小学館マンガの感想・レビュー4596件<<122123124125126>>耕作はつくづく幸せ者1ポンドの福音 高橋留美子名無し 自分は現在必死にダイエットに取り組んでいるが、近くに好きな人やはっきりした目標が無いとどうしてもダレがちになってしまう。その点常にシスターアンジェラに温かく見守られつつ、彼女への愛(というほど大袈裟ではないか…)を目標に日々減量に取り組める耕作はつくづく幸せ者だと思う。ボクシングシーンやその技術に関する描写が深ければなお良かったが、あくまでこれはラブコメディなので…不倫事件が幸運を呼んだ!?リーガル×ラブ 安タケコ名無し大好きな弁護士物に超イケメンの梅宮仁先生、その友達の千賀先生、そして可愛いミモリンこと三森こころ、と登場人物がとても魅力的。不倫疑惑で奥さんに訴えられたミモリンが純粋過ぎてとても面白くて可愛い。大人の魅力たっぷりの仁先生のカマかけに見事引っかかるミモリンの素直さに、こんな今時女子もきっと居るんだろうなと思うと読んでちょっと安心した。不倫問題は災難だったけど、それが無ければ仁先生と会う事もなかったし、素敵な転職もなかった、一見災難に見えても実はとても幸運な事って案外あると思う。仁先生には昔の恋の秘密が有りそうだけど、ミモリンとはなんだか良い感じ。二人の恋を見守りながら法律もちょっと勉強できる、とても素敵な作品だと思う。海自護衛艦の実質「空母化」空母いぶき かわぐちかいじ 惠谷治名無し護衛艦いずも型のF-35B搭載・空母化改修のニュースをきっかけに、この作品の存在を知りました。次々と押し寄せる息も付かせぬ緊迫感、指揮官としての責任感や重圧、戦闘機搭乗員としての覚悟等、「沈黙の艦隊」のかわぐちかいじ氏らしい、国を守る者としてのギリギリの人間ドラマを堪能する事が出来ました。妖狐と警察がタッグを組んで妖怪退治!明治ココノコ 坂ノ睦名無し※ネタバレを含むクチコミです。 まさか、まさかの…壮大なオチ人魚姫のごめんねごはん 野田宏 若松卓宏名無し※ネタバレを含むクチコミです。今しか描けない沁みる読切お賽銭 野村宗弘名無し俳優業で上手くいってバイト生活から抜け出せますように、と初詣に行こうとしたけれど、遠くの国から働きに来てお正月も家族に会えない人のことを考えて「世界平和」を願うことにするというのがジーンときますね。で、結局コロナの影響で役者仕事がなくなり、相変わらずバイト生活のまま、というオチ。今しか描けない「どうしようもなさ」が伝わってきます。 前回の読切「マツザカ」がよく分からなかっただけに、余計に良さが沁みた気がします笑土田世紀のデビュー作愛蔵版 未成年 土田世紀三色モナカ連載当時土田世紀本人が未成年だったというからすごいよな〜。キャラの描き分けとかコマの割り方は若干読みにくさがあるけど、それを上回る魅力がある。単純に絵が上手いだけじゃなくて味があるというか、松本大洋の言い方を借りれば色気があるということだと思う。漫画のテクニック的なものの荒々しさと作中の登場人物達の未熟さはまさに未成年だけど、こんなん描ける高校生は他にいないよ。好きなシーンは「夢がないのね引野君」「夢ですか…昨日の…みそ汁といっしょに飲んじまった」のとこです。 ラーメン好きには必読ラーメン発見伝 久部緑郎 河合単名無し藤本浩平がラーメンに入れ込む姿は、まさにラーメンの探求者です。レシピの改良だったり、創作ラーメンの開発だったり、ラーメン店の経営だったり、一話一話のテーマが魅力的。読後は間違いなくラーメン屋に走りたくなる、ラーメン好きには必読の書です。声優業界のリアルそれが声優! 畑健二郎 あさのますみ名無し主人公は学校を出たばかりの新人声優が頑張るおはなし。声優さんには色々なキャリアの人が居て、若くしてベテランの女の子や、社会人でOLをやめてから声優になった人など、さまざまなタイプがいて面白いです。収録する部屋はコの字型の椅子の配置になっていて、画面が見えやすい真ん中が大御所声優の位置になってたり、意外と上下関係はあるんですね。 あと、読んで思ったのはラジオの大変さ。最近は声優のラジオなども当たり前になってきましたが、トークがうまい人ばかりではないと思うので、新人でいきなり抜擢されたりしたらネタ帳を書いたり本当に大変なんだろうなと思いました。 友人などの身の回りの日常や、売れない悩みだとか、努力の過程などがコミカルに描かれていて、声優という職業を応援したくなる作品です。タイトルの意味が最後の最後に理解できる。。?とりあえず地球が滅びる前に ねむようこPom 女子高生の前に、イケメンの神と名乗る男が現れる。 地球が滅びるってどうゆうことだ?と疑問に思いながらも、面白くて、寅子(主人公の女の子)の友達、家族の姿にホッコリもしながら読み進んだ。 といいつつも正直、焦点がイマイチ掴みづらかったんですが、、何となく伝えたいことはわかる!想像できる!みたいな話も個人的に好きなので4巻まで読了しました。 ねむようこさんワールドに引き込まれた感じです。 リア充ではないが一国一城の主吾輩の部屋である 田岡りき名無し主人公の鍵山はけしてリア充ではない。 だが非リア充であるともいいがたい。 少なくとも鍵山には自分が王様である居場所がある。 けしてニートとか引きこもりというわけではない。 大学院に通学し研究に勤しんでいる。 やたらと教授を怒らせているけれど。 コミュ障というほどでもない。 ゲーム仲間の友人も、飲みに誘ってくれる先輩も、 付き合いたくてアプローチしている同級生女子もいる。 たまたま運や都合が悪く、上手く行かないことが多いけれど。 極端に根暗だとか精神的異常者でもない。 カバの置物や炊飯器、換気扇と会話したりするけれど。 裕福でもないが飢えに苦しむほど貧乏でもない。 冷蔵庫内の余った食材を使いきろうとして 完成した謎料理をまえに躊躇したりするけれど。 アパート内がゴミ屋敷とか汚部屋とかになっている訳でもない。 掃除や整理整頓にいそしむこともある。 主にレポート提出に追われているときなどに限るけれど。 何かを達成するために、今は苦労に耐えている、 というわけでもない。 かといってけして自堕落というほど無気力でもない。 そんな普通の若者?の主人公・鍵山の、 1K(6畳)バストイレ付きのアパートでの生活 「のみ」を舞台にした漫画。 たとえ6畳1Kであろうとも、 たとえ学生バイトの身分であろうとも、 一国一城の主だ。 だから自分の城のなかでは自分をさらけ出す。 炊飯器や飲みかけの酒瓶であろうとも、 自分の意を汲んだ会話が成立?している。 スマホは色々と導いてくれる。 多少は意に反した結果となって、 自虐的に無理矢理自分を納得させていたとしても。 そんな6畳一間での鍵山の生活を見ていると、 「とにかく頑張ろうぜ、 オレも偉そうなことは言えないけれども。」 と思ってしまう(笑)。 トルコに行ってみたい人にぜひオススメ天は赤い河のほとり 篠原千絵ソラ篠原千絵先生の長編かつ傑作マンガで、トルコに行ってみたい女性ならぜひ一度は読んで欲しい、オススメのマンガです。古代トルコのヒッタイト帝国についてかなり調べて、そして想像力でマンガらしく膨らませているのが見事です。 絵柄は昔のマンガ絵ですが、内容は一人の女性としても、歴史好きとしても、マンガファンとしても、よく考えられているなと今でも感心します。特に後半になるにつれて人生を考えさせられるストーリーは深みを増し、エジプトのネフェルティティ王妃の最後のくだりは心に残ります。 私はトルコ旅行の前にこのマンガを読んで、トルコにはまって大好きになり、ハットゥサ遺跡に行き、シルクロード中を旅することになりました。原点のようなマンガです。 また、続編の番外編となるナプテラ王女の話は、なぜこのマンガのテーマで日本とトルコをつなぐのか、というメッセージが暗に示されていて、篠原千絵先生のうまいまとめ方に脱帽しました。「人魚の森」感想人魚シリーズ 高橋留美子名無し高橋留美子の作品の中ではシリアスな内容。不老不死への欲求や破滅的なエゴに振り回される人々の悲劇が描かれる。時代を越え、その折々に彼等と対峙しなければならない湧太や真魚の姿を見るにつけ、永遠の命は果たして本当に幸せなのか?と深く考えさせられる。 スーパーラブコメSF傑作うる星やつら 〔新装版〕 高橋留美子名無しうる星やつらと言えば80年代テレビアニメにも映画アニメにもなり一世風靡した高橋先生の最高傑作マンガ作品。宇宙からやって来たラムちゃんの魅力は男の子のみならず女の子のハートもゲット。しのぶも可愛いけど、あたる以外はみんなラムちゃんにぞっこん!世界一悪い相のあたるの周りには信じられない難事件がたくさん。その半分はあたるに付きまとう錯乱坊(チェリー)が持って来たのでは?とは思うけれど、とにかく奇想天外な事件がみんな面白くて爆笑してしまう。高橋先生はどうやってこんな面白い話を作るのか、その才能が羨ましい限り。誰が読んでも面白い、落ち込んだ時には是非、元気の出る薬書として手に取って欲しい。数字であそぼ。数字であそぼ。 絹田村子名無し見たものを完ぺきに暗記できる横辺くんが、大学の数学で初めての挫折を味わうお話。京大っぽい舞台ですが、暗記だけで京大入試突破は無理では…?とは思うものの、たしかに高校までの勉強と大学からの勉強は、全然違うものかもしれません。 横辺くんが、爽やかで、リアクションが素直てかわいい。留年の挫折を乗り換えてほしいと応援したくなります。作中に出てくる数学の話も、込み入った難しいだけのものじゃなくて、解説も噛み砕いたものだから、数学嫌いな私でも、拒否反応なく読めました。やはり勉強になる美味しんぼ 雁屋哲 花咲アキラ名無し山岡士郎の知識、味覚の鋭さに舌を巻きます。あそこまで舌が肥えている人が料理人にならずに新聞社に居る事は少々勿体ない気はしますが、東西新聞の「究極のメニュー」企画に携わることが彼の運命だったのだと思います。父親の海原雄山とは確執が有り許せない気持ちも分かりますが、士郎の並外れた味覚は父親譲り、雄山の血を受け継いだもので関係を切る事は出来ません。食べ物がメインのこの作品ですが、士郎と雄山、つまり家族間の問題もこの作品の大きなテーマになっています。食については驚くほど細かい内容が沢山出てきて一般常識以上の知識が得られます。食べ物関係の仕事をしている方には特に面白く参考になる様な話もあるのではないでしょうか。そうでなくても食は私たちの生活に無くてはならない大事な物、誰が読んでも興味深くとても勉強になる作品だと思います。 古い作品だからこそ10代に読んで欲しいGS美神 極楽大作戦!! 椎名高志名無しこのマンガの始まり、時代背景はバブル経済の絶頂期。地上げなんかが横行していた90年代。カネさえあれば何でも出来ると日本人が大きな勘違いをしていた時代です。 21世紀の十代からすれば歴史の教科書で読んだことがあるかな、という程度の認識でしょう。 それだけに、今になって読むと異世界感半端ないです。下手な転生ものやSF、ファンタジーなんか太刀打ちできないです。 そして、作者の椎名先生の出世作で、当時の彼が「面白い」と思ったものを全部詰め込んだ作品です。 特に物語やマンガを書くことを目標としている人ならば、その情熱や、それとは裏腹の冷静な伏線回収、オチの付け方はきっと目標になるはずです。 同時期サンデーで連載されていた、「H2」や「らんま1/2」に勝るとも劣らない名作だと思います。 グラップラー刃牙と同年連載開始なんですね。自意識過剰な主人公東京大学物語 江川達也名無しドラマで興味を持ち原作に入った口だが、原作の方が色んな意味において生々しく、はるかに面白かった。ルックス抜群にもかかわらず、遥と正対出来ず何かにつけ妄想に走ってしまう村上の自意識過剰な性格は、まるで自分の欠点を見せ付けられているかの様で、自分の生き方を見直すきっかけになった。松太郎の導入部分はこんなだったんだのたり松太郎 ちばてつや名無し角界に入門してからの松太郎は読んでいましたが、入門前の中学生時代の話は今回初めて読ませて貰いました。乱暴者だけでなくかなりのワルだったんですね。持っていたイメージとかなり違いましたが、かえって新鮮に感じられ良かったです。それと、松太郎の絵が殆ど「あしたのジョー」のマンモス西で、破天荒な行動はジョーな所も笑えました。名作が多々あるちばてつや氏ですが、この作品は間違いなくベスト3に入る名作でしょう。 このBLどこに売ってますか…? #読切応援レオンの誕生日 あおきいっぺい。nyaeレオンとらいがのふたり、可愛すぎるよ…🦁 いやゲッサンに載ってるし、兄弟かもしれないし、全然BLじゃないかもしれないけど、とりあえずお礼だけ言わせてください。幸せをありがとう。 たったひとつ願いが叶うならば、続きが読みたいです。 というかこの著者の方、少年サンデーで描いてるんですね!面白い100%パスカル先生 永井ゆうじ名無しいまはもう終わったけど‥永井先生(パスカル先生の漫画作者)は、新しいアルマゲドンの漫画も初めてます! でも、パスカル先生の続編もでて!ルカスのキレの良いツッコミ邪剣さんはすぐブレる 飛田ニキイチ名無し飛田ニキイチ氏の独特のシリアスタッチな絵と、シュールな絵が魅力の『邪剣さんはすぐブレる』。主人公はモニカとジャスブレ、この二人が狂言回しをする形で話は進むが…。 モニカの兄であるルカスのキレの良いツッコミが好きで、とても良い働きをしてると思うのだが、何かとひどい目にあうのは常に彼である。人気投票では、作者の飛田ニキイチ氏にさえ負けてしまったのが可哀想過ぎる(笑) 第一話からぶっ飛ばしてて面白いSFアクションバトルグラウンドワーカーズ 竹良実starstarstarstarstar吉川きっちょむ(芸人)第一話からぶっ飛ばしてて面白かった。 『辺獄のシュヴェスタ』 『不朽のフェーネチカ』 の竹良実、最新作! 天涯孤独・30歳男性に届いたのは世界を守る公務員の採用通知。 それは、25年前から世界各地に襲来し始めた未知の生命体「亞害体」を水面下で撃退する組織だった。 行ってみるとそこには、不良、オタク、コミュ障等、社会不適合者がずらり。 人型のロボット兵器「RIZE」と神経接続によって遠隔操作し、誰かの役に立つべく、地道に頑張る主人公だったが・・。 わりとガッツリSF感あって楽しい。 いまのところ主人公がとてもいい人に見えるし、地味に頑張っているので応援したくなるのだが、どこかにでっかい落とし穴がありそうでめちゃくちゃ怖い。 希望を胸に抱き、ここで幸せを掴もうと最初は頑張ってるが、そんなんじゃないとどこかで絶望してしまうはず・・こわい・・報われてほしい・・でも絶望もしてほしい・・。 痛みはダイレクトに伝わってくるが、「通信機」を破壊されるまで死なない身体をどう使うのか、第一話の見所だ。 そして後出しで告げられる大事なルール。 やはり闇は彼にしっかりと寄り添っていた。 亡くなった両親の直接の描写は無く、言葉で語られるのみなのも実は意味があるんじゃないかと勘繰ってしまう。 幸せな人生にしなきゃと自分のためのように見えてあくまで人の願いのために頑張ってきて、素直でいい人すぎる主人公がどうなるのか見ものだ。スペリオール新人賞大賞受賞作 #読切応援スカートじゃ走りにくい 結木万紀子名無し親から虐待を受けている子供を描いた漫画は多くて、正直なところ目をそらしたくなる題材ではあるけど、それぞれの作家がそれをどう描くかというのはやっぱり気になる。 画力の点では拙い部分があるけど(主に背景)、主人公の岬が苦しみを共有することで親しくなる釘宮さんにはとても魅力を感じました。卒業式に出ずに東京へ行った釘宮さんのその後にはびっくりしたけど、彼女が(たぶん)自分で選んだ道だし、ある意味いままで自分を見下していた親や同級生、教師を見返すことに成功している。 その強さがあるかどうかで2人の道は別れた気がするけど、岬には味方が居たけど釘宮さんには居なかったという見方もできる。 最後の岬の涙の意味を考えたけど色々ありすぎるなと思いました。<<122123124125126>>
自分は現在必死にダイエットに取り組んでいるが、近くに好きな人やはっきりした目標が無いとどうしてもダレがちになってしまう。その点常にシスターアンジェラに温かく見守られつつ、彼女への愛(というほど大袈裟ではないか…)を目標に日々減量に取り組める耕作はつくづく幸せ者だと思う。ボクシングシーンやその技術に関する描写が深ければなお良かったが、あくまでこれはラブコメディなので…