ユーモア・ギャグマンガの感想・レビュー6176件<<138139140141142>>きっと三白眼女子が好きになる!漫研に美少女 轍平ふな※ネタバレを含むクチコミです。天水館に住みたい海月姫 東村アキコ名無し「天水館」の腐女子たちがとにかく個性的で面白いです。主人公の月海ちゃんの挙動不審な感じ、すごく分かります...自分も元腐女子なので共感しました。皆、ジャンルは違えど、いい感じの腐り具合で素敵です。全く姿を見せない漫画家の目白先生の存在感も見逃せません。天水館が本当にあったら居心地良すぎて出られなくなりそうです。"お隣のお姉さんに「おかえり」と言う仕事"に転職した人の話 #1巻応援月50万もらっても生き甲斐のない隣のお姉さんに30万で雇われて「おかえり」って言うお仕事が楽しい(ガルドコミックス) アサヒナヒカゲ 野地貴日 黄波戸井ショウリsogor25主人公のサラリーマン・松友裕二がいつものように終電間際まで残業し帰宅すると、マンションのお隣に住んでいる女性・早乙女がドアの前で呆然と立ち尽くしている場面に遭遇します。 話を聞くと出張先に家の鍵を忘れてしかも明日のプレゼンで使う大事な資料が家の中にあるとのこと。 鍵を開けるために松友がベランダから渡って窓を割って家に入ることにしたのですが、中から鍵を開けた際に発した松友さんの「おかえりなさい」という一言に早乙女はいたく感激し、 「私が雇うのでおかえり担当部長になってください」 という謎の提案をされます。 これは"おかえり担当部長"(実際には家政婦のような仕事)をすることになった松友と、彼を月30万円で雇った早乙女との物語です。 「小説家になろう」発の小説、いわゆる"なろう小説"が原作のこの作品。 早乙女は月30万円を給料として払えるほどのエリートサラリーマンで、一方の松友も最初の出会いの時に躊躇なく早乙女を助けたことからもわかるように、かなり有能な人物として描かれています。 「おかえり」を言ってもらうためだけに隣人を雇うというぶっ飛んだ設定なのですが、ちゃんと契約書を締結したり、休日に一緒に外出する際には"休日手当"が支払われたりと2人のやり取りは大人としての体裁を保っていて、そのアンバランスさが面白いコメディ作品になっています。 また 仕事で気を張っているためか早乙女は家に帰ってくるとどうも精神年齢が幼くなる傾向があるようで、そこにもギャップがあって楽しい作品です。 何より松友の早乙女への対応が彼女を女性として意識しつつもとても紳士的で、いろいろと"ハプニング"が起こるのですが作品から変ないやらしさは全然感じられません。そのため、社会人でも頭を空っぽにして楽しめるラブコメ作品になっています。 1巻まで読了あの日見た山車(ダシ)の名前を僕達はまだ知らない。埼玉の女子高生ってどう思いますか? 渡邉ポポ六文銭小生、埼玉県出身である。 しかも、秩父という、ど田舎出身だ。 秩父といえば「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」(通称「あの花」)の舞台となったことで、有名になってしまった秩父だ。 このブームから数年後くらいに帰郷したことがあり、 その日は秩父で、、、、否、日本でも有名な三大曳山祭「秩父夜祭」の日だった。(誰も知らないというツッコミはご容赦いただきたい) 三大曳山祭と豪語しているわりには、いつ始まったか定かではないというアバウト加減が「言ったもん勝ち」という勢いを受けなくもないが、少なくとも100年以上は続いてる歴史と伝統のある祭りで、この日ばかりは、人より猪のほうが多いと言われる秩父も「休日の新宿アルタ前くらい」に人が増える。 そんな歴史ある秩父夜祭に、数年前に久々に訪れた自分は驚いた。 全て「あの花」で埋め尽くされていたのだ。 出店はもちろん、神輿や山車のてっぺんには「あの花」のキャラ「めんま」が設備されている。 しかも、その「めんま」、なんと片手を上げて天を仰ぎ、ラオウよろしくばりのいっぺんの悔い無しポーズをしているではないか。 え?こんなシーンありましたっけ?と。 何も知らない大人たちが、文字通り「とってつけた感」をうけてゲンナリした。 長くなったが、何が言いたいかというと、埼玉とはつまるところそういう県だ。 何もないのだ。 何もないから、とりあえず流行にはのっとくし、それの前では歴史なんてどうでも良くなるのだ。 アニメの聖地が多い~なんて言われるて、スグ乗っかっちゃう。 (決っして「あの花」をディスっているわけではないので悪しからず) 本作は、そうった埼玉県民の自虐とか自虐とか自虐とかが満載で、 同郷のよしみとしては「みなまでいうな」と思いながらも、つい全部読んでしまった。 ただ、埼玉県民以外読んでも「?」になりそうなほどニッチなものがあり、読者ターゲットが大丈夫かなと心配になりますが、他県の方も、上記のようにこういう県なんだということを理解しながら読むと面白いかもです。 埼玉は東京都に隣接しているからといって決して都会ではないし、なんなら東京は埼玉県民にとって魑魅魍魎が跋扈する魔都だから恐怖の対象でしかない。 東京のベッドタウンとなり、県別のGDPでは東京、大阪、愛知、神奈川に次いで5位の埼玉。(ただし、4位の神奈川には約10兆差という超えられない壁があることはここだけの秘密。) それでも、この都会なのか田舎なのか、なんなのかわからない埼玉はこれからも変幻自在に変わっていくのでしょう。 ちなみに、田舎の友人によると、ブームが去った後は、めんま神輿はなくなったようです。 以上、現場からでした。 いろいろあるのよマンガで分かる心療内科 依存症編 ソウ ゆうきゆう野愛紆余曲折あって我が家にこんな本がやってきました。まあ日常に支障が出るほどではないけど酒には依存しているので身につまされますね。 身につまされるで済ませちゃいけないんだけどね! 愛と依存の違いって何なん?とか趣味程度ならよいのでは?とか生きる喜びがなくなる!とか言い訳のように湧いてくる疑問や不安などをかなりわかりやすく解消してくれます。かなりわかりやすくなっているため、端折ってたりはするんだろうけど納得感もありつつライトな味わいなので責められてる感はあまり感じずにすむかもしれません。ギャグ漫画的仕上がりなのはたぶんこれが理由なんじゃないかと思ってます。メンタルやられてるときに100の正論ぶちこまれたらしんどいからね。 一応言い訳をするとわたしが依存症から脱却するために買った本ではないのですが、いつかわたしの後押しをしてくれる本な気はちょっとしてます。 読み終わっても酒をやめる気はないのですが、自分以外のものに人生を100%委ねちゃいけないし、預かることもできないんだなあってことを強く感じました。なんにせよ、あなただけのせいなんてことは世の中にはないのだ。あの読切が超パワーアップして帰ってきた!!森林王者モリキング 長谷川智広名無し※ネタバレを含むクチコミです。士郎正宗のオモロイとこを形にした作品紅殻のパンドラ 六道神士 士郎正宗さいろくギャグとかコメディとかの要素がアップルシードや攻殻機動隊の原作に近いノリで(少し詰めは甘い気がするし強引すぎるとこもあるけど)存分に詰め込まれたSFバトルギャグ漫画、という感じ。 ギャグというか同人的なノリが多いので諸兄らには読みやすいのではないだろうか。 電子版には士郎正宗の設定資料がカラーで数ページずつ載っており、これだけでも買う価値アリと言える。 祝アニメ化!ヒロインの可愛さが特殊で面白いイジらないで、長瀞さん ナナシさいろく長瀞さんは非常にかわいい。 これは見た目じゃなくて中身なのでそこがわかるまではただのドSな後輩でしかないのだが…長瀞フレンズ含む周囲のキャラたちが頻繁に出てくるようになるとセンパイと長瀞さんが周囲からは公認の空気になってくるが、それに気づかない二人は初々しさというかウブさがずっと残っていて良い。 生意気な妹みたいな後輩、というと陳腐だけどこんな後輩がいたらいいのにと思いつつ、あの頃に戻りたい的な「若返り」たいなという叶わぬ願望が強くなるのでした。いいなぁ高校生…ポンコツ可愛い+ウザさ で面白さ倍増悪魔のメムメムちゃん 四谷啓太郎六文銭1巻から読み続けてます。ダメ可愛いメムメムにずっとやられてます。 キリッとしているキャラが、実はポンコツだったという設定でギャップ萌えの作品もありますが、本作は、もう見た目からダメさが漂ってきて、そしてそのまま期待を裏切らないダメっぷりで、まずここが面白ポイントです。 淫夢とか使って男を骨抜きにして魂を奪う悪魔なようですが、絵柄通りの悩ましい体型によって、まぁうまくいかない。 何より、メムメム本人がエロに耐性がない。むしろ苦手。 (この幼児体型によって、ある方面には安心設定) そしてこのポンコツ可愛いものに「ウザさ」が加わってより面白くなります。 例えば、 ・少しうまくいくと調子にのる ・言い訳が多い ・他人への要求は厳しい ・弱いものには執拗以上に強くでる ・やたらと声だけはる(特に偉い人の前) などなど、小物感満載のウザさで、これがたまらないのです。 なんか小さい子をみてるような目線で、だんだん微笑ましくなってきます。謎の慈愛をもって読めるんです。あらあら、どうしたの?みたいな。 これがクセになります。 とはいえ、個人的には正直この設定で11巻まで続くとは思わなかったです。 11巻になると魔界の魔王様とかも出てきて、メムメムの正体(存在理由?)も明らかになって、ただのおバカギャグ漫画からシリアスな展開に・・・いや、特に変わんなそうですね。 安定のメムメムで、引き続き安心して読めます。 メムメムのダメっぷりはひどいのですが、それでもポジティブで前向きな姿をみると不思議と元気がでますので、日常で凹んだ時読むと良いかもです。異世界マンガ…なのか!?和田ラヂヲの異世界無双 和田ラヂヲstarstarstarstarstarひさぴよおじさんがファーストクラスのCAに転生してスケベ椅子の化身に出会う所から始まる異世界マンガ。 誰も見たことのない異世界モノというか、そもそも異世界って何だっけ…?と既成概念が崩れそうになります。 異世界モノが氾濫してる今の時代だからこそ面白いと感じる部分がありますね。 和田ラヂヲ先生には珍しいストーリー仕立ての長編作品でもあるので一見の価値アリです。 これが電書ストアで話売りされてる状況というのも何か面白い。 はたして単行本は出るのでしょうか。 思い出は夢のごとくGU-GUガンモ 細野不二彦さいろくアニメ化もされて大人気だった、スニーカーを履いた謎のトリと飼い主の半平太くんを中心に繰り広げられる大江戸町(だっけ)のコメディ作品。 細野不二彦は割と大人向けな作品ばかりだと思っていたのでGU-GUガンモやさすがの猿飛が細野不二彦だと知ったのは大人になってからで、その時も驚いたというより信じられなくて改めて読み返して色々と思い出した。 1巻を開いてもこれだけの画力があることに素直に感心するし、それでもコメディを描く時代だったんだとしみじみ思う。マンガの門戸が劇画orコメディが入りやすかったのかな。 GU-GUガンモといえばコメディなのだけど、最終話が印象的であった。 内容は伏せるけど、何話か前からのわかりやすーい伏線をしっかり回収して衝撃的に弾けて飛んだあのコマの絵としての迫力(ショックもあるかもだけど)はインパクトがあった。最後の最後を引っ張らないのもまた時代かもしれない。 大人になった半平太たちを見てみたいものだなーと思った。 このコマは1巻の最初の方だけどリンダも姉ちゃんも可愛くて流石です。既存の麻雀のイメージを覆す"麻雀ラブコメ" #1巻応援鳴かせてくれない上家さん 古日向いろは 更伊俊介 内川幸太郎sogor25高校の片隅で1人スマホでネット麻雀を打っていた麻野イサムは、ある日突然、見知らぬ女の子に「一緒に麻雀を打ってください」と声を掛けられます。彼女は麻雀部に所属する後輩・上家(かみや)サクラ。先月麻雀を始めたばかりだという彼女に対し、ネット麻雀をやり込んでいて実力に自信のあった麻野だったのですが、実は彼はリアルでの麻雀は打ったことがなく、いざ打ち始めると上家さんとの会話に惑わされて自分の戦略が全く通用しません。なんとか彼女に勝とうと一生懸命考えを巡らせるうち、いつしか麻野は上家さんのことを意識し始めるようになり…という、「麻雀ラブコメ」という新たなジャンルを開拓しているのがこの作品です。 麻雀マンガといえば、これまでは競技としての戦略性やギャンブル的な表現が中心の作品が多かったのですが、この作品は"コミュニケーションツール"としての麻雀に注目しています。 麻野が得意とするネット麻雀は対戦相手とのコミュニケーションが基本的には一切なく、リアルで麻雀を打つ時の相手との会話や表情、仕草など、相手とのコミュニケーションという要素に惑わされる麻野の様子がコミカルに描かれています。 このネットとリアルの違いという面は麻雀を知らなくても、例えばオンラインでボードゲームや人狼ゲームをやったことがある人には理解しやすいかもしれません。 そして、そんな麻野が勝つために一生懸命に麻雀を打とうとするうちに上家さんや他の麻雀部員との会話が盛り上がっていき、自然とラブコメへと発展していきます。 「バガタウェイ」などで知られる古日向さんの絵柄は可愛くて読みやすく、また、各話の最後にはその話に登場する専門用語を監修の内川さんが丁寧に解説してくれています。連載誌も麻雀とは関係ないフラッパーということもあり、麻雀を知らない人にこそ読んでみてほしい作品です。 また、ネット麻雀のあるあるネタも多く、麻雀の描写自体もすごく丁寧で、麻雀を知ってる人ならさらに面白い要素を見つけられる作品になっています。 ちなみに、監修の内川さん、作中でも「コータロー」というネコとして登場していますが、麻雀界で一二を争うイケメン麻雀プロなので興味があればそちらも調べてみてください。 1巻まで読了ちょうどいいドゥリムドゥウワ 猫乃ワルツ野愛これは二日酔いでも読めるくらいゆるくてちょうどいいです。大爆笑したいわけじゃない、癒されたいわけじゃない、萌えたいわけじゃない、なんかとりあえず漫画読むかというときにピッタリです。 本物の赤ずきんちゃん読むより平和だしシュールだしいいかも。森の中さまよったらかわいい女の子でも汗臭くなるよね、仕方ない。 沖縄という外国沖縄で好きになった子が方言すぎてツラすぎる 空えぐみさいろくそう、それはまるで外国。 まずずっと暑い、ほんと暑い。12月まで長袖いらない。 そして現地人の考え方がユルい、全土にユルさが浸透してるので東京と本当に違って距離が少し近く感じられて勘違いさせられちゃうんじゃないかってぐらいユルい。仕事で行ってもユルさが感じられて若干心配になる。 そんな沖縄の良さとユルさが前面に出ている漫画。 方言は本島ではそこまでわからないけど爺さま婆さまと話すとマジでわからないので試してみるといいです。 試した結果マジでわからなかったなーというのを地でいってるのがこの漫画の推しドコロでもあります。高い画力とボケまくる古代中国妖怪譚千年狐 張六郎さいろく狐を主軸に展開される妖怪ファンタジー古代中国編。 小噺が詰まった本作はめちゃくちゃいっぱいモブが出てくるが、それぞれちゃんと特徴があるのでなんとか憶えられる。 絵も上手いが話もフザケてるとことシリアスなとこと書き分けがしっかりしていて意外な角度で繋がっていく物語が面白い。かわかみじゅんこ入門としてもオススメ日曜日はマルシェでボンボン かわかみじゅんこ名無し子かわかみじゅんこ先生の作品に登場する少年少女はガラスのようにナイーブな心を持っている人が多いですが、この作品のマシュマロみたいにふっくらした主人公・ジュリエッタちゃんは真逆なタイプのおませな女の子です。でもフランスの女の子って小さな頃からすでにパリジェンヌって感じですね。なんかちょっと言動が哲学的です。かわかみ先生のパリ暮らしエッセイ漫画「パリパリ伝説」を読むと、ジュリエッタちゃんってもしかしてこの子がモデルかな?やら、このエピソードを描いてる時ってもしかしてこの時?など、裏エピソード的なことも分かって面白いです。主人公はいますが群像劇なのでフランスの大人達のアンニュイな恋の話もあります!誰が読んでも気軽に楽しめる作品でありながら作家性も十分にあるので入門作としてもオススメです。 好きなものを好きと言える世界 #1巻応援HGに恋するふたり 矢立肇 富野由悠季 矢立肇・富野由悠季 工藤マコトsogor2514歳の頃に初めて見た「機動戦士ガンダムSEED」に心を奪われた主人公の神崎さやか。しかし、周囲の友人がキャラクターの話で盛り上がるなか、彼女が惹かれたのはモビルスーツ。そんな気持ちを同級生にも話せないまま時間は過ぎ気付けば30歳。そんな彼女がある日、ガンプラ好きの女子高生、高宮宇宙(そら)と出会う。 まず心惹かれるのは、30歳のOLであるさやかと16歳の女子高生である宇宙が年齢を超えてて"好き"の気持ちで繋がっていること。「メタモルフォーゼの縁側」にも近い設定ではありますが、作中でも触れられてる通り、"16歳"というのはちょうど「ガンダムSEED」が放送されていた年に生まれた子ということ。つまり、相手が生まれる前から好きだったものを通して生まれる交流、これこそが本当の意味での"世代を超えた交流"なのではないでしょうか。 また、"世代を超えた"という意味でもう1点重要だと思っているのが、2人の"好きなもの=ガンダム"に対する接し方。好きな気持ちの強さは変わらないのですが、周囲にガンダム・モビルスーツが好きなことを話すことを躊躇っていたさやかに対し、宇宙のほうは初対面のさやか相手にさえ『お姉さんもガンプラ好きなんですかっ!?』と臆面もなく言い放ちます。好きなものが少数派だったときにそれを周囲に堂々といえないという気持ちは「トクサツガガガ」などでも描かれていますが、特に30代以上の人なら誰しもが経験しているものだと思います。それが、もちろん人に依るところもありますが、時代が令和に移ってマイノリティでも好きなものを好きと堂々と言えるようになった、そんな世代間の見えないギャップも描いているのではないかと思います。 作者の工藤マコトさんも「ガンダムSEED」から入ってガンダムが好きになった経緯があるとのことで、もしかしたら作者の実体験も多少なりとも入っているのかもしれません。そしてそんな作品をガンダムシリーズの専門誌であるガンダムエースで連載している、そんな奇跡的な繋がりにも感謝しつつ、ガンダム好きだけではなく、幅広く楽しんでもらえる作品だと思います。 1巻まで読了わかりみが深い脳兎サミット 井口病院野愛脳内に天使と悪魔があらわれて葛藤するのはよくある設定だけど、これは兎と兎なのでとてもかわいい。しかも天使の兎もそんなに天使じゃない、割とみんなネガティブで現実的。 主人公の鰻田さんがめちゃくちゃネガティブでコミュ障なのがよい。わかりみが深い。誰とも会わずに帰りたいし、デパートで店員さんに声かけられるのこわいけど声かけられないとわたしのようなものがこんなとこに来てすいませんみたいな気分になるし、わかる。 気持ちがわかる故にゆるく楽しく読めました。 鰻田さんは目しか描かれてないのにご飯食べるし口紅塗るからふしぎ。かわいい。埼玉の神社が舞台のほのぼの4コマラブコメ花野さんとの縁結びは難しい 野広実由名無しマンバ通信で紹介されててKindleUnlimitedで読めたので読んでみました。縁結びのパワーがすごいおっとりした巫女・花野さんと、堅物真面目で純粋培養で育ったために全く気づかずに下ネタを言ってしまう正信の2人のお話。 普段読まないタイプの作品でしたが、正信の天然下ネタ以外とてもほのぼのしててよかったです。 埼玉にある氷川神社がモデルということで、さいたま市立漫画会館や観光館そぴあといった場所も登場して行ってみたくなりました。 ブラックユーモアに溢れた一冊。カルトクイズ100人伝 YOU CAN DO IT! 雑君保プナベテツ昔、弟がこのマンガを購入して読んだのですが、良いセンスをしているなあと思います。 4コマのシュールギャグですが、デフォルメの効いた絵でブラックユーモアを飛ばす様は初の単行本とは思えませんでした(電話の発明者のベルにイタズラ電話をかけてみる、という発想とか好きでした)。 当時小学生だった弟によるジャケ買いですが、兄の人生を少し豊かにしてくれた作品です。生命力を感じる漫画トモちゃんはすごいブス 森下裕美nyaeすごいタイトルですけど、1巻表紙の女の子は本作の主人公・チコちゃんで、4巻の表紙にいるのがトモちゃんです。 どうしてこのタイトルにしたのかは、はっきり描かれてません。ただひとつ言えることは、トモちゃんの見た目は個性的だけど中身は優しさで満ちている。もしもトモちゃんがチコちゃんのところに来なかったら、チコちゃんは、車谷は、陽介先生は、アントニオ、アンソニー、ジュンユ、ミミちゃん、鯛造くん、みんなどうなっていたろうかと考えてしまう。心に澱を溜めたまま、死んだように生きるか、生きるのをやめていたか。どちらかのような気がする。 でもトモちゃんがみんなを幸せにしたのではなく、何かのきっかけで動いたものがいろんなところにぶつかって、欠けたりひび割れたりしながらも、本来の輝きを取り戻きていく、という話なのかなー、と書いてて思いました。庶民的だが哲学的、個人的だが家族的でもある酒日記実在ゲキウマ地酒日記 須賀原洋行名無しグルメ漫画といえば登場人物、特に主人公は 食の見識や味覚、調理技術に優れていたり拘りがあったり、 なんて凄い人なんだ、と読者をうならせるのが普通。 ところがこの漫画の主人公・須賀原洋行先生(実在)は 素人っぽさに溢れている。 日本酒・地酒歴は何十年にも及ぶものの、 かつては日本酒なんか旨いと思わず好きでもなかった。 ところが「夏子の酒」を読んで日本酒に興味を持ち、 仕事と一石二鳥をかねるために酒肴漫画の企画を 編集部に持ち込み、毎回、色んな酒と自作の肴を 味わう漫画の連載を始めるという、見事なまでな庶民ぶり。 酒や肴の知識もテレビやネットで吸収し、 それをなんのてらいもためらいもなく漫画にしている。 「タモリ倶楽部でやっていたから美味いはず」とか。 酒や肴の好みや拘りもあっさり変わったりする。 純米酒主義から本醸造酒肯定に変化したりするし、 酒の肴としてのオデンにもこだわりがあったはずなのに、 漫画の「おせん」を読んで改めたりするし。 だがそれだけに、無駄にカタチやミエにとらわれない、 独特な感想や意見や表現が続出する。 正直、絵は個性的ではあるが上手いとは言い難い。 ギャグやオチも結構ベタだと想う。 しかし、他の漫画家先生では絶対に出せない味を しっかりと醸し出している。 酒のセレクトも独特だし、自作の肴も 手軽なものもあるが、かなり凝ったものまで作ったりしている。 グルメ漫画で酒の肴を描くなら、簡単お手軽で読者も 作ってみたくなるものとか、逆にそこまで絶対に 手間をかけられないと諦観する豪華で贅沢品を描くか、 どっちかになりそうなものだが、須賀原先生の肴は ワリと微妙に 「美味そうだし作れそうだけれど メンドクサイから作る気にならない」 といった感じのものが多い。 読者が漫画に求めるニーズを外しているような気もする。 だが、そのへんが須賀原先生の哲学的な部分で それがよく出ている漫画、という感じがした(笑)。 実在ニョーボのヨシエさんや 息子(連載当初は未成年)も話に加わってきて 好き放題に個性的な発言を連発し各話は進行する。 酒と肴がテーマの漫画のわりには楽しい家族漫画でもある。 須賀原先生らしい個性的な 「酒のある家族日記」漫画だと想う。 週に一度と言わず何度でも自分にごほうびあげましょうよごほうびごはん こもとも子野愛 咲子ちゃん一生懸命でめちゃくちゃ大好きです。頑張って働いて週に一度ごほうびで美味しいものを食べることを楽しみにしているOLさんです。食べるのも作るのも外食も全力で楽しんでるのがいいし、食べてるときの幸せな表情がとにかく可愛いです。お花の髪飾りも眼鏡も可愛い。同僚の小湊さんも可愛い。 咲子ちゃんの可愛さは造形だけじゃなくて、一生懸命なところがよいんですよね。週に一度のごほうびごはん制度をはじめたきっかけのエピソードは、田舎から上京してきた頃や新社会人として就職したばっかりの頃のことを思い出してほろりときちゃいました。思わず応援したくなっちゃう女の子、それが咲子ちゃんなんです。 妹の友達のさつきちゃんをもてなすエピソードも好き、主任と梅干し割飲むエピソードも好き、優しくて人間味あふれるお話がいっぱいなんですね。 今日や明日が憂鬱なひとも、頑張ったあとは自分へのごほうびあげましょうね。そしたら咲子ちゃんみたいに優しくなれるはずなので。 明日の分もって作り置きしたお料理全部食べちゃうのも可愛い。わかるわかる。 どっからどう見ても女の子や〜恋する(おとめ)の作り方 万丈梓名無し内容は当然ながらあらすじのとおりなんですが、メイクした日浦くんがとてつもない激カワ女子で、そんな自分をわりとあっさり受け入れて、セーラー服を着て登校し始める…という人生大逆転ぶりが半端ない。なので設定としては男子同士の恋愛に発展するということなんだろうけど、読んでてとてもBLとは思えない。だってどっからどう見ても女の子なんだもん…! (そもそもBLレーベルではないのだが) ちょっとしたことでキャラが赤面してばかりの漫画は好みではないので、2巻以降もこの感じが続くのか、関係性がしっかり変わっていくのかでオススメ度が変わってくるかな…。<<138139140141142>>
※ネタバレを含むクチコミです。