アクション・バトルマンガの感想・レビュー4913件<<168169170171172>>才能で蹂躙する(物理)な「響」(漫画ver狭い世界のアイデンティティー 押切蓮介にわか漫画力が、純粋な暴力となる世界で繰り広げられる熾烈な漫画家バトルロワイヤル。響を読んでいると感じる、才能を持っている人間ほど暴力的で理不尽という世界を突き詰めて、ギャグ化したような印象を受ける作品。 ぶっ飛んだギャグ的な面白さがある上に、この作品からは「あるコダワリ」を非常に深く感じる。それは実在の企画や人を用いて漫画界の実態の一部を描いていること、そして用いたものに対する深いコダワリである。 特に浅野いにおの回は衝撃的だった。というのは浅野いにおの能力で「自分の世界に引きずり込む」技があるのだが、まるで浅野いにお本人が書いたのではないかというほど精巧な街が描かれるのである。 作者の押切蓮介は個性的で良い絵を描くが、画力に優れているとはいい難い。であるがゆえにその精巧さには驚くしかない。そこには浅野いにおを使うからには、という強いリスペクトを感じるのである。 なにはともあれ、漫画に対する愛と熾烈さを強烈に感じながら物語を楽しめる、一癖あるが、素晴らしい作品だと思うSFラノベ、まだ死んでなかった!86―エイティシックス― 吉原基貴 しらび 安里アサト I-IVmampukuうっわ面白い…原作はハヤカワ文庫かな?と思ったら電撃大賞とは!!Webではなく賞からの生え抜きでこれほど骨太な大作ともなれば、近い将来の大ヒットアニメとして期待されているに違いありません。 しかもロボットによる戦争モノのコミカライズには生半可ではない画力が要求されますから、まさに満を持してのコミック発売です。興奮してきます。 いざ読んでみると、大群をなす戦闘ロボットは3DCGと手描きを併用している感じに見えます。3Dっぽさが軽い感じがして質感や迫力の面で「All You Need Is Kill」や「サクラブリゲイド」には劣りますが、反面、無数の機体が入り乱れ物量に押しつぶされそうな絶望感は手描きだけでは実現できないような魅力もあります。これがアニメーションになったらと思うととても楽しみです。楽しみ!RaW HERO 平本アキラstarstarstarstarstar吉川きっちょむ(芸人)一話目から情報量が多く、映画の冒頭のように同時進行的に物事が起きていて、それぞれの視点をバババっと描き、お?なんだなんだ?という感じで始まったが、1話目だけではまだまだ何も分からなそう。 単行本の単位で読むように意識されてるのかもしれない。 映画「ダークナイト」の冒頭を思い出した。 映画で言えば始まって3分くらいのあたり。 イブニング20号表紙の謎の可愛い子も出てこないし、冒頭でいわゆる古い少女漫画を描き、謎の爆発に涙する謎の全裸の女性(おそらく美女)も分からない。 だが、確実に分かるのは、いままで通りめちゃくちゃアホでエッチなので面白い。 タイトルと、1話ラスト、途中の街宣車のようなものからヒーローものと分かるし、主人公の父や、主人公が就職活動している状況からそういうことなのだろう。 ヒーローマスクの中の女の子が表紙の子かもしれない・・。ワクワク! 冒頭の少女漫画はともかく、今までの絵柄と意図的に少し変えている人物がいるように感じる。 そういえば、おそらくスマホやタブレットなどの電子端末からも見やすいように見開きはないが、その分、雑誌で見た時の片方のページにでかく迫力ある絵がグッと差し込まれていてそこにグッとくる。 ちゃんといろんな読者を想定して時代に対応していて、平本先生は素晴らしいなと思った。 タイトルにある英語で「raw」は「生(ナマ)」とか「未加工」という意味だ。 平本先生が使うナマって、なんかもうエロい想像しかできない。 楽しみすぎる。鳥山先生の傑作ドラゴンボール超 鳥山明 とよたろうまんぼいつでも、ワクワク 世に溢れまくった「デスゲーム」作品の生き残りダーウィンズゲーム FLIPFLOPsmampuku異能力を与えられて殺し合いをするデスゲームです。似たような作品がいっぱいありそうで思いつきません笑。 最初はバトロワや神さまの言うとおり、リアルアカウントなどの類似作品と比べてパッとしない印象でしたが、3巻くらいになって強そうなキャラクターが増えてくると面白くなります。3巻の強敵「花屋」は倒しかたもエグくてゾクゾクしました。 ネットスラングなども頻繁に登場しますが、時代感はシュタインズゲートに近いですね。 出てくる女の子は絵は若干古めですが皆ロリ可愛いです。「不死者」を巡る中世バトルファンタジー終末のノスフェラトゥ 真じろうmampuku「Fate/Zero」「タブー・タトゥー」の真じろう先生、圧巻のダーク&グロ&ファンタジー。相変わらず絵がめちゃめちゃかっこいいです。 「ノスフェラトゥ」といえば一般的には吸血鬼のことを指しますが、本作に出てくる不死者はまさかの○血鬼!?という意外過ぎる設定で、1話目からどんでん返しで楽しませてくれます。 さて表紙の主人公。赤髪で、少女性をギリギリ残した感じのバトルヒロイン、激しくツボです。「終末のイゼッタ」「Re:CREATORS」「天元突破グレンラガン」少し大人ですが「戯言シリーズ」の哀川潤もいいですね。命を燃やして書かれた相撲道鮫島、最後の十五日 佐藤タカヒロにわかバチバチで積み重ねてきた主人公の相撲を最期で書き切ろうとする意志の籠もった作品。気持ちのいいところを書くだけでなく、相撲というものの過酷さや苦痛を真摯に描いて、バチバチという漫画を完全燃焼させようとした所がハッキリと見える。読んでいて辛くもなるが、その誠意には感服するしかない。 途中までしか読めていない状態で、作者が亡くなったことにより、どのような結末となるかはわからないが、最後まで命を懸けて描かれた一人の男の姿をしっかりと見届けたい。 昔ジム仲間が言っていたことは本当だったなワンパンマン 村田雄介 ONEマンガトリツカレ男昔トレーニングにハマって体を鍛えるのが趣味で、ジム通いをしていた。 最初は順調で記録もどんどん伸びて楽しかったんだが、ある時伸びなくなってジムにいた超強いトレーニング仲間に「どうやったら記録が伸びるんですかね?」と聞いた時に発言が「トレーニングをハゲるまでやれ。強い奴はみんなハゲてるだろ」という解答を受けたのを読んで思い出したよ。 日記でデスゲーム未来日記 えすのサカエにわか一巻発売時にたまたま手にとって、ワクワクしながら読んでいた作品。 そんなに昔のことじゃないのに、主人公の未来日記がガラケーなのに時代を感じてしまう.... 異能力デスゲームものの中でも強烈な個性のキャラが立っていた。伏線も色々と張っていて、展開を予想するのが楽しかった。いま考えても日記を題材にして、デスゲームをやるという発想はスゴイ。繊細な作品とは言えないかもしれないが、発想と新規性をのある漫画だったと思う。イカちゃんかわいい!侵略!イカ娘 安部真弘Juno天真爛漫で自由奔放なイカ娘が地上を侵略していく快進撃が描かれた作品でゲソ。そこのお主も読んでみなイカ? 少年少女、みながおかしいib -インスタントバレット- 赤坂アカにわか世界を滅ぼすほどの「悪意」の魔法-ib-を持つ少年少女の物語。それぞれがそれぞれの理由で世界を滅ぼそうとする、そんな能力者同士の駆け引きと、徐々に判明していく人々の裏の顔が面白い。 個人的に、厨二病設定全開であるが、物語がしっかりしているため読んでいて引っかかりを覚えない。良い漫画実在のモデル警官がいます!!こちら葛飾区亀有公園前派出所 秋本治こうちゃん後藤大輔っていう浅草署の刑事だった人です!! (辞めてますけど!!)身内を殺すために救世主になった少女世界鬼 岡部閏にわか※ネタバレを含むクチコミです。 遊び心とワクワクに満ちた作品Dr.STONE Boichi 稲垣理一郎にわか科学のワクワクをそのままサバイバル漫画に落とし込んだような漫画。ただのサバイバルでなく、千空と司の対立から生じる原始世界での科学vs暴力の構造は神話的なスケール感のある物語になっているのが、また面白い。 漫画表現の遊び心もあり、電球発明前の『思いつき』は松明で代用されていた。 とても奥深く、漫画だからこそできることをやっている作品投げっぱなしジャーマン連発のトンデモSF軍艦漫画紅の戦艦 関達也名無し※ネタバレを含むクチコミです。やっぱ面白い血界戦線 内藤泰弘む久々に読んで面白い!なんでこんなに面白いんだろう…としみじみ思ったりなんかして。 たまにこれキャラクターが喋ってるというより作者が独り言みたいに喋ってるセリフありませんか?そういうセリフの多い漫画好きなんですが! ちょっと元気がないときに暗い気分を晴らしてくれるそんな漫画ですよね 面白いのが読めればそれでいい狭い世界のアイデンティティー 押切蓮介starstarstarstarstar_borderマンガトリツカレ男今の漫画業界を書いた漫画なのかな。途中で出て来た編集王を見るたびに違う編集王を思い出す 俺は紙媒体だろうがWeb媒体でどっちで良いけど面白いのが読めれば良い派閥かな 魔王とか勇者とか村人とかの話LV999の村人 岩元健一 星月子猫 ふーみmampuku 冒頭のカラーページに出てくる「役割:村人」って表示にどうしても笑ってしまいます。どう考えてもシュールですよね、なろうを読みなれてる人にとってはそうでもないのでしょうか?最初シリアスギャグなのかと思ったのですが、その直後に世界の人々に役割がどうたらと説明があったのできっと狙ってるわけではないんですよね。 内容はタイトルそのまんまですね。単純明快に豪快で型破りな主人公なのでスマホの力でチヤホヤされたり現代知識で料理したりするよりよほど好感を持てます。素直に面白いです。 絵はリゼロや異世界ハーレムと比べると見劣りしますね。被写界深度っていえばいいのか、背景とキャラのメリハリがないのでせっかくのファンタジー世界なのに臨場感がイマイチ。デッサンも発展途上感。ただ表情のデフォルメが良いので話には入り込みやすいです。長曾我部元親が虫として現代に転生するマンガ出陣★昆虫武将チョウソカベ! 森田将文名無し語りませう たのしみたのしみ寄生獣リバーシ 岩明均 太田モアレやむちゃ「伝説の陰で繰り広げられたもう一つの生存競争がここに明かされる!」 いいですね~!表紙のインパクトも、主人公が寄生獣タッチでありながらイケメンなところもすばらしい。 原作とは違えど、これからも続きが読めるというのはファンには嬉しいですね~。 私は原作とこのリバーシしか読んでいませんが、他にもネオとか色々出ているようで、これから是非読みたいです。逆襲インフェルノについて語ろう逆襲インフェルノ 重本ハジメ名無しなんか応援したいテンポ、良っDr.STONE Boichi 稲垣理一郎名無し本作、とにかくテンポがいい。 ストレスゼロで面白い!!! とんでもねえよ!稲垣先生!Boichi先生!!!!! ニートが異世界じゃなくて紛争地帯で人生やり直す話マージナル・オペレーション キムラダイスケ 芝村裕吏mampuku艦これで一躍ブレイクしたしずまよしのり先生がイラストを手掛けた小説「マージナル・オペレーション」がアフタヌーンで漫画化。小説表紙では雪風そっくりのキャラクターに目を引かれましたがコミックスは一転硬派な感じです。 仕事を辞めてニート同然の暮らしをしていたが、このままではまずいと思い応募した就職の面接で知らないところへ連れていかれ、わけのわからないまま戦いに巻き込まれていく……と書くと一見異世界ラノベみたいなあらすじですが、主人公・アラタが連れていかれたのは現実の紛争地帯!類まれなる戦術眼を開花させ、少年兵らと共に戦場を渡り歩いていきます。ガンパレード・マーチやったことある人はちょっと懐かしくなるかもしれませんw 絵は上手いとは言えませんが濃すぎず薄すぎず読みやすいです。あと、ミリタリーモノっとはいえあまり蘊蓄ウンチクしてないぶん、異世界転生ラノベほどではないですがハイコンテクスト気味です。絶賛アニメ化希望!10DANCE 井上佐藤華子もう読んでください。としか言いようがありません。この漫画。 ダンスには詳しくありませんが、読んでてワクワクしてきます。 踊りたい。ワタシもそんな風に踊りたい。 そう思わせてくれる漫画です スポーツ(?)漫画に重要な画力もしっかりあります。 元々BL誌で連載されていた様ですが、そこは置いておいても読ませてくれます。 若干、そういう空気はありますが、読み応えがありすぎる。 鈴木先生のラテンを見たくなるのです。 とにかく鈴木先生のラテンを見たい。 できたら、あの絵のままアニメ化して音楽も添えて頂きたい。 今年読んだ漫画で個人的には一番面白かった漫画でした。 来年の5巻発売が待ち遠しい。 とにかく読んでください。<<168169170171172>>
漫画力が、純粋な暴力となる世界で繰り広げられる熾烈な漫画家バトルロワイヤル。響を読んでいると感じる、才能を持っている人間ほど暴力的で理不尽という世界を突き詰めて、ギャグ化したような印象を受ける作品。 ぶっ飛んだギャグ的な面白さがある上に、この作品からは「あるコダワリ」を非常に深く感じる。それは実在の企画や人を用いて漫画界の実態の一部を描いていること、そして用いたものに対する深いコダワリである。 特に浅野いにおの回は衝撃的だった。というのは浅野いにおの能力で「自分の世界に引きずり込む」技があるのだが、まるで浅野いにお本人が書いたのではないかというほど精巧な街が描かれるのである。 作者の押切蓮介は個性的で良い絵を描くが、画力に優れているとはいい難い。であるがゆえにその精巧さには驚くしかない。そこには浅野いにおを使うからには、という強いリスペクトを感じるのである。 なにはともあれ、漫画に対する愛と熾烈さを強烈に感じながら物語を楽しめる、一癖あるが、素晴らしい作品だと思う