怪奇・ミステリーマンガの感想・レビュー3336件<<99100101102103>>これは映画化するわミュージアム 巴亮介マオ普段あんまり猟奇殺人が描かれてるマンガは読まないのですが、勧められて読んでみたところ3巻あっという間に読んでしまいました、実写映画化してますけど、まさに濃い映画を一本見たような気分です。怖いけどページをめくる手が止まらない、というやつです。 事件が解決しても、悪い意味で心に残り続ける終わり方が、逆にいい。熱い漫画始まった!オオカミライズ 伊藤悠む待ってた!やっぱりシュトヘルの時みたいにオオカミのような人間のようなバトルかっこよすぎて惚れ惚れします。人間か別の生き物か、国とか仲間とかそんなテーマで展開していくのでしょうか。楽しみです神経に障る恐ろしさが癖になる夢喰いバクと悪夢の子 日下幹之名無し人の赤ん坊のような体に、馬や牛のような耳と下半身を持った怪異・ナイトメア。バクを始めとするモノノケ達がこの子のことを徹頭徹尾「食べ物」として認識し、微塵の情けも見せず暴力に晒すところがゾワゾワした。 化け物や悪党が赤ん坊を育てるというのはベタな展開ではあるけど、この話では育てる方も育てられる方も人間じゃないのが奇妙でいい。 ダークファンタジーな世界で、ナイトメアは愛情を受けてまっすぐ育つのか、どこか欠落して存在になるのか、またバクがどんな風に変わっていくのかすごく気になる。 https://comic.pixiv.net/works/5219 https://magazine.jp.square-enix.com/joker/series/bakutoakumu/亜人(デミ)ちゃんの別視点オカルトちゃんは語れない ペトス 橋本カヱ 本多創さいろく珍しいけど亜人(デミヒューマン)化が普通にあり得るほのぼの日常女子校ストーリーである「亜人ちゃんは語りたい」のスピンオフ。 スピンオフと言う割にはだいぶ力が入ってる感じがある。ペトス先生、自分の本もしっかりして! 主人公は亜人ちゃん〜の主人公の先生の妹だったと思うんだけど、座敷わらしが住んでしまっている部屋で、"見えちゃう人"であることに気づいて色々なことに巻き込まれていく不思議なお話。 面白いとしか言えないので読むといい。読みやすいし何より絵柄もペトス先生と近い感じがして違和感ない。 ストーカー狩りを生業とする骨太ダークヒーロー私人警察 小川亮ANAGUMAタイトルの『私人警察』は現行犯であれば一般人でも「私人逮捕」が可能というところから来ています。 アメリカにはバウンティ・ハンターという職業があると聞きますが、日本を舞台にそのテーマをリアリティ持って描くのは多分いろんなマンガが苦労しているはず…。 その点本作はスタイリッシュな画風と確かな画面構成で説得力を担保しています。本当に絵がかっこいい。キャラデもサイコーだし。 個人的には主人公の麻木が強すぎないのが好きポイントのひとつです。 掛けているメガネは割れてるし、ストーカーと戦えば骨も折れるし、いつもボロボロなんです。 加害者への怒りを常に剥き出しにして自分の身すら顧みない一見破滅的な男ですが、被害者のためなら体を張ることを厭わないタフな正義の心を持っている…超クールな絵柄で描くのがこの泥臭い内面っていうギャップがイイんですよね。 アウトローヒーローが好きな人にはとりあえず読んでほしいです。謎解きとリョナの二重生活…!プロメテウスの枷鎖 藤也卓巳ななしアマゾンでたまたま見つけ、格好いいタイトルと表紙に惹かれて読んでみたらフェチが詰まったすごい作品だった。 https://res.cloudinary.com/hstqcxa7w/image/fetch/c_fit,dpr_2.0,f_auto,fl_lossy,h_365,q_80,w_255/https://manba-storage-production.s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/uploads/book/regular_thumbnail/295193/82f78b74-f20b-4d11-95ae-594f6d022d41.jpg 人に火を与えた罪で三万年間、昼の間は臓物を啄まれているギリシャ神話の神・プロメテウスが主人公。夜だけはその刑から逃れることができるが、夜は夜で自分に罰を与えたゼウスと共に、時を超えて人間が起こした事件の謎解きをするというお話。 正直表紙の美しさに比べると本編はそれほど美しいと思わなかったけれど、毎回毎回、見た目がショタのゼウスに内臓をグチャグチャかき回されるプロメテウスがとにかく性癖に刺さります。 なんで神様が乙女ゲーのキャラとかホストみたいな格好してるのか…と内心思わなくもないので、いつか説明があるといいな。休載があまりにも惜しい名コミカライズ…沙門空海唐の国にて鬼と宴す 夢枕獏 大西実生子たか偶然このコミカライズを知り、美麗な表紙に惹かれて読んでみた作品。1巻の発売が2013年とのことで一体どういうことか調べると、連載先のサムライエースが休刊となったタイミングで休載。映画化に合わせて再開予定だったとのこと。 https://natalie.mu/comic/news/106687 が、結局その後発売されたのは映画のコミカライズ 「空海 -KU-KAI- (夢枕獏/睦月れい 全2巻)」だった…という流れのもよう。(もっと経緯に詳しい方がいらしたら是非教えて下さい) **スタイリッシュさと色気・生々しさを兼ね備えた線のタッチが好き。**背景や衣装も史実に基づいた説得力のある描写がされているところもいい! また、硬派で一辺倒の落ち着いた語り方をするのではなく、コメディシーンでは漫画らしいデフォルメも使われていて、読んでいてすごく楽しかった…! 最近は「リアリティライン」という言葉もあるけれど、硬派な世界観を壊さない絶妙な加減で漫画っぽさが加えられていて本当にすごいと思う。 逸勢と空海、2人の心の動きも本当に丁寧に描かれていて、作品世界にガッツリのめり込むことができました。叶うなら何らかの形で、一応の完結に持っていってほしい作品です。 (画像は1話の扉絵。これだけで期待しかないし、期待通り最高の本編だった) ロウソクを両端から燃やすような旅が続く劇画復讐の女戦士 ジタンヌ90 関川夏央 川崎三枝子マンガトリツカレ男暴力/エロ/倒錯/アクションが最終回まで続く劇画だった。 内容は戒厳令が出ている東京で主人公がとあるきっかけで復讐を誓った。 あらゆるとことでエロとバイオレンスが登場しつつ、途中で女殺し屋との対決、女外人部隊の部隊長になったりと話が色々な展開がありつつ、徐々に復讐相手の情報を集め、さあこれから終わるのかと思ったら完結してた。 原作が関川夏央というのがいまだに不思議な感じがする 松森正/地球最期の日 谷口ジロー/事件屋稼業/坊っちゃんの時代 ほんまりう/真夜中のイヌ 上村一夫/ヘイ!マスター の印象が強いので、こういう感じの原作を書いているとはしらなかった。 吃音のひとのためのミヨリの森 小田ひで次影絵が趣味何をやっても、それなりに上手くできてしまうひとっていると思います。そう、たとえば、誰とでもで卒なくコミュニケーションをとることができたり、あるいは、そう、なんとなく漫画を描こうと思ったら、それらしいものが描けてしまったり。そういうふうに描かれた漫画には、それぞれに素晴らしいものがあったり、大したことのないものがあったりすることでしょう。それすなわち、世にあるほとんどの漫画のことです。なにか情熱のようなものがあるにせよ、ないにせよ、描けてしまえなければ漫画家にはなれませんからね。 そういうふうに描かれてしまった漫画のなかに、極稀に、なんだか異質なものの紛れ込んでいることがあります。そう、たとえば、小田ひで次の漫画とか。こういう言い方をするのは個人的にはあまり好ましくないんですけども、こう言うほかはなさそうなので、仕方なく漏らしてしまうと、わからないひとには多分一生かかってもわからないと思います。でも、わかるひとには1ページ目ですぐにわかってしまう。 吃音ってあるじゃないですか。口から上手く言葉を発せられないやつ。あれみたいなものなんです。ふつうになんとなく言葉を発せられるひとには、どうしてそこで吃ってしまうのか想像することもできないと思うんです。これはあくまでも比喩なので、もうすこし膨らませてみましょう。心の吃音というのもあると思います。表向きには平然を装っていても、心のなかでは何か釈然としないものがあって、ほとんどのひとには気づかれないけれど、気づいてしまうひとが極稀にいるといったような。 もう少し具体的に、小説の吃音という例を出してみましょう。学校の授業でも何でもいいです、小説を書く機会があったとしましょう。きっと、ほとんどのひとは、面白いか、面白くないかは別にして、それなりのものを書けてしまうと思うんです。ところが、極稀に、異質なものが紛れ込んでいる。ひとえに小説を書くといっても、まず人称をどうするか、という問題があります。私にするのか、僕にするのか、俺にするのか、彼にするのか、小林にするのか、Kにするのか、君にするのか、あなたにするのか、まあ、とにかく無数の選択肢があります。ほとんどのひとが、私が小林くんのことを好きになったのは~、とか、ある朝、小林が不可解な夢から目覚めると~、とか、何の躊躇いもなく語りを始めるのに対して、極稀に、そんな人称からしてすでに躓いているような異質な小説があります。書くうえでは人称はどうしても必要になってきますから、それらしく書かれてはいるものの、読むひとが読めば、その人称に吃りの生じているのがわかってしまう、そんな小説があるんです。 小説に吃音があるのなら、もちろん漫画にだって吃音はあります。そう、たとえば、小田ひで次の漫画は吃音のオンパレードと言ってもいいかもしれません。吃りながらも、どうにか粘り強く描いていこうとする姿勢がコマの端々に感じられるんです。そして、言わずもがな、ここに描かれるミヨリもまた吃音のひとですよね。どこへいても、なにをやっても、なにかこう、釈然としない。でも、それでも、どうにかやっていこうとする。だからこそ、そんなミヨリが何かを決意して行動に移すとき、携帯を川に落とすときでも、拳銃をぶっ放すときでも、私は魔女の孫よとしょうもない嘘をつくときでも、死ねえーーいとボールを投げるときでも、そんな時々に圧倒的なパワーを感じるんです。 わたしは、わたし自身が吃音のひとだからなのかもしれませんが、『ミヨリの森』のような吃音の漫画がとても好きです。 P.S. 作中にでてくる固有名詞の、黒田と大介は、やっぱり黒田硫黄と五十嵐大介のことなのでしょうか。トモダチ使ってバトルしようぜ!トモダチ×モンスター 乾良彦名無し※ネタバレを含むクチコミです。 手塚治虫さんの名作ブラック・ジャック 手塚治虫karinこれは本当に名作です。 実家の本棚にあるから、また読みに帰りたいな〜。 アッチョンブリケ!とか、ちゃっとした擬音語が可愛くてツボでした💡オススメできる作品です。ミステリと言う勿れ 田村由美名無し主人公の名前、整(ととのう)君も面白いけど、 他の登場人物の名前も独特。 1巻の最初の事件からスグに物語に引き込まれます。 そして、整君がとっても魅力的! 頭が良すぎて変人ですが、そこも含めて母性本能を擽られます。民俗学とか都市伝説が好きな人にはたまらないとでんか 大塚英志 樹生ナトマウナケア秋の夜長はやっぱりサスペンス、と思い立って探したらひっかかったのがこの作品。とでんか=とでん課=都伝課=都市伝説課って伝わりにくいタイトルだな、表紙も狙い過ぎ、と第一印象は良くなかったですが、ページをめくったら意外やこれがツボを突かれまくりでした。民俗学を専攻していたことがきっかけで都職員として働くことになった月極(つきぎわ)。しかしその職場は都市伝説問題を処理する課だった…という内容。冒頭から普通に出てくるのは口裂け女に人面犬、ダルマ男など伝説の怪人たち。そして起きる事件も怪人赤マント、リトルグリーンマン、神隠しといった新旧の都市伝説をモチーフにしたもの。さらに小ネタで噂の広がり方の実験や、都市伝説風の病気、謎の映像などを解説してくれる。その手の話が好きな人にはたまらないでしょ? しかも一見コメディタッチな構成ながら、裏サイトや戸籍売買などの情報を絡めてあるので、妙に納得できる話になっているのがニクい。毎日欠かさず東京スポーツを愛読している私にとって、ホント楽しく読める作品です。そのうちゴム人間も出るかな? 一見、変態っぽいんだけどぼくは麻理のなか 押見修造名無しちょっと違う。シンプルな話だけど最後まで楽しく読めるのはすごい。 作者の変態インスピレーションからここまで膨らませてるんだと思うとなんとも変態だけど麻理ちゃん可愛いからもういいや!水底の記憶に触れる夢水域 漆原友紀あうしぃ@カワイイマンガ数年に一度、ダムの渇水の報に触れる。映像は、干上がったダム湖の底を写し、学校や神社の鳥居といった、かつての村の遺構から、不意に人の気配を感じることがある。 その気配とは、かの地に生きた人々の「記憶」なのかもしれない。この『水域』という作品は、そんな「記憶」を巡る物語である。 ----- 渇水の続く夏、高校生の千波は、夢の中で雨の降り続く集落に迷い込む。そこには澄夫という少年と、その父親しかいない。 寂しがる澄夫と遊ぶうち、ある時、千波の母や祖母の若い頃、そして村人達が戻ってきて、賑やかな時を過ごす。しかし、翌日には皆、消えてしまい、夢から覚めるはずの千波は、現実に戻れなくなる……。 ダムの水底に沈んだ、そして渇水で露わになった故郷に集まった、かつての村民達の夢。 沢山の記憶をそこに留め、ダム建設に心乱され、故郷を裏切り、棄てた後悔に苛まれる人々の心情は、誰をとっても苦しい。 かつて幼い澄夫を失い、故郷も捨てた澄夫の父=千波の祖父は、結局思いを断ち切れず、夢の故郷に、澄夫と共に留まる。そして彼らに思いを寄せる千波は……。 ----- 喪われた人や故郷を、思い続ける切なさを伝えるこの物語は、その一方で、愛する人や故郷の命を、記憶を、何とか喪うまいとする、生者の懸命な祈りを描いた物語でもある。 生者は水面を見つめるように、時折記憶を確かめる。 生きている限り、 あなたの記憶を、喪わない。 そういう意思を胸に、乾いた世界を生き続けるのだ、という、諦念にも似た覚悟が、読後の余韻に響く。他人のする夢のはなしほど面白みに欠けるものはないバルバラ異界 萩尾望都影絵が趣味唐突ですが、他人のする夢のはなしほど面白みに欠けるものはない、と思ったことはないでしょうか。 夢、それ自体は魅惑的なものにちがいありません。何なら、夢のたったひとつで人生だって狂いかねない。私には経験がありますが、当時の恋人に「夢のなかでひどいことをされた!」と泣きながら怒られたことがあります。その当時は、なんて理不尽な! 寝言は寝てから言うものだ! と思って、まったく取り合わなかったのですが、いまでこそ気持ちが少しわからないでもない。 他人のする夢のはなしほど面白みに欠けるものはなけれど、夜にみる夢ほど魅惑的なものもまたとないのです。 まだ経験があります。ある夜、知人が夢にでてきたのです。そして翌朝、目が覚めると、私はそのひとのことを現実に好きになっていました。たかが夢にみたことで、そのひとと現実になにかあったわけではないのにもかかわらず……。夢で体験されたことというのは誰とも共有できない代わりに、少なくとも本人にとってみれば、まがうことなき事実なのです。 夢の夢たる最たる由縁はきわめて体験的なところにあると思います。夢はほかでもない当の本人に体験されてはじめて夢となる。夢でひどいことをされて激怒する、というだけにとどまらず、夢に知人が出てきて、それがきっかけでそのひとを好きになってしまうことがあるのも、それが当人にしてみれば、きわめて体験的な事実だからだと思われます。夢をはじめから嘘と決めつけていればそんなことは起こるはずもありません。それどころか、夢には現実を変容させる力さえあります。 他人のする夢のはなしが往々にして面白くないのは、体験という夢の本分を欠いて、それを言葉にのせて話しているからなのでしょう。しかも、その言葉が夢にみた事実に近づけば近づくほど、かえって面白さからは遠く離れてゆく。というのは、やはり、夢は体験された本人"だけ"のものだからです。 夢のはなしを面白く聴かせるのには、ある種のテクニックが必要となってきます。すなわち、夢をわたし"だけ"のものにしないということです。つまり、嘘という手法をつかって、夢の枠をあなたにも伝わるようにひろげてあげるんです。そうすることで、夢の核たる部分は失われてしまいますけれど、少なくともあなたには伝わるようになる、共有に耐えうるものになるんです。 それは、なんだか不誠実だと感じられますか。そんなひとのために、もうひとつだけ方法があります。つまり、嘘をつかって夢の枠をひろげるのと真逆のことをするのです。ひろげるのではなく、夢を閉ざしてゆく、針先の鋭い一点のように凝縮するまで閉ざしてゆく。そうすれば、もし運がよければ、生きているあいだに、もうひとつの針先とぶつかることができるでしょう。確率はとても低いと思われますが。しかも、それまであなたは誰とも夢を共有することができず、とても孤独な思いをすることになるでしょう。 もし、それでも誠実を貫こうという方がいらっしゃるならば、萩尾望都の『バルバラ異界』を読むことをオススメします。あなたはここで夢を体験することができる、ひとに聴かされる夢のはなしではなしにです。この『バルバラ異界』というマンガを読んでいる時間だけは、あなたは孤独を忘れることができる。なぜなら、バルバラ異界はほかでもないあなたに体験される夢なのですから。 超楽しみな新連載!!レイジング・ヘル 荒木光starstarstarstarstar吉川きっちょむ(芸人)『僕たちがやりました』『ヤンキー塾へ行く』の荒木光先生の新連載! これ絶対面白くなるでしょ!っていう雰囲気がビンビン伝わってくる! 秋葉原駅での強烈で謎な殺戮現場を目撃し、ターゲットのあとを追うケンジ。 場面はそこから1年前に戻り、幼馴染やケンジの日常を何かが少しずつ浸食していく様子を描いていく。 悪魔、能力、バトルものかな。 まだ現時点で出てる2話までしか読んでないけど、情報量が多いのにギュッと読みやすくていい。 日常の描き方が抜群すぎる。 画面の見やすさと、表情のリアルさ、感情のエグり方はやっぱりさすが。 ちょっと若くてエロい友達の母ちゃんとか、ちょっと元気ないヒマワリの意味深さ、ちょっとかわいくてエロい女の子の安さ、ヤンキーの嘘みたいなほんとみたいな画面の緊張感、ゲロ、最高! 自分の体が自分じゃなくなっていくような変貌の過程で哀しみと絶望とがないまぜになるようなあれって大好きなので今後が楽しみ。 試し読み→http://shonen-sirius.com/series/sirius/raisinghell/これは読んじゃうよね整形少女~復讐のブス孤児~ 伊東爾子やむちゃ正月に暇だったのでこんな漫画に手を出してしまいました… 表紙のインパクトに釣られ、大胆なサブタイトルにもそそられてしまって… トミヤマユキコさんの連載が面白くていつも読んでますが、この漫画は元々自分の顔に満足して幸せだったところから下り坂になっていくので、漫画の面白さというより悲惨さがすごかった。2巻を読むか迷う。 ラストは幸せになれるんだろうか…続き気になる!レイジング・ヘル 荒木光大トロけっこうグロくてビビりながら一巻を読み終えました。 幼なじみ3人の人間模様がなんだかリアルでつらいです。 果たして誰の目に「わるいあね」として映っているのかわるいあね 三輪まことsogor25「私はかつて、実の弟を誘拐した。」というインパクトのある帯の文句が目につく作品。言ってしまうと"禁断の恋愛"を描いている作品ではあるのだが、"禁断"だからこそ"姉"と"弟"それぞれの内心の吐露が真に迫る。姉は弟を思うためか罪悪感からなのか弟を遠ざけようとするし、弟は真っ直ぐに姉を求めるているようで記憶の中の姉と再会した姉との間で悩み苦しんでいる。でもひとたび出会ってしまうと行動が思考を上回ってしまう。いろいろな思考が巡りながら、"人が人を愛することのどうしようもなさ"を見せつけられているような気がする。 そしてこの作品で特筆すべきなのは、主人公が"姉と弟の2人姉弟"ではないということである。姉である日向子と弟の夏樹、そして夏樹の"双子の妹"の瑞樹。禁断の恋愛ともなれば周囲からの批判の目に晒されるという展開も往々にしてあるが、その目が他でもない身内、しかも親ではなく同胞の中にいるという息苦しさ。夏樹と瑞樹、そして他でもない日向子本人、果たして日向子は誰の目に「わるいあね」として映っているのか。 1巻まで読了2013年の映画「呪界」を基にしたホラー漫画呪界 踏み入れてはいけない場所 金風呂タロウstarstarstarstarstarウマタロコンビニコミックで読んだのだが、いやーめっちゃ怖かった… アイアムアヒーローの樹海篇のような見た目の怖さとはまた違う… 得体のしれない何かの呪いにかけられているかのような、本能的な恐怖を感じた。 絵のタッチがもの凄い禍々しくて、例えるならガンニバルの二宮正明の荒々しさに近い。 人食い描写もあるのでホラー好きだけでなく、ガンニバルファンにはとくにオススメできる。 数学とミステリーと歴史和算に恋した少女 中川真 風狸けんhysysk算術家の米倉律(基本的に1話完結で毎回新たに読む人に向けてなのか自己紹介が入る)が、数学的思考を使って事件を解明したり、詐欺を暴いたりする物語。和算は衰退した分野だと思っていたから今まで興味がなかったけど、考え方や文化など、これはこれで研究する価値があるものだと分かる。問題を読み飛ばさないでじっくり楽しもう。 読めば分かるおもろいやつ約束のネバーランド 白井カイウ 出水ぽすかkarin展開が読めない分、後々の回収がめちゃくちゃおもしろい!! DNAレベルで人間が好きな展開の漫画! 読んでて勉強にもなる!大人向け御伽話化けの皮 戸田誠二starstarstarstarstarひさぴよ世界の古典や民話をモチーフにした全4話の短編集。 「いまさら面白くもなんともない…」と思われがちな古典作品を、 漫画界のストーリーテラー・戸田誠二(←私が勝手に呼んでる)が、現代にも通じるヒューマンドラマとして鮮やかに生まれ変わらせています。 <収録作> ロシア民話 『大きなかぶ』 李氏朝鮮の古典 『春香伝』 アイヌ民話 『金の刀』 中国の古典 『化けの皮』 奥付によると、2002年から2003年にかけ「まんがグリム童話」シリーズに掲載された読切とのこと。 グリム童話を集めた短編集「唄う骨」も別にありますので、興味のある方はそちらも是非。 どの話も出色の出来ですが、やはり表題作『化けの皮』がすばらしいです。 原典は蒲松齢の「聊斎志異」。 道教の思想に基づく、独特の世界観のある作品です。 読者が想像もつかないような展開が多く、非常に絵に落としにくい場面をマンガにするのは物凄い想像力が必要だと思うのです。<<99100101102103>>
普段あんまり猟奇殺人が描かれてるマンガは読まないのですが、勧められて読んでみたところ3巻あっという間に読んでしまいました、実写映画化してますけど、まさに濃い映画を一本見たような気分です。怖いけどページをめくる手が止まらない、というやつです。 事件が解決しても、悪い意味で心に残り続ける終わり方が、逆にいい。