恋愛・ラブコメマンガの感想・レビュー4447件<<102103104105106>>彼女は「べき思考」を手放すか #1巻応援こいぐるみ たなかのかあうしぃ@カワイイマンガすべき思考orべき思考とは、認知の歪みと言われる偏った思考の一つ。道徳・一般通念や理想像に過度に固執する状態であり、精神疾患を長引かせる要因にもなる厄介な思考。 主人公の女性はこの「べき(すべき)思考」の持ち主。常に「べき」を振り撒く彼女は、何をするにも「べき」と音を出していて痛々しい。 そんな彼女の心を救うプランナーの男性は、キャラクターデザイナーの彼女が創るキャラを愛し、彼女をいつも見てくれる。しかし実は彼は……なんじゃそりゃ!?(試し読みを読もう!) 軽いタッチのラブコメには、ちょっとモヤッとする人ばかり登場する。主人公の家族の人でなし感は物凄いし、主人公に求愛する男性も何を考えているのやら……そして主人公のべき思考も頑なで、自他に押し付ける姿には抵抗感がある。 だが主人公の「べき」が己の心を守っている事、彼女が『アリとキリギリス』の呪いの被害者である事には、心底同調してしまう。誰も望んで苦しい思考を身に付けない。それは防御反応なので、ある程度は周囲のせいなのだ。 男性の可笑しな求愛に振り回され、怒り傷つきながら気付かされる考え方に、ハッとする。頑なな自分と向き合って、べき思考の奥にある「望み」を知る様子に、彼女の心に平和が訪れる事を、我が事の様に祈ってしまう。悪の女幹部と戦隊リーダーの秘密の恋!恋は世界征服のあとで 野田宏 若松卓宏ANAGUMA正義のヒーローレッドジェラートと悪の大幹部死神王女は決して相容れない因縁の宿敵ですがその実態は恋人同士という「実は付き合っているのだ」シリーズの強力なニューカマー。 脳筋の不動くんと乙女力高めのデス実さん、職業(?)の壁を超え付き合ったはいいものの、決して周囲に知られてはいけない…。加えてふたりともド級の恋愛初心者でお付き合いのお作法も常に手探り状態。 どうにか二人きりでイチャつくためにスッと戦闘を抜け出て遊園地で遊んだりしてコッソリ愛を育むのですが今にもバレそうなのがドキドキハラハラで笑えつつ、一途なようすにキュンキュンきます。 ギリギリのバランスで繰り広げられる極秘交際、永遠に見守っていたいです。ずっと幸せでいてくれ!!前後編だけど読み応えが凄いこの手をはなさない 小花美穂まるまるふと、小花美穂先生の漫画、そんなにたくさん読んでないなと思い、こどちゃのひとつ前に連載していたこの「この手をはなさない」を読んでみました。 こどちゃのイメージが強いとどうしても高校生主人公が珍しい気がしてしまいますが、こどちゃの方が特殊なんですよね。ただ、気を抜けない重めの設定があったりと、恋愛だけにフォーカスを当てていない点では共通してますね(愉快な動物が出てくるところとかも)。けっこうな読み応えたっぷりの大恋愛ストーリーを、前後編の全2巻でまとめてるのさすがです。代表作は間違いなくこどちゃだと思いますけど、こどちゃ以外も読んでこそこの方の漫画家としての凄さがわかる気がしました。もっとお近づきになってくれ!! 見てて最高にじれったい元ヤンとお嬢様お近づきになりたい宮膳さん 秋タカ天沢聖司高木さんや、好きな子がめがねを忘れた、顔に出ない柏田さんと顔に出る太田君などなど。じれったい男女の学生青春モノなんて、こんなんなんぼあってもええですからね。そこに『お近づきになりたい宮膳さん』も足しましょう。 お嬢様学校から転向してきた宮膳さんは、お近づきになりたくて隙きあらば元ヤン・松林くんが好きな任侠映画のセリフを会話に挟み込むんだけど、「まさかこの人が言うわけないよな…」とスルーされてしまう…というプロローグから始まる物語。 1巻は終始こんなんばっかなんだけど、宮膳さんが何度も話しかけようと頑張るおかげで松林くんの緊張(警戒)が解けて、2人がちょっとずつじりじり距離を縮めていくのが尊い。 恋のはじまりを温かく見守るのってなんでこんなに幸せな気持ちになるんでしょうね。最高です。ただただ2人の幸せを祈っています。 (追記) 秋タカ先生の描くネコの体と顔、絶妙に癖が強くて本来笑うべきところじゃないんですけど笑ってしまいます。面白い。 おかえりシゲタ。後ハッピーマニア 安野モヨコさいろくまさか同じぐらい歳とって帰ってくるとは思わなかったよ。 高校の頃に読んで少なからず影響を受けた「ハッピーマニア」の続きが読めるというだけでも嬉しかったけど、まさかこんな展開とは。。 マンバではさすがに既にクチコミも盛り上がった後なので今更かもしれないけど、ハッピーマニアという作品と安野モヨコという作者は私にとっては岡崎京子とリバーズ・エッジ並の存在なのでどうしても読後感をクチコミで残しておきたかった。 フクちゃんもご健在で何よりだし、タカハシもタカハシだったのでタカハシだなー!って感じでもあり、自分が大人になってしまったがゆえに結構どっちの気持ちも「わかる」感じがしてしまって、今後に期待と不安が膨らんでおります。THEピュア素敵な彼氏 河原和音さいろく主人公「ののか」がピュアっピュアで、でも純真無垢とかってわけじゃない。ちゃんと人並みにしたいことがあるんだ!(その先は考えてないタイプ) そして本当にタイトルどおりの素敵すぎる彼氏だった。 完結したということで最後までバーっと読んで最高でしかない。 色々あるけど3組の組み合わせもなんだかんだ最高でした。 こんな恋愛したかったなー麻雀文化の広がりを確かに感じる麻雀ラブコメ鳴かせてくれない上家さん 古日向いろは 更伊俊介 内川幸太郎兎来栄寿2018年にMリーグが発足してから早2年経ちますが、そのお陰もあってか今世間で再び麻雀が盛り上がっています。3シーズン目を迎えた今年は視聴者数も100万人を突破。とある大手企業では全自動卓の売り上げが4倍にもなったとか。 『咲-Saki-』のように世界の競技人口が億単位になるにはまだ暫くかかりそうですが、それでもノーレートの健康麻雀が老若男女問わず広がりを見せ続けているのは確かです。 となれば、当然マンガ業界にもそこ人気は波及して新しい麻雀マンガが生まれます。『鳴かせてくれない上家さん』は、『一色さんはうまぶりたいっ!』と並んで今注目の麻雀ラブコメです。 作画を担当するのは『バガタウェイ』や『サクラクエスト』の古日向いろはさんということで、女の子のかわいさはお墨付き。メインヒロインの後輩キャラ・上家さんはもちろんのこと、同級生で黒髪ポニーのお嬢様系ヒロイン筒井さんが個人的に推せます。 上家さんの奔放な行動や笑顔に翻弄されつつ、相手が自分のことをどう思っているのか、これから先どうなるのかドキドキするラブコメ分と、「鳴かせてくれない」にフィーチャーした麻雀分、どちらも詰まっていて一粒で二度美味しいです。 監修にはしっかりMリーグ所属の内川幸太郎選手が入っているのもポイント。巻末のおまけマンガでは、古日向さんが元々麻雀を解らなかったもののMリーグを観るようになってハマったというエピソードもあり、麻雀好きとしてはこうして麻雀文化が根付き広がっていくのは嬉しいなぁとしみじみ読みました。 自虐風自慢なリアルガチ青春ラブストーリーサバエとヤッたら終わる 早坂ケイゴ 早坂啓吾野愛桜井さん好きなのはポーズで結局サバエのこと好きじゃん、っていうか付き合ってるじゃん って8割の人は言いたくなる。と思う。 むしろ桜井さんは桜井さんで結局サバエみたいな女の子がモテるんだよなって思ってそう。 宇治の自虐風自慢じゃないか!いつでもサバエとヤレるって思ってるんだろ!はやく付き合え! なんて思いながらもこのくらいの関係がいちばん楽しいし逆にエロいんだよなあ。 中高生の爽やかキラキララブストーリーよりもリアルガチな青春みを感じます。いいなあ。好きな人は人類最強♡ 強すぎる女子こずえさんとのラブコメ!愛しのこずえさん 大和真弓名無し華奢なよしろうが恋したのはタイヤを担いで登下校するのが日課の屈強な女子・こずえさんだった! こずえさんの最強ぶりがとにかく爽快。 そのあまりの覇気で小動物が気絶してしまうため、小動物が近くにいるときこずえさんは心臓を止めるのがデフォ。自分で心臓止めるって承太郎かよ…!! (ちなみに表紙でよしろうが持ってる「投げて」のうちわが意味するものはキスではなくよしろうの体のこと。パワフル) 強すぎるこずえさんのそばにいるために何度もボロボロになるけど、そのたびに惚れ直すよしろうの愛の深さもいい。 「裏山の生態どうなってんの」とか「おれまだ挟まってるあたりからうまく想像できてない」とか作中で一度も名前の明かされない友達のツッコミがいい味だしてた。 https://comic-polaris.jp/kozue/ぼくもダルちゃんだったダルちゃん はるな檸檬名無し美しい装丁に魅かれて手に取った漫画。擬態という言葉にドキリとした。言葉にできない繊細な感情を丁寧に綴っていて、自分を作品に投影しながら読んだ。と同時に、ぼくも、他のダルちゃんを無意識のうちに傷つけていたかもしれないと思った。物語に流れる時間がとても清かで、とてもリアリティがありながら、ファンタジーにもフォークロアにも読める、これまでに読んだことのない読後感の素敵な物語だった。 池野恋最新作は美しき吸血鬼と鼻血ヒロインの婚活!?ブラッディ・ブライド―吸血鬼の婚活― 池野恋アラサーりぼんっ子※ネタバレを含むクチコミです。ここまで入り組んだ恋愛なかなかない…?5時から9時まで 相原実貴名無しお坊さんと英会話教師というキャッチーな設定はさておき。 ここまで入り組んだ恋愛ものってなかなかない気がするんですよね。 流石としか言いようがない! 「私は◯◯が好きだけど××も好き!」「〇〇が好きだけど多分彼は別の人が好き…」 という相関図を5、6人ぶん同時進行でやってる感じがします… ごちゃごちゃするかと思いきや、整理されていて。 なおかつ状況が好転するかと思いきや悪化したりするので全く飽きない恋愛漫画なのではないでしょうか!垣間見た大人の世界部屋においでよ 原秀則名無し※ネタバレを含むクチコミです。 地元の小学校に寄贈したい! 17世紀スペインと仙台を結ぶヒストリカルラブロマンス #完結応援ホーム 上田倫子たか※ネタバレを含むクチコミです。ムズキュンな先生と助手が連載で戻ってきた!今夜、小説家先生とナイショで 田島みみ名無し※ネタバレを含むクチコミです。コミュ症もここまでいくと才能に思える古見さんは、コミュ症です。 小田智仁 オダトモヒト名無しタイトルからもわかるように主人公の女の子はコミュ障なのですが、みんなから崇拝されているという設定が斬新で面白かったです。 そのせいでたまたま隣の席になった只野君は波風を立てない暮らしを目指していたのにいきなり周りから嫉妬の目で見られるところも楽しかったです。 隣の席ということもあり少しずつちょっとした古見さんの態度から、コミュ障じゃないかと感じ取り、偶然二人きりになった教室の黒板を使って筆談をして親交をふかめる見開きのシーンには何とも言えない感動があります。 その後も、幼馴染などいろいろな性格というか特技をもったキャラが出てきてテンポもよくて面白いです。 読んだら満ち足りた…ぶどうとスミレ 持田あきまるまる※ネタバレを含むクチコミです。双子ってやっぱり神秘かもそこに山があったとしても 桑田乃梨子nyaeなにか起きているようで、なにも起きてないといえばそうかも知れない、という感じの、双子の男子高校生兄弟を主人公とした淡々とした青春ストーリー。 「双子」というものは世の中に当たり前に存在しているけど、やはり年の違う兄弟姉妹とは何かが違うんじゃないかと思わされる。神秘を感じる。 双子は、自分じゃない方を"片割れ"だと思ってるんだろうか。一心同体なんだろうか。相手の痛みや感情の変化に共鳴するんだろうか。 同じ顔だけど、親しくなれば見分けがつくようになるんだろうか。 双子と密に接したことがない人間の想像力はこんなもんです。2019年にTwitterでやってたあれアンケート機能で進むギャルゲー漫画 ぱげらった名無し※ネタバレを含むクチコミです。 かわいい後輩がかわいいかわいい後輩に言わされたい 川村拓さいろくかわいい後輩に好かれてて先輩はいいなーと素直に思う。 後輩はどMだがツンデレ(ツン要素弱め)でもあり、こういう甘え方をされるのは面白そうですのでこういうプレイはそういうお店で流行りそうな気がしてきた!これは一山当てれるのでは…! というぐらい可愛い後輩が大好きな先輩に甘えたいだけの漫画。『ごじくじ』スピンオフ! 男3×女3シェアハウス群像劇!エレベーター降りて左 相原実貴名無し※ネタバレを含むクチコミです。恋する少女たちのよき夏熱帯少女 吉富昭仁名無し子「夏」「田舎」「主要人物のみ登場」という括りで描かれた百合です。調べてみたら『熱帯少女』が掲載されていた〈コミック百合姫S〉はライト層向けらしいですね。今は元々コア層向けだった〈コミック百合姫〉に統合されたそうです。自分は百合初心者なのでこれくらいのレベルがちょうどいいです。収録順だとちょっとずつ過激になっていくのですがエッチ過ぎないので安心して読めました。 無実の罪を着せられた令嬢に"贅沢"を教え込む #1巻応援婚約破棄された令嬢を拾った俺が、イケナイことを教え込む~美味しいものを食べさせておしゃれをさせて、世界一幸せな少女にプロデュース!~(コミック) 桂イチホ みわべさくら ふか田さめたろうsogor25魔法薬を売って生計を立てているが、人相が悪く町外れに住んでいるため人々から「魔王」と呼ばれている魔法使い、アレン・クロフォード。 彼はある日、家の近くの森の中で傷だらけの少女が倒れているのを発見します。 どうやら彼女はシャーロット・エバンスと言う隣国の第2王子の婚約者らしく、国税の使い込みや不貞行為国王暗殺などの罪で逃亡中だとのこと。 しかし目を覚ました彼女に話を聞いたアレンは、彼女が"無実の罪"を着せられただけであると確信します。 そしてそんな彼女を住み込みのメイドとして雇うことにするというお話です。 この作品、罪を被せられたシャーロットはすごく自己肯定感が低く、無実の罪で処刑されようとしていたにも拘わらずその罪をなすりつけてきた第2王子のことを一切悪く言わず、全て自分が悪いと思っていました。 そんな彼女に対して、自身も人に裏切られた過去のあるアレンは自身の境遇を重ね、彼女の心を癒し、人としての尊厳を取り戻させるために"イケナイこと"を教え込むと言いつつシャーロットに贅沢をさせようとすると言う物語です。 なので、コメディタッチの作品ではあるんですけども、そこにはちゃんとキャラクターのバックグラウンドがあって、コントのようなやりとりの中にもしっかりとした説得力のある作品です。 もちろんコメディとしても、素直に贅沢を享受できないシャーロットとシャーロットに楽しんでもらおうと半ば意固地になって贅沢を押し付けるアレンのやりとりがラブコメのようでもあり、いろんな種類の楽しみ方を提供してくれる作品です。 1巻まで読了松方弘子28歳 週刊誌編集(元巨乳)働きマン 安野モヨコstarstarstarstarstarかしこ仕事うんぬんの話はもちろんだけど人物設定のセンスが好き。主人公の名前も松方弘樹からネーミングしたんだろうな〜って感じさせるところにクスッと笑えるし、男勝りなところがピッタリ!って思う。わざわざ自己紹介で〈元巨乳〉って入れるところとか、イソフラボンを摂取する為にいつも納豆巻き食べてるところとか、リアルにいそうな人物像ながら漫画のキャラ設定としてガッチリ立ってる。まさに匠の技。 今回久しぶりに読み返して奥付を見たら15年前の作品なんだって驚いたけど、まったくそんなこと気づかなかった。まだまだ今を感じる作品だった。いつまでも待ってるから連載再開してほしい。後ハッピーマニアみたいに続編という形でもいいから。私は松方弘子が編集長になるのを見届けるまで死ねません!!あと出来れば菅原さんがカッコいいので2人に付き合ってほしいです。よろしくお願いします。<<102103104105106>>
すべき思考orべき思考とは、認知の歪みと言われる偏った思考の一つ。道徳・一般通念や理想像に過度に固執する状態であり、精神疾患を長引かせる要因にもなる厄介な思考。 主人公の女性はこの「べき(すべき)思考」の持ち主。常に「べき」を振り撒く彼女は、何をするにも「べき」と音を出していて痛々しい。 そんな彼女の心を救うプランナーの男性は、キャラクターデザイナーの彼女が創るキャラを愛し、彼女をいつも見てくれる。しかし実は彼は……なんじゃそりゃ!?(試し読みを読もう!) 軽いタッチのラブコメには、ちょっとモヤッとする人ばかり登場する。主人公の家族の人でなし感は物凄いし、主人公に求愛する男性も何を考えているのやら……そして主人公のべき思考も頑なで、自他に押し付ける姿には抵抗感がある。 だが主人公の「べき」が己の心を守っている事、彼女が『アリとキリギリス』の呪いの被害者である事には、心底同調してしまう。誰も望んで苦しい思考を身に付けない。それは防御反応なので、ある程度は周囲のせいなのだ。 男性の可笑しな求愛に振り回され、怒り傷つきながら気付かされる考え方に、ハッとする。頑なな自分と向き合って、べき思考の奥にある「望み」を知る様子に、彼女の心に平和が訪れる事を、我が事の様に祈ってしまう。