アクション・バトルマンガの感想・レビュー4912件<<8889909192>>90年代後半~00年代前半の空気感BAMBi remodeled カネコアツシhysyskストーリーはシンプルで、主人公であるバンビが誘拐した子供を「ジジィ達」に届けるため、追ってくる刺客とひたすら戦う。「ジジィ達」は何者なのか、何故この子供を取り合っているのか、その謎が明らかになるにつれ、どんどんスケールが大きくなっていく。 当時活躍していたミュージシャン達がこぞってコメントを寄せているように、あの頃は音楽の影響力が強くて、ファッションやマンガ、映画などのカルチャーも彼らが牽引していた。その中でもカネコアツシ作品は「お洒落マンガ」と呼ばれ、気になる存在だった(私はお洒落じゃないので読んでなかった)。 リモデル版には作者本人の解説が載っていて、この作品でやろうとしていたことやインスパイア元が明かされている。当時を知っている人間ならすごく共感できるし、知らない人はここを頼りに色んなものを辿っていくと発見があるんじゃないかと思う。ラノベ漫画の最高峰Re:ゼロから始める異世界生活 第四章 聖域と強欲の魔女 相川有 長月達平 花鶏ハルノ 大塚真一郎mampukuラノベのコミカライズがショボかった時代(一昔前)と比べると、本当に時代が変わったなと思いますね。 質の高いラノベ漫画が増えた昨今においてもリゼロはシリーズを通じてトップクラスと言っていいクオリティなので個人的に異世界系ではかなり上位にオススメだったりします。 とりわけ今作第4章は凄いです。まず画力がレベチ。漫画でキャラこんなに似せれることある???って位完成度エグいですし、デッサンも超正確、バトルも大迫力です。第4章はアニメで見るとストーリーがかなり難解で篩い落とされる視聴者も多かったことかと思いますが、こうして読みながら反芻できるというのも有難いです(原作ファンには小説読めと言われてしまいそうですが)最弱少年の再起ホーリーランド 森恒二名無し森恒二さんってこういう漫画書かれてたんですね イキイキとしてる感じがありました 最弱少年なのにヤンキー狩りを始めるというギャップ! そして作中で「僕自身ナイフを持った相手と対峙したことがありますが…」と描かれていてヤンチャな方なのかなと… なんにせよ面白かったです!江戸だ!GANTZ:E 奥浩哉 花月仁starstarstarstar_borderstar_borderかしこ絵も奥浩哉先生のタッチに似てて好きだ。黒い球にミッション書いてあっても「俺、字が読めねぇんだよな…」って言ってるのが江戸っぽーい(識字率)!と思った。なんで過去にまで遡って戦わなきゃいけなくなったんだろう?そこらへんの理由も解明されていくんだろうか?これはリアルタイムで読めるから嬉しいな! 物足りなかった…GANTZ:G 奥浩哉 イイヅカケイタ 大崎知仁かしこ本編を読み終えてすぐに読むんじゃなかったな。あらすじとしては、修学旅行中のバスが事故を起こして乗っていた教員と生徒が全員死亡してしまい、GANTZゲームに巻き込まれてしまう…って感じなんだけど、結局この戦いで生き残ったのが女子5人だけで、ストーリーの途中で女同士ギスギスしたりするのがちょっと嫌だった。どれも本編で見たような展開ばかりだし物足りなかった…。「GANTZ」読んでみたGANTZ 奥浩哉starstarstarstarstarかしこ※ネタバレを含むクチコミです。多感な10代に多大な影響を与えた吾 ナンバーファイブ 松本大洋hysysk高校生の頃、音楽やファッションが好きで流行に敏感、世間で一般的に人気があるものとはちょっと違った趣味の人達(大抵は兄姉がいる)は、ちょっとした落書きで絶対こんな感じの絵を描いていた。後になってあれは全部松本大洋の影響だったんだなと気付いた。 序盤は話の全貌が見えず、抽象的で詩的な会話や戦いが続く。世界観や語り口に2000年代前半の空気感が凝縮されていて、懐かしいような恥ずかしいような不思議な気持ちになる。何度も読み返さないと内容が入ってこないのだが、それが苦ではなく、むしろもっと理解したいと思える。こういう作品が描けて、『Sunny』や『東京ヒゴロ』みたいな作品も描けるのがすごい(『ピンポン』はまだ読んでない)。 12巻も最高だったので続編を待つブラック・ラグーン 広江礼威名無し※ネタバレを含むクチコミです。ちゃんと面白い異世界もの月が導く異世界道中 木野コトラ あずみ圭名無しまたよくある異世界ものでしょー、と思っていたらかなりの良作でした! 主人公の高校生男子が両親の契約で仕方なく異世界に連れていかれたら、とある理由からその世界の女神に嫌われて世界の果てに放置されて過酷な環境から這い上がっていく異世界ファンタジー! https://www.alphapolis.co.jp/manga/official/48000051 アニメ化棚にあってなんとなく手に取って読んでみると少しずつ、 「へぇー、意外に面白いじゃん」 「ほうほう、次どうなるんだ?」 「おいおい、ヤバイじゃん!どうなっちゃうんだ!?早く先を見せてくれ!」 と感想が変化していきました。 特に最新の8巻~9巻の展開は本当に先が読めなくて夢中になって読んでしまったほど! お約束のフィジカルや能力がチートな主人公ではあるのですが、女神によって酷い目にあったことや、現実の家族の身代わりとなって自ら嫌々やってきたことなどもあり、それくらいチートでもいいよなという気持ちにしてくれるのがよかったですね。 強さの理由も裏付けがあってとてもいいです。 コミカルなノリと堅実な話運び、お約束のハーレム(?)と、それでも手を出さない理由もしっかりしてますし、「勇者になる」「魔王を倒す」わけではない珍道中も面白いですね。 さらに言えば、主人公が巻き込まれ体質ながら、ちゃんと自分自分と自己中な動きをせずに周囲を助けたり、そのための共同体運営や隠れ蓑と運営資金のための商人としての活動など複合的に面白くなっていきます。 原作としての話の面白さもありますが、アクションシーンや和風な衣装や設定など視覚的にも面白いのでいい漫画化ですね。 主人子の心の起伏も黒い部分もちゃんと出ていたり、清廉潔白超人じゃないのが人間らしくていいです。 なんでもあり、俺TUEEEにならず、見た目や言葉の問題についても上手く処理してる印象があります。 ただ序盤の話で、主人公の見た目が悪くて美男美女ばかりの弓道部で浮いてるとか、そういった見た目のいじりがきつく感じたのは、ここ数年の時代の流れでしょうね。 原作が書かれたときは全然OKだったと思うのでしょうがないのかなと。 気になってアニメ1話確認してみると、女神のひどさを強調する意味で言われる「ブサイク」という言葉以外は大部分カットされていて見やすくなっていたのでナイス判断だなと思いました。 それでも、ファンタジー世界に入ってからはこの顔がブサイクというより亜人よりの顔として言われたり、そっちの設定としての言い方になっている感じがあるのでマイルドに感じて、ストーリー的な部分だから全然問題なく感じました。 総合的にはとても面白く、思わず「アルファポリス」のアプリを落として単行本未収録の最新話まで追ってしまいました。令和に公道でバトルは熱い!公道ウルフ 野口賢名無し同じ高校生でも群馬の豆腐屋の息子が峠を攻めるのは漫画〜って感じのワクワクがあるけど、こっちは東京在住の元F3レーサーが主人公なのでリアリティレベルが高くてハラハラする。公道と一緒にコンプライアンスもギリギリを攻めてるの好き。 1巻だけ読んだのでユウヤがレースでどんな危険運転をしたのか気になる。 魔女の弟子の復讐譚!はめつのおうこく yoruhashi名無しめちゃくちゃに面白いので一巻読んだらあと全部買ってと言いたい作品。 主人公は魔女の弟子で人間なんですが、愛しい魔女を殺されたことにより復讐に走ります。 普通復讐と言ったら敵勢力を壊滅させる、みたいなところが着地点だと思うんですが自分以外全部殺す勢いで魔法による殲滅を始めます。 でもグロくはないのであっさり読めると思います。 少年漫画的で次の展開が全然予想つかないので面白い! やっぱり復讐心の燃える主人公が最強でかっこよくて悲しい存在であるところがいいですね。 魔女、科学どちらも味方のようで味方でないところが新しい…。TVゲームの漫画版最高峰(でも未完)Culdcept かねこしんやサミアドマガジンZという雑誌で連載していた『カルドセプト』という傑作TVゲームの漫画版です。原作はボードゲームですが漫画はクリーチャーを召喚して戦う冒険活劇です。 作者さんはゲームをリスペクトしており、設定や小ネタまで原作ファンを唸らせる工夫をしています。 単行本の表紙を見ていただければ解りますが、絵が非常に上手く、カルドセプトの世界観にもマリアージュ(奇跡的相性)しています。 主人公の『ナジャラン』が底ぬけに明るく 決して諦めない前向き少女なので、絶望的な状況でも物語をグイグイ引っ張ります。個人的に大好きなキャラです。 バトルはカッコよく、合間に入るギャグは笑えます。 あと数話で完結ですが作者さんの不調などもあり、主人公サイドがボロ負けした状態で長年未完になっています。いつか完全な形で最終回を読むのが夢です。 未完ではありますが面白い作品なので、オススメいたします。序盤コマ割りすぎで読みにくいバイロケーターズ 田辺狭介名無し最新14話までいちおう読んでるけど、なんか言葉にできないストレスがあってイマイチ内容に集中できなかった。 10話くらいからはマシになってきてなんでだろう・・・?って見比べたら単にコマ割りすぎだったんだって気付いた。 クソ暇だったんで、同じ号(サンデー26号)に載ってる3作品のコマ割り数を比べてみたけどやっぱ圧倒的に多い。 INCUBUS IN CLASSは面白かったんだけどな・・・。頑張ってほしい。 ▼バイロケーターズ 第4話 最多コマ数……9コマ/1p 平均コマ数……6.4コマ/1p 総コマ数……135 ページ数……21ページ ▼かけあうつきひ 第3話 最多コマ数……5コマ/1p 平均コマ数……4.0コマ/1p 総コマ数……95コマ ページ数……24ページ ▼MAO 94話 最多コマ数……5コマ/1p 平均コマ数……3.9コマ/1p 総コマ数……71コマ ページ数……18ページ 仏教世界を垣間見るようだ…K 谷口ジロー 遠崎史朗名無し登山趣味だったんですがコロナ禍により登れていません。 気持ちだけでも山漫画読みたいな〜と漁りはじめました! 山漫画なんですがもはや仏教の世界を覗いている気分になりますね。集中し、耐え、生きて帰れないかもしれないのに山へと登り続ける…。 作中K(ケイ)は神のように扱われますが本人の考えることは登山家としてどう対処するか、それだけ。 そしてだいたい山で滑落してしまった、もしくは動けなくなった登山者を助けることだけを目標に動いている。 ストイックすぎます! 感動と緊張と達成感が伝わってくる作品。 名作でした。皇帝が奴隷に天下を与える…!!娑婆王 暦名無しチャンピオンの新連載。はえ〜これメチャクチャ面白いぞ…!!?全く期待しないで読んだので良い意味で裏切られた! まず画の力が強いッ…!この絵のクオリティで週刊連載するのかよと想像して震えた。目に訴えかけてくるパワーのある絵だからこそ残酷さが引き立つ。 10戦勝ち抜きという設定(とこの絵の描き込み)から考えて、長期連載は考えていないのかも…? 赤嵐(せきらん)はなぜ荒野に住みアランと名乗っていたのか、鈴飾り少女との関係は何なのかメチャクチャ気になる! 【あらすじ】 黒曜(大御国)と翡翠(ディヴァ)の30年に渡る大戦は、炎龍大将軍率いる黒曜の勝利で幕を閉じた。戦勝国となった黒曜では炎龍が皇帝の座につき翡翠の人間を奴隷とし、老人は「歩く薪」として焚き、女は嬲って犯し、男は剣奴として殺し合わせた。 終戦から3年後、炎龍帝は優れた剣奴を集め「10戦勝ち抜いた『娑婆王』に天下を與える」という勅令を発する―― 【第1話】『娑婆王』暦 http://arc.akitashoten.co.jp/comics/syaba/1 「君がそれを愛と呼んでも」との共通点魔法少女サイト 佐藤健太郎名無しここでの彩、「君がそれを愛と呼んでも」の明日花みたいで可哀想(家族から酷い扱いを受けていたり、同年代の子たちにいじめられたり)…。 火本と奴村が朋和とリサに通じるところがあるし、ヒロインを助けようとすることでヒロインを支えているようだな。 荒井と悪女トリオ(雫芽、貝島、川野)は陽平や彼の遊び仲間(ギャンブル仲間やキャバ嬢)みたいでムカつくし、あのバカどものすることは超許せない。 作品全体では、どちらもグロいシーンが多いわな。 本当に水を沸騰させる力で戦ってる湯沸かし勇者の復讐譚~水をお湯にすることしか出来ない勇者だけど、全てを奪ったお前らを殺すにはこいつで十分だ~ 織 のんB異世界スキー読む前はこんなタイトルだしギャグっぽい感じかなと思ったんですが想像より何杯もダークでシリアスな話でした。 勇者に選ばれた村娘のキリエは「沸騰」というハズレ能力を引いてしまったばかりに王に命を狙われ村ごと焼かれてしまいます。この描写が徹底しているのでキリエの復讐にも相当な説得力が生まれていて見事。 沸騰を利用して戦ったり恨みを晴らすのも迫力あります。読んでて脳裏をよぎりましたけどジョジョにもそんなスタンドがあったような…。 ただ復讐のシーンはグロくてちょっとやりすぎかも…嫌なやつが痛々しい目に遭えばスッキリするっていうレベルを超えてる気がする。 個人的な復讐をゴリゴリ果たしていくっていうよりは体制転覆モノとしてのカタルシスを楽しみたいですね。伝説の"紙"アニメR.O.D 倉田英之 山田秋太郎mampuku2001年にOVAとして、2003年にTVアニメとしてリリースされたメディアミックス作品。深夜アニメ黎明期、今と比べるとクオリティの高いTVアニメは稀でしたが、その代わりOVAが凄かった時代ですね。「逮捕しちゃうぞ」や「マクロスプラス」、そしてこの「R.O.D」など、今日日映画でもなかなかお目にかかれないような超絶作画の宝庫でした。 ストーリーもまぁ面白かったといえば面白かったのですが、何より「紙」を操って戦うアクションの視覚的な斬新さと、夥しい数の紙が縦横無尽に舞い踊るのをオール手描きでという職人芸が人気の理由ではないでしょうか。時代を感じさせるキャラデザですが(漫画版はさらに)、作画の出来が良いと気にならなくなるものですね。昔は「ガンガン」っ子でしたドラゴンクエスト列伝 ロトの紋章 完全版 藤原カムイ 小柳順治 川又千秋六文銭小学生の時分。まわりが、ジャンプやサンデーやマガジンで湧いていたころ、ひねくれ者だった自分は「ガンガン」を読んでいました。 というか、わりとクラスで、地味めの、いわゆるオタクっぽい輩は大体ガンガンだった。(あくまで個人的な感想です) 「魔法陣グルグル」「ハーメルンのバイオリン弾き」そしてこの「ロトの紋章」は当時、ガンガンの3大タイトルでした。 ジャンプで例えるなら「ドラゴンボール」「スラムダンク」「幽遊白書」みたいなもんです。(ちょっと違うか) ジャンプでドラクエをベースにした「ダイの大冒険」がヒットしたので、エニックス(現:スクウェア・エニックス)のお膝元である、ガンガンで連載したのでしょうかね? ガンガンには、既にドラクエの「4コマ漫画」が掲載されているので、「ドラクエ要素」は結構あったのですが、 4コマがギャグならこっちはシリアス路線で、小学生ながら違う味を楽しんでました。 大人になった今、電子書籍でもう一度読み直してしまいました。 懐古厨といわれても、いい。 今読んでもホントに面白かったです。 著者いわく、電子版配信にあたって今風に加筆修正されているそうです。 その意欲スゴっ! なのですが、一方でストーリーの大筋は変わっていないので、 小さい頃読んだことある人でも、特段違和感はないように思います。 さて、本作の魅力ですが、個人的には2つあると思ってます 1つ目は、純然たる少年漫画であること。 2つ目はそれに加えて、人生の苦味とも言える要素があること。 私はこの2点だと思っております。 1点目は、とにかく少年漫画の王道。 ストーリーも有りてい言えば、修行して強くなって、悪い魔王を倒す。 んで、魔王は底なしに悪いやつ。という設定は、少年漫画そのものです。 更に、少年漫画ではド定番の「必殺技」もたくさんでてきて、特に賢者(賢王)の合体魔法は、ゲーム好きでもあった自分には胸アツな技でした。 小学生の頃はよくマネしたり、自分で考えたりしたものです。 敵キャラも、獣王、竜王、冥王など四天王のようにわかりすく強そうな感じで登場し、味方サイドも剣王、拳王、賢王という、これまた戦士、武闘家、賢者というわかりやすく職業が決まっているのが良い。 シンプルでわかりやすいのは、少年漫画としては大事ですね。 そして2点目は、これが割と大人になった今でも無理なく読めたところなのですが、上記のように少年漫画チックにしておきながら、人生の苦味ともいえる要素があって、例えば、重要な人物が結構死ぬということ。 しかもあっけなく。 少年漫画では、よくある 「実は死んでませんでした~(てってれー)」 みたいなことがなく、ガチで死にます。 ドラクエならザオラルがあるよね? 世界樹の葉があるよね? なんて、どこか思っていた節があったので、このガチな死は子供ながらにトラウマだったんですね。 ですが、今読むと、 「まぁそうだよなぁ」 世界救うのに、こっちの犠牲は0じゃすまないだろ、と妙に納得してしまいました。 トラウマから納得。 この加齢とともに変わってしまった感覚もどこか楽しかったです。 特に、タルキンの決死のメガンテから、賢王覚醒は今読んでも涙してしまいました。 もう1つは、主人公のアルスが魔人王ジャガンとの初戦闘で、 ボロ負けして、最後に「ビビる」シーン。これが鮮烈なんです。 少年漫画の主人公ならどんな逆境でも、物怖じせず、引かぬ、媚びぬ、突っ込むの精神(少なくともジャンプなら)だと思うのですが、 本作では上記のとおり、主人公であり勇者でありながら、あまりに人間的(まるでモブキャラのように)に死を恐怖する。 少年漫画の主人公が超人的な強さと精神力をもった次元の違う存在、ある種の絶対的なヒーローとして君臨するのに対して、 本作のアルスは違うんですね。 そこが、大人になった自分はグッときたのです。 そこらへんの子供と何も変わらない一人の少年なのに、勇者の家系に産まれた血の運命と、世界を救う使命だけで気を張って戦ってきたのかと思うと、その姿に腹の底から応援したくなるんです。 (上述の戦いの後、アルスが再起する姿も、また涙ものです。) 勇者一人じゃ何もできない。 だからこそ、仲間の助けが必要だということを理解させてくれます。 勇者とは単純な強さだけではなく、仲間を信じ、助けあい、逆境の中で奮い立たせられる力なんだと身にしみてわかります。 ラストシーンの全人類VS異魔神も、アルスのその姿が際立ちます。 懐かしい人も、初めての人も、ドラクエ好きな人も、ファンタジー漫画の定番としてぜひおすすめしたい作品です。 余談ですが、惜しむらくは、 電子版には、背表紙がないってことですかね。 キャラが行進?していく姿が一枚絵になる、あれが何気に好きだったんですけどね。それが、ちょっと残念でした。 異世界系の中でも秀逸です俺だけレベルアップな件 DUBU(REDICE STUDIO) Chugongx_xrihunsハンターとモンスターのいる世界で、最弱ハンターと呼ばれた主人公が再覚醒して無双する漫画です。異世界系はただただ無双するだけで深い物語はあまりないイメージがありましたが、こちらはちゃんとしたストーリーがあるし、再覚醒の謎に迫るところがおもしろいです。総合的に今一番面白い野球漫画はこれな気がするBUNGO―ブンゴ― 二宮裕次mampuku少年漫画のような主人公の成長譚としての面白さと、育成年代スポーツを取り巻く環境やスポーツ科学、戦術など青年漫画としての面白さを兼ね備えた漫画ですね。 身体操作について言及しているスポーツ漫画は珍しいのでそこも見どころの一つです。 スラムダンクの影響が露骨で、スポーツ漫画が好きな人でスラムダンク読んでない人いないと思うので、読んでて時々ついクスりときてしまいます賢明なる読者諸兄は…ムジナ 相原コージstarstarstarstarstarかしこすでにご存知だと思うがめちゃくちゃ面白い忍者漫画である。めちゃくちゃ面白いらしいと聞いてハードルを上げまくって読んだが、それでもめちゃくちゃ面白かった…。はぁ〜今すぐもう一回読みたい、マジでおかわりしたいくらい面白い。 ギャグ漫画と過酷な忍びの世界の描写をものすごく巧みに両立していて、まったく破綻していないのがすごい。最初はギャグ漫画表現の実験シリーズなんて別にいらないんじゃないかと思ってたけど、だんだん次はどんな実験をするのか楽しみでしょうがなくなってきた。忍びの厳しさも容赦なく描いてて女子供もバンバン斬られて死んでいくのが逆にいい。 伏線回収ハンパない。進撃の巨人 attack on titan 諫山創ALLEGED一巻からの伏線の回収がマジハンパない漫画。キャシャーンじゃないの、ジャガーンなのジャガーン 金城宗幸 にしだけんすけさいろく最初はなんてチープな設定・世界観だと正直思ってしまった。 画力が高くてそことのギャップがたしかに「僕たちがやりました」と同じように謎の違和感として残っちゃっていたから。 (「僕たちがやりました」disではない) でもジャガーンはそんなことどうでもよくなる。なぜなら外角高めのゆるめなカーブ、強打者には待ってましたと言わんばかりに良いコースに放ってくるんだ。 ぶっぱなす・ぶっとんでる・ぶっころす+SEXYと来たらトリップするのには十分な土台、難しいことは考えずにこの上質な画力でジャガーンの世界にどっぷりハマろう。 次巻(14)最終巻が楽しみである。<<8889909192>>
ストーリーはシンプルで、主人公であるバンビが誘拐した子供を「ジジィ達」に届けるため、追ってくる刺客とひたすら戦う。「ジジィ達」は何者なのか、何故この子供を取り合っているのか、その謎が明らかになるにつれ、どんどんスケールが大きくなっていく。 当時活躍していたミュージシャン達がこぞってコメントを寄せているように、あの頃は音楽の影響力が強くて、ファッションやマンガ、映画などのカルチャーも彼らが牽引していた。その中でもカネコアツシ作品は「お洒落マンガ」と呼ばれ、気になる存在だった(私はお洒落じゃないので読んでなかった)。 リモデル版には作者本人の解説が載っていて、この作品でやろうとしていたことやインスパイア元が明かされている。当時を知っている人間ならすごく共感できるし、知らない人はここを頼りに色んなものを辿っていくと発見があるんじゃないかと思う。