで始まっては消えていくサスペンス系作品には無かった武器だが、仮に人気振るわず打ち切られてしまったとしても、画力を活かした次回作、次々回作でヒットを生み出す可能性を強く感じる(「煉獄のカルマ」を打ち切られた数年後「五等分の花嫁」で大ヒットした春場ねぎ先生のように)。赤羽の2大スター豪華共演ウヒョッ!東京都北区赤羽 清野とおるstarstarstarstarstar_borderかしこエレカシと清野とおるが聖地赤羽でコラボしてるの鬼アツい。お習字ではない「書道」の世界とめはねっ! 鈴里高校書道部 河合克敏たか主人公の設定が、「ガチャピンみたいな顔した大人しいカナダ育ちの帰国子女」ってそれだけでもう面白い。絵に描いたような文系少年と、柔道全国レベルの体育会系少女が出会う王道のボーイ・ミーツ・ガールが、書道というテーマがあることでいっそう面白みが増している。舞台が鎌倉なのも洒落てる。 「書道って読めないし、昔の詩を書いてるし難しそう…」と尻込みしてしまうが、海外育ちで全く書道の知識がない縁(ゆかり)が主人公のおかげで、初歩からすんなりと楽しみながら学ぶことができるのがいい! お習字の先にある書道という世界を垣間見たいなら読むべし! 寡黙で粋な奥さん粋奥 日本橋ヨヲコ 木内亨starstarstarstarstarひさぴよ『G戦場ヘヴンズドア』連載終了後に月刊IKKIにて掲載された短編で、スーパーヒーローのような奥さんが活躍する話。 寡黙に淡々と家事・掃除をこなし、日常で巻き起こるトラブルを颯爽と片付けていく様にシビれます。作中ではほとんど何も語らない奥さんですが、その行動やしぐさだけで、夫や周囲の人への深い愛情がとてもよく伝わり、G戦場や少女ファイトのような力強いメッセージとはまた別のやさしさに満ちた作品になっています。後半には「日本橋メソッド」なる創作過程を丁寧に解説したコーナーが載っていて、漫画志望者にとって参考になると同時に、日本橋ヨヲコ先生の創作技法を知りたい方も必見の内容です。物語の自由自在さ!!!!!書道教室 筒井秀行かしこまるでアニメーションのようにスイスイと物事が展開する! キャラクター達のユニークさとネタの引き出しの多さ! スナック感覚で読めるのに何これ食べたことない! やめられない!とまらない! つい!!!!!が多くなる!作者の姉フェチ×掃除汚物は消毒です 田口ケンジ名無し作者の姉へのこだわりを感じる作品。掃除の技術をわかりやすく説明すると同時に魅力的な姉も描いているのがすごい あらすじのせいで損している気がする京都札の辻下宿 どおくまんプロ どおくまんstarstarstarstarstar_borderマンガトリツカレ男あらすじはいかにも「どおくまん」っぽい表現になっているがこれは第一話のあらすじで2話以降は下宿の人間模様や辻本と鈴木の友情などいい話がばかりだった。 最初の方は辻本が主役で後半は鈴木の漫画を書くことメインになっていく。 インタビューとかを読んでから読むとちょっと自伝っぽい やっぱり良かったメタモルフォーゼの縁側 鶴谷香央理櫻子前々から気になっていたものですが、このマンガがすごい2019オンナ編1位に選ばれ、面白さが保証されたので読みました() 想像してた通りの優しい話です。細い線で優しく描かれたマンガ。BLと言ってもどぎついヤツをぶっこんでくるわけじゃなかったので、どなたでも楽しむことができます。「おばあちゃん」ってなんでこんなに好印象なんでしょうね。シブいオジサマ好きも必見!【新装版】今どきの若いモンは 吉谷光平mampukuこれめっちゃ心に沁みるやつ!! 真っ直ぐだが道に迷い壁にぶつかりがちな新人・麦田は、顔は怖いが面倒見のいい上司こと石沢課長から時に助言を、時に助け舟をもらいながら成長し、絆と信頼を深めていく、そんなお仕事マンガ。 https://twitter.com/kakikurage/status/940853580893966338 ↑すべてはここから始まりました。というか今や11万RT・25万Fav……!! 「今どきの若いモンは……」のお決まりのフレーズから始まるありがたすぎる金言の数々。石沢課長についていきたい…! 力技の強い何でもアリなラブコメフラレガール 堤翔sogor25※ネタバレを含むクチコミです。絵が良いのでその時点で勝っているスライム倒して300年、知らないうちにレベルMAXになってました シバユウスケ 森田季節 紅緒mampuku似たような作品で溢れた昨今においてはなんの捻りもなく没個性な作品ではありますが、表紙のイラストと右下に小さく印字された名前を見ると勝利が約束されていることがわかります。絵師ガチャの勝ち組です。「紅緒」さん、今かなり注目度の高い若手のイラストレーターさんで、'10年代後半を体現したような柔らかい曲線美と透明感のある繊細な色使いが印象的です。コミカライズ版のシバ先生の絵も原作の雰囲気にかなり近いです。これは売れないほうが不思議なくらいだと思いますw 一応ストーリーにも触れておくと、50連勤で過労死したOLが異世界に転生してスローライフを送る話です。50連勤というと自営業の感覚ではありがちな感じがしますが、勤め人としての50連勤はいろいろストレスがやばそうで絶対に経験したくないですね…… 前世の記憶を持ちながらいきなり17歳の少女として転生しますが、17歳以前の彼女が存在したのかどうか気になります(「仮」の意識が使い捨てられ、転生者の容れ物として……って感じのホラーありそうw) 先ほど「没個性」という言葉を使いましたが、これほど絵がよくて見せ方がよくてキャラクターがよければストーリーの個性なんてべつに要らないな、と本作品を楽しく読みながら思いました<<220221222223224>>
力士の熱い戦い、それを支えているのは思えばなにより食事。腹が減っては戦は出来ぬという言葉が表すとおり。腹が減っては相撲はできない。主人公はちゃんこを使い、力士の胃と心を掴んで投げ飛ばす。アホっぽいけど、勢いがあって面白かった。