「漫画を描く場合、自分の世界は抑えて原作者のイメージを膨らませることに腐心している」とのコメントが販売ページにありますが、そう言われると、個人の仕事であるこの画集の世界観は、数ある漫画作品と根本的な部分で違っていることがよくわかります。「人の心の動きを画にしたい」ともあり、描かれているのは快楽主義的で破滅的、欲望と道徳心の間で悶絶する世界。そう、本作に収められているのは、作家・池上遼一の本質はここにある、と言わんばかりの作品の数々なのです。何が素敵かって、エロチシズムを前面に出しているのにまだ何か隠していそう、といったもどかしさ、それと男の目線でしょうか。この画集に登場する美女たちの横に立つのは、漫画の主人公タイプではなく下卑た男のほうが似合う、と思っていたんですが、これってよく考えると願望交じりの男目線で描かれているからで…。まんまと同化させられてしまいました。巻末には短編ストーリーも収録されていますが、もちろんこちらもコンセプトは変わっていませんので、じっくりご堪能ください。

読みたい
本棚に追加
本棚から外す
読みたい
積読
読んでる
読んだ
フォローする
メモを登録
メモ(非公開)
保存する
お気に入り度を登録
また読みたい
されど狼

されど狼

大人になれば皆変わって行く。変わらなくてはいけない。若い頃は暴走族で狼の目をしていた松島も、今では家族想いでローンに追われて羊の目をした交番勤務の一警ら。彼が非行から立ち直り、落しかけた命を拾い、警察の道へ進んだのも、全ては尊敬する族時代の先輩・岡鉄男のおかげ。一本筋の通った男だった。そんな中、街ではシャブ絡みの事件が横行していた。捜査が進むうち、松島は若き日の良き思い出と、再会したくない形で再会する事になる…。

砂時計

砂時計

新宿の汚れた夜の街を生きる住民たち。彼らにだって彼らなりの青春もあれば、純愛だってある。女に買われて金を稼いでいる新宿の売れっ子ホストのケンジも、今日ばかりは買う側の立場。1時間10万円で新宿の高級デリバリーヘルスを呼んだ。女の名前はユイ、妖精の様に可愛い女。「やりたくなった?妖精のハダカ、見たくなったでしょ。」そう言うとユイは一時間の砂時計をひっくり返した。しかし、ユイの「キスはダメ」の言葉にケンジは急に態度を変えて…。

トリリオンゲーム

トリリオンゲーム

稲垣理一郎&池上遼一の最強タッグ!! 1,000,000,000,000$稼いで、この世の全てを手に入れろ! 世界一のワガママ男・ハルと、まじめなガク。最強の二人がゼロから起業、ミラクルを起こす!! グーグル、アマゾン、マイクロソフトを喰う! 『Dr.STONE』の稲垣理一郎と 『サンクチュアリ』の池上遼一が放つ、最新にして最高! スタートアップコミックの決定版、誕生!!

池上遼一画集にコメントする
※ご自身のコメントに返信しようとしていますが、よろしいですか?最近、自作自演行為に関する報告が増えておりますため、訂正や補足コメントを除き、そのような行為はお控えいただくようお願いしております。
※コミュニティ運営およびシステム負荷の制限のため、1日の投稿数を制限しております。ご理解とご協力をお願いいたします。また、複数の環境からの制限以上の投稿も禁止しており、確認次第ブロック対応を行いますので、ご了承ください。