しのびらんせのあうとろーたち
あらすじ
戦国乱世。武将達が華々しく闘った表舞台の裏で、“忍び”と呼ばれる男達が暗躍していた。彼らは戦国時代をどう生き延び、何を望んだのだろうか…。藤堂裕が描き出すもう一つの戦国譚――開幕!!
まりあずりべんじおぶろっくんろーるしすたーず
あらすじ
お茶の間KIDSの人気者「BRAIN DRAIN」は空中分解。時は流れギター担当だった莉愛はシングルマザーとしてスーパーで働きながら新たなバンド結成を目指し、日々己のロック道を追求していた。そんな折、莉愛の前に理想の声を持った女性・真利亜が現れる。「仲間莉愛」「本郷真利亜」、奇しくも「まりあ」の名を持つ2人の出会いはさらなる「まりあ」を呼ぶ。「まりあず」…彼女たちのバンドロードの果てに待つものは――!?
いのうずごじゅうごさいからあるいてつくるにほんちず
あらすじ
セカンドライフの達人、伊能に学べ! 江戸時代、50歳を前に仕事にすっぱり見切りをつけ、興味の赴くまま暦学を学び、ついには精密な日本地図を作り上げた伊能忠敬。記憶をなくした絵師・空とともに鳥の目で日本を観る旅へ!
あらすじ
『99人の壁』の人気クイズ作家が送る物語 人気クイズ作家・日高大介と矢野了平を原作に迎えた至高のクイズ番組作りを目指すクイズ作家二人と、彼らに憧れて至高のクイズ解答者を目指すアイドル・神山華子の物語。クイズに悩み、クイズが作れなくなった日高。面白いがすべてにおいて優先する矢野。落ちこぼれアイドル神山がクイズ番組で見つけた自分の生き甲斐。視聴率至上主義のプロデューサーを相手にクイズに人生を賭けた彼らはどう戦うのか!? おまけぺージには、日高氏と矢野氏の対談を掲載! ※日高の「高」は、「はしごだか」です。
小学生のころ好きな歴史上の人物をひとり選んでレポートを書くという授業があり、織田信長や徳川家康などに人気が集中する中で私が選んだのは伊能忠敬でした。 55歳から自分の脚で日本全土を歩いて測量し、当時としては途轍もない高品質な地図を完成させたというなかなか真似できない偉業に、私は惚れ込んでいました。そのころにこのマンガがあったら、絶対に喜び勇んで読んでいただろうなと思います。『猛き黄金の国 伊能忠敬』や『大河への道』など、近年伊能忠敬への注目度が高いのは嬉しいです。 『病室で念仏を唱えないでください』や『HANAGATA』のこやす珠世さんが描く本作は、齢50を目前に控えた忠敬が家業や村の仕事を引退してずっと学びたかった暦学の道へ進もうというところから始まります。 そんな忠敬の下にやってくるのが、素性の知れない、しかし忠敬を驚かす鳥瞰画を描く才能を持った青年の空。人情に厚い忠敬は、彼と共に第二の人生の幕を開いていきます。 言うまでもなく、江戸時代は今よりも平均寿命が短いです。そんな中で50歳から新しい物事を本格的に始めるというのは、容易いことではなかったでしょう。しかし、情熱や信念がそういったハードルを越えさせていくのもまた人間。余命が長くなって時間を持て余す人が多くなったであろう現代こそ、この忠敬の生き様がより響く時代になったと言えるかもしれません。 ときに頑迷固陋なところもありますが、根本にある伊能家の高潔な家訓によって育まれたであろう優しさや精神性、未知への探究心を全開にするところに忠敬の味わい深い人間としての魅力を感じさせてくれます。それは、私がかつて忠敬に抱いていたイメージにとても近いです。 忠敬ほどの知名度はないものの、忠敬が師事した極めて重要な人物である高橋至時(東岡)も登場。 https://x.com/darumaym/status/1729828197875826805?s=46&t=S5wm4E-TmT39NBg4BgQsPA 松浦だるまさんの願いも届いた感じですね。 タイトルの「伊能図」、「大日本沿海輿地全図」を完成させた高橋景保の親にあたる人物であり、彼らの測量事業が本格化していく今後の展開がとても楽しみです。 暦学や測量の歴史を読みながら楽しく学んでいける物語です。こちらも巻数を重ねていけば実写化なども期待されますし、その意義もある作品であると思います。