恋愛・ラブコメマンガの感想・レビュー4462件<<143144145146147>>くらもちふさこの良さをギュッと凝縮したような短編百年の恋も覚めてしまう くらもちふさこかしこちょっと誤解しがちなタイトルだと思うんですけど「百年の恋も覚めてしまう」なので「冷めてしまう」話とはちょっと違います。けれどもストーリーとしては主人公の笙子が小学生〜大人になるまでの成長物語で、その時々で好きになった片想いの相手に何度も「冷める」からダブルミーニングでもあるのですが。そういうところもくらもちふさこらしくて面白いです。 小学生の時は魚屋さんちの新田君が好きだった笙子ですが、ママから「あの子目と目が離れてておもしろい顔してるわよねー」と言われて急に新田君のことが嫌いになってしまいます。中学生の時に好きだった広瀬君は声変わりする瞬間を聞いて嫌いになってしまいました。高校生の時は友達に紹介された宇佐美君のことを出会った瞬間から「もう会わないだろうな」と思ってたけど、笙子の本心に気づきながら優しくしてくれた宇佐美君の気持ちを知って切なくなったりしました。大人になった笙子は編集者になり漫画家のおつかいで昔住んでいた町の商店街に行きます。そこには新田君ちの魚屋があって二人は再会します。 ほとんどネタバレしてしまいましたが、あらすじを知っていても心に響く作品なのでぜひ読んでください。こんなに少女の気持ちに寄り添って描けるってすごいです。あんなに好きだったのに些細なことで嫌いになったり、自分の不誠実さに反省したり、誰もが経験したことあると思う。そういうことを大げさじゃないエピソードで語れる素晴らしさもある。現実の人生って細やかなことの積み重ねだから、そこを汲み取ってくれることがとても嬉しいんです。 この短編の為に作られたような一冊ですが、その判断はめちゃくちゃ正しいと思います。名作最終兵器彼女 高橋しん大トロ自分の大切な彼女が唐突に兵器になってしまうお話なのですが、とにかく切ないです。 セカイ系とかよくわかりませんが、完璧なラブストーリーだと思います。おもしろいカノジョは嘘を愛しすぎてる 青木琴美名無し実写も面白いけど、マンガの完結が綺麗すぎて是非読んでほしいです。女子高生の繊細さと天才作曲家との悩みなど面白くテンポ良く進む話に読みすすめる手が止まりません。愛するという一つの例として純(ジューン)ブライド 𠮷田聡ナベテツまだ少年と呼ばれる頃に、何も知らずにこの作品を買って読みました。マセガギと言われても仕方ないし、母親にこっぴどく叱られたこともあります(それでも捨てられたりはしなかったんで良い親だと思います) 恋愛が甘い物である、ということは流石に否定出来ません。ただ、二人が一つ屋根に暮らすということは、終わらない「日常」に暮らすということでもあります。そこは決して天国ではないし、息が詰まるようなこともある。 それが「愛」という感情によって始まることだと、この作品はかつての少年に見せてくれました。恋人は決して美しいだけの存在ではない。自分と同じように肉体を持った存在であり、そのことで苦しめられることもあるんだと、異性のことを何も知らなかった頃に学んだものでした。 バブルの頃、恐らくこの作品のような生き方は現実感を失っていたのではないかと思います。今の時代にはどうでしょう。若者が貧しくなっている現実もありますが、こんな関係からは恐らく逃避するんじゃないかとも思います。ただ、作中に登場する人達は、自分自身を取り巻く日常に対して必死で生きています。誰に笑われても構わない。唯一人のために生きているという現実は、自分のためだけに生きている人間には、まっすぐで美しいものに映ります。 この時期スローニンやDADAを描いていた吉田聡先生にとって、明らかに異なる作品であり、ある年代にとっては忘れられない作品だと思っています。 ネット版とは違った面白さホリミヤ HERO 萩原ダイスケ名無しオンライン漫画が原作という面白い漫画。原作の良さも出つつ、更に美化されて人間らしくなった堀さんたちがめちゃめちゃにかわいい。4コマじゃないのも新鮮でよく、すぐに終わるかと思ったが恋愛模様を細かく描いていて続きが気になる漫画です。いやいやこれ最高なのでは!?その着せ替え人形は恋をする 福田晋一名無しギャルいいですね ギャルが赤面するのがこんなにいいものとは!? こちらが焦ればあちらがヨユーで、こちらがヨユーならあちらが赤面してめちゃくちゃ可愛い コスプレギャルたまらん!! 最高てしたうう~ってなるね夫のちんぽが入らない ゴトウユキコ こだまナンシータイトルからしてもっと軽くてコミカルな漫画を想像していたのでびっくりしましたが、引き込まれます。なんだろ…さち子と慎の、ほっこりするような優しい付き合い方でこういうデリケートな問題が起きてしまったら、逆に辛いだろうな…と。そして思った以上にさち子が深みにはまっていってしまうんですね。これを見るのは同性として共感もあるし少しつらいのですが、幸せになってほしい。 原作も読んでみようと思いました! おすすめ花と頬 イトイ圭名無しお洒落系漫画かなと思ったら違う テンポがよくて読みやすいそれでいて確かに切れば血の出る漫画! 主人公と想い人と父親の関係性がいい 最近読んだ漫画で良かったやつ何かと聞かれたらこれを買うように勧めますね。 分厚い本なのにちゃんと最後に向かって収束する。 よくある感じの話なのかもしれないけど、著者の独特な作風で素晴らしく仕上がってる気がします。 手の描写、ガラス質の描写が美しい…。マガジンの 川柳少女の スレですよ川柳少女 五十嵐正邦詠み人知らず最新話 よかったからさ 建てましただんだん理解が追い付いて、だんだん面白くなる虚構推理 城平京 片瀬茶柴mampuku ファンタジーとミステリーは相いれないと思われがちだが案外そうでもない。米澤穂信の『折れた竜骨』は中世欧州は海賊の時代が舞台のローファンタジーで、魔法ありバトルあり殺人事件の謎解きありのなんでもありなのに美しくまとめられており、魔法も込みで見事な推理で事件解決してみせている。世界のルールや常識を読者に押し付ける「説得力」とか「強度」が凄いのかもしれない。この『虚構推理』もそのような意味では面白いリアリティを持っている作品だと思う。 妖怪や幽霊のような存在と密接に関わり合いながら、都市伝説じみた事件を解決していく伝記ファンタジー。謎解きモノとして読者が掴まっていられる拠り所となるリアリティの線引き(世界観の輪郭みたいなもの)が1巻2巻と読み進めていくうちに徐々に鮮明になっていく。 たとえば、第1章『鋼人七瀬編』の1巻で登場する怪人「鋼人七瀬」は、それまでの流れ的になんとなく異物感があって腑に落ちない感じがするが、登場人物の思考や「七瀬」への感じ方を通して読み手が抱く「七瀬」に対する違和感の正体がだんだんわかってくる。これがなんとも快感なのだ。 本編には関係ないが、裏表紙の紹介文が1巻では「伝記×ミステリー」だったのが2巻で「伝記バトル」、3巻では伝記ミステリーに戻っている。変遷に意味はあるのかないのか・・・ 長く一緒にいるからこそ。喰う寝るふたり 住むふたり 日暮キノコPom 付き合って2年同棲8年の彼(のんちゃん)と彼女(リツコ)のお話。ストーリーごとに、2人目線で物語が描かれていて、内容も日常アルアルで、とても読みやすかった。2人が生活に多くを求めてない感じも素敵で、読了後はホッコリした気持ちになった。タイトルに惹かれて31歳、処女捨てます あぎじゅんこ名無しアラサー女性の私からしたら、タイトルから大いに興味を注がれる「31歳、処女捨てます」。少し古い時代の作品だが、登場する女性たちの悩みには共感できる点がたくさんあった。初体験の年齢で悩む女性、なかなかプロポーズしてくれない彼にやきもきする女性など・・・良い短編を読めて良かった。本作の続きについて(2020.6.22追記あり)年下の先輩ちゃんには負けたくない なめたけあうしぃ@カワイイマンガどうやら昨年(2018年)、続きが、著者のなめたけ先生による自費出版で出版された、ということのようです。 『歳下の先輩ちゃん2』というタイトルです。 pixivの先生のページで詳細を見ていただきたいのですが、 内容は……いいですよ〜! 彼ららしい着地で、いい終わり。 https://www.pixiv.net/member.php?id=22154672 (2020.6.22追記) Amazon kindleにて発売が始まったと、なめたけ先生からアナウンスがありました!やったぜ! https://twitter.com/nametakesantaro/status/1271098355771301888 恋愛って・・・?ハッピー・マニア 安野モヨコ名無しシゲタカヨコは、恋愛体質。 いいと思ったら見境なくすぐに、Hしちゃってるけど。 自分を安売りし過ぎな感じが・・・。 そして、自分を本当に大切にしてくれる人が側にいるのに。 疲れる恋愛は、上手く行かないよ~。 頑張れ!シゲカヨ!!夫婦の行き違いを描く実はセンシティブな物語こちらから入れましょうか?…アレを 松田環sogor251話掲載の段階で結構話題になっていた作品。1話を読むとかなり突飛な設定のエロコメディに見えるけど、その実もっとセンシティブなテーマを扱ってる作品、のように見える。 夫・敦が「入れられなく」なった理由。それはひょんなことから妻の優の過去を知ってしまったことに起因する。夫婦だって当然今までの過去の全てを共有してるわけではないから優のほうに落ち度はなく、落ち度がないからこそ自身の現状に対して負い目を感じてしまっている。 一方の妻・優は「こちらから入れる」という方法でなんとか目的を達成しようとするのだが、以前よりは幾分かマシになったものの満たされたかと言われるとそんなことはない。そして自身の知られたくない過去をよく知る男の登場により、彼と夫との間で板挟みの状態になってしまう。 それぞれがやや特殊な秘密を抱えた夫婦だけど、この作品の1番のポイントはその秘密をお互いが相手に打ち明けることなく悩み続けているという点にあると思う。生きていれば誰にだってある"秘密"を極大まで強烈なものとして描いているけど、程度の差こそあれ相手のことを思うためにその秘密を打ち明けられず苦悩する様子には誰もが共感できるはず。むしろ、悩み自体にインパクトがあるからこそ、夫婦の両方に共感できる物語になってるような気がする。 夫婦2人の内面の描写も丁寧だし、内容的には少女マンガと言っても全然差し支えない。そう、アレさえなければね。 1話まで読了アルコ先生はすごいですね。終電車 アルコnyaeアルコ作品はほとんど読んだことがなかったけど、他のもぜひ読みたいと思います。これ一冊で相当実力のある漫画家だとわかりました。人気があるはずだ。 タイトルの「終電車」はあくまでも要素として出てくるだけで、内容としては各話の主人公が今の自分はこのままで良いのか、変わるべきなのか、もしくは変わらないで良いのか葛藤し、見つめ直す青春オムニバスストーリーです。 自分的には漫画編集者が主人公の話が一番面白かった。 たぶん、ヤスコとケンジのキャラがちらっと出てくる(読んでないので自信なし)。 最後の読切「アンドリュー」がクレイジーで、終電車の爽やかな読後感が吹っ飛びます。 地に足ついた最高の大人百合…!!!理想と恋 日野雄飛たか日野雄飛先生は、老若男女に好まれるであろうマンガらしい絵柄であらゆるシチュエーションの百合とBLを生み出す天才です。 その日野先生による初の百合短編集が本作「理想と恋」…! https://comic-walker.com/contents/detail/KDCW_MF00000078010000_68/ 収録作品は、元アイドル×配達員を描く「チャイムとアイドル」、アパレル店員×パン屋を描く「ピクニック」(はWEBでも読めますのでまずはぜひこちらをご覧ください)、そして劇団員×新入団員「れんげがさいたら」の3編。 大人百合がテーマで、自分の心に蹴りをつけた自立した女性たちがお仕事を通じて出会う、その地に足ついた恋のリアリティにギュンギュンします…。 3組ともカップルの片方が背が高くてどストライクで最高です…ありがとうございます。 そしていつも思うことですが、日野先生のコマ割りのセンスが最高すぎます…美しい。 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ 「チャイムとアイドル」…元アイドル×配達員 推しが武道館いってくれたら死ぬを彷彿とさせるカップル。配達員っていう設定が良すぎる。2人とも再会をキッカケにそれぞれオシャレしたり、自分磨きに励むシーンがたまらなく可愛かったです。 https://i.imgur.com/Vop33ym.png 「つん」無理…好き… (『理想と恋』日野雄飛「チャイムとアイドル」より) 「ピクニック」…アパレル店員×パン屋 ダメ人間との恋愛はNL・BL・GL問わずよく描かれ大抵は「掃除ができない/料理下手」程度に留められることが多いのですが、このお話はさらに掘り下げてリアリティを出していて、しかもそれが絵だけできちんと伝わるように描かれているところが最高でした。 「れんげがさいたら」…劇団員×新入団員 あとがきによると、「もともと舞台マンガを描きたいと思っていた」そうで、連載は怖いのでオムニバスの1つにしたとのこと。そのため劇中劇も演劇の世界の文化の描写もメチャクチャ読み応えがありました。 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ 絵が可愛い、女の子が可愛い、ストーリー・設定が上手い…!間違いなく面白い短編集なのでぜひお手にとってください。 https://twitter.com/youhe_o/status/1114371575967444992?s=20ツンデレヒロインの新しいかたち今日のユイコさん 秀河憲伸六文銭融通のきかない生真面目さで、素直じゃなくてメンドくさくて、目つきも悪い。 一見可愛くないのだが、なぜか可愛いくみえてしまう、ユイコさん。 照れたり、言い訳しながらも、一途に、そして積極的にアプローチする様は、思春期のもどかしさを彷彿とさせて、くすぐったくて良いです。 個人的に、2巻最後の夏祭りの話がツボでした。 盆踊りしている背後からくりだされる、ユイコさんの素直なセリフとシーンにキュン死です。 二人の関係をスゴク応援したくなった名シーンです。 5巻で完結と手ごろな感じもあり、5巻以内で面白い漫画は?と問われたら、間違いなく本作品をお勧めしてます。先輩の袴の下がとにかく気になる先輩、パンツはいてますか? 西島黎名無し天才剣道女子・三鷹雪乃ちゃんは、同じ剣道部の藤倉先輩が「パンツを履く派か、履かない派なのか」がとにかく気になる!!! 自分は剣道に詳しくないので知らなかったのですが、男性は道着を身につける際、下着を履くと非常に蒸れるため、履かないことも普通にあるんだそうです。そ、そうなんだ… 1話では、試合中に藤倉先輩がパンポジを直しているように見えたことから集中力を切らしてしまい無敵の三鷹さんは一本取られてしまう。相当なショックを受けたかと思いきや、そっちのショックではなく藤倉先輩にはパンツを履いていてほしくなかった自分がいたことに気づいたのだった。 私アラサーだけど20歳の年上女性と同居したいマコさんは死んでも自立しない 千田大輔mampukuマガジンの新連載(現在2回目)。美人で年上の同居人うらやましすぎ問題。可愛い弟みたいなノリで普段弄ってくるんだけど一転攻勢のお姫様抱っこにドギマギしちゃう綺麗なお姉さんと同居したい。マコさんみたいに世話が焼ける系でもいいし知恩さんみたいにしっかり者でもいい。 https://manba.co.jp/topics/12918 この作者初めて読んだのが「異常者の愛」だったんでちょっと構えてしまったが普通にかわいいいちゃラブコメだった。今週の早乙女選手早乙女選手、ひたかくす 水口尚樹名無し※ネタバレを含むクチコミです。気持ちがスッキリします。笑深夜のダメ恋図鑑 尾崎衣良Pom とにかくダメな男しか出てこない。 ダメ男に関わる3人の女性。限界に達した時、男性に引いた瞬間の彼女達の言動にスカッとするし所々面白い。 男性が読んだらどう感じるのかな。 社会人ラブコメ×馬主 という斬新な組み合わせ今度の恋は勝ちましょう 七島佳那sogor25恋愛に長らく縁がなかった女性が新しい趣味と同時に出会った男性と距離を近づけていく、という分かりやすいストーリーの作品。しかし2人の出会う場所がまさかの競馬場!しかもただ競馬に興じるのではなくて相手の男性は馬主!という少女マンガらしからぬサプライズから始まる作品。 馬主といっても"一口馬主"という数万円単位から始められる制度を取り扱ってるので内容はけっこう庶民的。そして一口馬主ならではのイベントを消化しつつラブコメ成分もしっかりと確保されてるので、新しい概念に触れつつもちゃんと少女マンガを読んでる感覚を得られるという、とても読後感のよい作品。 1巻まで読了大人になって再会した先生と教え子の日々を描いた名作センセイの鞄 谷口ジロー 川上弘美名無し居酒屋のカウンターでひとりで飲んでいたツキコさんは隣に座る老人とやけに酒の肴の趣味が合うことに気づく。その老人は高校時代の古文を教わったセンセイだった。徐々に二人は約束をするでもなくお互いが並んで酒を飲むのが当たり前になり、きのこ狩りや花見に出かけたりするようになって…という話。原作である川上弘美の小説よりもツキコさんとセンセイの関係がロマンチックに感じるのが面白い。 私は川上弘美のファンで特に『センセイの鞄』には思い入れがあったのですが、小説を読んでイメージしてた自分のセンセイとツキコさん像と漫画に描かれたものは違うのに、すんなり受け入れることが出来ました。むしろ谷口ジローの描く絵がセンセイそのものみたいな雰囲気をまとっていて何か言葉ではないもので伝わる教えがある気がします。コミカライズのひと言では言い切れない巨匠の素晴らしい作品です。<<143144145146147>>
ちょっと誤解しがちなタイトルだと思うんですけど「百年の恋も覚めてしまう」なので「冷めてしまう」話とはちょっと違います。けれどもストーリーとしては主人公の笙子が小学生〜大人になるまでの成長物語で、その時々で好きになった片想いの相手に何度も「冷める」からダブルミーニングでもあるのですが。そういうところもくらもちふさこらしくて面白いです。 小学生の時は魚屋さんちの新田君が好きだった笙子ですが、ママから「あの子目と目が離れてておもしろい顔してるわよねー」と言われて急に新田君のことが嫌いになってしまいます。中学生の時に好きだった広瀬君は声変わりする瞬間を聞いて嫌いになってしまいました。高校生の時は友達に紹介された宇佐美君のことを出会った瞬間から「もう会わないだろうな」と思ってたけど、笙子の本心に気づきながら優しくしてくれた宇佐美君の気持ちを知って切なくなったりしました。大人になった笙子は編集者になり漫画家のおつかいで昔住んでいた町の商店街に行きます。そこには新田君ちの魚屋があって二人は再会します。 ほとんどネタバレしてしまいましたが、あらすじを知っていても心に響く作品なのでぜひ読んでください。こんなに少女の気持ちに寄り添って描けるってすごいです。あんなに好きだったのに些細なことで嫌いになったり、自分の不誠実さに反省したり、誰もが経験したことあると思う。そういうことを大げさじゃないエピソードで語れる素晴らしさもある。現実の人生って細やかなことの積み重ねだから、そこを汲み取ってくれることがとても嬉しいんです。 この短編の為に作られたような一冊ですが、その判断はめちゃくちゃ正しいと思います。