小学館マンガの感想・レビュー4596件<<144145146147148>>東森栗人ってもしや…こいつの名前は東森栗人、のちに映画監督になる男 松岡昴明名無しクリント・イーストウッドってこと? 主役の突っ走り系の東森くんより、リーゼントヘアのお人好し、五十嵐くんがとてもかわいいです。DIY欲が刺激される〜スクール×ツクール 田岡りき wogura woguraダボ連載開始すぐは、おとなしい子が変わった子にとにかく振り回されるだけの漫画かな…と思っていましたが、違った。 読めば読むほど、DIYの知識が欲しくなる!真似したくなる! 主人公たちが通う学校の近所には、大型のホームセンターやスーパー、百均があったりと放課後は買い物し放題。なんて都合の良い設定だ!! 詳しくない自分でもわかる。ホームセンターの工具コーナーは超楽しいよね…!ずっと居れる。 自分はゲッサンを毎号購読してるので1巻に入ってない7話の話をしてしまいますが… ピザ窯回、最高です。今までで一番真似したい。やる。素直にビックリした次の授業サボっちゃおうよ ちひ名無しビックリした。ラブコメって油断してると百に一つくらいで、こういうのあるよね。いやぁ攻めるなぁ……ベネチアが舞台の短い恋のはなし最後のフェリー 森泉岳土名無し著者が「はじめてペンで描いた」という、王道ラブストーリー読切。 ベネチアを舞台に、大学の交換研修制度で日本から来ている青年と、ダンサーの女性の短い恋が描かれる。 デートでも、彼女はかならずその日の最後のフェリーで家に帰る。家庭の事情が少々複雑そうだけど、お互いのプライベートには深く踏み込まない。 そして研修期間も終わろうという時、それぞれに自分なりの決意をして最後のデートの日を迎えるが…。 異国の恋というのは情熱的なイメージがあったけど、この話はあっさりと始まり、あっさりと終わる。期待はずれとかではなく、こういうこともあるか。と妙に納得…。 案外、このふたりが再会する可能性は低くないんじゃないかと思う。 俺たちのフィールド俺たちのフィールド 村枝賢一マウナケア主人公・和也が成長して、高校選手権を制し、Jリーグ昇格を目指し、日本代表に入り、そしてW杯最終予選へ。そこに至るまでのドラマチックな展開と並行して、私は仕事でどっぷりサッカーに浸ってました。読んで学んで見て聞いて探して選んで行って試して頼んで待って集めて賭けて書いて書いて書いて…。今回より次の試合、今日より明日、今より一秒後。日本代表が確実に強くなっていくことを信じていた時代。高揚感がダブるんですよ。全然違うのに、31巻の伊武が見た光景は、私が真っ白になった後に見た光景そのままに思えてくるんですから。私でもこうだから、あの熱狂をリアルタイムで体感した人にとって、感極まるシーンは必ずあるはずです。1巻と最終巻の表紙を同じ構図にするとか、成長物語としての演出も粋で、もう感涙モノの一作です。古着好きにはエポックメーキングな作品NYLON TWILL 鈴木夏菜なかやま自分は漫画と同じぐらい古着が好きなので、二度おいしい作品です。 ※この作品も自分が好きなファッションYoutuberさんからの紹介で知りました。 あくまで親子の信頼を取り戻すための装置として「古着/服」が扱われていますが、作者さんの服への情熱が作品の書き込みからも見て取れます。 この作品を読んで改めて、古着は"点"ではなく"線"なんだなと思いました。新品にはないストーリーが既にあり「この服はどんな人が前に来ていたのか?」とか考えながら袖を通すのが自分は好きです。 つまり、連載できるってことです!(謎理論) そして、できればカラーで読んでみたい・・・!! 電書で買ったのですが、対談部分のジャニーズが灰色に塗りつぶされていた、自分には無縁の問題だと思っていたがここにきて影響があるとは本当に期待を裏切らない。スーパーボール 吉田貴司名無し浮気がやめられない自分と、露店のスーパーボールすくいに熱狂する子どもを重ねるとは…想像力の果てしなさに脱帽です。 今回も「いい大人が何を…」という呆れと「でもあるよ…そういうの…」としょうもない共感をしてしまう、いいお話でした。 原作・雁屋哲、作画・島本和彦風の戦士ダン 雁屋哲 島本和彦マウナケアさすが原作・雁屋哲。これでもか、といわんばかりに魅力的なエピソードを詰め込んでいいて、その引き出しの多さに脱帽します。終末兵器をめぐる超忍組織・恐車と神魔の壮絶な闘い。そこには敵味方にわかれてしまった者の悲哀があり、鉄の掟に従わなければならない不条理が。ほか、政府の陰謀という政治的な匂いも漂わせつつ、必殺技のグレードアップというエンタメ性も強調し、四天王や巡回処刑人といった言葉のセンスの良さも持ち合わせる。作画が島本和彦じゃなかったら、相当ハードな作品に仕上がっていたかもしれません。ですが、逆にいえば普遍的なテーマなので、シリアス系の作画だとベタな忍者アクションになっていたかも。だからこそ熱血ギャグ仕立てのこの作品は、異彩を放っているんでしょう。当時の島本は新人。片や雁屋は「男組」で名を挙げた一流原作者。その原作をここまで自分流に解釈してしまうとはなんたる度胸か。しかも一時『炎の転校生』と連載時期が重なっていたなんて。その心と体の強さを知ってしまうと、やはり島本和彦にもスゴイと言わざるおえません。青春は美しい!坂道のアポロン 小玉ユキ猫あるくとても清涼感のある漫画でした。高校編は儚い青春の形を爽やかに、丁寧に描いているのですが、終盤のテンポが早い展開におどろいたけれど、しっかりと最後は最高の形で締めてくれたと思います。小玉先生の描く女の子がものすごく可愛い。新世代感映像研には手を出すな! 大童澄瞳名無し高校の部活でアニメーションを作る話。アニメと言っても美少女とかではなくてジブリっぽい。ジブリっぽい中でもメカとか建築物が細かいやつで、宮崎監督はじめその影響を受けた世代のクリエーターの仕事を観て育った感じを受ける。成熟した文化から生み出された作品。 美しく狂おしい大正歪愛浪漫大正殉愛 金魚撩乱 岡本かの子 ヨシカズ兎来栄寿名作文学作品のコミカライズで、流麗な絵で歪んだ愛が描かれるという意味では『ホーキーベカコン』に近い作品です。太陽の塔などで有名な岡本太郎の母親である岡本かの子の『金魚繚乱』が原作となっています。 中心となる人物が三者三様の歪み方をしており、その歪でありながらも切実な感情から生み出されるドラマが味わい深いです。 マンガ版ならではの絵の説得力を強く持たされているシーンがあり、狂おしい気持ちにさせられます。 単行本は今の所電子書籍のみでの販売となっていますが、サイコミで最新話まで読むこともできますのでまずは最初の数話だけでも読んでみて下さい。この人の描く吸血鬼、理想リサの食べられない食卓 黒郷ほとり名無し美しく屋敷に住んでいる美人の吸血鬼、そのまんま。 まずリサお嬢様のビジュアルがいいですね… ご飯を食べさせて大きく育てて血を吸いたいから料理に注力するのもいい 設定と話がいいバランスな気がします!(上から目線になってしまいましたが読んでてストレスがないという意味です) 吸血鬼好きにもヨシ! ショタ好きにもヨシ! 人間と人外ギャップ好きにもヨシ! な、漫画です〜こういうゆるい部活に入りたい!君は放課後インソムニア オジロマコトむちょっと地味な少年と眉毛太めの少女書かれるオジロマコト先生の漫画が好きです! 不眠症の話。 ゆっくり丁寧に時間が流れて、雨が降ってたら匂いまで匂ってくるようです。 オジロマコト作品めっちゃ読みやすいので読んでくれ〜! 将棋で殺り合う女たちが見たいあなたへ永世乙女の戦い方 くずしろ 香川愛生女流三段兎来栄寿最近また一気に将棋マンガが増えてきていて、小学生の頃に囲碁・将棋クラブに入ってNHK将棋講座を日曜午前の楽しみにしていた身としては嬉しいです(とはいえ、カバー下おまけの詰将棋を5分考えて解けなかったレベルです)。 作中で詳しく解説されますが、棋士と女流棋士には大きな違いがあり、それでも敢えてとある理由から女流棋士として強くなろうとする女子高生・香を中心に物語は展開していきます。 様々な百合マンガを手掛けてきたくずしろさんらしい人物造形と関係性が随所で見られ、エクストリーム百合痴話喧嘩マンガの『ラブデス。』を将棋でやっているかのような対局は特に見所です。 将棋指しは常軌を逸した人が多いので、そういう意味ではくずしろさんが描く女性として意外と相性が良い題材だなと感じました。 将棋が全く解らない人でも問題なく楽しめるであろう演出の派手さと構成となっています。個人的に、香の母親が「将棋のことなら止めない」と全力で(基本ルールも解らないのに娘の全棋譜を取るくらいに)応援してくれているというエピソードが好きです。 ちなみに、推しは勿論塔子さんです。センスがすごい堕天作戦 山本章一名無し一話のシチュエーションが素晴らしい。続きが気になります。どこから読んでも楽しめるアフター0 Neo 岡崎二郎starstarstarstarstarひさぴよ岡崎二朗のSFショートショート「アフター0」の続きシリーズです。前シリーズと同様に一話完結の短編集なのでどこから読んでも楽しめます。 本当に一話一話の完成度が高いです。何となくですがアフター0よりもNeoの方がメッセージを向ける対象みたいなものが、より「大いなる存在」へと向かっているような気がしました。この連載の後、傑作「宇宙家族ノベヤマ」が生み出されることを思うと、今作との繋がりのようなものを感じてなりません。 短編は全部で20話近くあるので細かくは紹介しきれないですが、どれか1話だけを選べと言われたらNeo2巻に収録されている「再会」というお話です。 何度読んでもセンス・オブ・ワンダー(あえて、このフレーズ使います)を感じる一品。 科学や人類に関わるような大きなテーマがあるわけではなく、公園のベンチに座る普通の男女の意識を通して”見た世界”が描かれているだけです。にも関わらずヒトの持つ意識や記憶、時間の概念の広がりを最も感じたのがこのお話でした。有名な短編「ショートショートに花束を」より個人的に好きなお話です。 1巻には鉄腕アトムの誕生日を祝って描き下ろされた「鉄腕アトム2003」も収録されています。もちろん手塚プロ公認です。原作の魅力を存分に活かしながら現代的なSFのエッセンスを巧みに組み込んであり、アトムとサイボーグ009の良さをあわせたような、これまた傑作です。 岡崎作品といえば藤子・F・不二雄の影響を思い浮かびますが、手塚治虫への想いというのも強く持っていたんだなあと、あとがきを読んで改めて感じました。 ちなみに、単行本内のどこかに「ファミリーペットSUNちゃん!」のSUNちゃんが描かれてるらしいのですが、未だに見つけられず…。 もし見つけた人がいたら教えてほしいです。 醜い人間が見たい時に読む漫画地獄星レミナ 伊藤潤二名無しホラーと言うよりスペクタクルロマン。 謎の惑星が地球を襲い、その惑星を宇宙に引き寄せた博士とその娘に責任があるとして殺害しようとする人々から逃げ回るという話。 命の危険が及ぶと自分が生き残るためにとことん醜い姿を晒す人間たち。 最愛の人を失いながらもなんとか逃げ回るうちに、惑星レミナも地球へ接近してくる。そして惑星レミナの実態とは…!? こんな絶望的なことある?という展開でも、伊藤潤二の手にかかればコメディを読んでいる気分に。 惑星レミナに高速回転された地球の周りを、風にのって世界一周してしまう時の景色は壮観。いや高速回転てなんだよ、という感じでしょうが、ベローンてされてクルーーッとなるんですよ、これが。一筋縄ではいかない百合作品ヴァンピアーズ アキリsogor25前作「ストレッチ」では直球ではなく仄かに百合を醸し出すという変化球を描いていたアキリさんの新作。百合としてはかなり直球になったけども、作品としてはより一層一筋縄ではいかない感じに。 吸血鬼・アリアはどこか抜けた感じがありながらもミステリアスな雰囲気。そして彼女に恋する一花は表情豊かで、コメディとして見ても放つ言葉やモノローグがキレッキレ。物語としても話のテンポが素晴らしく良く、それでこれだけキャラの魅力があるんだから面白くない訳がない。 そしてきっと、軽い気持ちで読み始めた読者たちをいろんな沼に沈めていくことでしょう。 1巻まで読了。ファンが切望してたやつ!名探偵コナン 警察学校編 Wild Police Story 新井隆広 青山剛昌名無しコナンに安室と赤井から入った人にいつも布教してる。 「松田という刑事がおってな、爆弾処理班でな…」 最高です!! 読みたかった!!ありがとう青山先生! スーパーウーマンを派遣します派遣社員 お銀 神尾龍 落合尚之マウナケア聞いた話ですが、たまに派遣社員でもホントにスーパーマン(ウーマン)っているみたいですね。何でもできちゃう、資格もスゴイの持ってる、でも短期でしか仕事をしない。で、この漫画はそれを地で行くスーパーウーマンが活躍するお話。SEにCADオペレーター、看護助手に選挙プランナーと、異業種を渡り歩き、毎度事件に巻き込まれる。あぁデキる女はツラい、ってなストーリーです。ただ、この主役の蜂矢銀子、切れ者で妙にエロっちいのですけど、オトコに弱くコミカルすぎ。なんかもう台無しって感じですが、なまじ各業種の生々しい部分を題材にしているだけに、これが良い狂言回しになる。息苦しくなくて脱力するのがいいです。主役で息抜きというのもアレですが…。またこの作品、巻末にあとがきがついているのですが、これがまた作画家の人柄がにじみ出てて良い。全6話の取材裏話やちょっとしたネタばらしのほか、キャラへの思い入れについてのくだりもあり、あとがきのおしまいまでいい味出してます。古着が繋いだ親子の絆のはなしNYLON TWILL 鈴木夏菜名無し著者はイラストレーターとして活躍している方で、漫画を書くのは初めてらしいのですが、そんなこと微塵も感じさせない完成度の高い読切です…! 超有名な古着のバイヤーだった父が亡くなり、家には価値もわからない大量の服だけが取り残された。家族を放って海外に行ってばかりだった父を恨み、反動でオシャレに一切興味がなくなった男の子が主人公。 あまりに毎日粗末な格好で生活している姿を見かねて、服好きのオシャレ女子・ハナちゃんが声をかけたことをきっかけに服たちに秘められた父の思いに気づくことができる、というものです。 そこから一気に服に対しても考えが180度かわり、目に光が戻った主人公のまぶしいこと。 正直自分も古着の価値などはさっぱりですが、着る服で人生が変わるみたいなことも決して大げさではないと思います。オシャレは素晴らしい。一直線に突っ走る勢いのある漫画フランケンシュタイナー 稲光伸二マウナケアああ、足首を首にひっかけてクルって回るプロレス技の…というボケが、タイトルの意図として近いのか遠いのか。解説には史上最大の親子ゲンカ勃発!とありまして、おやおや『グラップラ―刃牙』ですか、とまたしてもボケを入れてしまいますが、これ正確には親娘ゲンカ。不良娘・美矢と政治家の父との凄絶なバトルなのであります。といっても暴れているのは美矢だけなのですが。あらすじをかいつまむと、ちょっとしたコミュニケーション不足で一方的に父を憎むようになった娘の反抗…、と、普遍的テーマの話。悪く言えばありきたり。けれど、こんな一直線に突っ走る漫画って結構好きなんですよね。「ドカッ」とか「ゴゴゴゴ」とか擬音もたっぷり、絵も動きがあってしなやかで展開も早い。また、そんなハデハデしい中、場面に応じて美矢の瞳に演出を入れている細やかさもいいなあ、とも思ったり。つまらないオヤジギャグをかましてしまう、そんなオッサンでも気分が高揚したり感心したりする勢いのある漫画。若さがあって気持ちがいいです。 黒幕を予想するトピ名探偵コナン 青山剛昌のの※ネタバレを含むクチコミです。スペリオールに強力なニューヒロイン誕生!永世乙女の戦い方 くずしろ 香川愛生女流三段mampuku 超好きな感じの新連載が始まったので(出遅れたけど)クチコまずにはいられなかった! 作者はこれまで数々の上質な百合漫画を世に送り出してきたくずしろ先生。「女子」特有の価値観や関係性などを下敷きにしつつ、将棋というジャンル、そして香という強烈なヒロインものとして極上エンタメに仕上がっています。 ヒロインのぶっ壊れたカッコよさや脇役たちの人間味など、同じスペリオールで連載中の「響」と共通する魅力を感じます。しかし「永世乙女」はそれだけでなく、とにかく絵が良いんです! 誌上で随一の華があります。線が美しく、構図やキャラの表情に力がある。 ちょうど最近「響」に登場した天才漫画家が曰く 「漫画の命はキャラクターでしょ。とにかくキャラがあってそいつらが次々に何かする。」 「キャラも作れない描きたいイベントも特にない。でも漫画に関わりたい。そんなアホがゴロゴロいる。そんな才能のない新人や枯れたじじいが行きつく先が情景描写に心理描写。」 「死がどうとか性がどうとかにいちいち葛藤するなんの内容もない話に背景だけ描きこんでうすら寒いポエムのっけて」 ……両手をあげて賛同はできないものの一理あるなと思いました。そして数週間後に始まった「永世乙女」を読んで「そうそうそれが読みたかったんだよ!」と笑。キャラが動き、絵が語る、これぞ漫画。<<144145146147148>>
クリント・イーストウッドってこと? 主役の突っ走り系の東森くんより、リーゼントヘアのお人好し、五十嵐くんがとてもかわいいです。