この作品は、私、佐佐木あつしがウクライナの戦禍を見て、漫画家としてどうしても描かなければならないという慟哭に似た思いに駆られて一気に描き上げた短編漫画です。制作にあたって、どこかの出版社から依頼されたものでもなく、ただ、描かなければならないという作家としての根源的な部分がペンを走らさせました。できれば世界中の人に見ていただけるようにセリフのないサイレンス作品として作り上げました。そんな思いがネットニュースにもなり、記事を読んでくださった方もいらっしゃるかも知れません。物語はとある東欧らしいある国の田舎の一軒家に住む女性だけの家族の暮らしから始まります。おばあさんは耳は遠いけど優しく、母親も二人の娘を愛しんで育てています。姉妹はとても仲良しで、いつも野原を駆け回り、時には花冠を作っては大好きなおばあさんにあげたりしています。そんな二人に、ある日おばあさんはヒマワリの種をプレゼントします。大事そうに小さな袋に入れられた数十粒の種。その日から姉妹はヒマワリを道沿いに植え毎日のように水をやりに出かけます。やがて種は芽吹き双葉が顔を覗かせます。電気も水道もない田舎の生活。夜になると小さなろうそくの灯の元、毎日の出来事を少女たちが母親とおばあさんに話します。少女たちには毎日が発見の連続なのです。しかし、そんなある日急に降り始めた雨が突如嵐となり雷を連れてきました。森は騒めき、小枝が強風に飛び、動物たちは逃げまどいます。やがて雨は激流を生み、少女たちの一軒家は真っ暗闇の中、ろうそくの明かりだけを頼りに家族が肩を寄せ合って雷雨が去るのを待っています。一番下の妹は決しておばあさんから離れようとしません。恐ろしい風の音と雷、強い雨が一軒家を打ちのめす…そんな一軒家に住むある家族に起こった不思議な出来事。一つの奇跡がこの短編に綴られています。作中には、少女の胸にあるペンダント、耳の遠いおばあさんに起こった不思議、雲間から差し込む光とおばあさんからもらった種に起こった奇跡。東欧では珍しくないヒマワリの種をどうしておばあさんは大切に持っていたのか…そんなことを考えながら、あるいはご自身が物語を想像してお子さんなどに読み聞かせをしてくださるとこれに勝る喜びはありません。この作品に関して作者である私は著作権こそは放棄しませんがその行使もしないことを明言しています。作品内のカットやキャラクターはもとより作品自体自由に使っていただいて構いません。商業利用も自由です。ただ、願わくばもしこの作品で少しでも利益が出たりした時はウクライナの人たちに向け応援をしてあげてほしいのです。もちろん、今回の電子配信で得た私の収益からも募金したいと考えてます。この物語を皆様の心のどこかにおいてもらえることを祈って。佐佐木あつし~~~~~~~~~~~~~~ネット公開原稿に加え、下書き・イメージスケッチ・フルカラー表紙とカラーイラストを追加して電子書籍のために新規編集。ぜひ、SNSでの拡散にもご協力ください。たくさんの人々に知られることが大きな力になるはずです。

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■■■閲覧注意(R15+)■■■小学校2年の冬―「カオルちゃん」のお母さんが失踪したのはクリスマスイブ―。大好きなお父さんが居て、幸せだったはずのカオルちゃんの家庭。歯車が壊れていくのをただ見ていることしか出来なかった子どもの頃。親の喧嘩・近親相姦・イジメ…。異常な日々の出来事は、カオルちゃんにとってはありふれた『ふつう』の日常。割れた酒瓶で血だらけで暴れる、お父さん。脚立に全裸で括り付けられる、母。カオルを簀巻きにして、手にタバコを押し付けたのは…大好きなお父さん。子供の小さな世界の中で「カオルちゃん」は、理由もわからぬまま、痛みと悲しみをものともせずに、淡々と育ってゆく。ページを捲るたびに描かれる衝撃のカオルちゃんの『ふつうの日常』。近親相姦・置き去り孤児・毒親・壮絶イジメ・極貧キャバ愛人・車上生活・自己破産…様々な困難がカオルちゃんに立ちふさがる!!ツイッターで公開中の漫画を大幅に加筆修正して配信!漫画家おうみ☆ねこが、自らの過去を振り返りながら、あるがままの「カオルちゃん」の半生を赤裸々に描くドキュメントエッセイ漫画、第1巻。※この漫画にはカワイイ絵柄に反して、過激でショッキングな表現が含まれます。閲覧にはご注意ください。

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