恋愛・ラブコメマンガの感想・レビュー4463件<<100101102103104>>愛されたいからこそ、愛されることを諦めた“病みかわいい”メンヘラたちの物語。サブスク彼女 山本中学コニシ「繋がる個体」・「戯けてルネサンス」の山本中学先生の最新作。 ・あらすじ ちょっとメンヘラ気質の主人公のトモは、いつも男のエモい恋(感傷的な恋)に利用されてばかり。 自分の恋愛感情を男たちに搾取されることにうんざりしたトモは半ば自棄っぱちで月額定額制の彼女=サブスク彼女になることを決意。 もう恋愛なんかに振り回されないと決意したトモだったが、ずっと前からトモのことが好きだった高校時代の友人であるコースケと再会して・・・? ・推しポイントなど! 不器用で繊細な人間を描くことに定評がある山本先生の次なるテーマはなんと「メンヘラ」。 「男の人がエモいと感じる恋がキライ。」というキャッチコピーから始まる本作は、今流行りのこじらせ系の男女の悩みや葛藤をありありと生々しく、それでいてコミカルに描いている。 サブスクライブという今では当たり前となったサービスを恋愛に活かすアイディア、とにかくわかりみが深いキャラたちの心理描写が素晴らしい。 そしてなんといっても山本中学先生の描く女の子たちは相変わらず愛おしく、それでいてリアルに描かれているのがたまらない。 マンバさん主催のイベント「2020年オンラインマンガプレゼン大会」にて本作を紹介しているので、もっと具体的な内容が知りたい方はぜひそちらの動画をご覧になっていただけると幸いです。 https://www.youtube.com/watch?v=ZYK7RSvhwAQ&t=2763s&ab_channel=%E3%83%9E%E3%83%B3%E3%83%90ド級編隊エグゼロスを読んでド級編隊エグゼロス きただりょうま名無し※ネタバレを含むクチコミです。話が進むたび"ワケあり"が増えていく社会人ラブコメ #1巻応援ワケあり男女のシークレットデイズ むしろsogor25主人公の瀬島あかりは2.5次元俳優のオタクですが、そのことを会社では隠しながら働いていました。 しかも「彼氏と電話する」という口実で昼休みにランチの誘いを断って会社を抜け出し、近くの公園で推しの俳優の配信番組を見るという始末。 そんな彼女はある日、いつもの公園で配信に夢中になるあまり、お昼ご飯をカラスに食べられてしまいます。金欠で新しくお昼を買う事もできず困っているところ、見知らぬ男性に助けられます その際に会社を抜け出して推しの配信を見ていることを彼に話してしまうのですが、その日の午後にあかりは、さっき助けてくれた男性、風間律が今日から異動により自分の同僚になると人物だったいうこを知ります。 こんな感じで秘密を共有することになったあかりと律なのですが、そのまま社会人ラブコメのような展開に入っていくのかと思いきや、さらに驚きの展開が繰り返されていき、かなりコメディ寄りの作品であることがわかってきます。 加えて、あかりがオタクであること以外にも会社の同僚に秘密にしないといけないことが出てきて、さらに作品のドタバタ感が増していきます。 もちろん2人の関係性の進展もちゃんと描かれており、楽しめるポイントのたくさんある作品です。 1巻まで読了ポップに見えて実はジェンダーに深く切り込む作品 #1巻応援晃くんかもしれないし晃ちゃんかもしれない 八寿子sogor25ひょんなことから出会った同級生・晃と仲良くなるものの、晃の性別が男性なのか女性なのかわからず、それに翻弄される一真の様子を描いた作品 一読するとラブコメっぽい作品なんですが、解像度を少し上げて読むと、その第一印象とは違った側面が見えてきます。 仲良くなるにつれて一真が晃に直接性別を聞きづらくなってくる、という展開までは想像に難くないのですが、一真が晃の性別を探る中で露わになってくるのが、一真の内面に存在した“ジェンダーロール”の意識。 つまり、男性ならこういう行動をするはず、女性ならこういう行動をするはずという潜在的な意識を元に一真が晃の性別を見極めようとしている様が描かれます。 その結果、“ジェンダーロール”に囚われない振る舞いをしている晃、そして友人たちもそれを自然に受け入れている様子と、実は“男らしさ”という固定観念に縛られて生きていた一真の様子が対比となって浮かび上がってきます。 軽妙なタッチで描かれていますが、その見た目に反してジェンダーについて深いところに切り込んでいる作品です。 もちろん一真と晃の関係性の変化を追っていくだけで楽しく読める作品ですが、晃の性別がどちらかという2択だけではない、様々な可能性が散りばめられているので、そういう要素を汲み取っていくとより楽しめる作品だと思います。 1巻まで読了 小玉ユキ×さいとうちほ×谷和野とかいう豪華アンソロジー秘密ロマンチカ 小玉ユキ さいとうちほ 谷和野 中川馨 大上貴子 深雲あかり 白壁たくみ名無しやっぱベテランの先生が描く話って面白いなと思わされた1冊でした。1作目のさいとうちほ先生による男装の麗人のお話がマジさいとうちほという感じで最高。 また小玉ユキ先生の作品としてちいさこの庭の番外編が載っており本編を読んでみたくなりました。 そして谷和野先生の作品は少女のデビュタントを描いた夢のように不思議なファンタジーで、谷ワールド全開でメッチャよかったです。 読み終わってから単行本未収録ばかりを集めたアンソロジーだと知り驚きました。得したなあ〜。割れ鍋に綴じ蓋ならぬ作りすぎに完食系ご飯つくりすぎ子と完食系男子 揚立しの名無し題名でほぼ完ぺきに話の中身が予想できてしまう 面白くて美味しいコメディ。 ほのぼの系というか癒し系というか。 しかし日常系ではないな。 だって、 ・綺麗な可愛い妙齢の女性が ・アパートの隣の部屋に一人暮らしをしていて ・美味しい料理を作れて ・必ずつくりすぎてしまう というのは、日常ではかなりありえなさそう。 特に最後の「必ずつくりすぎる」が(笑) 現実にありえそうなのは上記の4条件のうちの 2つくらいなんじゃないかな。 そういう意味では結構ありえない話なんだけれども、 食事はだれかと一緒に食べるほうが美味しいし、 自分の作った料理を美味しそうに食べる人の顔をみたり 美味しい料理をふるまってくれる人の顔をみれば なにより幸せな気分になるのは間違いない。 実は色々とありえない設定ではあるが、 その点をついていることで 確実にこの漫画は読者の心をとらえる。 共感できる、そう思う。 自己紹介より先に料理を渡しあったり、 最初は隣の部屋から同じ料理の匂いがすることだけで 嬉しかったり、それが互いの顔を見ながら食べる仲になったりと ちょっとじれったい速度で距離感が縮まっていくのも ほのぼのしつつ面白い。 まだ2巻までしか読んでいないが、読みながら 「これ、男女のキャラが逆でも面白かったのでは?」 とか 「お酒が絡んできても面白いんじゃないか?」 と思ったりしたのだが、すでにちゃんと? 「自炊男子に不器用な恋してます。」 「ハッピーアワーガールズ」 とかの作品もあるんですね。 これら、絶対にそういう方向の漫画だろ(笑) そっちも読んでみたいと思います。 百合は不可解、こんなにも。女の子の設計図 紺野キタあうしぃ@カワイイマンガ紺野キタ先生の百合短編集。四つの物語は新書館の『ひらり、』『ウィングス』と一迅社の『百合姫』より。描かれる感情はいずれも、よく分からない所からやって来る不可解なものだ。 ①『女の子の設計図』…久しぶりに共に暮らす、年子で同学年の姉妹は容姿も性格も全然似ていないが、惹かれていく。恋が生まれ、育まれる様は美しい。なのに恋が生まれる理由は、まるっと欠落していて、それでいて自然。それが二人の、生まれ持ったprogramとでも言う様に。 ②『少年』…上級生から告げられるのは「私の中の少年が、貴女に恋した」という言葉。 当人にもよく分からない恋心と向き合い始める下級生もまた、上級生によく分からない感情を抱く。名も知らぬ感情への怖れと切なさに共感。 ③『wicca』…虐めていた女子と虐められていた女子が、一つ空間に繰り返し閉じ込められる。物語も放棄され、原因の分からない「憎しみ」は何処までも増幅されてから、鎮められる。憎しみの無人島百合は静かな恐怖。 ④『おんなのからだ』…義姉は兄貴と離婚する。恋を確かめ体を重ねる元・義姉妹。あんな兄貴を好きだった義姉、あんな兄貴と同じ好みの妹。どこに惹かれるとかではなく、ただ順番に巡り合った「何となく百合」はそれでも、やっと繋がった幸福がただ尊い。 田中角栄物語だった柳都物語 倉科遼 和気一作名無し女帝シリーズが好きなので読んでみました。戦後の新潟で苦労しながら料亭の女将になった女性が主人公なのですが、彼女が田中角栄をモデルにした人物の愛人になる話がメインで、むしろ最終的には田中角栄物語になっていました。主人公の存在はフィクションなので、田中角栄の話が中心になっていくと存在感が薄くなってしまうのが残念でした。そのあたりの歴史に詳しい人が読むと印象が変わるかもしれません。お洒落すぎる初恋とその終焉宗太郎くん るびー天沢聖司※ネタバレを含むクチコミです。フィクションと現実の違いを全く理解しないまま大人になってしまったけどなんとかなった人恋愛3次元デビュー~30歳オタク漫画家、結婚への道。~ カザマアヤミ名無し※ネタバレを含むクチコミです。 イングランドの農村の小さな恋と友情物語セント=ブラウンの童話 美村あきの天沢聖司先日、庄司陽子先生の『にいさまどなた?』を読んですっかり1970年代の西洋が舞台の少女漫画にハマってしまい、マンバの詳細検索で「1970年代 少女漫画」を眺めていたら見つけたのがこのセント=ブラウンの童話。 カンカン帽 ワンピース エプロンドレス 「明○のナージャ」じゃん…と、絵の癖はちょっと強いけど表紙がとても可愛くてひと目で気に入ってしまいました…! とか言って、自分はガッツリおジャ魔女世代なのでナージャが始まった当時は目もくれなかったんですけど。「赤毛のアン」といい、今見るとすごく可愛いですよねこのファッションって。 この物語の主人公の少女・マディケーンはセント=ブラウンという小さな村に住む女の子。13歳にもなってスカートを捲って川遊びをするようなお転婆で、弟のネッドと幼馴染で1つ年上の男の子・ジムと一緒にいつも遊び回り、ちょっぴり意地悪なロディとは勉強で競っている。 そこへ美人で優しいヴェア先生と、ロンドンから静養しにきた少女・セーラが加わり、マディの生活は少しずつ変わっていく。 セント=ブラウンの子供たちが3年間で少しずつ成長し、人間関係が変わっていく姿がすごく良かった。 恋のこの字もわからないお子様だったマディがジムへの想いを自覚して、それでも教師になるという自分の夢を叶えるためにロンドンへと旅立っていく…というエンディングが素敵だった。 やっぱ「19世紀イギリスの田舎に暮らす少女」っていう設定あまりによすぎるな〜。いくらでも読みたい。柔らかく刺をくるむ白の短編集Cotton 紺野キタあうしぃ@カワイイマンガ紺野キタ先生のこちらの短編集は、一冊通して驚きの白さ。画面もそうなのだが、描かれる心も、刺々しい感情を受け止めたり、誰かを思う心を届けたり、苦しみから解き放たれたりといった、優しさと繊細さの白。 柔らかさ・吸収力・伸縮性で、溢れる心を受け止める。そんな感性に包まれた一冊だ。 ●『cotton』…気難しい義妹の女子高生に懐かれ、彼女と向き合う事になる女性。もどかしい子供の心、反抗心と傲慢さ、それと向き合う困難と真摯さ。共に笑い、喧嘩して時に泣き、寄り添う二人の信頼関係が胸に染みる。 ●『生物I』…弱くて群れの中で迫害される少年は、優しい。彼の側に立った少女は彼の心と触れる。 ●『朝の子ども』…結婚と仕事の狭間で悩む女性は、大人を一日休み。 ●『手紙』…引っ越した友達に手紙を出したいのに、どこに行ってもポストが無い! ●『残夏』…本家のバーサンからメールを貰うじーさん。バーサンの死と共に、真実を知る。 ●『telephone』…電話越しに悲しみを共有する子を、側から見る現実感。 ●『under the rose』…母の死と共に異母姉と暮らす。複雑な感情と共に、誰にも内緒の関係を築く。 ●『放課後』…友達を迎えに来る、彼女の声を追ってしまう。1年に1度の楽しみあそこではたらくムスブさん モリタイシ六文銭「ラジエーションハウス」のモリタイシ先生のもう1つの連載作品。 2つ並行しているからか、刊行速度が年に1度となっております。 気持ち1話単位も短い感じもしますが、テンポよく読めて非常に好きな作品。 「あそこで働く」の「あそこ」とは、コンドームの会社。 結(むすぶ)さんは、研究員として日夜コンドームの研究開発をしています。 彼女に恋するのが、営業の砂上くん。 基本的には、コンドームの市場調査なり、制作過程なりを真面目に説明してくれる流れなのですが、ちょいちょい二人のラブ要素も入ってきます。 とにかく、結さんが、ちっちゃくて一生懸命で可愛いんですよね。 礼儀正しくて、父親のいいつけを守って往復6時間かけて会社に通う生真面目なところも良いです。 砂上くんも、バレバレなくらい結さんのこと意識している感じが初心で、なんとも純粋な二人に関係を応援したくなります。 2巻の終わりから3巻になると、ググっと二人の距離が縮まって、いよいよか・・・!と興奮したところで、3巻が終わり。 4巻、1年後かぁと悶々としてます。 困らせ上手のおじいさん困った じいさん 大江慎一郎 大江しんいちろう名無し※ネタバレを含むクチコミです。クズ系ヒロインのギャグ漫画ゆきにょ書きます! てりてりお六文銭天才小説家「春風ペコリ」の中の人、三島雪乃(通称ゆきにょ)の執筆活動を描いた作品・・・ではなく、三島雪乃の幼馴染であり、天才ゴーストライターである辰野阿久太をうまく使って作品を仕上げていく奮闘を描いた作品。 つまり、ゆきにょ書いてません。 内容的には上記のとおりで、ゆきにょと辰野のラブコメも少々ありますが、基本はギャグ路線の強い作品です。 ゆきにょは何もできないけど威勢だけは良い、ポンコツというか、残念系というか、それよりもややひどいクズキャラで、変顔やゲロ吐きなどヒロインの限界に挑戦(?)してます。 画力が高いので絵よし、可愛い登場人物が多くてキャラクターもよし、なのですが、いかんせんストーリーが場当たり的なところもあり2巻で完結。 個人的には、もっと続いて欲しくて、もったいない作品だと感じてます。 新キャラをどんどん登場させるよりも、ゆきにょの書けない葛藤と、辰野との関係を掘り下げて欲しかったです。 魅力的なキャラによりギャグ漫画が好きな方は気にいると思います。オンラインの出会いがオフラインでラブとなる山田くんとLv999の恋をする ましろ六文銭オンラインゲームで出会うとか時代だな~、と思っていましたが、随分前からそうなっているようで、おっさんはびっくりしてます。 オンライン上の関係をオフラインにもっていくのに抵抗ある勢なので、こんなに垣根なく付き合えるのは現代っ子だなぁと思います。 主人公は、彼氏の影響でオンラインゲームをやったが、同じオンラインゲームで出会ったという別の女性に彼氏をとられて、フラれてしまう。 そんなところに、山田という無愛想で不躾な男と出会い、リアルイベントで遭遇する・・・という流れ。 山田はプロゲーマーかつイケメンかつ女性に興味がない、という設定。 リアリティがあるかと言われれば、全くないのですが、 山田の無愛想と主人公のマシンガントークの小気味よい会話劇がラブコメのそれとなって、面白いです。 主人公の恋愛脳と無関心な山田という組み合わせも良いです。 こういう恋愛に興味ない人間が、徐々に自分の感情に気づいてくる展開すきなんですよね。 まだ2巻ですが、山田に少しづつ意識の変化があります。(まだ、ほんの少しですが。) 過去にトラウマ的な何かもあったような描写もあるので、これが解き明かされるのか楽しみに次巻を待ちたいと思います。 一歩退いてみると猛烈に恐ろしい青野くんに触りたいから死にたい 椎名うみさいろく彼女はとても可哀想だし、これは中学生というところで想像したら「どうなってもいい」という彼女の想いが本心で強い気持ちなのだけはわかる。 中学とか高校のころってそのぐらい強い真っ直ぐな気持ちあったもん。 でも、この状況はよく考えたら本当に恐ろしい。 電柱がこんなにしょっちゅう出てきちゃダメだろ、おかしいって…怖いって…! ネタバレしないようにするとこれ以上クチコミ書けないもん、すごいよ。 そういうわけでこの作品は1巻の序盤で究極の状態になるので1巻だけ読むだけでもすごくわかると思うのでまずは1巻を読もう。 ちなみに私も彼氏彼女ではないものの中3のときに友人を亡くし、中二病を発症した私は当時TVCMでよく永瀬正敏が宣伝してたスクリュードライバー(お酒)をコンビニで買って彼のお墓に月1ぐらいで持っていってました。イタい。大学の研究所って憧れるアヤメくんののんびり肉食日誌 町麻衣さいろく実際その経験が出来るのはその後の進路なども含めてその道に行く覚悟がある人だけの特権だったりするわけで、大半の人はそこを通らない。それが研究所。 だからこその憧れもあり、マンガでしか見れないので下手すりゃ実在しない世界で全てファンタジーってこともあるのではないか、という存在である。いいなぁ。 そしてその研究所で研究しながらリア充(?)をしていくのがアヤメくんである。羨ましいにもほどがある。 テンポやノリも含めてなんとなく「動物のお医者さん」に似た雰囲気もある。ただしあちらと比べると生きた動物は少なめで、むしろ骨である。 骨!そう、骨に萌える椿さんはかわいいし普通にいたらドン引きなんだろうし知り合いにいてほしい人生だったけどいないのでした。 でもこういうキャラ好きなのはきっと万国共通なはずなのでみんなも読んで椿さんかわいいなって思いましょう。 あ、もちろんアヤメくんの不器用さも良いし帰国子女設定のおかげで許せるっていうのがずるいなと思いました。「人に言えない」生々しい百合 #1巻応援猫とシュガーポット 雪子あうしぃ@カワイイマンガ『ふたりべや』雪子先生の短編集は、kadokawa、双葉社のアンソロジー掲載作品、同人作品に加え、書き下ろし。アンソロジー読者には既読の作品もあるのだが、一冊に纏まると共通点が見えてくるのが、面白いところ。 全体を貫いているのは「人に言えない」事。 人に言うのが憚られるような、変わった嗜好や感覚の生々しさ。性癖的にも精神的にも、遂に受け入れられる時の無常の喜び。秘密の関係に、密かに浸る背徳感……細やかで軽いタッチに中和されつつ、濃厚な感覚がクセになる。 ●『猫に離人』『猫と囀り』『猫に電話』…人が野菜にしか見えないキャバ嬢は、人の姿に見えた女性と付き合い始める。 ●『シュガーポットは壊れない』…かなり変わったM癖を持つ女性は、友人に連れられたSMイベントで意外な人と会う。 ●『つるつる』…恋人の毛を抜きたい子。 ●『私の幼なじみは…。』…幼馴染と離れたいギャルは、清楚系幼馴染に「アブノーマルに」ガンガン迫られる。 ●『午前1時のコインランドリー』…上京したてのOLは、コインランドリーで知り合った美人に部屋に誘われる。 ●『蝶々の暇つぶし』…やる気のないメイドがお嬢様に取り立てられて……? ●『鬼と山神』…人の世を追われた鬼の姫は、山の神に触れられる。 平成版「アイドルを探せ」夜をぶっとばせ 吉田まゆみかしこ※ネタバレを含むクチコミです。たのしく読めるBL30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい 豊田悠nyaeパパと親父のウチご飯の著者だと知らずに、面白いBLだなと思って読んでいました。そちらはほっこり系グルメ漫画ですが、こっちはわりとギャグも強めの笑えるBL(だと思ってます)。でもストーリーもしっかりしてて脇役の女性キャラもいい仕事してくれます。 とくに最新3巻のおまけ描き下ろしはかなり多くて感動。 マンバのあらすじ読んで知ったのですが、「2019年書店員が選んだおすすめコミックBL部門 1位」とかも獲ってるんですね。納得。恋愛下手な魔王〜!魔王の俺が奴隷エルフを嫁にしたんだが、どう愛でればいい? COMTA 手島史詞 板垣ハコむ異世界者で結構好きでした! 俺つえー魔王!がオークションでエルフ落札! でも一目惚れだしどう接したらいいかわからないし…な感じいいと思います! ベターっちゃベターな関係だけども微笑ましくて好きですなぁ〜 今月の『逃げ恥』を語ろう【祝・連載再開】逃げるは恥だが役に立つ 海野つなみカカオ※ネタバレを含むクチコミです。変わらない絵柄とセンス眠れぬ真珠 石田衣良 吉田まゆみかしこアイドルを探せを読んですっかり吉田まゆみ先生に魅了されたので、今はどんな作品を描かれているのか調べてみところ、ちょうど1巻無料だったので読んでみました。原作が石田衣良さんなのと掲載誌が女性セブンということでエロティックなシーンもありますが、全然下品な感じもないし絵柄もセンスも変わらなくて素敵だなと思いました。これ以降は漫画を描かれていないのでしょうか…?<<100101102103104>>
「繋がる個体」・「戯けてルネサンス」の山本中学先生の最新作。 ・あらすじ ちょっとメンヘラ気質の主人公のトモは、いつも男のエモい恋(感傷的な恋)に利用されてばかり。 自分の恋愛感情を男たちに搾取されることにうんざりしたトモは半ば自棄っぱちで月額定額制の彼女=サブスク彼女になることを決意。 もう恋愛なんかに振り回されないと決意したトモだったが、ずっと前からトモのことが好きだった高校時代の友人であるコースケと再会して・・・? ・推しポイントなど! 不器用で繊細な人間を描くことに定評がある山本先生の次なるテーマはなんと「メンヘラ」。 「男の人がエモいと感じる恋がキライ。」というキャッチコピーから始まる本作は、今流行りのこじらせ系の男女の悩みや葛藤をありありと生々しく、それでいてコミカルに描いている。 サブスクライブという今では当たり前となったサービスを恋愛に活かすアイディア、とにかくわかりみが深いキャラたちの心理描写が素晴らしい。 そしてなんといっても山本中学先生の描く女の子たちは相変わらず愛おしく、それでいてリアルに描かれているのがたまらない。 マンバさん主催のイベント「2020年オンラインマンガプレゼン大会」にて本作を紹介しているので、もっと具体的な内容が知りたい方はぜひそちらの動画をご覧になっていただけると幸いです。 https://www.youtube.com/watch?v=ZYK7RSvhwAQ&t=2763s&ab_channel=%E3%83%9E%E3%83%B3%E3%83%90