mothers 草原うみ短編集
母なる瞬間。それは静かな祈りのようで―― 喪失を抱えるふたりの母の心の葛藤を描いた表題作「mothers」。突然開けた新しい世界を前に揺れ動く少年とその姉を描いた「蝶になる日」。 親子、家族、人間関係の複雑さを優しさあふれる視点で真正面からとらえた珠玉の12編。 秘めた気持ちがあふれ出す、新鋭・草原うみの初短編集。
みどりちゃん、あのね
静は、とある地方に住む野球が好きな小学生。ある夏の日、祖父の一周忌のため都会から叔母・みどりがやって来て……。各界で大きな話題を呼んだ『うみべのストーブ 大白小蟹短編集』(リイド社)の大白小蟹、初連載!
Roaming
2024年アイズナー賞、3冠受賞! コールデコット賞オナー等を受賞したグラフィックノベル『THIS ONE SUMMER』のマリコ タマキ(作)&ジリアン タマキ(絵)が再びタッグを組み、制作された作品。3人の大学生が過ごした5日間のニューヨークの旅を描き、Volume1ではDay1~3の物語を収録する。2009年3月。高校時代の親友ダニエルとゾーイは、大学1年の春休みにニューヨークで再会することに。ダニエルの大学のクラスメイト、フィオナも一緒にさまざまな観光スポットをめぐる3人。お互いの大学生活、家族や将来のこと、セクシャリティについて対話を重ねるうち、長年の友情がゆらぎ始め---。大都市ニューヨークで繰り広げられる、繊細でみずみずしいクィア・ロマンス。
are you listening? アー・ユー・リスニング
家出してあてもなく彷徨っていた少女ビーは、親戚の家へと向かう途中の自動車修理工 ルーに出会う。偶然みつけた迷子の子猫も加わり〈ウエスト〉という町を目指し一緒に旅することになった二人。しかしそこに奇妙な出来事が次々と起こりはじめ、謎の男たちに追われることに。それぞれにトラウマを抱えながら独り苦しんできたビーとルー。お互いの痛みを知った二人は、寄り添いながら、辛い過去そして自分自身と向き合っていく。
取るに足らない僕らの正義
ある日、突然姿を消してしまったシンガーソングライター・多野小夜子。ファンも友達も恋人も、彼女の行方を誰も知らない。多野小夜子が消えたことによって、僕たちの生活は少しずつ変化していくーー。彼女を知らない人にとっては取るに足らないことだけど、僕らにとって彼女は「かみさま」だったんだ。宮崎と東京を舞台に、6人の男女が織りなす淡く美しい群像劇。
mothers 草原うみ短編集
母なる瞬間。それは静かな祈りのようで―― 喪失を抱えるふたりの母の心の葛藤を描いた表題作「mothers」。突然開けた新しい世界を前に揺れ動く少年とその姉を描いた「蝶になる日」。 親子、家族、人間関係の複雑さを優しさあふれる視点で真正面からとらえた珠玉の12編。 秘めた気持ちがあふれ出す、新鋭・草原うみの初短編集。
チャック・アンド・ザ・ガール
当代一のイラストレーター、サイトウユウスケによる初コミック作品! 「私は思い出す。海と坂道に囲まれた街。大切な人との夢のような時間――」 私の名前はエイミー。お母さんに連れられて、アメリカ・ロサンゼルスから横浜の町に引っ越してきた。寂しいかって?ううん全然。だって、外国に住むなんて、クールじゃない?おばあちゃんもカッコよくて、いい感じ!私はここで暮らしていくんだ! 青春の一歩手前。ひとりの少女が経験する眩いばかりの光、そして影。人生に二度と訪れることのない、輝かしいワンダーイヤーズ。国内外で数々のアートワークを手がけてきた稀代のイラストレーター・サイトウユウスケのライフワーク“Chuck and the Girl”の世界が一気に広がる! 「大人になったらわかるんじゃなく、きっとわかるために大人になるんだ。僕らの人生とどこか重なる、猫と少女の物語。」(KANA-BOON・谷口鮪)
関内で暮らす二人について
東京都内に住むイマイ君とミキちゃんのカップルは横浜、みなとみらいのど真ん中・関内に引っ越すことに。「ミキと俺は違うヨコハマが見えてると思う」。煌びやかな景色の分だけ影ができる。関内で暮らす対照的な二人の生活。そこでは、互いの見えなかった部分が忘れ去られた横浜の風景とともに照らし出される。2020年、今井新が関内文庫での個展に出展した作品。
Roaming
2024年アイズナー賞、3冠受賞! コールデコット賞オナー等を受賞したグラフィックノベル『THIS ONE SUMMER』のマリコ タマキ(作)&ジリアン タマキ(絵)が再びタッグを組み、制作された作品。3人の大学生が過ごした5日間のニューヨークの旅を描き、Volume1ではDay1~3の物語を収録する。2009年3月。高校時代の親友ダニエルとゾーイは、大学1年の春休みにニューヨークで再会することに。ダニエルの大学のクラスメイト、フィオナも一緒にさまざまな観光スポットをめぐる3人。お互いの大学生活、家族や将来のこと、セクシャリティについて対話を重ねるうち、長年の友情がゆらぎ始め---。大都市ニューヨークで繰り広げられる、繊細でみずみずしいクィア・ロマンス。
サバキスタン
永らく国境を閉ざしていた謎の独裁国家「サバキスタン」はある日、国境を開放した。偉大なるサバキスタンの栄華を世界に伝えるため、世界各国のジャーナリストたちが招かれた。その日、同国では全国民から敬愛を受ける国父、リーダーである「同志相棒」の葬儀のリハーサルイベントが行われようとしていた。サバキスタンの工場に努める女性・ハーモニーもその名誉あるイベントへの参加を許されたひとり。彼女は喜びと誇らしい気持ちを胸に会場となるスタジアムへと向かった。同志相棒に招かれた世界的ジャーナリストのアンリ・パスカルもまた、宮殿内で同志相棒から歓待を受けていた。すべてが豪華絢爛で見事に設えられた奇妙な空間の中、アンリ・パスカルはふと戯れに、庭にある一本の木の枝を折ってしまう。その木は若き同志相棒が植樹した神聖なものであり、それを傷つけることは大罪であった…。架空の独裁国家における不自由や弾圧、陰謀、歴史の改ざん。そして人々の真実を求める心、抵抗、愛する国への願い――。迷える大国・ロシアから届いた、自由の意義を問いかけるアンチ独裁グラフィック・ノベル!
マリコ タマキ・ジリアン タマキのタッグが描く新作。前作「THIS ONE SUMMER」ではティーンが主人公だったが、こちらは成人に上がる年代の女子大学生3人のお話。 やはり、決定的な関係性の変化が起こる…かもしれない!というハラハラの描き方が上手い。 と同時に、舞台となるニューヨークの街並みと、都市の中に放り出された3人のキャラの描き分けが秀逸。赤・青・白の線で描かれる誌面は3人のそれぞれを表しているよう。