怪奇・ミステリーマンガの感想・レビュー3336件<<100101102103104>>ゾッとした作品。血の轍 押見修造Pom 知人に勧められて読んでみた。 まずは1巻の終わりに驚いて、静子の歪んだ(?)愛なのかどうかもわからない未知な行動の数々に一歩二歩引き、ゾッとした。 旦那も静ちゃんも、何を考え思っているのか正直よくわからないけど、血の繋がった家族って何なんだろうな。 この先益々波乱に満ちそうなので、この言葉が適切かわからないけど、密かに楽しみにしている。感想イジメの時間 くにろう名無しイジメっ子ザマーwww絶対にアニメ化にして欲しくない‼️校舎のうらには天使が埋められている 小山鹿梨子名無し理由:イラストは好きなだけど、特にもったいのが、いじめが異常にヤバい!少女漫画とは思えない!少女漫画より、青年漫画じゃないですか!? 実写化にしたり、アニメ化にしたら、声優と女優、俳優が可哀想じゃないですか?!アルマって何なんだ?!アルマ 三都慎司karinアルマとは一体?! 壮大なSFで、先が読めなさすぎて、ハラハラドキドキ! 1巻のみ無料で読んだので、続きも読みたくなりました。 サスペンス将棋マンガしおんの王 安藤慈朗 かとりまさるstarstarstarstarstarひさぴよ両親を惨殺された少女・安岡紫音は、犯人を見つけるべく将棋界へ足を踏み入れる…。 将棋マンガとは思えない物騒な設定ながら、サスペンス要素と将棋の相性は、そこまで悪くないなと感じた。 主人公の紫音がとても良い子なので、純粋な将棋マンガ要素だけで充分な気もする。あと、羽仁真名人が格好良しです。 作画の柔らかいタッチの絵柄の時は好きなのだけれど、ちょいちょい劇画っぽい絵になるのh、あまり合ってない演出のように思えた…。神と鬼の不思議なコンビもののべ古書店怪奇譚 紺吉さいろく大正ぐらいの時代背景だろうか。 先日ハマった「絶対BLになる世界 VS 絶対BLになりたくない男」の著者さんの他の作品はないものかと思ったらずいぶんと毛色が違う素敵な作品が連載中(たぶん)で、一気に最新巻まで読み終わった。 絵もキレイだけどキレイすぎず何処か味があり、ストーリーはよく練られていてまるでジャンプの王道のような展開ではあるものの少年向けではない描写も多く…と思ったけど「鬼滅の刃」もよく考えたら少年向けじゃなさそうなのになと思ってしまった。 世の中は進んで化けているのだなーと1人納得しました。 面白いのでぜひ。『死がふた』の魅力が何なのかと言われると死がふたりを分かつまで たかしげ宙 DOUBLE-SANAGUMA自分はミリタリーものが好きなので、ひとつはDOUBLE-S先生の精緻なタッチで描かれる剣撃、ガン・アクションの迫力です。(伊吹が乗るバイクのアクションもスゴイ) 盲目の剣士、土方護が座頭市さながら変態的な強さの敵を次々斬り伏せていくのはやはり爽快です。 もうひとつは多くのキャラクターが登場する群像劇であるということです。 護と遙の年の差バディを中心に、「THE WALL」をはじめとする秘密自警団エレメンツネットワークのメンバーや、敵サイドのトゥルス一味、果てはクロスオーバー作品である『ジーザス』『闇のイージス』のキャラクターが乗り込んできて、ダイナミックに関係性が展開されていくのはワクワクします。 MARVELやDCの作品を読んでいるときのような奔放な賑やかさが感じられて、結果的にはヒーロークロスラインの企画が最もいい形で出力されたのが本作だったんじゃないかなと思っています。 無限の広がりを感じさせてくれた『死がふた』ワールド、いつかまたなんらかの形で見れたらいいな…と願っております。 まごうことなき漫画の最高傑作火の鳥 手塚治虫くまぞうこれぞ名作、これぞ最高峰だと、いつも思います。 「火の鳥」のスケールと、本質的な深さを併せ持つ漫画、これを越える漫画はそうそうないでしょう。 古い漫画ですが、老若男女問わず、どの年齢から読み始めても遅いということは決してありません! 懐かしい…よろず屋東海道本舗 冴凪亮む中学くらいの時に読んでました! よろず屋で童顔の主人公とモデルで二重人格の青年のコンビもの。 懐かし補正で全巻一気してしまい…! 同じく読んでた人、いないかもですが昔の自分的にはこういう厨二病設定がたまらなく好きでした。 今読むとかなり力尽くな話もありますが前向きな終わり方で〆てくれるスタイルは今でも好感もてます。深淵を覗く時 深淵もまたあなたをレネゲイド 中山昌亮名無しニーチェ曰く 「深淵を覗く時 深淵もまたあなたを覗いている」 19世紀の哲学者であるニーチェは、今の世の中を 想像出来ていたのだろうか? 21世紀の世の中は深淵だらけになっている。 机の上のパソコンに、てのひらにある携帯電話に、 街中の安全確認のための監視カメラに、 いたるところに形を変えて深淵が存在する。 いたるところが深淵ということは、もはやすでに 世界が深淵の中にあるということだ。 いまや世の中は深淵の中に包み込まれている。 覗きこんでいただけのはずの自分が、 いつの間にか覗き込まれており、 しかも、弄ばれていたとしたら? それに気がついたとき、深淵の闇は、 自分から一切の光を奪う。 光は戻らない。 いまや世の中は全て深淵の中だから。 心臓が弱い人にはオススメ出来ない、本物のドキドキを得られます。誘爆発作 岡村星名無し単行本の帯を書いてるのが沙村広明や望月ミネタロウだったので読んでみたら、いや〜!めちゃくちゃおもしろい!これはどんな大物作家でも帯書きたくなるわ!と思いました。 簡単にあらすじを説明すると主人公の女と見ず知らずのおじさんの心臓がなぜかリンクしちゃうんですよ。しかもおじさんは心臓病だからちょっと驚くだけでも発作が起きてしまう。そんな爆弾みたいな心臓を共有しちゃった二人が凶悪殺人鬼と戦うことになります。おじさんの娘を誘拐して殺した男は主人公の会社の同僚でもあったのです。 サスペンスなんですけどアクションでもあるし、スリルも味わいながら会話劇も楽しめる。発作シーンでは本当に心臓がドキドキしてくるのでヤバいです!えぐいいぃブルータル 殺人警察官の告白 古賀慶 伊澤了名無し始めちょっとブラックヒーロー的な感じでいいじゃん!って思ったけど 1巻の最後の方読んでて死にそうになったわ強奪犯が従う絶対的な自分ルールジャンゴ! せきやてつじ 木葉功一名無し凄腕の犯罪プランナーであり実行犯の 乾仁悟こと通称・ジャンゴ。 50億円相当の金塊強奪成功目前だったが、 何者かの妨害が入り失敗し、仲間も1人死んだ。 逮捕されたジャンゴの前に、 妨害を入れた張本人である美女が現れる。 どうやらジャンゴを逮捕した警部の恋人らしい。 しかし美女が現れた目的は、 ジャンゴを脱走させる事。 そしてジャンゴと仲間になることだった。 ジャンゴと仲間達が、警察・ヤクザ・殺し屋、 そして謎の多い美女とが、 騙したり追いかけたり協力したり戦ったりする。 銃撃戦・カーチェイス・爆破などをしながら。 犯罪ジャンキーともいえるジャンゴという人間が 大胆不敵な行動で仲間も敵も作りながら 派手なスリル&アクションと独特な心境を見せ付けてくる。 これぞジャパニーズSFVERSION 坂口尚starstarstarstarstarさいろく今だとサイバーパンクと言われるものが流行った時代、大友克洋「AKIRA」や「幻魔大戦」などを代表としたジャパニーズアニメがSFで少年たちの夢を拡げていた頃の素晴らしいアートのような作品。 もちろんマンガとしてストーリーも面白いし絵も構図もキャラクターも坂口尚らしくてとても素晴らしい。 「石の花」と並ぶ坂口尚の傑作。全人類必読の巨大感情がここにある宝石商リチャード氏の謎鑑定 雪広うたこ あかつき三日 辻󠄀村七子 辻村七子たか※ネタバレを含むクチコミです。裁判員制度導入から10年アストライアの天秤 小川悦司 竹内一郎starstarstarstarstarひさぴよ「アストライア」とは、ギリシャ神話に登場する正義の女神。善悪をはかるために手に持った天秤が、てんびん座の元となったとされています。 裁判員制度が導入された2009年頃、(私のような)よく理解ってない人向けに啓蒙的な裁判漫画がいくつか作られていました。「サマヨイザクラ」「裁判員の女神」などがそうです。その内の一作が、この「アストライアの天秤」になります。(最近だと「イチケイのカラス」でも取り上げられていました。) 作画は中華一番!の小川悦司先生。これまで料理マンガのイメージしかなかったのでとっても意外ですが、最初見た時は劇画タッチすぎて、誰の絵か一瞬わからなかったほど気合が入っています。 緊迫した面持ちのキャラクターばかり登場する娯楽要素の少ないマンガなので、「もし自分に裁判員の通達が来たらどうすれば良いか」などと考えながらシミュレーションして読むのが良いでしょう。いつか、裁判員に選ばれる日が来るときのために…。 あまりにも強靭な物語は物語を止めて自然に還るSARU 五十嵐大介影絵が趣味物語をひとつの凝固した結晶のようなものに例えるならば、物語ならざるものは水とか空気とか流動的で不定形なものに例えられるでしょう。 『はなしっぱなし』での商業誌デビュー以来、『そらトびタマシイ』、『リトル・フォレスト』、『カボチャの冒険』など、五十嵐大介はいちおうマンガ家という身分でありながら、物語の外へ外へと行こうとする傾向、物語ならざるものを描こうとする傾向があったように思います。それはペンタッチにも如実に顕れていて、一級の物語を量産した手塚治虫のガチッとしたペンタッチとは正反対に、絵がどこかへ漂いでてゆくかのような不定形なペンタッチをしています。まるで霧みたいな絵ですよね。 そんな五十嵐大介がはじめて物語と向き合ったのが『SARU』なんだと思います。猿、すなわち『西遊記』の孫悟空。いまも形を変えながら広く世界中で読まれ続けている中国四大奇書の『西遊記』は、三蔵法師が天竺を目指して旅をする明時代に成立した長編小説ですが、いまひとつ著作者がわかっていない。つまり匿名の物語なんです。物語の匿名性については狩撫麻礼の『オールド・ボーイ』にも詳しく書いたのですが、匿名の『西遊記』はしかし、実在したといわれる唐時代の僧、玄奘三蔵が記した地誌『大唐西域記』を基にしている。『西遊記』は『大唐西域記』の史実に則りながら、玄奘三蔵が旅した各地に伝えられた三蔵や猿にまつわる逸話を無数に盛り込んで、虚実入り乱れる一大伝奇小説に発展していったものなのです。 おそらく五十嵐大介はある時に気がついた、物語の外へ外へ行こうとするばかりではダメだということに。そこで物語の内部に入り込んでみた。すると物語はマトリョーシカのような入れ子構造になっていた。『西遊記』の基に『大唐西域記』があり、『大唐西域記』の実際の旅の行程が各地に伝説を残し、その残された伝説を吸収して『西遊記』が膨れ上がるといったように。 入れ子をひとつずつ外して内部に侵入するたびに匿名性が膨れ上がる。そして、ついに究極の匿名性に至ったとき、物語は作為的に凝固するのを止め、水や空気のような流動的で不定形な自然に還る。この自然を五十嵐大介は『SARU』で実現してみたかったのではないでしょうか。さらに『SARU』での試みは『海獣の子供』にも伝承という形で受け継がれていると思います。 静かに淡々と、でも心底ゾッとするサスペンス。レッド・シンブル やまじえびねnyae※ネタバレを含むクチコミです。有難くもなければ良心もない、詐欺師で偽坊主の罰当たりストーリーゴールデンボーズ マツリセイシロウ 兎塚クニアキmampuku詐欺師の男が財宝目当てになぜか寺の住職になりすますお話。綱渡りのスリルで先が気になるだけでなく、コミカルで読みやすくもあります。 仏教のありがたいお話とかは全くないものの、お寺のシステムとかいろいろ勉強にはなりますね。詐欺師としてのスキルを駆使して、「偽坊主」に疑いの目を向ける檀家たちを煙に巻く様はうっかり感心してしまいました 雪之丞と朝日に勇気をもらった。千年万年りんごの子 田中相Pom 雪之丞(ゆきのじょう)は朝日とのお見合い結婚で入り婿になる。 朝日が風邪をひいた時に雪之丞がおぼすな様の木からりんごを採ってすって食べさせてくれたところから、物語は始まる。 おぼすな様の木のりんごを食べたことで自分の運命を知った朝日の健気で可愛い明るさと、皆を心配させないようにカラ元気なところが悲しい運命を辿る中で唯一のホッとできたところでもあり切ないところでもあった。 幼い頃に両親に捨てられてしまった雪之丞の朝日との出会いで気付く好きの思いと彼女を守るために奮起する姿がまた泣ける。 多少話の内容に難しさを感じたところもあったけれど、最後には涙し勇気をもらいたい時にまた読みたい。と思った素晴らしい作品。なんとも言えない終わり方だった。臨終の要塞 吉田薫霧兵衛よかった点 ・第一話見ただけだど胸糞悪いマンガとしか思えないけど、最後まで見ると面白い 総評 ・最近高齢者を題材にしたマンガが多いがこれはサクッと読めて良い行動心理学のエキスパートが犯罪者の「内側」を暴くMORTAL LIST モータルリスト 小見川なまりmampuku明晰な思考力と類まれなる正義感が災いし、消えない傷を負った少女。大人になった彼女は「行動心理学のエキスパート」としてさらなる大きな悪へと立ち向かう。 行動心理学というテーマ、意外と新鮮で面白いです。統計学的でかっちりしたプロファイリングとはまた少し違い、内に秘めた闇を暴いていく感じ。 主人公のキャラや設定にすごく惹かれるので、魅せ方や画力がついてくるとまた更に一段面白くなりそう。まだ序盤ですが、今後に期待。 ぞっとする血の轍 押見修造名無し読んだことを後悔するような、ぞっとする、嫌な気持ちになる話でした。軽やかな絵から語られる愛情とはなにか、親愛とはなにか、スゴく嫌な気持ちになりました笑恐怖です!モンキーピーク 志名坂高次 粂田晃宏名無しまだ、読み初めたばかりですが、・・・。 あっという間に、スゴくたくさん人が死にます。 それも、エッて思うものに襲われて。 でも、その裏でも何やら蠢いていて、人間恐怖症になります。 何を信じればいいのか? 精神的にも肉体的にも限界にさらされた時に、人は何を思って行動するのするのでしょうか?<<100101102103104>>
知人に勧められて読んでみた。 まずは1巻の終わりに驚いて、静子の歪んだ(?)愛なのかどうかもわからない未知な行動の数々に一歩二歩引き、ゾッとした。 旦那も静ちゃんも、何を考え思っているのか正直よくわからないけど、血の繋がった家族って何なんだろうな。 この先益々波乱に満ちそうなので、この言葉が適切かわからないけど、密かに楽しみにしている。