学園マンガの感想・レビュー4260件<<7475767778>>マスクが"常識"となった世界の少年少女の物語 #1巻応援ニューノーマル【単行本版】 相原瑛人sogor25この作品の舞台は"ある感染症"のパンデミックにより、人前でマスクをすることが常識であり文化となった世界。 そんな新しい価値観が広まった世界における思春期の少年少女を描く作品です 「マスクの着用が普通になる」という、現実に近い設定の作品のように視えるのですが、この作品が現実と大きく異なるのは、公共の場でマスクをすることが感染症対策という目的を越えた"常識"となっていること。 つまりマスクはほとんど衣服と同様の扱いになっていて、「マスクをしない時代」を知らない思春期の少年少女にとってはマスクの下の鼻や口を見られることは"恥ずかしいこと"なのです。 ただ、衣服と違ってマスクは食事のときなどには外す動作が必要なため、日常生活の中でマスクの下を見られる隙が生じるということ。 この作品では「マスクを外した状態の顔を見られる」という私達にとっては普通の出来事が、登場人物にとって極めて衝撃的でビビッドな瞬間として描かれています。 この作品は"マスクが常識となった世界"という設定で現代の情勢をSF的に組み込みつつ、その中で生きる思春期の少年少女を瑞々しく描いている、設定の新しさと思春期という普遍的なテーマの両方を兼ね備えた作品です。 1巻まで読了夢中になれるものがあること。傷だらけのピアノソナタ 齋藤勁吾Pom ルナとヒナ。対照的な二人。 ヒナのピアノに惹かれていって、自身のバドミントンをどうするか。。 ルナの決意と行動力にジーンとした。 ヒナは失声症で、全身に所々包帯を巻いている。 なぜ包帯を巻いているのか、その理由にはやはり想像していたものの苦しくなった。 ピアノがあってよかった。 傷を負った少女達のピアノを通した成長物語。響くものがありました。 いつか続きがあるのかな、その時を楽しみに。。青春友情スポーツ漫画弱虫ペダル 渡辺航名無し弱虫ペダルを読んで、ついにロードバイクを買ってしまいました^_^ 各県の強豪高校が登場する中、個性的で魅力的なキャラクターが勢揃いで、それぞれのキャラクターにもしっかりとスポットが当たり、人間模様や戦略、キャラクター達の想いなんかがあって、凄く引き込まれてしまう作品です。『セトウツミ外伝』が抜きん出ているクローズ リスペクト 原哲夫 武論尊 藤原さとし 髙橋ヒロシ 鈴木大 本田真吾 行徒 河田雄志 平川哲弘 小沢としお 此元和津也 行徒妹 高橋ヒロシチャンピオンスキーこのシリーズの中では、やはり『セトウツミ外伝』が抜きん出ている。ほとんどの作家がクローズの世界観に合わせた漫画を描いてる中、此元和津也だけは『セトウツミ』の世界にクローズを持ち込み、瀬戸と内海がクローズを語るだけの話なのに抜群に面白い。クローズを知らずとも、セトウツミファン必見の短編である。次点で本田真吾の『CROWS VS. HAKAIJU~最強より最凶』。こちらも常識を超えたコラボだった。 ジャンプで連載してい…SKET DANCE 篠原健太名無しジャンプで連載していた青春ギャグ漫画です。基本的に1話完結ですいすい読むことができるので、初めて読んでもとっつきやすいと思います。 しかし、その1話完結の中で出てきた話があとから大きな話の流れに繋がっていくのがすごいです。最高の伏線回収が見られる漫画だと思います。宝塚的な歌劇団員養成学校かげきしょうじょ!! 斉木久美子地獄の田中元アイドルと身体能力ばり高な女の子の2人が主人公で、トップを目指すというよりも歌劇団員養成学校で日々って感じかなぁ。 最終的には目指してると思うんだけど、それぞれの人間的な成長みたいなものの方が話の中心なのかなという感じ。 もともとジャンプ改でやってたみたいで、ジャンプ改→メロディ版って読むと時系列順怨み屋が出てこない学園版怨み屋本舗制裁学園 栗原正尚名無し何も考えず読んでるとただの胸糞漫画なんだけど、1話の最後で「最高の新連載が始まったぜ…!」と震えました。 作者がツイッターで “ザックリ言うと「怨み屋が出てこない学園版怨み屋本舗」” とつぶやいてましたが、なるほど確かになという感じ。 大王様こと及川徹さん(27)について【最終回】ハイキュー!! 古舘春一名無し※ネタバレを含むクチコミです。性欲MAX小学生 三宅坂の生き様トンネル抜けたら三宅坂 森高夕次 月子starstarstarstarstar_borderマンガトリツカレ男姿は美少年だが性欲がMAXでフェロモンを出しながらいろんなことを知っていく小学生の三宅坂が主人公。人一倍性欲があるが小学生のための知識などが足らずに変な結果に終わったりするギャグ漫画。連載当時読んでいてこれ昔に同じタイトルのマンガを読んだことあるよなと思っていて、今回コミックスで読んだら欄外に「コミックバウンド」で藤代健の作画で連載したとあったので記憶は間違っていなかった。 「コミックバウンド」とは当時エニックスから発売していた青年向け雑誌で5号で休刊してしまった。たまに話題になる女子ボディビルダー漫画「マッスルストロベリー」などがやっていた。 本棚に「コミックバウンド」はあるので「藤代健」版の「トンネル抜けたら三宅坂」が参考までに貼っておきます。 数々の伝説を残した男塾魁!!男塾 宮下あきらstarstarstarstarstarさいろく桃・伊達・富樫・虎丸・J・飛燕・月光・雷電…もちろん松尾・田沢・秀麻呂の他、2号生・3号生の大先輩方も敵キャラも、塾長や教官も!それぞれ本当にインパクトがありました。 これだけ大量に出てくるキャラの名前を30年近く経ってまだ憶えているのはこの漫画だけなんじゃないか、というぐらい印象的な物語があります。 ビート板のように厚い胸板、シュワちゃんも小さく見えるようなバルクの男たちが人間離れした技と根性とで魅せる死闘の数々。 その作風に魅了され、民明書房に騙され(全部信じてましたよね?)虜になっていたあの頃を思い出します。 名作中の名作。読んでない人は人生とまでは言わないですが色々損をしていると言えます。 そしてこの後の物語にも続くのですがひとまずはコレだけでも読んでおくと人生に一花咲かせるきっかけになること間違いなし。 ウブピュアかわいいはじめての諏訪さん 真沼靖佳さいろくウブピュアすぎる。 だがそこがいい。1巻読了。 がんばれヤマナカ、うらやましいぞ。阿部共実のダークなところを潮が舞い子が舞い 阿部共実狐優曇華阿部共実といえば、たいていダークな内容だという印象だったのですが、こちらの作品に関してはダークな部分は影に隠れているかのように表出せず、会話の妙や展開の楽しさに青春の苦みをふりかけて夕焼け当ててみた、みたいなそんな素敵な内容。一生続くといいなヒロインのクセがちょっと強かったWの庭園 望月花梨まるまる相変わらず一度読み終わったらすぐ主人公の顔も思い出せなくなるくらい見た目の印象の薄いキャラなんですが、Wの庭園の主人公は性格のクセが強めでした。なのでちょっとついていけないところもありつつも、誰にでも心の拠り所が必要であるというメッセージはよかったです。 今まで読んだものの中では、いちばん心温まるラストだった気がします。 もう一個載っている「マーブルピンク」は簡単にいうと主人公が初恋をする話なんですが、これはもう作家性なんだろうと思いますけど、ただの初恋をただでは済ませずに描かないといられないという感じ。でも別に非現実的というわけでもないので、このくらいに情熱を持った初恋だってきっと存在するだろうと思えます。 BLEECHBLEACH モノクロ版 久保帯人名無しとってもおもろいです。キャラの絵が良く戦闘シーンもかっこいいです面白い!からかい上手の高木さん 山本崇一朗えいた友だちに勧められたので読んでみた。高木さんという女生徒が同級生の西片くんをずっとからかう話。 たまに際どいからかいがあったり、いつも学校から一緒に帰るところが好きです。 からかう高木さんもかわいいし、からかわれたときの西片の反応もかわいい。社交ダンスで在りたい私に #1巻応援踊り場にスカートが鳴る うたたね游あうしぃ@カワイイマンガ女子高の社交ダンス部で、背が高い為に女役=パートナーを諦めたい二年生と、背が低くても男役=リーダーをやりたい一年生が出会う物語。全体的に「在りたい自分」に向き合い、実現してゆく困難な道が描かれる。 本当はパートナーをやりたい二年生の苦しみ、可愛いものが大好きなのに高身長ゆえ諦める彼女の無気力さと、やりたい事がブレない一年生との衝突は歯痒い。 しかし、本質的にやりたい事は噛み合っている二人。そして、ダンスが大好きな二人。 生まれ持った特徴だけで役割が決められるのだとしたら、こんなに息の詰まる事はない。二人は、こう在りたいというセルフイメージを強く持っている。それを周囲の目や競技特性を克服して、強い意志で実現できるか? 絵が美麗で愛らしい本作だが、実はどんなスポーツ物よりも「熱い」作品になるのではないだろうか? 人生の問題は大体筋肉で片づくダンベル何キロ持てる? サンドロビッチ・ヤバ子 MAAM六文銭筋肉があれば、なんでもできる そう思っていた時期がありました。 否、現在進行形で思っています。 筋肉があれば代謝があがるので太らないし(※諸説あります) 体調だってよくなる。 寝起きも良い。 ストレスもなくなる。 体がしまるからモテるし、重たいものだって持てる。 ※モテるのは、個人差あります 本作は、痩せたい思いでスポーツジムに通う女子高生の話。 イイことである。 思春期の女子は、何かとすぐ食べる量を減らすことで事なきを得ようとしますが、論外である。 そもそも、やせたければ運動すればいいだけの話なのだ。 運動、そう筋トレで良いのである。 なので、本作の主人公は、誠に良い心がけである。 全体的に日常系の部活モノっぽい雰囲気があるが、 部活ではなくジムなので、やっていることはガチなのが良い。 (最新刊では部活をつくっていますが) 筋トレ方法や健康維持のちょっとした豆知識がつくのも魅力。 コロナによって、ステイホーム、ステイハングリーだから、 ノー運動にも関わらずノーリミットで食べまくっている人の処方箋になる作品だと思う。 筋トレだ、筋トレしよう。そういう気になる。 ただ、12巻まで続いていて、結構な運動量をしているのに、キャラたちが全然マッチョにならないのが不思議である。 とまぁ、偉そうに色々言いましたが、私は、ガリガリでもメタボでもない、一番面白みのない中肉中背です。 まずは、これ読みなおして自分が運動しようと思います。鬼爆コンビの中学時代編だよBAD COMPANY 藤沢とおるstarstarstarstarstarウマタロ湘南純愛組!鬼爆コンビの中学時代の過去を描いた短編。「GTO」は知ってるけど「湘南純愛組!」は怖そうだから読んでないって人におすすめしたい。本編で語られている中学時代の設定と違い、仲良し不良グループの青春が中心にあるので怖い雰囲気はだいぶマイルドになっている。藤沢とおる先生が理想とする不良の青春が投影されてるそうで、あとがきでは「湘南純愛組!」より「BAD COMPANY」の方がお気に入り、と書かれていた。個人的に湘南後期、BADCOMPANY、GTOの初期までは藤沢とおる先生の黄金期だと思っていて、一番ノリに乗って面白い漫画を描いてたと思う。誰も気付かないようなコマの片隅にまでギャグを差し込むなど、細かいところまでサービス精神が旺盛だった。ちなみに、おまけとして作者ロングインタビューも収録されていて今読むと結構面白い。過去の苦労話や、自身のヤンキー観など、意外と知られてない事実も多い。他所の大手出版社の暴露話も書いてあるのだが、なかなか凄い話が書かれていて苦笑した。すごいものを読んだ【1巻感想】明るい青少年のための恋愛 東宮千子天沢聖司アマゾン見てたらおすすめで出てきたBL。懐かしい絵柄が素敵だな〜となんとなく1巻読んでみたら「この漫画もしかしてものすごい作品なのでは…?」と思わされた。 こんなに素敵な表紙で少女漫画みた〜いと思って読みだしたら攻めがサイコだった驚きよ……。 「サイコ御曹司×金髪碧眼ワンコ系日本男児」の2人が最後に一体どう着地するのか全く読めない。 今まで心を許せる友達の居なかった中井(育ての親を亡くしたばかりの金髪碧眼で寺社仏閣が好きな日本男児)が、趣味の話を通じて御曹司の俊鷹に心を開く。 が、俊鷹の方は中井のことを「綺麗な洋犬(※文字通りの意味しかない)」と思っていて、その言動にピュアな中井は振り回されて傷つくが金銭的には俊鷹を頼らざるを得ず……という話。 何よりすこいなと思ったのがこのサイコ御曹司・俊鷹。 日本の景気が低迷するにつれ、BL業界では「スーパー攻め様が闇のオークションで受けを落札する」というシチュエーションが減少するに留まらずその落札価格の方も安くなっているのだそう。 しかしこの『明るい青少年のための恋愛』は日本が最もイケイケだった80年代後半に描かれているだけあり、俊鷹とその兄たちが途方も無い上流階級の大金持ち。 「そりゃ〜この時代ならこんぐらいの金持ちはその辺にいただろうな」 「こんだけ実家に金があって変な兄貴たちに育てられたらこう歪むだろうな」 「こんだけ大金持ちならそりゃ攻めになるしかないわな」 と納得してしまう。 あの時代でしか描けない、途方も無い財力が説得力をもたらしているすこいキャラだな〜と感心。 1巻の時点で俊鷹はそうとうヤバ奴ですが今後本当にどうなっていくんだろう…怖いけど続きが気になる。 うまくいかない!それが、青春だ…青春中! 栗原まもるnyae栗原まもる作品の中ではたぶん群を抜いてギャグが強くて下ネタが多いですが、同じくらいパロディ要素も多く、作者の漫画テクニックの高さを余すことなく実感でき、何回読み返したか分からないくらい大好きな作品です。 主人公はいわゆる高校デビューに失敗した地味系女子ですが、周りの強すぎるキャラたちにまったく負けてないのがいい。強いキャラの中でも、とくに姉の栄子。主人公の自己肯定感をドン底まで突き落とした張本人ですが、この人がいなければこの作品のファンにはなってないと言ってもいいくらいに大好きなキャラ。ある意味裏主人公。 そこそこ昔の漫画なので令和に読むと表現がキツイところもありますが。でも全2巻とは思えない内容の濃さと終始ハイテンションのまま進むストーリーはクセになる。これぞ栗原まもるだ!と言いたくなります。 画像は主人公(左)と親友のユカちゃん(右)。才能が憑依する「廻り者」たちの偉人バトルリィンカーネーションの花弁 小西幹久さいろくこれは終末のワルキューレがブレイクしてきた今でこそ流行るべきなのでは、と思うのだけどどうだろう。 先を行き過ぎたのか、それとも「運」という才能に差があるのか こういう能力者バトルものっぽいのはジャンルはなんていうんだろう? 文豪ストレイドッグスみたいにきれいにまとまったのもあれば、終末のワルキューレみたいに直球だけで勝負するものもあるけど、近しいものを感じる作品。 バトルがメインでもあり、主人公が無能力なところからスタートする感じは今でこそよくあるけど、これが連載開始時はそんなに多くはなかったと思う。 サイコっぽいダークな雰囲気もあって好き。乙女のバイブルあずきちゃん 秋元康 木村千歌野愛大人になると5年くらい割とあっという間で見た目も精神もそこまで変化がなかったりしますが、あずきちゃんくらいの年齢だと激動の時代だよねと思いながら読みました。 小学生の時にあずきちゃんを読んだとき(アニメの記憶かもしれないけど)は、2人の男を振り回して嫌な女だ〜と幼いながらに思ったものです。懐かしい。 今読んでみると、あずきちゃんが悩みながら成長している姿が見えてきます。そして、男の子達がいい子過ぎて胸が苦しくなります。 勇之助くんも竜一くんも選べないから3人で付き合えばいいよね!とダメな大人は思ってしまいますね(実はあずきちゃんのお母さんも同じようなこと言ってる)。 嫉妬や勘違いで落ち込んだり怒ったりって歳をとってもあるものだと思います。 そんなモヤモヤを解決する方法は、なんでも話すことなのかもしれません。 勇之助くんのように一途でまっすぐな人間になりたいものですね。 という訳で勇之助派です。 幸せとは、何だろう?スピカ ~羽海野チカ初期短編集~ 羽海野チカstarstarstarstarstar干し芋優しい気持ちになれる短編集♬ 私は、『はなのゆりかご』が好き!! 見えるけど見ようとしなかったものが、見えなくなって見えるものに変わる。人間の、幸せは、どこに転がっているかわからない。 そして、それに気づけるか・・・。 人生は、気づきである!!絵が可愛いお嬢と番犬くん はつはる名無し気まぐれに読んでみました。 極道×お嬢 設定的には間違いなし! お嬢が可愛い。 普通守られるヒロインにはイラっとくることもあるんですがこの主人公は素直に可愛いと思えますね あと絵が好みでした!<<7475767778>>
この作品の舞台は"ある感染症"のパンデミックにより、人前でマスクをすることが常識であり文化となった世界。 そんな新しい価値観が広まった世界における思春期の少年少女を描く作品です 「マスクの着用が普通になる」という、現実に近い設定の作品のように視えるのですが、この作品が現実と大きく異なるのは、公共の場でマスクをすることが感染症対策という目的を越えた"常識"となっていること。 つまりマスクはほとんど衣服と同様の扱いになっていて、「マスクをしない時代」を知らない思春期の少年少女にとってはマスクの下の鼻や口を見られることは"恥ずかしいこと"なのです。 ただ、衣服と違ってマスクは食事のときなどには外す動作が必要なため、日常生活の中でマスクの下を見られる隙が生じるということ。 この作品では「マスクを外した状態の顔を見られる」という私達にとっては普通の出来事が、登場人物にとって極めて衝撃的でビビッドな瞬間として描かれています。 この作品は"マスクが常識となった世界"という設定で現代の情勢をSF的に組み込みつつ、その中で生きる思春期の少年少女を瑞々しく描いている、設定の新しさと思春期という普遍的なテーマの両方を兼ね備えた作品です。 1巻まで読了