学園マンガの感想・レビュー4260件<<7374757677>>途中までは面白い古見さんは、コミュ症です。 小田智仁 オダトモヒト名無し※ネタバレを含むクチコミです。いい短編が多い~ガキの頃から~ 一色まこと短編集 一色まことstarstarstarstarstarひさぴよ昭和50年代世代から見ても、全てがノスタルジックで、一回り上の世代の、思い出の記憶を見ているような気持ちになる。作品内にがこの時代だったからこその描写があるので、今の若い人が読んだらかなりギャップを感じる場面があるかもしれない。そういう時代だったんだなーくらいの感じで読むのが良いと思う。 どの作品の登場人物にも共通するのは、恥ずかしいほど本音を赤裸々に語って不器用にぶつかってく姿。一色まことの描く人物たちは、男女どちらの視点にも長けていて、特に男目線で読んでいると、作者は男性作家なんじゃないかとすら思ってしまう生々しさを感じる。 改めて読み直してみると、3話目の「野郎なんかにゃわかるまい!」をはじめ、女性のルッキズムに関わる話も多く、マンバ通信のトミヤマユキコさんの連載コラム「少女マンガのブサイク女子考」のテーマとも少し被る部分がある。青年漫画とはいえ、同じテーマとして興味があれば読んでみるのも有りだと思う。 https://manba.co.jp/manba_magazine_authors/18 短編の中で、特に好きで何度か読み直してるのは、「いつも一緒」という幼馴染の太った男女が一緒にダイエットするお話。これも見た目の悩みから端を発するストーリーなのだけど、2人が頑張る過程と、オチ終わりは何度読んでも良い読後感があるので、この短編だけでも強くお勧めしたい。もちろん表題作も。 過去の初期短編集「どいつもこいつも」も読みたいのだけど、絶版で未だに読めてないのでいつか読みたい。(電子化のリクエストをしておこう)監督が主役神様のバレー 西崎泰正 渡辺ツルヤ名無し監督が主役のスポーツ漫画(しかもバレー)ってのが面白いし、キャラが立っててすごくインパクトがあった。 面白いのにあんまり話題になってない気がする、、、。ドラマとかアニメになってもいいのに。読むと元気になるスクールコメディ月刊少女野崎くん 椿いづみ名無し全員キャラが良すぎる!回を重ねるごとにそれぞれの人間関係が複雑になってくのが好き。推しは堀先輩と鹿島くんのコンビです。アニメがとにかく面白い、、、アニメ2期永遠に待ってる。 これが逆境か逆境ナイン 島本和彦ナベテツ今までの人生で、一番の逆境に遭いました。不惑を過ぎて、自分の身にまさか…といて感想を抱いたりもしたのですが、そこで逆境ナインにおけるキャプテン、不屈闘志君のことを思い出しました。 「こんな状況で、◯◯ならばきっと✕✕になるに違いない…」(詳細は伏せます) 作中で失礼な想像だとネタにしていますが、実際自分も同じようにアイツならば…と想像したりもしましたし、島本先生に前を向く力を貰えたと感謝しています。 盛夏という言葉が相応しい、島本漫画の金字塔。憂鬱な世相を忘れさせてくれる、カンフル剤のような作品です。辛辣系沖縄シュノーケリング #推しを3行で推す海色マーチ ミナミトあうしぃ@カワイイマンガ①沖縄でシュノーケリングに興じる中二女子達の夏。 ②考え無し女子×毒舌女子の遣り取りはカワイイ絵の割に辛辣だけど、漫才を見ているような笑いが。 ③沖縄の美しい海や魚と共にシュノーケリングの楽しさも、危険も描いていて充実している。 #マンバ読書会 #推しを3行で推す物語自体は悪くないが……。ハニーレモンソーダ 村田真優名無し正直、小島麗美たちのグループはいらないと思う。 いじめは見ていて腹が立ち、その上で小島たちは反省していないからなおさら。 羽花は幼少期から人付き合いが苦手というのは作中でもわかる。それがもとで羽花は自分自身を嫌っていることにもやもやする中、界やクラスメートたちが羽花を励ますことで羽花は徐々に自分を好きになり、積極的になる&界に好意を寄せるようになる展開でも十分に面白いと思う。 やっぱ川原泉は最高! #推しを3行で推す笑う大天使 川原泉たか所帯じみているのに随所にアカデミックな知識が散りばめられた「これぞ川原泉!」というノリが2巻に凝縮されていて最高だった。 カーラ作品でおなじみ(?)の、10代の変な女の子&落ち着いた年上のイケメンという組み合わせが3組同時に登場するよくばりな設定がたまらない。 女子校で女の子たちがのびのび自由気ままに過ごしているのって本当に見てて楽しい…女の園の星が好きな人に読んでみてほしい昭和のお嬢様学校ものです!卒業後に結婚しちゃう高校?!初×婚 黒崎みのり名無しりぼんで今どんな漫画やってんだろうと思って読んでみました。主人公が入学した七海学園高校は通称「一攫千金婚高校」。入学したらマッチングシステムでカップルを組んで、3年後に選ばれし1組になったら、学長の会社を継いで社長になり、結婚することが決まっている…!カップルは相部屋で寮生活を送り(行き過ぎたスキンシップをすると警報が鳴って減点になる)、動向はSNSにアップされていいねが多いと得点になるなど、現実ではあり得ない設定だけど、すっごく今っぽいな〜!と思いました。SNSにアップされるなんて怖いと感じるのは自分がおばちゃんになったってことですね…。今の子は恋愛リアリティショーとか見てるから当たり前の感覚なのかも。元りぼんっ子には衝撃的でした。寄って撮って仲良くなる! #1巻応援ぱち☆ もいろみあうしぃ@カワイイマンガ慣れないうちは人物撮影って恥ずかしくて、それを拗らせてしまう気持ち分かるなぁ、と懐かしい気持ちになりました。 スマホで写真を撮るのが好きなロモと、一眼レフを持つが人を撮るのが苦手な硝子(れんず)。ロモが硝子にぐいぐい迫り、関係を構築しながら、インスタントカメラ好きな名月、モデル志望でスタイリストの腕があるめぐの女子四人で同好会設立。 四人それぞれの興味は、早速硝子がロモを撮影するくだりで上手く噛み合い始めます。今後、四人がどんな撮影を見せてくれるのか楽しみです。 硝子の心の変化は、ロモを撮影するスタイルに表れます。人物撮影でよく言われるのは、モデルとの心の距離感。友人になりたての二人が見せる撮影の試行錯誤は、技術に留まらない関係性の試行錯誤。硝子の心の動きに、私の中の陰キャが喜んでしまいます。 カワイイ絵と美しい光景。実在の場所をもじった舞台、写真やカメラの話題(硝子のカメラのメーカーにワイ狂喜乱舞)、さらにロモと硝子のフルネームまでネタは豊富。何より撮りたい写真への拘りがすでに見えて、メンバーそれぞれの成長が楽しみな作品でもあります。 カメラマニアとしては、スマホが優秀なのは認める。 ハイテンショントンチキギャグエロファンタジーだったやるっきゃ騎士 みやすのんき野愛倫理とか常識という言葉が存在しない世界だ!!!すごい!!!エロいとかエロくないとかどうでもいい!!! 昔はこういうのもOKだったんだね〜って話で片付けてはいけない。いついかなる時代だって明らかにおかしい世界が描かれているので、逆にいついかなる時代にも受け入れられる気がする。 終始パンツ脱がせ合い戦争みたいなことしてるのに、いつのまにか静香と豪介イチャイチャしてるしみんなハッピーならなんでもいいよね!最高!っていう気分になる。 とりあえず1巻を読み終えてみたところ、よくわかんないけど面白かった!と脳が判断しました。初めて男塾読んだときと同じ感覚。 へー実写化されてるんだ、と思って調べたら…豪介役が中村倫也!?まじ?女の子×女の子HEN 奥浩哉かしこモデル業もこなす超絶美人だけど性格が悪い女子高生・吉田ちずるが、小動物のように可憐な転校生・山田あずみに恋しちゃうラブコメ。3巻くらいから面白くなってきてそこからは一気でした。何でもあり!な展開が楽しかったです。でもクライマックスで前作「変」のキャラクター達が当たり前のようにストーリーに合流してくるので、読む順番を間違えたことを後悔しました…。読んでなくても面白かったけど、これを読んだら「変」を読まずにはいられないと思います。ままならぬ二人の銀塩生活 #1巻応援ぎんしお少々 若鶏にこみあうしぃ@カワイイマンガカメラ趣味には大きく二つの指向がある。一つは最新の機材で厳密な撮影を行う指向、もう一つはゆるさや味わいを求める指向。この作品の指向は、後者。 この作品に登場するのはフィルムカメラ。主人公が別れの間際に姉から貰ったのは、トイカメラと呼ばれる物。トイ=おもちゃだが、撮るのが簡単という訳では無い。普通のカメラに慣れていると戸惑う代物で、失敗も多く……というのは作中の通り。 ままならないこのカメラを託された高校生の妹は、入学の桜の下で美少女と出会う。 性格の明暗はあるものの、二人ともどこか不器用。二人の会話の拙さ、思いが言葉にならない感じは、もどかしいが自分の普段の会話を見ている気がする。 二人は撮る/撮られるの関係性を通じて仲をじんわりと深めていく。この二人にそれぞれの、離れて暮らしている姉を加えた四者の関係は、「離れている」事で色々な事が少しずつ繋がったり、分かったりするのが面白い。 それぞれが心に抱える「ままならなさ」と、フィルムカメラの微妙な間・もどかしさ・味わい・待つ楽しみなどが絡み合い、そのもどかしさがクセになるような、不思議で楽しい読み味だった。 「君がそれを愛と呼んでも」との共通点魔法少女サイト 佐藤健太郎名無しここでの彩、「君がそれを愛と呼んでも」の明日花みたいで可哀想(家族から酷い扱いを受けていたり、同年代の子たちにいじめられたり)…。 火本と奴村が朋和とリサに通じるところがあるし、ヒロインを助けようとすることでヒロインを支えているようだな。 荒井と悪女トリオ(雫芽、貝島、川野)は陽平や彼の遊び仲間(ギャンブル仲間やキャバ嬢)みたいでムカつくし、あのバカどものすることは超許せない。 作品全体では、どちらもグロいシーンが多いわな。伝説の"紙"アニメR.O.D 倉田英之 山田秋太郎mampuku2001年にOVAとして、2003年にTVアニメとしてリリースされたメディアミックス作品。深夜アニメ黎明期、今と比べるとクオリティの高いTVアニメは稀でしたが、その代わりOVAが凄かった時代ですね。「逮捕しちゃうぞ」や「マクロスプラス」、そしてこの「R.O.D」など、今日日映画でもなかなかお目にかかれないような超絶作画の宝庫でした。 ストーリーもまぁ面白かったといえば面白かったのですが、何より「紙」を操って戦うアクションの視覚的な斬新さと、夥しい数の紙が縦横無尽に舞い踊るのをオール手描きでという職人芸が人気の理由ではないでしょうか。時代を感じさせるキャラデザですが(漫画版はさらに)、作画の出来が良いと気にならなくなるものですね。木崎くんはとても優しい微妙に優しいいじめっ子 もすこnyaeTwitterでバズっていたので知って1巻だけ読んでみました。 大人しくてぼっちの田村くんにやたらと絡んでくる木崎くんの日常ギャグです。 読めばわかりますが、木崎くんは見た目と言動が不良なだけで、根はとても優しく、田村くんがクラスメイトに「村田」だと間違われてるのを見過ごせずに「田村!田村ァ!」と絡むようになったのです。 2人きりのときは「たむたむ」と呼ぶし、捨て犬はほっとけないで飼っちゃうし、中学時代の不良仲間と田村を会わせないようにするし、微妙にではなくかなり優しい木崎くんです。 木崎くんが風邪で学校を休んだとき、田村くんはホッとしますが元々ぼっちなので誰からも話しかけられない場面が切ないです。 こんな学生生活憧れると思いましたホリミヤ HERO 萩原ダイスケ名無し青春学園漫画で笑いあり、胸きゅんあり、涙ありの大好きな漫画です。 絵が綺麗で見やすい漫画です。爽やか王道青春スポーツ少女マンガ!いるかちゃんヨロシク 浦川まさるまるまるスポーツ超人みたいなキャラがたくさん出てきて読んでてワクワクします!そしてそれらが生徒会委員もつとめたりするので、全体を通して無敵感がすごい。嫌〜なキャラもたくさん出てきますが、大体がスポーツで対決したりと、何事にも正々堂々と立ち向かうところが読んでいて爽快。 昔りぼん読んでる時にタイトルだけは知ってたんですけど、なんとなく今になって読みたくなって、読んでみたら大正解でした。 ただこれだけ爽やかな青春ものにしては、どこか含みのある終わり方だったので、そこだけ気になった。笑総合的に今一番面白い野球漫画はこれな気がするBUNGO―ブンゴ― 二宮裕次mampuku少年漫画のような主人公の成長譚としての面白さと、育成年代スポーツを取り巻く環境やスポーツ科学、戦術など青年漫画としての面白さを兼ね備えた漫画ですね。 身体操作について言及しているスポーツ漫画は珍しいのでそこも見どころの一つです。 スラムダンクの影響が露骨で、スポーツ漫画が好きな人でスラムダンク読んでない人いないと思うので、読んでて時々ついクスりときてしまいます ど、どういうこと〜!?夏の魔物 ノムラララ名無し※ネタバレを含むクチコミです。ショートコント集を見るかのような空気感4ジゲン にざかなさいろく珍しい空気感。 激バカとか似てるかなってちょっと思ったけどパラメータの振り方が全く違うタイプの作品。 とはいえ非常にシンプルかつ短くスマートなのだが、絵柄と線に丁寧さというか品が表れているのがよくあるページ単位のギャグ漫画とは一線を画するなにかがある。 なにかってなんだろう・・・グヤバノは実在するんだ…グヤバノ・ホリデー panpanyahysysk作者のいつもの感じで架空の食べ物だと思ってたら、実録ルポで驚いた。虚構に実在感を与えるのが上手い人だが、表題作ではそれが逆転しているのが楽しい。 女子サッカーの過去と未来と今を考える #完結応援さよなら私のクラマー 新川直司ANAGUMA東京オリンピックが開幕しました。このクチコミを書いている時点で女子サッカー日本代表「なでしこジャパン」は予選リーグ1分1敗、今夜実施のチリ戦の結果如何でリーグ突破・敗退が決まるという状況です。 『さよなら私のクラマー』の話をする前に少しなでしこジャパンの話をしたいと思います。 2011年にワールドカップを制して以降、翌年のロンドン五輪では銀メダル、2014年はアジアカップ優勝、2015年のワールドカップも準優勝(決勝は大敗でしたが…)と結果を残してきたなでしこ。 ところが2016年リオ五輪の出場権を失うと、2019年ワールドカップではベスト16で敗退(3大会ぶり)と大舞台での近年の成績は10年前を思うと物足りないと言わざるを得ません。男子サッカーの好調とは対照に直近の試合内容についてもかなり批判を浴びています。 『さよなら私のクラマー』は「私達が負けてしまったら 日本女子サッカーが終わってしまう」という能見選手のことばから始まります。 女子サッカーは男子サッカーに比べてまだまだマイナースポーツで、代表の強さがダイレクトに注目度に繋がり、ひいては競技そのものの継続に直結するということが『クラマー』では取り上げられていました。 勝たなければいけない。勝ち続けられる選手にならなければいけない。日本の女子サッカーの未来を背負える選手にならなければいけない。 これが『クラマー』で提示されたひとつのシビアな、そして乗り越えるべきテーマでした。 現実のなでしこジャパンは、10年前の輝きが過去になりつつある状況で今日の予選リーグ最終戦を迎えているわけです。 もしここで敗退となれば、なでしこジャパン、そして今後の女子サッカーを左右するひとつの分水嶺になるのでないか。能見選手のことばが強く心に残っている自分としては、そんな緊張感さえ覚えています。 『クラマー』はまさに女子サッカーのブームの激流の只中にあった作品だと思います。過去の栄光と決して明るくない未来を現実的に見据えながら、本作は爽やかに幕切れをします。いつもどおりの試合の中で。 どれだけ過去に囚われようと、どれだけ未来を憂いても結局は一試合一試合をやっていくしかなくて、それがそのまま女子サッカーの未来になる…というメッセージ。 オリンピックで苦境に立つなでしこを見て、本作を思い、さまざまなことを考えていました。どんな結果であれ女子サッカーの未来が輝いていることを願うばかりです。 長々と書いてしまいましたが今心から何が言いたいかと言うと「勝ってくれなでしこ!!!」ということです。本当頼む!!!心地よく騙されたグヤバノ・ホリデー panpanya野愛panpanyaさんの作品が面白いという情報はマンバで得ていたものの、どんな作風でどんな作品を描いているのは正直知らなかった。 なのである話として途中まで読んでた。デアゴスティーニで建てた家、絶妙にありそう。 緻密に描き込まれた背景とエッセイ漫画的な語り口が、明らかにない話を絶妙にある話にまで落とし込んでくる。 脳に直接作用して記憶を書き換えられてるような気持ちになった。かん水で鳩でっかくなるし関東ローム層の焼き芋美味しそうだし。原理としては合ってそうな気がする。騙されてる気もする。 グヤバノも架空のフルーツだろうにリアリティが凄いなと思ったらこれは実在するのか…。虚構に驚き真実に驚き、どっちみち凄い。<<7374757677>>
※ネタバレを含むクチコミです。