アクション・バトルマンガの感想・レビュー4910件<<150151152153154>>武士道は死に狂いなりシグルイ 南條範夫 山口貴由名無し「武士道は死に狂いなり」は“武士道”の代名詞ともいえる「葉隠」に書かれた言葉です。『シグルイ』という作品のタイトルは、もちろん、ここからとられたものです。ストーリーは御前試合で盲目の剣士・伊良子清玄と隻腕の剣士・藤木源之助が対峙するところから始まり、そこから彼らの因縁に遡っていきます。もともろ『シグルイ』は、直木賞作家・南條範夫の『駿河城御前試合』という連作短編集の一編「無明逆流れ」をコミカライズした作品。残酷もののブームを作ったといわれる南條範夫の原作も凄惨ですが『シグルイ』も相当に凄惨です。そこら中で内臓の花が咲きます。「封建社会の完成形は 少数のサディストと多数のマゾヒストによって構成されるのだ」このセリフに表されている通り、登場人物達の多くは、自分の能力の如何に関わらず身分という枠の中でしか動くことができません。枠の中でしか動けない人々は、自身の行動を合理化していく過程でマゾヒストになっていくのです。その結果、主君の常軌を逸した命令でさえ、家臣は顔色一つ変えず、平静な心のままに実行していくのです。主人公の一人・藤木源之助もそのタイプで、自分の範疇から一歩もでることなく、許された唯一つの事――剣術を鬼気迫る勢いで極めていきます。逆に伊良子清玄は、類まれな才能を使って、どこまでも上に向かおうという野心がある、封建社会のはぐれ者です。この二人は互いに互いを殺そうと思っています。ただその殺意がどのようなものであるのか、言葉で言い表すことのできない複雑な感情を『シグルイ』では15巻にわたって描かれていきます。 『覚悟のススメ』や『悟空道』など、山口貴由さんのそれまでの作品はド迫力の絵とその上に大きな文字がバンバンと置かれるという描写が多かったと思います。『シグルイ』でも、初めはそのような目立たせる演出が多いのですが、段々とそのような描写はなくなり、セリフ自体も減っていきます。その結果、より研ぎ澄まされた言葉と静謐な描写は、人々の内面にこもった狂気をこれでもかと醸し出し、作品全体に不穏な空気を漂わせていきます。私が特に好きなシーンは、3巻の終わり「この日 生まれ出でた 怪物は二匹」「いや 三……」というところ。文字だけでみればなんてことはないセリフですが、ここにいたる構成が素晴らしすぎるのです。研ぎ澄まされたこの2つのセリフが、この後どのような意味を持つのか…。続きは是非よんでみてください。『鬼殺の流』ネームが素晴らしい鬼滅の刃公式ファンブック 鬼殺隊見聞録 吾峠呼世晴名無し『過狩り狩り』が鬼滅の前身かと思ってたけど、それより後に更に鬼滅寄りにしたやつが『鬼殺の流』。 ここまで描けてたら連載なんて余裕では?と思うくらい面白いので、ジャンプ編集部って本当にシビア。鬼滅が一作目なのに何でこんなによくできてるのか不思議だったけど、ここに来るまでに相当な苦労(2年くらい)があったみたい。 結果的に世界観の深みも広がりも出たので良かったなぁと思いつつ、漫画家を辞める可能性もあったことを考えるとぞっとする。ハードな伝奇アクション!鬼切丸 楠桂マウナケア大橋薫の双子の妹・楠桂。姉とは違い「サンデー」系での活躍が印象深く、その中でも代表作といえばこの作品。鬼の屍から生まれた純血の鬼が鬼を斬れば人間になれると信じ、唯一鬼を斬ることのできる刀・鬼切丸を手に人の世にはびこる鬼を斬るまくる、ハードな伝奇アクションです。描かれた当時は小説でも漫画でも伝奇作品が流行っていたころで、骨太な作品が多い中、女性漫画家の少年誌連載作品ということで気に入って読んでいたと記憶しています。鬼に憑かれた人間の救いのない結末、人間になるため鬼が同族の鬼を斬る終わらない矛盾。これらをうまく使って哀しい人間ドラマを作る、女性ならではの目線が当時印象的でした。『八神くんの家庭の事情』をはじめ、コメディーも得意とする著者ですが、私としては伝奇的な作品のほうが好み。漫画家としての本質も絶対こっち側にある、という想いもこめてこの作品を推したいです。なんて身も蓋もないタイトルなんだw死のゲーム 外薗昌也 pikomaromampukuSAOよろしくVR空間に閉じ込められ、デスゲームをさせられる漫画です。タイトルと表紙のB級感が凄いものの、外薗昌也の名前と、このテの作品に珍しく1巻でちゃんと完結しているので手に取りました。 うーん、雑w モンスターが視覚ではなく音を追って攻撃してくるという設定も雑ならモブの死に様も雑。何よりあまりになげやりなラストにちょっと深くにもフフッとさせられました。 「一見サイコなようでただの考えなしのバカ」という主人公のキャラクターや清楚ビッチなヒロインは個性的でいいと思います。絵も掃いて捨てるほどあるしょうもないデスゲーム漫画の中ではかなりいい方。 総合的に、まぁ悪くないC級ホラー漫画でした 死んだ気になれば生きることぐらいはなんとかなるまだ、生きてる… 本宮ひろ志マウナケアリストラされたサラリーマンの末路を描く、本宮ひろ志作品にしては珍しい内容の作品。職を失くし、家族には捨てられ、生きる希望をもてなくなった岡田憲三。失意のまま首を吊ろうと山に入るが失敗、そこでなにかふっきれてしまいサバイバル生活へ、というやけくそになった男の人生が描かれます。人の世話にならず、ただ食って生きていく、そう決めた男は強いです。明らかに眼つきも変わり、イノシシと格闘し怪我をしても医者の世話にならず、小屋も立て畑まで開墾してしまうってんですから。そんな生活をしながらも、決して文明や人間性否定という方向にいかない、というのも”ただ生きる”という意味で妙にリアル。火をつけるのにはライターを使うし、捕まえたイノシシを殺さなかったり、と単なる破天荒なサバイバルおやじになっていないのがいいです。で、私は思いましたね。人間、開き直ることって大切なんだな、と。死んだ気になれば生きることぐらいはなんとかなると。後ろ向きなタイトルだと思いましたが、年の瀬のアントニオ猪木の言葉と同じぐらい、その内容に勇気づけられました。ナオが可愛い友食い教室 柑橘ゆすら 沢瀬ゆうnemuke物語とゲーム内容は「王様ゲーム」とほぼ同じかな? ・一つのクラスが選ばれる ・生死をかけたゲームで失敗や違反は死亡 ・フラグや伏線は早めに回収 「あーあいつものパターンかあ」と思っていたが・・・ これに出てくるナオという女の子がマジで可愛い!! もともと長い髪で雰囲気も最初は嫌味な女だと思っていたけど、途中でショートになったり。 実はめちゃくちゃ女の子だったりと、トニカク可愛い! 主人公が「ナオに会いたい」という台詞があるが、前後の出来事を考えれば大体の人が共感できるとおもう! あ、ちなみナオと主人公の××シーンもあるけど、なんだか優しい雰囲気でいやらしさがなくて最高だった!!あなたへ 再読してください。金色のガッシュ!! 完全版 雷句誠早起きし太朗ガッシュ、うえきの法則、メルヘヴン、史上最強の弟子ケンイチ、犬夜叉。 サンデーにバトル漫画がとにかく多くて、毎週わくわくしていた。当時の中学生(今の社会人のあなたへ) 社会人1年目や、2年目の方。 社会の仕組みに苦しんでませんか? そんな時、自己啓発本を読むのも、自分を勇気づけるポエムを読むのも、明日の知識にと新聞を読む。そんな時間もいいけれど、見ず知らずの誰かの勝利を祈ってた当時の気持ちに戻らせてくれるバトル漫画。 主題歌のカサブタを聴きながら、再読してみてください。 きっと、当時の自分がそばにいてくれますよ。 最強の魔獣も胃袋を掴まれれば可愛いお供にとんでもスキルで異世界放浪メシ 赤岸K 江口連 雅名無しやっぱり異世界モノだと偏見もって避けない方がいいですね 可愛い〜うまそう!普通のグルメマンガ! ゆるゆるのケモノマンガとご飯マンガが好きな人は読んでほしい。 異世界でネット通販してるんですけどネット通販は魔法にも勝る最強手段! 異世界⇄現世で転売みたいなこともしてるんですけど現世の商品クオリティは最高水準! ってことなんですよねきっと。 主人公もふっっつーーーのサラリーマンなので気張って読まなくて大丈夫。 肩の力抜いて読めます。 異世界ものだけど腹が減ってくる話。 このステーキ丼食べたい…!青春ラブなアニメ映画が先行漫画化HELLO WORLD 鈴木マナツ 曽野由大 映画「HELLO WORLD」 映画『HELLO WORLD』 映画『HELLOWORLD』mampuku映画はまだ公開されていませんが、劇場予告を見る限りかなり面白そうです。 漫画はまだ序盤ですが、クオリティ高く読みやすく、原作に絵がそっくり(大事) 過去を変えるために未来からやってきた10年後の自分。早々に明かされるこの世界の正体。一見なんの意味もないようにも思える彼の行動の真意とは? 正直、映画の予告がめっちゃ面白そうだったので期待しています。セカイ系っぽいノリがどストライク藤田和日郎のデビュー作を含む短編集藤田和日郎短編集 夜の歌 藤田和日郎マウナケア今でも理由はわからない。20年ほど昔、私がまだ大学生だったころ。読んだこともない「増刊少年サンデー」を買ってしまった。そしてある漫画わざわざ切り取ってファイリングしたのだ。人に見せたとか、レポートの参考にしたとかの記憶は一切なく、なぜそんなことをしたかは不明。しかしその作品で賞をとったその著者は、今では大人気作家として雑誌を支える存在になっている。その漫画とは『連絡船忌奇譚』であり、藤田和日郎のデビュー作だ。表題の短編集に収録されているこの作品を読むと、何が目にとまったのかはよくわかる。全体的に薄暗いトーンに目に見えない悪魔的な存在、そして魔を断ち切る妖刀。著者もインタビューで語っているが、当時私も傾倒していたスティーブン・キングの影響がありありとでている。それに漫画的な狂言回し役を放り込んで一丁上がりという、デビュー作ならでは荒削りな作品ではあるが、シンパシーを感じるところがあったのだろう。だが結局、短編集としてのコミックスは買わずにいた。なぜならいまだにファイルが手元に残っているから。不思議な話である。 令和の時代にやってきた王道冒険ファンタジーFREAKS FREAK COMPANY 芝間スグルsogor25"異形"(フリークス)と呼ばれる怪物が跳梁跋扈する世界。行方不明の兄を探す医師・ベッキーと、彼女が出会った"異形狩り"の3人組、その名も「異形愛好狂商会(フリークス・フリーク・カンパニー)」との旅の物語。 基本お気楽だけど要所では強い気持ちを見せる主人公一行、それに対して物語は王道の冒険ファンタジー。まさに少年マンガ然とした内容で週マガで連載してそうな感じだけど、実際の連載は別マガ。月刊連載なので1話ごとにきっちり盛り上がりを作り、戦闘シーンは敢えてページ数を割かずに短く濃くまとめてる。しかも表紙の懐かしい感じの絵柄からは想像できないほど、戦闘シーンでは迫力のある筆致で描かれる。ストーリーと作画、両方で魅せようという意思が伝わってくる作品。 ちなみに私の見立てでは1巻から結構いろんなところに伏線を張り巡らせてる。ような気がするんだけど、はたしてどうなんだろう。 1巻まで読了聖闘士星矢の正当なる続編聖闘士星矢 NEXT DIMENSION 冥王神話 車田正美マウナケアやっぱり、オールドファンとしては同じようなタイトルが並んでいたら、こっちを取ってしまいますね。あの『聖闘士星矢』の正当なる続編の登場。そう、まさしく続きの作品。『リングにかけろ』が〝2〟として復活しましたが、こちらは世代変わりしていて、徐々に先代の偉大が重荷になり、オリジナルとは違うカタルシスのないラストになってしまいました。でも、こっちは続きなんですから世界観もそのまま、主人公は変わりましたが瞬も一輝もあの時のまま登場。変な気負いも感じることなく、安心して読めます。また、ストーリーの引っ張り方もあの時のままで「次、こうなるだろうな」わかっていても先が気になって読み続けてしまう。昨今、緻密ですばらしくきれいな作画をされる漫画家は多いですが、この読ませてしまう圧倒的な漫画力は漫画黄金期のトップを張っていた漫画家じゃないと出せないものだとつくづく思います。新しい要素としてはこの作品は全編カラーに。できればCGじゃなく、〝ブーメラン・テリオス〟ばりの色塗りを見たいですが、それはぜいたくかな。こち亀こちら葛飾区亀有公園前派出所 秋本治マウナケアおそらく最初に読んだ少年誌掲載漫画の単行本だと思います。小学生高学年のころかな?友達の家に7巻ぐらいまであって、遊びに行くたびにみんなでむさぼるようにまわし読みしていました。この作品を見て、子供ながら東京の下町に憧れましたっけねえ。その影響は後々まで残っていて、上京したとき、まず最初に浅草見物にいったほどです。そんなこともあり、かなり思い入れのある作品。特にお気に入りは幼少のころ読んだ初期の劇画タッチの時代です。当時、両さんは現在のキャラとは違っていてワイルド、というよりもバイオレンス警官。消えてしまったキャラである、どこから見ても反社会的勢力の人のような戸塚とともに、はちゃめちゃな行動をしていたものです。両さんに憧れるタバコ屋の娘・佐々木洋子なんてのもいて、どこか映画の寅さんチックでした…。とか言いながらも、機会あるごとにちょこちょこと現在まで読み続けてるんですけどね。せっかくこんなにリリースできたのですから、未読のエピソードをつぶすために、少しずつ読んで完全制覇を目指すことにします。 Dio様の能力というか気になることについてジョジョの奇妙な冒険 第3部 カラー版 荒木飛呂彦やむちゃ※ネタバレを含むクチコミです。表紙コメントの通りの漫画RAINBOW 二舎六房の七人 安部譲二 柿崎正澄やむちゃ戦後の貧しく荒れた日本。生きる為やむなく悪事に手を染め、少年院で生活を共にすることになった7人の少年達。彼らに人権はない。自由はない。でも夢がある。待っている家族がいる。彼らはシャバに出ることを目標に助け合い、絆を深めていくが…。 高校生の時初めて読んで、こんな暗い漫画あるんだ…と衝撃を受けました。子供を守るべき大人の、看守や里親からの暴力や性的虐待・売春・私刑等…現代では考えられないことばかりだけど、これで普通だったんだよなぁと思うと産まれた時代に感謝しかなくなりますね。サラリーマンが書いているのか…?年代がきになる……美女と賢者と魔人の剣 六時 モティカ 片遊佐牽太mampuku最近よくみる、ジャケット脱いでノータイの元サラリーマンがゲーム世界で剣とか振り回す話です。KTCってエロ出版社のイメージありますが、KADOKAWAの「異世界迷宮でハーレムを」とかと比べると全然エロくないですね。止め絵はまぁまぁ、アクション作画はイマイチです。 ポリコレみたいのを気にしすぎる作品作りって正直あまり好きではなくて、Netflixで大ヒット中の「全裸監督」くらい自由でいいと思ってるのですが、「全裸監督」って自由ではあるけど決して意識が低いわけじゃなくて、バブルという下品な時代を令和のいま描くことに意味がある、そんなドラマになっていたと思います。思うに、なろう系の作品の多くが、あまりにその辺の意識低くない??ヒロイン観やあらゆる思考が昭和で止まっている気がする…… 美しい表紙はそれだけで買う理由になるウィッチクラフトワークス 水薙竜mampukuマイナー月刊誌らしい、緻密な描き込みと繊細なタッチ、独特の引き込まれる雰囲気、三拍子揃った雰囲気ファンタジー漫画です。とはいえ敵の「塔の魔女」たちも個性的キャラクター揃いで飽きさせない面白さがあります。 美麗な表紙に誘われて手に取った人でも、中身で裏切られたと感じることはないはずです四つ葉のマック四つ葉のマック 望月三起也さいろく『W7(ワイルド7)』 の望月三起也先生の作品。 望月先生の作品は全て読んでいますが、この 『四つ葉のマック』 は望月先生らしさをかき集めた、これまでの集大成のように思えます。 舞台設定から飛びぬけた発想を見せつける望月ワールド。極限状態の人間の心理、マニアが喜ぶような銃火器の数々、そして愛すべき登場人物達。 主人公のマックは当然ながら、本当に魅力のあるキャラクター揃いのこの作品。 その他の作品とは違い、途中で消えてしまうキャラはとても少ないと思います。その分、読み手次第で主人公ですら代わるかも? ワイルド7の飛場ちゃんのように、女の子ですら惚れこむような""悪""なキャラクターたちが繰り広げるバトル・ロワイヤル。 ただ同じ牢に入れられただけのルームメイト(?)から、命を預けられる親友へと成長していく。彼らの命がけの友情は必見です。 望月先生の作品を読んだことのある方はもちろん、まだ読んだことのない方にもオススメします。空手小公子 小日向海流空手小公子 小日向海流 馬場康誌さいろく小日向海流 格闘技はお好きですか?なんか聞いたことあるキャッチですが…格闘技というと空手、柔道、ムエタイ、コマンド・サンボ、柔術、レスリング、テコンドー、マーシャル・アーツ、ボクシングと様々なジャンルや流派がありまよね。主役である小日向海流はもちろん空手ベースです。しかしこの作品には実に多種多様な、一人一人がしっかり印象付くような名脇役たちが出てきます。中でも実在の人物をモチーフとしたキャラたちが生き生きと描かれているところに着目して欲しいですね。私はプロレス好きでして、先日武道館にて故・三沢光晴氏の追悼興行に行って参りました。と、ここで三沢さんの話を書いてたのでは文字数が足りないので省きます…が、その三沢さんそっくりのキャラも出てきます。34巻なんかでは某インディ団体のエースにそっくりなプロレスラー・田伏隼との試合が描かれていますが、この田伏のキャラクターが実にイイ!他にも魔●斗氏やレ・バ●ナなど、素晴らしいキャラたちがオリジナルキャラたちとうま~く絡んでます。無論、面白い漫画を構成するに必要な要素は全て揃ってますので、安心してお読み頂ける作品ではないかと。あ、女の子もカワイイですよ! メイドインアビス つぶやき所メイドインアビス つくしあきひと名無しなんか思ったことなどを気軽につぶやく場所です 映画のメイドインアビス、子供が見に行ったら阿鼻叫喚だろうなぁお、面白〜〜!黒×羊 木根ヲサム名無し男でも女でも、何者にでもなれる主人公、角坂翔が密かに組織からの依頼で誅戮をする話! 誰にでもなれる俳優が、別人を演じてターゲットに近く…っていう設定は誰でも考えつきそうなもんですが気づいたら夢中で読んでる!絵もうますぎて到底真似できない作品。 最初もおもしろいし後になるに連れて主人公の秘密が明らかになっていって益々面白くなって行きます。一読してみて〜〜頼む!ちょっと弱いが新しい。骸骨騎士様、只今異世界へお出掛け中(ガルドコミックス) サワノアキラ 秤猿鬼 KEGまさお異世界転生で俺強い系の漫画。強いんだけど、ちょっと抜けてるところが可愛くて面白い。ストーリーもエルフ、王族、主人公がバランス良く展開して面白い漫画。 良くある異世界ものじゃ無い狼は眠らない かかし朝浩 支援BIS 新川権兵衛 田ヶ喜一まさお最近の漫画は異世界で最強!が溢れ買っている気がする。この漫画もそう。でもそれだけじゃ無い。主人公の心情や心の動きを丁寧に描いているから映画を見てるような満足度がある素晴らしい漫画。笑って泣けるファンタジーHelck 七尾ナナキ名無し勇者ヘルクと帝国の四天王ヴァミリオ、本来敵対関係のはずの二人が魔界を旅する冒険ファンタジー。 始めはギャグ漫画っぽいけど話が進むにつれて様々な謎が明かされ王道ファンタジーへと変化していきます。主人公達はもちろん、マイペースで人のいい帝国のみなさんも魅力的です。<<150151152153154>>
「武士道は死に狂いなり」は“武士道”の代名詞ともいえる「葉隠」に書かれた言葉です。『シグルイ』という作品のタイトルは、もちろん、ここからとられたものです。ストーリーは御前試合で盲目の剣士・伊良子清玄と隻腕の剣士・藤木源之助が対峙するところから始まり、そこから彼らの因縁に遡っていきます。もともろ『シグルイ』は、直木賞作家・南條範夫の『駿河城御前試合』という連作短編集の一編「無明逆流れ」をコミカライズした作品。残酷もののブームを作ったといわれる南條範夫の原作も凄惨ですが『シグルイ』も相当に凄惨です。そこら中で内臓の花が咲きます。「封建社会の完成形は 少数のサディストと多数のマゾヒストによって構成されるのだ」このセリフに表されている通り、登場人物達の多くは、自分の能力の如何に関わらず身分という枠の中でしか動くことができません。枠の中でしか動けない人々は、自身の行動を合理化していく過程でマゾヒストになっていくのです。その結果、主君の常軌を逸した命令でさえ、家臣は顔色一つ変えず、平静な心のままに実行していくのです。主人公の一人・藤木源之助もそのタイプで、自分の範疇から一歩もでることなく、許された唯一つの事――剣術を鬼気迫る勢いで極めていきます。逆に伊良子清玄は、類まれな才能を使って、どこまでも上に向かおうという野心がある、封建社会のはぐれ者です。この二人は互いに互いを殺そうと思っています。ただその殺意がどのようなものであるのか、言葉で言い表すことのできない複雑な感情を『シグルイ』では15巻にわたって描かれていきます。 『覚悟のススメ』や『悟空道』など、山口貴由さんのそれまでの作品はド迫力の絵とその上に大きな文字がバンバンと置かれるという描写が多かったと思います。『シグルイ』でも、初めはそのような目立たせる演出が多いのですが、段々とそのような描写はなくなり、セリフ自体も減っていきます。その結果、より研ぎ澄まされた言葉と静謐な描写は、人々の内面にこもった狂気をこれでもかと醸し出し、作品全体に不穏な空気を漂わせていきます。私が特に好きなシーンは、3巻の終わり「この日 生まれ出でた 怪物は二匹」「いや 三……」というところ。文字だけでみればなんてことはないセリフですが、ここにいたる構成が素晴らしすぎるのです。研ぎ澄まされたこの2つのセリフが、この後どのような意味を持つのか…。続きは是非よんでみてください。