小学館マンガの感想・レビュー4611件<<111112113114115>>完全版は紙で買って、こっちを電子書籍のバックアップとして買う歩くひと 谷口ジローhysysk風景がたまらなく愛おしい。体験したことがないはずなのに、何となくこんな日があったような気持ちになる。僕らが歴史的な風俗画を眺めて昔の人ってこうだったんだなぁとしみじみ思うように、200年後の人が読んでも面白いんじゃないだろうか。家を買うのも、生活だプリンセスメゾン 池辺葵nyae仕事して生活費を稼ぎ、食事を作り(もしくは買い)食べる、そして寝る。 そんな人間として当然の営みの中のひとつに「家を買う」もあるような気がしました。 主人公の沼越ちゃんが自分の理想の住まいを探す漫画なのですが、見つけたら終わりじゃないんですね。その後、その家での暮らしもじっくり描かれる。生活を描いてる。読んでよかったな…と思います。 家を買うなんてそんなこと自分の今後の人生で全く想定してなかったけど、選択肢に入れてもいいのかもしれない。田村由美すご…BASARA(バサラ) 田村由美かしこやっぱり主人公の更紗と同じ年齢くらいに読むのが一番どハマりすると思うけど、初めて読むのが大人になってからでも面白かったです。最初から最後まで田村由美のパワーに圧倒されました!!あれだけ壮大な物語だと終わらせ方も難しそうだけど最終回もよかった。その後に収録されてるBASARA外伝もすごかった。読者が気になってることすべて描ききってくれていて、もう何も言うことないなと思いました。外伝の最後で前世の更紗と朱里が登場して物語がループするような演出は感動した。もう完璧ですね。自称・世界一のイケメン、とにかく明るい池田くんイケ田くん 渥美駿名無し自分がイケメンであることにとにかく迷いがない変な子、池田くん。変な子なんだけど腹筋がバッキバキでした。 なんかいろんな芸人を混ぜたらこうなったという感じもしなくないです。ビッグコミックスピリッツ40周年特別読切スピリッツなき世界 水口尚樹マンガトリツカレ男※ネタバレを含むクチコミです。アニメ楽しみ!魔王城でおやすみ 熊之股鍵次名無しこれは良作アニメになるに違いない やはり姫が可愛いんですよね〜娘を支配しようとした母親の末路母と娘のゆくへ 大井詩織名無し※ネタバレを含むクチコミです。青年漫画の偽装結婚ものは珍しい?#1巻応援結婚するって、本当ですか 若木民喜六文銭少女・女性漫画では、一大ジャンルになっていると思う「偽装結婚」ものだが、青年誌では珍しいなと思い読んでみた。 私、ドツボです。 「モブ子の恋」もそうなんですが、こういう恋愛に対して地味めなカップルが恋愛を意識していく過程みるの好きなんですよ。 それが例え、偽装でも。 特に、恋愛以外に強い価値観があって、それを中心とした生活に満足しているようなカップルーいわゆる恋愛脳ではないので、そこからどうやって発展していくのかが興味津々なのです。 本作も、そんな感じ。 主人公大原は、他人よりもワンテンポ遅れているようなのんびりした性格で、猫と暮らすことに生きがいを感じている。 ヒロインの本城寺は、人をみつめる癖があるのに無表情・無口なため職場で異様な怖さを出しているが、家で一人地図を眺めるのが好き。 二人共、家で過ごすことに喜びと生きがいを感じている。 そんな中、二人の勤務先の旅行会社で海外に出張しなければならない(しかも、ロシア)人員の選抜がはじまる。 候補は独身者。 充実したシングルライフを守るため、大原と本城寺は結婚して(厳密には結婚したことにして)、この選抜から逃れようという流れ。 自分のメリットがなければ結婚しないという、なんとも現代的な価値観だが、納得感のある感じ。 職場の人間に結婚を報告し、祝福されるのを二人が一生懸命取り繕っていく過程で、少しづつお互いの価値観を共有・理解していきます。 まだ1巻なんですが、最後に少し意識しはじめる描写があり、これからの展開に期待しかないです。 続刊楽しみすぎる。 余談ですが、本城寺さんが死ぬほど可愛いです。 年上だからと張り切る姿も、結果空回りして反省するところも、何より1人部屋でスウェットみたいなの着てニコニコ地図を眺める姿・・・普段、無表情だからか、そのギャップにやられてしまいました。 ベタですが、いいものです。失った記憶を取り戻すための切ない旅記憶の技法 吉野朔実まるまる※ネタバレを含むクチコミです。気持ち悪さが癖になる夏目アラタの結婚 乃木坂太郎starstarstarstarstar干し芋表紙を見た時と内容のギャップに驚きを隠せない。 読めば読むほど、真珠が何者なのかわからなくなる。 アラタの表面と裏の声が同時に感じられるのもいい。 真珠は、本当に殺人を犯したのか? 綱渡りの二人の関係が今後どう展開していくのか、本当に楽しみである。 真珠の表情が独特の不気味さで、気持ち悪気が癖になる。 そして、宮前君の存在も気になる!!まず、絵で殺され、そして泣く。不思議な漫画プリンセスメゾン 池辺葵みこチャン手にとる時、「表紙がかわいくてオシャレだな」というだけの理由をもちレジに持って行った。家に帰り珈琲なんぞを啜りながらシャレオツな漫画を嗜む私カコイイむき出しで読みだしたのだが、気づけば珈琲はいつの間にか冷めていたし、組んでいた足は解かれてあぐらをかいていたし、私の中のシャレオツな漫画を嗜むカコイイ私は死んでいた。 プリンセスメゾン。 家を買いたい女の子の話。だけじゃ、なかった。 これは作者の気まぐれですか?ってほど、ふ、とした拍子に「閑話休題!沼越ちゃん以外の女性の生活を垣間見てみよっか!」という回がたびたびあるんだが、私はその回のどれだったか今やわからないが、 女性が朝おきて、夜、ベッドで眠る。 というだけの描写にしか思えない回で、なぜか泣いてしまった。 なにがそんなに感動的だったのやら、言語化するには能力が足りないだけかもしれないが、とにかく 絵で殺され、そして泣いたのだ。 じわ、と滲むようにそれは広がり、幸せと寂しさのはざまにゆれるような、そういう不思議なきもちをくれた。 かなり売れて、確か実写化とかしてたけど、これは漫画、静止画でないと、そしてこの絵柄でなければ、出せないものが絶対にある、と思う。 池辺葵は他作品もステキに滲む作品ばかりなので、プリンセスメゾン以外もおすすめです。記憶に残る天パミステリと言う勿れ 田村由美みこチャンカレー好きの天パ。個性ばかりが記憶にやきつく。謎解きもよいけれど、彼の考え方生き方哲学が、すごくすきだなぁ。男女の"受け攻め逆転"ラブコメ!? #1巻応援女の子が抱いちゃダメですか? ねじがなめたsogor25主人公の24歳のOL、梶谷美月は有名商社勤めのエリートサラリーマン篠宮孝之さんと付き合っている。清楚な雰囲気の美月と爽やかで優しい孝之は傍からみると理想的なカップルに見えるが、美月には孝之に対して隠していることがありました。それは"男の人から積極的なアプローチを受けることが苦手だ"ということ。 例えば彼氏に頭をポンポンされたりだとか肩をぐっと抱き寄せられたりとか、そういう行為に対してすごくむず痒い思いをしてしまって気持ちが引いてしまう。そしてそのせいで今までの彼氏とは長続きせずにすぐに振られてしまう。そのことずっと悩んでいた。 孝之のことは本当に素敵だと思っていて、できれば長く付き合っていきたいと思っていた美月だったが、彼に愛想を尽かされないために隠そうとしていた彼女のこの性質が、本人も想像だにしなかった、彼からのアプローチではなく逆に自分から迫っていってしまう、という形で発露する。しかもそれが孝之さんと初めて一夜を共にするというタイミングで…という物語。 この作品、単行本の帯にも「男女逆転セックスラブコメディー」と書いてあるんですが、実は男女の”受けと攻め” が逆転したカップルというのを描いた作品です。 こう聞くとかなり特殊な設定の作品のように見えるんですけども、実はマンガ好きの方々には意外と受け入れられやすい設定なんじゃないかなと思います。 というのも、例えばBLマンガや百合マンガだと同性どうしで"攻めと受け"が描かれていて、つまりそこには "女性の攻め" 男性の受け" が存在しているわけです。そしてそれを読者はごく自然に受け入れているはずです。 ということは、男女カップルの中でも “女性の攻め"×"男性の受け” という組み合わせがあっても不思議ではなく、そう考えれば今作の設定もすんなり受け入れられるのではないでしょうか。 この作品は、美月と孝之、それぞれが相手との恋愛に悩む様子を描くことで、"女性の攻め" 男性の受け" という関係性をすごく自然に描いている作品です。1巻の段階では2人が思い描いていたいわゆる “普通の恋愛” とのギャップに悩む姿も描かれるんですが、2人が悩みながら試行錯誤した結果どのような関係を育んでいくのか、今後の展開が非常に楽しみな作品です。 また、漫画を楽しむという上でも、そして現実世界に当てはめたとしても、新しい価値観を得られる作品になってると思うので、恋愛漫画をよく読まれるという方はもちろん、BL や百合漫画が好きだとという方にも是非読んでみて欲しい作品です。 1巻まで読了心霊×グルメ×ちょいエロ保健室の先生ピギーガイスト 植松七志名無し※ネタバレを含むクチコミです。話せるようになった老犬の一日の使い方二十歳の犬 太田基之名無し犬のタロちゃんは、拾ってくれた恩人である主人に感謝を伝えるために話せるようにしてくれと稲荷様に頼むと二十歳の誕生日の一日だけ話せるようにしてくれたが・・。 アホそうでトロそうな老犬とおばあさんのやりとりが面白く、この一日だけの使い方が優しく温かい。明日初めて競艇場に行くのでモンキーターン 河合克敏さいろく事前の予習と思って読み始めたら…全然手が止まらなかった。 超面白かったです。最悪細かいところは流し読みでもいいと思うからもっと読者増えないかなぁと思った。 パチスロのモンキーターンを打ったことがあったのでちょっと知った気持ちでいたけど、個々のライバルたちとの関係や背景がわかることで熱くなっていくのがわかる。これで尚更面白く感じてしまいそう。 現在は持ちペラ制っていうのがなくなったと聞かされたけど(持ちペラ制が99年とかに始まったっていうのも作中で知った)それにしてもこの波多野は意外と主人公らしい主人公で良いなぁと関心。 洞口親子の話や艇王榎木さんとの関係なんかも面白いし、三船や青島ちゃんもそう、どのキャラもしっかり立っていて素晴らしいです。 作品としての完成度も高いし、文句なしに名作だった。不登校と強すぎる個性への応援歌 #完結応援キセキのローレライ 能登山けいこあうしぃ@カワイイマンガ自分の歌声で人を失神させた事を気に病み、不登校になった中学生女子。優しい転校生に歌を認められた事をきっかけに、彼女は少しずつ元気になる。しかし、彼女の歌声には秘密があり、転校生の男子にも秘密があった……。 ♫♫♫♫♫ 歌をきっかけに広がる世界、イケメン男子二人から迫られるドキドキ、歌声の秘密を巡る謎の勢力etc...少女漫画としての楽しさ一杯に進行しながらも、核となるテーマは重く、真剣に没入して読んでしまう。 メインテーマの一つに「不登校」がある。当事者の内面描写が切なくて、同じような苦しみを抱える人……精神的なしんどさを抱える人ほど、思い入れてしまうだろう。 精神的に苦しむ人が、優しい人達によってどの様に救われていくかを描き、寄り添い方について、我が事のように考えさせられる。(精神状態が身体症状に現れることなど、広く知られて欲しい) 「強すぎる個性」とどう折り合いをつけるか、というのも大きなテーマだ。主人公・キセは特殊な歌声で、人を感動させる一方で、思いがけず人を傷つけてしまう……その苦しみを理解する人は、実はあらゆる所にいるだろう。 そして裏テーマとして「学校教育の肯定」もあるだろうか。 作中でキセが歌う歌は、唱歌、クラシック、ポップスまで、学校の音楽や英語の授業に登場するものが多い。これらの曲を「ガッコーでやってた、ダサいやつ」と斜に構えて見る人も多いかもしれないが、本当は心の奥底で、胸を掴まれていないだろうか? 作中では、これらの曲をキセが楽しそうに・心を込めて歌い、多くの人が心動かされる。そんな様子を見ていると、これらの曲を、もう一度素直に聴いてみたくなる。 心の奥では肯定したい美しさ・楽しさを、中2の感性のまま拒絶する心。キセの歌う姿には、そんな私達の頑なさを解きほぐす力がある……そんな気がする。 大きな苦しみを抱える人から、小さな引っ掛かりを残したまま暮らす人まで、苦しみを知る人々の心を癒し、支えてくれる作品だ……そしてそれは結局、今を生きる全ての人への応援歌として、優しく響く。城を建てちゃいましょう江戸城再建 三浦正幸 黒川清作名無しかっこいい漫画ですね。 一巻を一読した感想はそんな感じ。 ないなら江戸城を建ててしまおう! 人間不思議と自分が住んでいる地方のランドマークに誇りと愛着を持ち、もしそれが壊されてしまったら自分ごと否定されたような感覚を覚えてしまいます。 熊本城然り。 ほーん…東京に江戸城か…。 いいかもしれない! 城の知識ももちろん詰まっているので城好きにも勧められる大人な漫画。 全て冷静に机上でやっているようなことなのに、とても熱い印象を受けました。最強系漫画だ100人の英雄を育てた最強預言者は、冒険者になっても世界中の弟子から慕われてます@comic 響眞 甘宇井白一 天野英名無しなろう系タイトルがどんどん長くなっていくのがちょっと面白いと思ってしまう人間です。 最強で師匠なのでお忍びで冒険者になろうともまず「預言者」と名乗る時点で分厚い警備をつけろ、となります。 お忍びだけおお忍びじゃない!! こういう方向性の漫画、嫌いじゃない。大人も共感できる、よく練られたストーリー絶対可憐チルドレン 椎名高志クロキ椎名高志先生にまるSFエスパーマンガ。現代の日本を舞台にしており、エスパーの実在が認知されている世界。設定がよく練られており、ストーリーが良い。子供向けだが、大人のエスパーたちの悩みと、未来への志は大人も共感できるだろう。兄の存在感が強すぎる実録あだち充物語 あだち勉名無しあだち充先生の初期の絵柄が今と全然違ったのがびっくりです。それは当時の流行とかを取り入れて反映していたからと書いてあり、巨匠作家にもいわゆる下積み(というのか?)時代があったんだな、と。 あだち充物語と謳っていながらお兄さんの存在感の強さ半端じゃないですよ。もはや主役。実際にこの人無しでは今のあだち充は生まれてないんでしょう。きっと。懐かしい匂いに誘われたい地下街のゆめ 日𠮷ゆい子名無しかつて地上にあった商店街がビル建設によって地下に移動してどこか懐かしい雰囲気をもった迷路のようになった地下街の話。 おじいさんが孫二人連れて映画帰りに寄ったのはウィンナコーヒーが名物の地下街にある喫茶店。 トイレに行こうとした孫は迷ってしまい、同じく迷ったおじさんと会い一緒に地下街を彷徨うが・・。 具体的に時代は分からないけど、昭和後期から令和のどこかなのかな、そこから昭和初期、中期あたりを振り返って、全体を通してずっと懐かしい匂いが充満していてキラキラと輝いている様子がきれいでステキでした。まさにタイトル通りの内容キッテデカ 寺沢大介 高橋遠州starstarstarstarstar_borderマンガトリツカレ男筋金入りの切手マニアの刑事が切手ネタを元に犯人を追い詰めていく漫画で、雰囲気は「喰いタン」に近い感じ。1話完結で疲れている時や寝る前とか読むと気分なりそうな感じ面白さでよかった。 個人的には原案の高橋遠州というのはテツぼんでの「鉄道」にも詳しいし今回の切手にも詳しいので何者なのか余計気になった。 みんな楽しそうだなぁ!良い趣味マンガだ!サバゲっぱなし 坂崎ふれでぃなかやま私もこの作品からサバゲが趣味になりました。 まぁとにかく、登場人物全員それぞれの思いを持ってサバゲを楽しんでいるのが伝わってきます。 ネガティブな要素が殆ど無い! それに加えて作者さんの見開きの表現力 見開きはモブキャラにも血が通っていて、ひとりひとりが意思を持って動いています。 また、この作品の特筆するべきところが、もう一つ リアルサバゲとの連携 Twitter上で「♯サバゲっぱなし参加」のタグを付けて自分のサバゲ写真をツィートすると、なんとマンガに出演できてしまうかもしれない!? https://twitter.com/lunaticmonster/status/1281923502845464577 サバゲーマーは多かれ少なかれ自分の装備に何らかのこだわりを持っていて、やっぱりそれは自慢したいのです きっと採用された人は本当に嬉しいでしょう そういう意味では、みんな=登場人物・作者・読者 が楽しいという作品と考えています。 ただサバゲは沼な趣味なのでオススメはしないです・・・(楽しいよ)<<111112113114115>>
風景がたまらなく愛おしい。体験したことがないはずなのに、何となくこんな日があったような気持ちになる。僕らが歴史的な風俗画を眺めて昔の人ってこうだったんだなぁとしみじみ思うように、200年後の人が読んでも面白いんじゃないだろうか。