恋愛・ラブコメマンガの感想・レビュー4446件<<143144145146147>>地に足ついた最高の大人百合…!!!理想と恋 日野雄飛たか日野雄飛先生は、老若男女に好まれるであろうマンガらしい絵柄であらゆるシチュエーションの百合とBLを生み出す天才です。 その日野先生による初の百合短編集が本作「理想と恋」…! https://comic-walker.com/contents/detail/KDCW_MF00000078010000_68/ 収録作品は、元アイドル×配達員を描く「チャイムとアイドル」、アパレル店員×パン屋を描く「ピクニック」(はWEBでも読めますのでまずはぜひこちらをご覧ください)、そして劇団員×新入団員「れんげがさいたら」の3編。 大人百合がテーマで、自分の心に蹴りをつけた自立した女性たちがお仕事を通じて出会う、その地に足ついた恋のリアリティにギュンギュンします…。 3組ともカップルの片方が背が高くてどストライクで最高です…ありがとうございます。 そしていつも思うことですが、日野先生のコマ割りのセンスが最高すぎます…美しい。 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ 「チャイムとアイドル」…元アイドル×配達員 推しが武道館いってくれたら死ぬを彷彿とさせるカップル。配達員っていう設定が良すぎる。2人とも再会をキッカケにそれぞれオシャレしたり、自分磨きに励むシーンがたまらなく可愛かったです。 https://i.imgur.com/Vop33ym.png 「つん」無理…好き… (『理想と恋』日野雄飛「チャイムとアイドル」より) 「ピクニック」…アパレル店員×パン屋 ダメ人間との恋愛はNL・BL・GL問わずよく描かれ大抵は「掃除ができない/料理下手」程度に留められることが多いのですが、このお話はさらに掘り下げてリアリティを出していて、しかもそれが絵だけできちんと伝わるように描かれているところが最高でした。 「れんげがさいたら」…劇団員×新入団員 あとがきによると、「もともと舞台マンガを描きたいと思っていた」そうで、連載は怖いのでオムニバスの1つにしたとのこと。そのため劇中劇も演劇の世界の文化の描写もメチャクチャ読み応えがありました。 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ 絵が可愛い、女の子が可愛い、ストーリー・設定が上手い…!間違いなく面白い短編集なのでぜひお手にとってください。 https://twitter.com/youhe_o/status/1114371575967444992?s=20ツンデレヒロインの新しいかたち今日のユイコさん 秀河憲伸六文銭融通のきかない生真面目さで、素直じゃなくてメンドくさくて、目つきも悪い。 一見可愛くないのだが、なぜか可愛いくみえてしまう、ユイコさん。 照れたり、言い訳しながらも、一途に、そして積極的にアプローチする様は、思春期のもどかしさを彷彿とさせて、くすぐったくて良いです。 個人的に、2巻最後の夏祭りの話がツボでした。 盆踊りしている背後からくりだされる、ユイコさんの素直なセリフとシーンにキュン死です。 二人の関係をスゴク応援したくなった名シーンです。 5巻で完結と手ごろな感じもあり、5巻以内で面白い漫画は?と問われたら、間違いなく本作品をお勧めしてます。先輩の袴の下がとにかく気になる先輩、パンツはいてますか? 西島黎名無し天才剣道女子・三鷹雪乃ちゃんは、同じ剣道部の藤倉先輩が「パンツを履く派か、履かない派なのか」がとにかく気になる!!! 自分は剣道に詳しくないので知らなかったのですが、男性は道着を身につける際、下着を履くと非常に蒸れるため、履かないことも普通にあるんだそうです。そ、そうなんだ… 1話では、試合中に藤倉先輩がパンポジを直しているように見えたことから集中力を切らしてしまい無敵の三鷹さんは一本取られてしまう。相当なショックを受けたかと思いきや、そっちのショックではなく藤倉先輩にはパンツを履いていてほしくなかった自分がいたことに気づいたのだった。私アラサーだけど20歳の年上女性と同居したいマコさんは死んでも自立しない 千田大輔mampukuマガジンの新連載(現在2回目)。美人で年上の同居人うらやましすぎ問題。可愛い弟みたいなノリで普段弄ってくるんだけど一転攻勢のお姫様抱っこにドギマギしちゃう綺麗なお姉さんと同居したい。マコさんみたいに世話が焼ける系でもいいし知恩さんみたいにしっかり者でもいい。 https://manba.co.jp/topics/12918 この作者初めて読んだのが「異常者の愛」だったんでちょっと構えてしまったが普通にかわいいいちゃラブコメだった。 今週の早乙女選手早乙女選手、ひたかくす 水口尚樹名無し※ネタバレを含むクチコミです。気持ちがスッキリします。笑深夜のダメ恋図鑑 尾崎衣良Pom とにかくダメな男しか出てこない。 ダメ男に関わる3人の女性。限界に達した時、男性に引いた瞬間の彼女達の言動にスカッとするし所々面白い。 男性が読んだらどう感じるのかな。社会人ラブコメ×馬主 という斬新な組み合わせ今度の恋は勝ちましょう 七島佳那sogor25恋愛に長らく縁がなかった女性が新しい趣味と同時に出会った男性と距離を近づけていく、という分かりやすいストーリーの作品。しかし2人の出会う場所がまさかの競馬場!しかもただ競馬に興じるのではなくて相手の男性は馬主!という少女マンガらしからぬサプライズから始まる作品。 馬主といっても"一口馬主"という数万円単位から始められる制度を取り扱ってるので内容はけっこう庶民的。そして一口馬主ならではのイベントを消化しつつラブコメ成分もしっかりと確保されてるので、新しい概念に触れつつもちゃんと少女マンガを読んでる感覚を得られるという、とても読後感のよい作品。 1巻まで読了 大人になって再会した先生と教え子の日々を描いた名作センセイの鞄 谷口ジロー 川上弘美名無し居酒屋のカウンターでひとりで飲んでいたツキコさんは隣に座る老人とやけに酒の肴の趣味が合うことに気づく。その老人は高校時代の古文を教わったセンセイだった。徐々に二人は約束をするでもなくお互いが並んで酒を飲むのが当たり前になり、きのこ狩りや花見に出かけたりするようになって…という話。原作である川上弘美の小説よりもツキコさんとセンセイの関係がロマンチックに感じるのが面白い。 私は川上弘美のファンで特に『センセイの鞄』には思い入れがあったのですが、小説を読んでイメージしてた自分のセンセイとツキコさん像と漫画に描かれたものは違うのに、すんなり受け入れることが出来ました。むしろ谷口ジローの描く絵がセンセイそのものみたいな雰囲気をまとっていて何か言葉ではないもので伝わる教えがある気がします。コミカライズのひと言では言い切れない巨匠の素晴らしい作品です。睡魔にプレゼン。勝てる気がしない戦い。起きてください、草壁さん 秋★枝あうしぃ@カワイイマンガ土曜日の朝寝を満喫する草壁さんを起こそうと、学臣は毎週、様々な趣向を凝らす。しかし草壁さんの睡魔には通用せず、逆に同じ布団に誘われて一緒に寝るはめになる。 学臣は毎週、ものすごく手の込んだ仕掛けを用意して、草壁さんの気を引き、覚醒させ、デートに連れ出そうとする。そのネタのバリエーションは幅広く、面白い。 時に知的興味に、また時に羞恥心に働きかけ、ロジカルかと思えば時に情緒に訴える彼のプレゼンは、草壁さんも、読者も飽きさせない。 なのに。 それでも草壁さんは、起きてはくれない。 草壁さんの最終兵器は、学臣を容易に屈服させる。 その最終兵器「一緒に寝る」は、学臣にとって敗北であるはずなのに、学臣に幸福感を与えてしまうという点において、誰も不幸にしない、究極兵器である。卑怯だ。だがそれがいい。 果たして彼は、一度でも草壁さんに勝てるのか、よしんば勝てずとも、2巻を通して、学臣のネタは枯渇しないのか……。女の子の寝室で尖ったネタと豆知識を繰り広げる、良質なバラエティ漫画を、お試しあれ。 【教えてください】 2巻真ん中あたりで終わった後、ちょこっとキャラが変わった、ダイジェスト版みたいなのが始まるんですが、これ何ですかね? だんだん違うネタになっていって、これはこれでいいのですが、説明がないんです……。きっと恋は美しい路地恋花 麻生みことナベテツグッドアフタヌーンの創刊号を買って読んで、この作品との出会った幸運に感謝しました。 一話完結のオムニバス形式で描かれる、京都に住む職人の恋と仕事の物語。 恋に焦がれる年齢でも、そんな年ではないと思う大人でも、もし良ければ読んで欲しい。あなたの隣に誰かがいても居なくても、きっとこの物語に登場する職人達に何かしらの共感を抱くのではないかと思っています。 帯に書かれていたコピーも含めていとおしさを感じる、そんな美しい物語です。 丁寧に描かれた関係性に浸れる漫画花と頬 イトイ圭starstarstarstarstar吉川きっちょむ(芸人)柴田ヨクサル先生が帯に書いた「切れば血の出る漫画。」の通り、全編通して丁寧な人物描写で、読後はぼんやりと彼らがこの世界に存在しているような気がしてくるくらいキャラに血が通った漫画。 知っている人は知っているくらいのミュージシャン「花と頬」を父親にもつ父子家庭の女子高生が学校で父の仕事のことを知る同級生の男子と知り合い、仲を深めていく夏。 他クラスだが同じ図書委員で私語禁止の図書室で密かにノートで会話を進めていく様子がとてもいい。 多くを語らない登場人物が多いのに、息遣いや体温まで伝わってきそうなくらい親しみを持ててしまう彼らのいる世界に読後はしばらく浸っていたい。 良質の邦画を見たときと似たような読後感なのは、場にある空気や時間の流れ、会話の運びのテンポの良さをうまくコマ運びで表現できているからなのかも。 登場人物たちのなにげない日常がなにげなく過ぎ、彼らの中で決定的に何かが変わったかといえばそうでもないし、でも確実に何かは変わっている。それでも彼らの日常は続くし心持ち前向きにハッピーな感じ。 そんな爽やかさと、少し時の流れの残酷さと、人の温かみと鼻がツンとするような切なさもちょっぴりある、ガールミーツボーイなひと夏の出来事。 読んでいて気持ちが良いのは、キャラクターが説明的すぎないところだ。 ハッキリ明言されてはないけどこれってそういうことか、という場面がいくつかある。 そういった、みなまで言わずに言外で想像させる程度の物言いがとても現実的でよく馴染む。 主人公が等身大の女子高生らしくとてもナイーブで不安定で、自分の立ち位置を見失いがちなところもとてもいいし、父親がそっけないようで優しいのが感じ良い。 不穏なことが過去にあったような雰囲気を匂わせつつしっかりとは登場させない。登場人物に刻まれている表情で何かあったことを語りだす。 全体的に本当にいい雰囲気だった。 分かりやすい売るための要素(大仰な喜怒哀楽や、波のある起承転結など)がないから載せられない、といくつかの出版社で言われてしまったようだけど、こういう作品を出してくれる会社が世の中にあるのは救いだ。 届きました。ありがとうございます。上手いし可愛いしわくわくする漫画よふかしのうた コトヤマmampuku拙者、深夜徘徊大好き侍。義によって助太刀いたす。 心躍るテーマに魅力的なヒロイン、卓越した画作りに台詞回し。さすがコトヤマ先生。 メジャー誌の人気作家でありながら、マニア心をくすぐる小ネタのさり気なさが素晴らしい。やっぱり大好き。楽しい生活 加納あずま名無し昔から加納あずまさんの作品が大好きで、何度も何度も読み返していました。 ほのぼのしていて読んでいて心地よく、程よく笑いもあり、疲れたり落ち込んだりしたときに読むととても心が癒されます。 ギャグ漫画ではないので「ゲラゲラ」と言う感じではないけど、さりげなく散りばめられている「プッ」と吹き出させる笑いのセンスが絶妙です。 今回の『楽しい生活』も素晴らしい!! ごく自然に共感できる現実的な部分がありつつも、やっぱりどこかファンタジーと言うかメルヘンな雰囲気で、小さい子に読み聞かせても問題ないくらい、ほんわかとした絵本のようなストーリー。 一話完結タイプなのも読みやすく、一日の終わりに一話ずつ大事に読みました。 本当は一気に読みたかったけど、勿体なくて。。笑 お話とお話の間にある、お料理メモや旅行メモなども非常に勉強になるし興味深かったです! 何時であろうと、読むといつも凄く料理がしたくなります。 加納さんがイラスト入りのお料理本などを出してくれたら良いのにと、いつも思っています。 『毎日がピクニック』などのように、こちらの作品も電子書籍だけではなく書籍化してくれないかな。。 電子書籍は場所もとらずいつでもどこでも読めて便利ですが、古い考え方の自分としてはやはりお気に入りの作品は特に、手に持ってページをめくり読みたいなと思ってしまいます。 毒のない、とてもとても優しい作品です。 老若男女問わずオススメします。 型破りな不器用ヒロイン、餅巣菓さん餅巣菓さんに呼ばれる イシデ電nyae著者が「心の底から可愛いと思える主人公」を描いたという、笑って泣ける恋愛マンガ。 かつてヤングジャンプの増刊アオハルに掲載されていた作品で、そういえば最後まで読んでいなかったなと思い、読んでみた。 餅巣菓東果(もちすかはるか)は ・地下牢に入っていたことがある ・冗談が通じない ・味付けは塩しか受け付けない(それ以外は吐く) ・香田くんをいつも尾行している(バレバレ) ・香田くんの実家の犬を誘拐する ・郵便局が好き ・恋を知らない という突飛で型破りなヒロイン。 対して相手の香田くんも、餅巣菓さんからの好意に気付きながらも不器用すぎて展開が全く予想できない。けど決してお決まりの展開にはならないところがこの著者の作品の好きなところです。 一番気になる、餅巣菓さんがなぜ地下牢にいたのかは、まさかの理由でびっくりでした。飼い犬と?禁断ラブコメ恋するMOON DOG 山田南平nyae迷子のドーベルマンを拾ったトリマーの律歌。家に連れ帰ると、ドーベルマンは人間の姿に変わり、番いになって子供を作って欲しいと言ってきて…!!!!⁇⁇ という、超絶イケメン(ときどき犬)と、犬大好きトリマーのドキドキ同居ラブコメです。 犬と人間、どちらの姿にもなれる人狼(の犬バージョン)であるアキラ。そんな彼をあくまで飼い犬として見(るように自分に言い聞かせ)る律歌。 犬好き故、無下にできず仕方なく同居生活を送るも、律歌もアキラに対する恋心を自覚しながらペットと主人という関係を変えられずにモヤモヤする日々。 アキラも人狼である自分を受け入れてくれた唯一の女性である律歌に、今まで付き合ってきた人とは違う感情を抱くも、それの正体はわからない。 とっくに両想いなのにぃ!!とムズムズするけど、もどかしい感じも嫌いじゃないぜ?的な。 獣×人間の恋愛はあまり興味なかったですが、アキラは基本が人間なので問題ないです。超クオリティのコミカライズ空の青さを知る人よ 蜷川ヤエコ 超平和バスターズANAGUMA映画見て刺さりまくったのでマンガにも手を出させていただきました。これは…すごいコミカライズなのでは…? 田中将賀さんのキャラクターデザインで自分が一番好きなのは影の処理です。 陰影を大胆に捨象しズドンと斜めに切り落とすかのようなシャープな影指定。このコントラストの効いた表現は氏の代名詞と言っても過言ないように思います。 本作は驚くべきことにその影すらも省略されています。 にも関わらず圧倒的に田中デザインを再現して見せている。それがすごい…。 マンガでは「色」が使えないので、明暗と色彩の二軸の強弱を白と黒の一軸のグラデーション内で表現しなければいけません。 アニメーションの色彩と陰影は、本作では「白」の明るさと繊細なトーンコントロールに置き換えられています。 色がない世界で色の明るさと鮮やかさを表現するのに、影を取り払いながらも元のデザインの魅力を活かし切る…誠に恐れ入りました。マンガの絵はつくづく情報量の操作なのだなと…。 「空の青さ」が本作においても爽やかに披露されるのを楽しみに2巻を待ちたいです。 オトナの秘密基地、煩悩寺。煩悩寺 秋★枝あうしぃ@カワイイマンガ小山田君の部屋は、ヘンテコグッズでいっぱい!恋に仕事に疲れた小沢さんは、今日も彼の部屋でダンボール箱を開ける。中身に驚き、笑って飲んで元気になれるこの部屋、通称「煩悩寺」で、今日は何して遊ぼうか? 小山田、小沢と小山田の友人・島本の3人は、部屋にあるグッズで遊んだり、それをネタに笑い転げたりと、あまり社会人っぽくない遊びに興じる(酒は飲む)。その日の遊びは、開封する段ボール箱任せ!という博打感を楽しむ、彼らの力の抜け具合がいい。 煩悩寺にあるグッズはとにかく悪趣味、煩悩丸出しで、くだらないものが多い。しかしそれらは裏を返せば、欲望に忠実で、隠し事がないということ。小山田の基本ウェルカムな性格もあって、小沢にとって煩悩寺は、素の自分のままでいられる、寛げる場所のようだ。こんな秘密基地、私も欲しい。 失恋の痛手や仕事のストレスを癒してくれる煩悩寺は、小沢にとって、次第に大切な存在になってゆく。そしてそんな場を創り出す「変人な善人」小山田との関係も……。 煩悩寺のグッズ達をゲラゲラ笑いながら遊び、受け入れる小沢は、島本に言わせれば「素質あり」。部屋の主との相性はいいんじゃないの?ということで、いつも楽しそうな息のあった二人の関係を、島本と一緒にいじりながら眺めていたい、そんなお話。「敬語」を巡る甘酸っぱい攻防戦!年下の先輩ちゃんには負けたくない なめたけあうしぃ@カワイイマンガ先輩には敬語を使いたい大学生・坂上良太郎に、「年下なのでタメ口で」と迫る高校生の先輩・山下かをり。バイト先での「敬語」を巡る攻防が、今日も静かに繰り広げられる……。 先輩であるかをりは、高校生なのにやたらと仕事のできる、頼りになる存在。助けられてばかりの坂上は、気後れしてつい、色々遠慮してしまう。一方かをりは、そんな彼をからかうように、「敬語禁止!」などと言っては坂上に、打ち解けることを要求する。 クールに坂上を手玉に取るかをりと、年下の彼女にどうしても敵わない坂上。この構図、ちょっと『からかい上手の高木さん』っぽいと思いません? さらに二人と共に仕事をしつつ、二人の仲を(主に坂上の方を)いじってくる、女子高生の若菜と真中のおかげで、二人の仲がじわじわ進展していく……ようでいかない感じが、もどかしくも楽しい。 ホームセンターが舞台なので、コンビニやスーパーではなかなかお目にかかれない商品と、それにまつわる顧客対応の模様なども目新しい。結構特殊な商品知識が問われる場所なんですね……。 遅々として進まない二人の先を見たいと願うよりは、いつまでも二人でああでもない、こうでもないと駆け引きして、拗らせる様子を眺めていたい。その先に少しでも進展があるといいな……という感じで楽しみたい漫画。 クールなかをりの静かな笑顔、マジ天使!クサい台詞が芸能界を動かす!純真ミラクル100% 秋★枝あうしぃ@カワイイマンガ弱小芸能事務所の所長・高杉は、新人ミュージシャン・木村の恥ずかしい顔、困った顔にゾクゾクする。変な芸名、衣装、仕事を木村に与えて楽しもうとするが、それが次第に妙な方向へ盛り上がりを見せ……。 この作品で常にネタなるのは「クサい」「恥ずかしい」という言葉。 例えば大人の高杉がわざと「恥ずかしさ」を木村に与えようとしているのに、それをポジティブに捉える未成年の木村=モクソンは、却って大人が吐くには「恥ずかしい」言葉を高杉に与え、狼狽させる。 登場する大人達は皆それぞれに、仕事でも恋愛でも何かを隠しながら、捻くれた行動しか取れないのだが、モクソンの才能と嘘のない真っ直ぐさには、照れながらも自然と心を寄せ、協力を惜しまなくなる。 時に彼女のパチモンとも心を通じ、ウザいっす、と言われながらも大切に思い合う関係を築き、友情のドラマを紡ぐモクソン。彼女は敵を作らずに、みんなを繋ぐ中心となる、タレントとしては最高の「人たらし」の才能を持ち、音楽の才能も相まって大きなムーブメントを形成していく。 モクソンの描く理想は「ずっと事務所のみんなと仕事したい」というもの。大人たちのグチャグチャの人間模様は、それを安易に許さない。しかしそれでも「モクソンのため」という大人達の思惑の一致がどのようなラストを見せてくれるか、最終5巻の最後の最後まで、目が離せない。 絵はかわいいけどねひげを剃る。そして女子高生を拾う。 ぶーた しめさば 足立いまる名無しなんだよこの最高の妄想漫画。…って思ったら先が読めて読めなくなってしまった。絵はかわいいんだけど。盗み癖のある女子中学生のお話つぼみ 楠木あるとstarstarstarstarstarひさぴよまじめそうな子が、ストレス解消とばかりに、友達の財布からバンバンお金をスリまくります。彼女がそうなってしまったのは、おおよそ家庭環境に原因にあるのですが、友達の方も盗みに気付いているようで、ある日を境に事態は急展開を見せます。 なんとなく「これ、昔のアフタヌーン四季賞のような読み味だな・・」と思って調べてみたら、作者の楠木あると先生は1988年に、四季賞を受賞していた経験があるとのこと。それを知ったとたんに「いや〜良いマンガ読んだわ〜」と謎の自信が出てきました(笑) とはいえ、主人公がやらかしてた盗み行為は立派な犯罪ですからね。物語上、そこは肯定してはいないと思いますが、色々な部分が省略されすぎているので、誤解される要素はありそうです。そのあたりで、読んだ人の反応は分かれるかもしれません。ヘンタイ(^^)美夜ちゃんはママ 千氏夜名無し哲哉と沙織の絡みを、美夜が見てしまう… 哲哉と美夜の母親の絡みを、美夜が見てしまう… 哲哉がエロDVD見ながら一人エ●チしてるとこを、美夜が見てしまう… こんなシチュエーション見てみたい! ラブコメ?いやいやこれは社畜コメディマンガです孤島部長 八海つむsogor25新人研修のさなか、なんやかんやあって無人島に漂着。島には部長♂とと新入社員♀が2人きり、何も起きないはずがなく… と思ったら、何も起きないどころか部長は会社での働きぶりと変わらずだし、というかサバイバル生活なのにずっと社会人精神を全面に押し付けてくるし、しかもなぜか取引先の社長が現れて接待が始まるし、会社にいるのと全然変わんないんですけど!? という予想外の切り口で真っ直ぐにコメディしてる作品。 ニクいのは一応牛歩のようなペースでラブコメ展開も進んでいること。しかも部長が新入社員の小松をちゃんと女性として意識してる描写が(超小出しだけど)あったり、展開が進むごとに部長が微細ながらツンデレの波動を放ち始めたりして、「あれ、この作品ってもしかして本当にラブコメだったりする?」と思わせてくる。そんな仄かな期待を抱きつつ、当分は全速力の社畜コメディマンガとして楽しく読んでいられそう。 1巻まで読了。本編より好き!#バツイチアラサー女子と男子高校生 橘オレコまるまるこちらのほうが、壱成の早梅に対するラブ度が高いし素直で可愛くて面白い。 ニヤニヤしずぎて顔が戻らないよ… 1巻完結なのもったいないな。<<143144145146147>>
日野雄飛先生は、老若男女に好まれるであろうマンガらしい絵柄であらゆるシチュエーションの百合とBLを生み出す天才です。 その日野先生による初の百合短編集が本作「理想と恋」…! https://comic-walker.com/contents/detail/KDCW_MF00000078010000_68/ 収録作品は、元アイドル×配達員を描く「チャイムとアイドル」、アパレル店員×パン屋を描く「ピクニック」(はWEBでも読めますのでまずはぜひこちらをご覧ください)、そして劇団員×新入団員「れんげがさいたら」の3編。 大人百合がテーマで、自分の心に蹴りをつけた自立した女性たちがお仕事を通じて出会う、その地に足ついた恋のリアリティにギュンギュンします…。 3組ともカップルの片方が背が高くてどストライクで最高です…ありがとうございます。 そしていつも思うことですが、日野先生のコマ割りのセンスが最高すぎます…美しい。 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ 「チャイムとアイドル」…元アイドル×配達員 推しが武道館いってくれたら死ぬを彷彿とさせるカップル。配達員っていう設定が良すぎる。2人とも再会をキッカケにそれぞれオシャレしたり、自分磨きに励むシーンがたまらなく可愛かったです。 https://i.imgur.com/Vop33ym.png 「つん」無理…好き… (『理想と恋』日野雄飛「チャイムとアイドル」より) 「ピクニック」…アパレル店員×パン屋 ダメ人間との恋愛はNL・BL・GL問わずよく描かれ大抵は「掃除ができない/料理下手」程度に留められることが多いのですが、このお話はさらに掘り下げてリアリティを出していて、しかもそれが絵だけできちんと伝わるように描かれているところが最高でした。 「れんげがさいたら」…劇団員×新入団員 あとがきによると、「もともと舞台マンガを描きたいと思っていた」そうで、連載は怖いのでオムニバスの1つにしたとのこと。そのため劇中劇も演劇の世界の文化の描写もメチャクチャ読み応えがありました。 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ 絵が可愛い、女の子が可愛い、ストーリー・設定が上手い…!間違いなく面白い短編集なのでぜひお手にとってください。 https://twitter.com/youhe_o/status/1114371575967444992?s=20