パスポート取得のため戸籍抄本を取り寄せたことをきっかけに、自分が養子であることを知った主人公が、失っていた昔の記憶を取り戻す小旅行に出る、という話です。
箱入り娘の華蓮が、修学旅行に行くフリをして福岡へ行ったり、そこからフェリーで釜山へ渡ったり。ある意味冒険のような旅です。
ミステリアスな同級生・怜くんに支えられながらも、彼の、華蓮とは違う家庭問題にも影響を与えます。
なぜ本当の家族は自分を手放したのか。なぜ今の親に居たはずの娘は今居ないのか。
最終的にショッキングな真実にたどり着くことになるのですが、愛されていたこと、愛されていることを知り、自分に足りなかったピースを見つけてやっとハマったような清々しさを得ます。悲しいけど充足感のあるラストです。
映画化されるとのことですが、これを映像作品にしたいと思う気持ちは凄くわかります。
華蓮(かれん)は、偶然見た自分の戸籍抄本に不可思議な記載をみつけた。亡き年下の姉の存在。記録から消された実父母の氏名。自らの過去に疑問を抱いた華蓮は、隠された真実と封印された記憶を取り戻すため、旅にでる――。
華蓮(かれん)は、偶然見た自分の戸籍抄本に不可思議な記載をみつけた。亡き年下の姉の存在。記録から消された実父母の氏名。自らの過去に疑問を抱いた華蓮は、隠された真実と封印された記憶を取り戻すため、旅にでる――。