かわいいOLさんが美味しそうに酒を飲む漫画。結局こういうのがいちばん好きなんですよね…!! お酒大好きOLの花越路さんと楯野川さんがお家や居酒屋やたまにはお外で日本酒&ビールを飲むだけ。 旬の野菜もこってりした肉もフルーツもチーズもなんでもマリアージュさせていてとても美味しそう! こういう組み合わせもありだな〜という学びもあります。 主人公2人の名前が日本酒にちなんでるのもいいですね。作者さんの日本酒愛が伝わってきます。 これは作品にあんまり関係ないけど、花越路さんがまだガラケー使ってて懐かしくなりました。 めちゃくちゃ昭和とか平成初期の作品より、数年前くらいのほうが懐かしい…!ってなるの不思議だなあ。 かわいい女の子と美味しいお酒はいつの時代も素晴らしいものです。
お姉さんはどこいった?
異世界の設定をほとんど理解できていない状態で読み始めてまあ「ドカコック」だしなんとかなるだろうと読み始めたがドカコックだったので問題はなかった。「ドカコック」を読まなくてもそのまま楽しめると思います。 気づいたけど「ドカコック」のシリーズって10年以上やってるね
<ログライン> 彼女が欲しい大学生男子と超絶良い女な先輩のラブコメ。 <ここがオススメ!> ツンデレヒロインとヒロイン大好き男子、という関係性は王道だけれども、ちょっとしたひねくれ方が面白い。 このご時世に「シガレット」を持ってきているあたりからして、軽いひねくれ度合いが見え隠れしてますよね。 自分は、そんな本作をふとしたきっかけで知り、1巻を読み始めたら止まらなくなって一気読みしました。 会話のセンスがたまらないし、コマの見せ方など演出も素晴らしくて、読みやすいんです。 さらに言えば「固有名詞」が一切出ずに11巻続く作品って、後にも先にもこれくらいなのでは?と思わせる。 つまり、名前が出てこないんです。驚き。 というわけで、ラブコメとツンデレ要素を吸収したい人は、ぜひお手に取っていただきたい作品です! <この作品が好きなら……> ・その時の彼女が今の妻です https://manba.co.jp/boards/106104 ・アオのハコ https://manba.co.jp/boards/131789 ・付き合ってあげてもいいかな https://manba.co.jp/boards/99363
原作となるイザベラ・バードの本は読んだことがある。 でもこれほど情景豊かに想像はできなかったし、イザベラ・バード視点のみなので、やはり周辺情報が客観的に描かれる漫画はやはり違う。 絵があると、それがすべて本当のように引っ張られてしまうのが弱点と何かで読んだ。 でも、自分だけの想像力では描ききれない、田舎の恐ろしいほどのノミやその他虫、そして不衛生さ。 それらが日常の様子として描かれ続けているので、漫画とはすごいものだなと思い知らされた。 そもそも、バード女史、よく行ったな。肉もないのに。 また、環境だけでなく、懐からボトルに入れた筆を取り出し記録をしたためる鶴吉の一連の仕草。 大人になったことを誇りに思う女の子の表情。 細やかな当時の人々の日常が、ドラマの何気ないワンシーンのように描かれていて、今は消え失せた文化を知らされる。 ちなみに、ヨーロッパより難儀な雑草が多い日本で、バード女史が農民が勤勉に働き雑草を刈るから「雑草がない」と表現したコマに、フフとなった。 有名な場面ですね。 キリスト教的な倫理観が根付いている現代の我々が、当時の日本へ気軽にトリップできる、すてきな漫画です。
「きみの絶滅する前に」が面白かったのでこの読切を読んだが良い読切だった。 最初主人公の心情がわからなく、お化けとの会話と楽しむ系統のマンガなのかと思っていたが全然違った。途中で俺の好きな映画が出てきたなぜこの映画なのかなと思ったら最後の流れの伏線になっていた。
※ネタバレを含むクチコミです。
SNSで大人気のキメねこさんによる、自称「卓越した道徳的書物」。表現の自由の極北を驀進していく1冊です。 大麻やLSDから始まり、さまざまな合法市販薬から海外で売られているキノコや薬物などの詳細なレポートマンガ、また自身が逮捕された際の留置場生活のレポートマンガなどが盛り込まれた内容です。フィクションで実在のものとは関係ないとのことですが、良い子のお友だちは真似しないでくださいね。 担当編集は『地元最高!』、『ゴールデンドロップ』、『ごくちゅう!』などでもお馴染みの草下シンヤさんということからで、内容とクオリティについては一定の安心感が生まれます。 かわいいフルカラーの絵でありながらリアルに描かれるさまざまな薬物やその使用レポート、世界の見え方の変容などはマンガという媒体の長所を生かし切っており、視覚的に解りやすく描かれています。自分と世界の区別がつかなくなるさま、音が見えたり味が輝いたりするさま、幻視や幻覚、圧倒的感謝……。 幾何学的模様が見えてくるのは、自然界において存在する黄金比のように視覚野と生命科学が生む美しい秩序であるという節などは、なるほどと得心しました。 ″神への直通回線″と呼ばれる宇宙最強の幻覚剤「アヤワスカ」など、自分では絶対に使いたくはないものの好奇心はそそられる対象についても詳述されていき面白いです。 「TDLでLSD」 「真昼のエレクトリカルパレード」 「★大麻(ガンジャ)に感謝――――――!!」 「成人は4錠、しかし聖人であれば20錠以上は飲んでおきたい」 などなど言語感覚の良さに笑わされてしまうところも多々。 他方で、 「存在するのは、毒だと分かっていても、刹那的な夢を見ようとして、取り憑かれ、堕落してしまう人間の悲しき性だけである」 といった名文もあり、さまざまな味わい深さがあります。 『ミッドサマー』のトリップ描写は解像度がとても高く正確、などの普通に生きている上ではまず見聞きしない類の情報に溢れており、普段刺激されない部分を刺激してくれます。 「絵描きの不幸はある意味で幸いである なぜなら漫画の出力を誘うためだ」 で始まる、大麻取締法違反で逮捕された際の モノクロで描かれる留置場レポートも面白く、作者のエッセイ系マンガの上手さを感じさせられます。いえ、フィクションだそうですけどね。 「ここが留置場かぁ〜 テーマパークに来たみたいだぜー」 と野原ひろしになってる場合ではない、とツッコミを入れたくなるところや 「今ち◯かわってどうなってる?」 「ち◯かわも牢屋入ってるよ」 といった会話にも笑わせられました。 終盤で出てくる、普通に生きるのには向いていなかった筆者が語る 「創作の世界だけは人格的な部分にとらわれず 最終的な成果物のみで評価してもらえる 極楽浄土です」 という言葉は胸に残りました。 大麻の合法化についてはさまざまな議論もありながら、世界的な潮流としては合法化される国が増えてきていることも言及されています。まともな議論の土台となる知識を得ようとしても、日本では違法であるためまずその第一歩が難しい状況にはあり、そういったときにこうした作品の存在がその一助になることはあろうと思います。
高野雀先生の描く画もキャラクターもストーリーも好き。 偏っているようで、偏ってなくて、友達がビシバシ本音を言ってくれて、スッキリする。 自分の気持ちも一人で考えていてもぐるぐる同じところを回ってしまうけど、周りの人たちに相談することで考えが整理できて自分の気持ちが精査できる。 目線を変えると洋服と同じように選択肢が増えるってことで、解決できることも多々ある。 色々考えさせられる作品。
学生時代に壮絶なイジメを受けた主人公が、大人になって加害者グループに復讐する話。復讐の準備に18年もかける悠長さがすごい…w そりゃ整形でまるっきり別人に変わりもするわな。 準備に時間をかけた割には、復讐の仕方はそこまで計画性を感じないところもなんだかなあ。 要所要所で、肝心の場面が(意図的に?)描かれないのが寸止め感があってストレスだった。読者的に先が気になるシーンに限って、詳細が省かれてるのは非常にもったいないと思う。2巻以降に期待。
最後のセリフで全てが腑に落ちました。 謎の設定で始まり、そのまま淡々と続いていくのだけれど、最後のセリフで全て氷解していく感覚になりました。 待ってること自体が生活ということなのかもしれないとか、当然来るだろうと思っているものけど実は来るのは当たり前じゃないかもしれないとか、来なくても来ると期待して待っている今が楽しいのかもしれないとか、来たら来たでうろたえるかもしれないとか、来ないもんだって割り切った方が楽かもしれないとか、そんなことを考えました。 面白かったです。
とてもよくむかついた
「町田洋さんが新作マンガを描かれている」 その事実だけで世界の彩度が上がるような、祝福を覚えるような心持ちになります。 Kindle限定で突如発売された、この新作『ごみをひろう』は「ごみひろいを描く連作シリーズ」ということだそうです。 1P目からいきなり想像上の妻(なぜか星の見えるソファの上で歯ブラシを持っている)と会話を始める辺りの幻想感がとても町田洋さんらしいのですが、読み進めると思った以上に実務的な内容でした。 恐らく、皆さんも疑問に感じたことがあるのではないかと思います。汚れやゴミが付いてしまっていたり、飲み残しがあったりする缶やビンやペットボトルは、どこまでを資源ゴミとして出してどこからを燃えないゴミとすればいいのか。ふせん、シールの台紙、ねぎのテープはそれぞれ何ゴミに分別すべきなのか。 想像上の妻のように気にしない人はまったく気にしないであろうもの。しかし、気になる人はとことん気になるであろう事柄。 自治体によっても違いがあるのでこれが絶対という訳ではないですが、一度調べて子供とこうした境界線上にあるものをクイズ形式で検討し合ってみたら、良い学びの機会になりそうだなと思いました。 人が活動する場所では必ずゴミは生じ、美しい景色は何もせずには保てず誰かがごみを拾ったり掃除をしたりして綺麗になっている。それは当たり前にやられていても決して当たり前のことでなく、価値ある尊い営為であるということを静かに語りかけていってくれます。こうした人によってはまったく気にも留めない世界の片隅に向けられる眼差し、そこから情緒豊かに掬い語る様は、町田洋さんの素敵なところです。
ハルくんがめちゃくちゃ可愛いのですが、家事をはじめとした主人公のお世話も完璧で、更に時々かっこいい男の顔も見せるのが、もう色々最高です、、、!!! 年下男子男子アリすぎると思わされました!! 主人公のレオのあっけらかんとした性格も好きなのですが、鈍いレオがハルちゃんにドキドキし始めるのも可愛いくて好きなポイントです。 ぜひ皆さんにおすすめしたい作品です。
小学生の頃に銀魂に出会ったのですが、(親よく読ませてくれたな) 主人公のやる気がなく、不適切発言が多すぎるという点が当時は新しすぎて衝撃でした。 作者のギャグセンスが光っているところが好きなのですが、ギャグだけでなく、シリアスな戦闘シーンなどもすごくかっこよくて面白く、キャラ達も基本はふざけているのですが、皆やる時はやるし、愛されるキャラばかりな点もとても魅力的です。 ちなみに、私は土方推しです!!!! これからも愛され続ける作品だと思いますので、まだ読んだことがない方にもぜひ読んでほしいです
絵柄や描き込みがシンプルで、情報量のわりに読みやすい。ところどころ挟まるギャグ要素は好みではないが、医療マンガはこれくらいのほうが息が詰まらなくてよいかも。 患者とのエピソードが主人公の記憶障害に関するエピソードの補足のような役割を果たす場合もありつつ、切り分けて描かれているので理解しやすい気がする。 ドラマを観ながら読み始めたのでどうしても比較しながら読んでしまいましたが、ドラマとはまた少し異なる空気感で、実写化の面白さを感じるなど。テンポよく進むのでドラマにはしやすそう。
正直になった理由はろくでもない。 とはいえ、千に3つも本当を言わなかっただろう、バリバリ営業マン時代のコネと知識は、隠し事がでにないバカ正直になっても生きている。 たたりとはいえ、すべては奪わなかった。 正直になってしまったがゆえに、どデカい当たりはないけれど、ほそぼそやっていけているのは、やはり主人公は営業力があるんだろうな。 正直になった理由はろくでもないけど。 そして、ここまで悪どくなくても、現実に、ある程度はあるんだろうなあ、こういう話。 不動産は大きな買い物、賃貸でも住処は毎月少なくないお金が動く、大きなこと。 だから、何もかもクリーンな話で動いていないんだろうな。 ざっくばらんに!とか言ってても 気づかれなければセーフ。 気づかれても、親切そうに対応して、機嫌を損ねなければセーフ。 そんなことがあるのかもしれない。 そんなことを考えながら読んでいると、現実を知らされてゲンナリしてくるけど、おもしろくて読み止まらない。 賃貸にしても、売買にしても、関わろうというなら、読んでおくと知識のお守りになるかもしれない。
医療系はブラックジャックによろしくとDr.コトー診療所 完全版しか読んだことがないのですが、メッセージが重くなく、ストーリー展開もテンポ良く、非常に読みやすい作品でした。
藤田和日郎先生の短編漫画が詰まった一冊。 短編なのにしっかり引き込まれる内容で最高です。 長編も好きですが、ぜひ短編集をもっと作ってほしい!
藤田和日郎先生といえば長期連載の名作が多いですが、この本はそのエッセンスをギュッと濃縮還元した一冊。 とりあえず終始ワクワクのイケジジイエンタメを楽しんでみては!
控えめに言って最高の漫画です。 小学生の時に図書館で読んで衝撃を受けて以来、大人になっても心が揺さぶられます。 何がいいってやっぱりセリフ。 なんでセリフが突き刺さるのかなって思ったら、やっぱりそれは一人一人の登場人物が丁寧に描かれてるからだと思う。 その分読むのも体力がいるけど、それ以上に何かを得られる漫画。 今までで1番の漫画は?って聞かれたら迷わずからくりサーカスと答えます。 ぜひこの名作よ、もっと広がってくれ!
近年も「ギャル」という存在は大人気ですが、ギャルが持ち前のスーパーポジティブさと激高コミュ力によって、普通ならコミュニケーションを図るときに存在する壁をいとも容易く瓦解させ突破していくところは爽快ですよね。そして、触れ合った者にもその陽の気を与えていくところもまた強く、物語創作においても徴用されるのもむべなるかな。 本作は、『漫画的展開で彼をオトしたい!』の西宮瑠花さんが新たに描く、ギャル×天才陰キャ少年×絵画な物語です。 この作品の主人公ララも、非常に良いギャルっぷりを見せてくれます。高校入学1ヶ月で数学の授業を落とす直前まで行っている不真面目さ加減は見せつつも、心根は優しく明るい良いギャルです。すっぴん時にはパッとしない容姿が、化粧によってバチバチに盛れるのもある種リアルです。 そんなララが、同じ学校でありながら偏差値が40も離れた芸術科で絵を描く天才・奏(かなで)に出逢うことで運命の輪が転回を始めます。奏の絵に一目惚れして、まったく未経験ながら自分も絵を描くことを始めてみようとするララ。そして、ララという最高のモチーフにして、自分を全肯定してくれる無二の存在に初めて出逢った陰の者の奏。彼らが織りなすインパクトの強いハーモニーが、胸を高鳴らせてくれます。 「サイコミといえば毒親」というくらい、サイコミ作品の主人公たちは毒親に苦しめられていることが多いのですが、本作のララのお母さんは珍しく良い意味でこの親にしてこの子ありと言えるものすごく良いお母さんです。絵を描き始めようとしたララは周囲からさまざまな理由で反対されたり難色を示されたりしますが、そんな中でも慰めて明るく励まして応援してくれる母親の姿はサイコミでは非常に珍しくて思わず感激してしまいました。その分、奏の方の家庭がいろいろと複雑ではあるのですが……。 西宮さんの画力の高さでキャラクターの魅力が引き立っていますし、また物語的にも絵に一目惚れしたというエピソードが視覚的に否応なく納得感を生んでくれてララに同調できます。好きなものを見つけて、本気で取り組んでみる瞬間は大切で美しいもの。人によっては否定するかもしれませんが、これくらいのきっかけだって全然良いですよね。 必死に努力しても届かないものに、軽い気持ちで手を出そうとするララのことが気に食わない委員長の篠原ゆりこさんや、奏の弟の春を始めサブキャラクターも味があり、主軸のふたりを含め彼らがどのようになっていくのか今後も楽しみです。 なお、1巻巻末のゴールデンレトリバーちゃんもかわいいです。
地球が氷河期を迎えた世界。 舞鶴グループ創業家でありイラク支社長でもある主人公・舞鶴太郎は、地下に秘密裏に作っていたシェルターで、大寒波を逃れるために家族と人工冬眠に入る。 そこから500年の月日が経ち、目が覚めると、一緒に冬眠したはずの家族は数百年前に機器の電力不足が原因で死亡していたことを知る。 絶望し、一度は自殺も考えたが、自分の家族がどうなったかを知るためイラクから日本を目指すという流れ。 文明が崩壊した世界で、道中に出会う原始的な活動をしている人間たちとの交流を描いた作品。 「へうげもの」もそうですが、作者の想像力が凄まじい。 文明が崩壊した世界では、人間は自然にもどり自然に戻ったら、きっとこうなるだろう的な展開が非常にわかる。 もう一度、狩りをしたり農業をしたり、領地争いで戦争したり・・・人類の歴史をなぞるかのようで、微妙に異なる感じが読んでて興味が尽きない。 SFチックではありますが、人間の本質的なもの(本能的な行動)をついてくるので、その点も見どころです。
・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ 連載当時読んでいたが久しぶりに読み返したが、なんかアイアン・ゴーストの少女と記憶が混ざっていたぞ・・・相変わらずネロが途中までは良かった 「ベニユリ学園」の先生ってサタニスターの一派なのかな ・特に好きなところは? 「聖アルジェント学院」のパンフレットを見たドリエとそれを知ったギーコたちの反応。こういうのが三家本礼マンガの好きなところなんだよね ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! 血まみれスケバンチェーンソーとサタニスターを読んでから読むとより楽しめると思います
まさかの、女子キャラが非常にいい味出してるBL漫画。特段目立つ人が出てくるわけじゃなくてあくまで脇役として、コメディとしてこの人たちの存在を無くしては成立しない!という感じです。 恋愛ものとしてもこのピュア〜な関係で終わるのもありですが、最後に「続編連載決定」の文言が…!!ヤッター!!! 今年イチのガッツポーズが出ました。楽しみだな〜。
知人に勧められて取り合えず1巻だけ読んでみました。 重めな医療をテーマにしていながらも、ライトに楽しく読めて、でも深みもある良作!って感じでした。
小学生のころ好きな歴史上の人物をひとり選んでレポートを書くという授業があり、織田信長や徳川家康などに人気が集中する中で私が選んだのは伊能忠敬でした。 55歳から自分の脚で日本全土を歩いて測量し、当時としては途轍もない高品質な地図を完成させたというなかなか真似できない偉業に、私は惚れ込んでいました。そのころにこのマンガがあったら、絶対に喜び勇んで読んでいただろうなと思います。『猛き黄金の国 伊能忠敬』や『大河への道』など、近年伊能忠敬への注目度が高いのは嬉しいです。 『病室で念仏を唱えないでください』や『HANAGATA』のこやす珠世さんが描く本作は、齢50を目前に控えた忠敬が家業や村の仕事を引退してずっと学びたかった暦学の道へ進もうというところから始まります。 そんな忠敬の下にやってくるのが、素性の知れない、しかし忠敬を驚かす鳥瞰画を描く才能を持った青年の空。人情に厚い忠敬は、彼と共に第二の人生の幕を開いていきます。 言うまでもなく、江戸時代は今よりも平均寿命が短いです。そんな中で50歳から新しい物事を本格的に始めるというのは、容易いことではなかったでしょう。しかし、情熱や信念がそういったハードルを越えさせていくのもまた人間。余命が長くなって時間を持て余す人が多くなったであろう現代こそ、この忠敬の生き様がより響く時代になったと言えるかもしれません。 ときに頑迷固陋なところもありますが、根本にある伊能家の高潔な家訓によって育まれたであろう優しさや精神性、未知への探究心を全開にするところに忠敬の味わい深い人間としての魅力を感じさせてくれます。それは、私がかつて忠敬に抱いていたイメージにとても近いです。 忠敬ほどの知名度はないものの、忠敬が師事した極めて重要な人物である高橋至時(東岡)も登場。 https://x.com/darumaym/status/1729828197875826805?s=46&t=S5wm4E-TmT39NBg4BgQsPA 松浦だるまさんの願いも届いた感じですね。 タイトルの「伊能図」、「大日本沿海輿地全図」を完成させた高橋景保の親にあたる人物であり、彼らの測量事業が本格化していく今後の展開がとても楽しみです。 暦学や測量の歴史を読みながら楽しく学んでいける物語です。こちらも巻数を重ねていけば実写化なども期待されますし、その意義もある作品であると思います。
二人だと何処へでも行ける。 都会で追われる様に仕事をしていたふゆ美と陽平二人にとって、北欧・スウェーデンはのんびりできて最高の場所だろうなぁ。 自然の中で珈琲飲んだり寝転んだり、憧れの生活。世界を見れるって幸せなことだ。 ふゆ美と陽平は新婚さんだからより幸せだろうな〜。笑 何があっても二人で乗り越える力強さも感じるし、自然がある場所へ行きたくなった。 北欧暮らしをしたら自分だったら物足りなくなるのかなぁ。。何て思ったり。こればっかりは経験してみないと分からないですね。 自分の狭くて固められた価値観を広げる経験が出来たらいいなと、この作品と北欧暮らしコラムを読んで思いました。
<ログライン> 4姉妹と母の人生の物語。 <ここがオススメ!> 4姉妹と母、それぞれが各々の人生を歩みつつ、それぞれに各々を想い合う。 そんな一家の物語。 気にはしているけど、干渉はしない。 気にはしているから、心配はする。 そこに確かな愛がある。 池辺葵先生の優しさと愛情と、少しの毒が丁寧にミックスされている作品。 とかく余白、空白がこれ程までに雄弁に心情を物語るのか、と思わされる。 「言葉にしない会話」に感じ入る。 井草の香りや虫の鳴き声、朝の鳥のさえずり、夜の縁側の心地良さなど、覚えているような感じたことのないような、DNAに刻まれている匂いや温度を思い出す。 「世界は思ってるより善意に満ちている」そんな感情が世界中を覆い尽くせば良いのに、と願わずにいられない。 ゆっくりと深呼吸をしたくなるような作品。 <この作品が好きなら……> ・ひらやすみ https://manba.co.jp/boards/132637 ・海街diary https://manba.co.jp/boards/24996 ・うみべのストーブ 大白小蟹短編集 https://manba.co.jp/boards/172968
メインヒロイン・エテルナに惚れて買ったギャルゲーが、メインヒロインがほぼ死ぬルートばかり。 そんなゲームにどハマりした、死に至る不治?の病の主人公。 ヒロインが死ぬ原因はクソオブクソの悪役偽聖女が、ヒロインが闇落ちするルートを無数に用意して消えるから。 ヒロインが救われる未来を! 二次創作ですら解消できない思いをこじらせた主人公は、なぜか夢の世界でクソオブクソの偽聖女のほうになっていた! どうや、夢の中は現実のゲームと連動しているようで…?? タイトルの酷さに興味を引かれ、読んでみて主人公の雑さ…もといエテルナラブっぷりがおもしろい。 エテルナラブ。 心の中はとても雑で、とてもゲスい。 でも大好きなヒロインに清らかな聖女の座を譲り渡すため、奮闘&まるで聖女のような言動をとっている。 すべてはエテルナを救うために。 そのギャップだけで楽しくて読み進められる。 バレないものですなあ。 主人公の介入によって、ゲーム内主人公がマッチョになっていたり、ヒロインが自身の存在を疑問に思い始めたり、いろいろ布石は敷かれている。 気づかず、ゲスい心で清らかな偽聖女を演じる主人公。 主人公は、ゲーム内主人公とエテルナのトゥルーラブルートをみることはできるのか! 乞うご期待!!
登場するは、キラキラな王子様と、ぼんやりとした本の虫のお姫様。 お姫様はぽやぽやしているのに、その知識量と本への愛は半端ない。 実は何度か読んだ覚えはあったけど、一巻の先まで読んだのは初めて。 どうして続きを読まなかったか、記憶にない。 お姫様は、身につけた知識の凄まじさに気づいていない、親兄弟も本の虫だから気づかない、でも知識で無双している。 めちゃくちゃな状況が起こっているのに、本を読みたい主人公にとって、それは蚊帳の外の話。軽く流されている。 主人公視点だと、波乱が起きてもポヤポヤして見える。 第一巻は、建前上の婚約者に真の恋人出現?!し、そんな状況が揺るがされる。 主人公視点だと、なかなか揺るがなかったけど、ちゃんと揺らいだ。 穏やかに本を読みたい一族が、読みたすぎてとても楽しい。
元々は漫画家向けのさまざまなサービスを行ってきたナンバーナインが、社運を賭け全力で送り出してきたオリジナルWebtoon。『終極エンゲージ』や『鉄輪のカゲ・ルイ』の江藤俊司さんが原作を務める作品です。 今年の1月には月間の売上が1億円を超え、LINEマンガにおけるview数も累計1億viewを突破し、現在快進撃を続けている作品です。近い将来にアニメ化などもされ、ますますブレイクしていくのではないでしょうか。 個人的に中の方々との関係値が深いこともあり始まったときから応援してきているのですが、ここでは忌憚なき意見を述べたいと思います。 まず、率直に言って本作は面白いです。ただ、今回発売した単行本1巻の範囲では、今後の展開への期待を煽るカットバックや世界観の説明がある原作の1話がない上に、まだヒロインも登場していないこともあって作品の魅力が十分に伝わり切らないと思います。特に序盤はいわゆるWebtoonやなろう系にありがちな設定のテンプレート的な展開ですし、正直に言って新鮮味もそこまでありません。最初にこの単行本だけを渡され読んだ場合、「イマイチかな~」とそこで読むのを止めてしまうことも大いに有り得るでしょう。それは少しもったいないです。 この『神血の救世主』は、黄金級プレイヤーたちがその力と魅力を振るい始める20話くらいまではまず読んでみて欲しいと思います。LINEマンガでは2、3日でそこまでは無料でも読めるでしょう。『聖闘士星矢』も黄金聖闘士が出てから、『鬼滅の刃』も柱が出てから、すなわち魅力的なサブキャラクターたちが複数登場してから人気がより強固なものになっていきました。まずそこまで読んで楽しめるようであれば、そこから先はさらに面白さが加速していきます。 私は江藤さんの外連味溢れる厨二病感や、王道展開の中でも意外性を持たせて強い引きを作る部分が好きで信頼しています。そういった面は、後からどんどん強まって登場してきて、大いに作品の魅力として発揮されていきます。江藤さんが初めて挑むWebtoonというフォーマットでありながら、そこに上手くアジャストしながら持ち味を活かしていこうという工夫も随所に見て取れ、従来のWebtoonにはなかった国産Webtoonとしてできることを実験している部分も今後の作品の可能性の拡張に繋がっていく価値ある挑戦だと思います。 王道的バトルファンタジーとしての要素をしっかり踏襲し、段階的にカタルシスがありながら、キャラクターも魅力的。国産Webtoonのベンチマークとして今後も注目され続けていくであろう作品ですので、この機会に読んでみてはいかがでしょうか。 余談ですが、私個人は買うときにマンガの値段を気にすることはまずありませんが、この価格だと特に小中高生にとっては高価に感じられ購入を躊躇ってしまうであろうことは否めません。単行本の価格は近年紙や印刷代、運送費用も高騰しているので軒並み高くなってきているという事情は承知しています。フルカラーだとこのくらいの値段になってしまうのも重々解ります。ただその上で、せめて電子版だけでももう少し安く設定してもらうか、あるいは単行本でしか読めない巻末のおまけを更に充実させるなどがあると良いなと思います。
タイトルと可愛い扉絵に惹かれたけどこれで終わりなの寂しい!! 小学校女子のあるあるから始まって、念願の友達が手に入って…ににちゃんとくもりちゃんが仲良くしてるの可愛いと思ってたら…やっぱりこういう展開…!! ににちゃんが「尊い」「幸せ」だと感じているのならいいのかな~…。この二人の行く先がもっと見たいです。
2巻読了。 『おんな』という生き物。 自分中心でわがままだし、言わなくても分かってほしいし、優しくしてほしいし、話をちゃんと聞いてほしいし、気を使ってほしいし、大切にしてほしいし・・・。 う~ん、キリが無い!! わたしも、大変な『おんな』と言う生き物を持て余しています。 心の声と、表に出てくる声と正反対のこともある。 でも、それもくみ取って欲しい。 そんな、私も含む面倒な『おんな』の物語。 リアルで共感できることがたくさん詰まっている。 『おんな』同士でも理解できない事を他の誰か理解してくれることはできるのか? ずっと、闘い続けるのか?諦めるのか? 悶々とする日々は続く・・・。 妹のすみ香は、姉の有香より大人の気がするが、そこも姉としては気に入らない時がある。
きっとこの二人いい感じになるのかなーなんて思いつつ、マンガの理屈というか、要諦というか、編集者の目が垣間見れて大変面白い。普段なにげに面白いとかピンとこないとか思っていた裏には考え抜かれた作品作りがあったのかもしれないと。 がんばれ剣崎!
兄が買っていて、当時家にあったのを読み耽ったのは今でも忘れません 青山剛昌先生の冒険活劇で、刃と仲間たちが冒険したり敵を倒したり、さらに強い敵が出てきて共闘したりなどなど、当時の子どもだった僕の心を鷲掴みにした作品でした 映画見て、あれ?これ鬼丸じゃない?とか思って読み返したが、何度読んでもいつ読んでも楽しい名作 竜神の玉取りに行く話しは何度読んでもドキドキワクワクが詰まってて最高です まさかのアニメ化もあり、今からでも最高に楽しめる作品なので、青山先生好きでなくてもオススメしたい作品です
なんかわかんないけど主人公めちゃくちゃフラれろ!裏切られろ!って思ってしまった。 なんでだろうなあ、青いからかなあ。甘酸っぱいからかなあ。ヒロインがわかりやすくかわいすぎるからかなあ。 都合がよくて甘酸っぱくて、こういうのも短編ならいいですね。
元魔王の郷間が転生して罰として貧乏生活。 そこで再会したのは自分を殺した元勇者の神宮。 実は両思いだったと神宮は言うけど郷間は全く思い出せない。 そんな2人が少しずつ時間を重ねて気持ちを思い出したとたんに元大魔術師が神宮の婚約者として登場。 前世で関係があった3人が再会して前世の清算と新しい未来になるのかどうか。
あれよあれよという間に2巻まで読み終わりました。 地面師?って所からと、この双子の会話のトーンや空気感が伝わってくる感じ、とっても独特で、ついつい読み進めてしまう。 始めたら、終われないってことなのか、人を騙しそうにない双子が人を騙す詐欺師になる。 そして結末がまだ見えないし、ゆるっとサクッといとも簡単に周りの人を巻き込むのも少しゾクッとしたり、何とも言えない気持ちになるけれど。。 気になって続きをまた読むのだろうなぁ〜。
亡くなった奥さんのレシピ帳で料理を始めた 遺された旦那さん。 悲しみが時間差でやってくる描写が何ともリアル。 近所のシングルマザーとその娘、編集者の人が 救いになってくれればいいけど。
趣味?でゴミ拾いをする男。彼は清掃事務所の担当者に、ビンや缶の状態によってどのように分別ルールが決まっているのか尋ねる。わからないことはとにかくなんでも聞く。担当者は何でも答えてくれる。家に帰って想像上の妻に報告し、呆れられる。 地域によってルールは違うけどちょっと勉強になるなと思う一方、想像上の妻が言うようにそんなことはいちいち覚えてられないのが実際のところですね。
最後の会話の意味がわからなくてそこだけ残念だった
恋人に裏切られたり、あらゆる事が上手くいかない男がフラダンスに出会う…という話だけど、フラの信念、言葉や動きの意味を知れたのが印象的だった。穏やかでゆったりしたなかに、揺るがない芯がしっかりある感じ。人間ドラマとしてがもちろんだけど、フラダンスの奥深さにも気付ける素晴らしい読切。
SNSでも度々バズって大人気のヒズミさんとシンバくんによる「ダメ人間と付き合ってくれる彼女」シリーズが商業連載になり、遂に単行本として発売されました。 そして、その際にボイスコミックでヒズミさんの声を早見沙織さんが当てるというあまりにも正鵠を射たキャスティング。原作だけでも脳が破壊される人は多かったと思いますが、早見さんの声が掛け合わされたことによって恐るべき大量破壊兵器が誕生してしまいました。 https://x.com/iwabajunki06/status/1793554273625886989?s=46&t=S5wm4E-TmT39NBg4BgQsPA 原作だけでも、ダメ男の自覚的・無自覚的なところを引っくるめてダメな部分を詳らかに巧みに言語化して、罵り詰った上で全肯定して包み込んでくれる鞭と飴、痛みと快感の交互浴に脳を焼かれ、破壊される人が続出していたこのシリーズ。 ゲーセンデートとは名ばかりで彼女を後ろに立たせてひとりでゲームをしてドヤ顔していたり、相手が解らないのにTwitterの話ばかりしてしまったり、現実にもありがちなダメ男ムーブは私の周囲でも刺されていた人がたくさんいました。現実にはこんな素敵な女性はまずいないのですが、この作品を通して触れられたくない部分に触れられる痛みを味わって、正してくれる人もいなかった人も正され成長する人も少なからずいると思うと、ある意味社会福祉的な面もある作品であると思います。 何より、すべてにおいて岩葉さんの描く美しく闇のあるヒズミさんの表情が最高すぎるんですよね。ハイライトの失せた、泣きぼくろのある瞳があまりにも強すぎて。恐ろしく深い、抜け出せない沼の顕現のような。昨今の黒髪ロングストレートヒロインの中でも異端で極北に位置する存在ですが、それがいい。 岩葉さんは、「人形の街/第1回 U23ジャンプWEBマンガ賞」であったりたまに描かれる絵であったりを見る限り、本質的にはもっとダーク寄りの方だと思うんです。サンホラなどがお好きなのも解釈一致すぎます。しかし、『ダメ人間の愛しかた』はその闇の部分を上手くオブラートに包んで、甘さをコーティングすることによってマスの支持を受けられる内容になっている奇跡的なバランスを感じます。 シンバくんは、あくまでダメ男ではあってもクズではないというのがポイントで、本質的には優しく上昇志向がありながらも、外的な要因によって壊されそれがなせてこなかった人物です。一方でヒズミさんは、美人で仕事もゲームも何でも卒なくこなせる器用さもありながら、自分が写真に撮られるのは嫌いであるなど自己肯定感の低さを感じさせてくれる人物です。そんなヒズミさんが、なぜここまでダメなシンバくんを溺愛してくれるのか。 既にそういった片鱗も垣間見えていますが、シンバくんを救うようでシンバくんに救われているヒズミさんという、根源的なところで絶対に自分を否定しない相手との闇深く依存性の高い関係に見えながら、現代社会の傷ついた人に寄り添う物語としての在り方も感じさせてくれます。 ヒズミさんの容赦のない心ごと一刀両断する妖刀のように鋭い言の葉に抉られ昏い快楽に酔い痴れながら、彼らの関係性がどこに帰着するのか楽しみに見守りましょう。 罵られたいダメ人間の方、自覚していなかったけど異様にこの作品の言葉に心が動かされる方、思わずダメ人間を愛してしまう方、さまざまな方に深々と刺さる作品です。
まんだらけの人がオススメしたから増えたのかな?ずっと前からオススメ作品だったのに... 世代出るなぁとも思いましたが、超速スピナーは僕の子供時代の名作の1つでした ハイパーヨーヨー全盛期に連載していて、ビーダマンに並ぶ最高の漫画 焼きたてジャパンの作者の過去作で、今読むのは大変なのかな?当時のコロコロだし... ハイパーヨーヨー使いのスピナーたちの熱いバトルは今でも忘れられないシーンが盛りだくさん マジでこの漫画読んで練習しましたよ、全然できなかったけど... ハイパーヨーヨーにハマった方、マジでオススメできる名作です
かわいいOLさんが美味しそうに酒を飲む漫画。結局こういうのがいちばん好きなんですよね…!! お酒大好きOLの花越路さんと楯野川さんがお家や居酒屋やたまにはお外で日本酒&ビールを飲むだけ。 旬の野菜もこってりした肉もフルーツもチーズもなんでもマリアージュさせていてとても美味しそう! こういう組み合わせもありだな〜という学びもあります。 主人公2人の名前が日本酒にちなんでるのもいいですね。作者さんの日本酒愛が伝わってきます。 これは作品にあんまり関係ないけど、花越路さんがまだガラケー使ってて懐かしくなりました。 めちゃくちゃ昭和とか平成初期の作品より、数年前くらいのほうが懐かしい…!ってなるの不思議だなあ。 かわいい女の子と美味しいお酒はいつの時代も素晴らしいものです。