佐佐木あつしのプロフィール

佐佐木 あつし(ささき あつし、1963年6月4日 - )は日本の男性漫画家。コミックプロデューサー。
株式会社エートゥシー・プロダクション代表取締役。京都市伏見区出身。血液型はO型。
1985年『あの娘はわがままシンデレラ』でデビュー。
代表作に『ぶらり鉄扇捕物張』、『ガリンペイロ』、『灰色の十字架』、『激打ちラッシュ』、『ランドセルン ZERO BASED』など。ラブコメディから歴史、ギャンブル、ミステリーなど

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この作品は、私、佐佐木あつしがウクライナの戦禍を見て、漫画家としてどうしても描かなければならないという慟哭に似た思いに駆られて一気に描き上げた短編漫画です。制作にあたって、どこかの出版社から依頼されたものでもなく、ただ、描かなければならないという作家としての根源的な部分がペンを走らさせました。できれば世界中の人に見ていただけるようにセリフのないサイレンス作品として作り上げました。そんな思いがネットニュースにもなり、記事を読んでくださった方もいらっしゃるかも知れません。物語はとある東欧らしいある国の田舎の一軒家に住む女性だけの家族の暮らしから始まります。おばあさんは耳は遠いけど優しく、母親も二人の娘を愛しんで育てています。姉妹はとても仲良しで、いつも野原を駆け回り、時には花冠を作っては大好きなおばあさんにあげたりしています。そんな二人に、ある日おばあさんはヒマワリの種をプレゼントします。大事そうに小さな袋に入れられた数十粒の種。その日から姉妹はヒマワリを道沿いに植え毎日のように水をやりに出かけます。やがて種は芽吹き双葉が顔を覗かせます。電気も水道もない田舎の生活。夜になると小さなろうそくの灯の元、毎日の出来事を少女たちが母親とおばあさんに話します。少女たちには毎日が発見の連続なのです。しかし、そんなある日急に降り始めた雨が突如嵐となり雷を連れてきました。森は騒めき、小枝が強風に飛び、動物たちは逃げまどいます。やがて雨は激流を生み、少女たちの一軒家は真っ暗闇の中、ろうそくの明かりだけを頼りに家族が肩を寄せ合って雷雨が去るのを待っています。一番下の妹は決しておばあさんから離れようとしません。恐ろしい風の音と雷、強い雨が一軒家を打ちのめす…そんな一軒家に住むある家族に起こった不思議な出来事。一つの奇跡がこの短編に綴られています。作中には、少女の胸にあるペンダント、耳の遠いおばあさんに起こった不思議、雲間から差し込む光とおばあさんからもらった種に起こった奇跡。東欧では珍しくないヒマワリの種をどうしておばあさんは大切に持っていたのか…そんなことを考えながら、あるいはご自身が物語を想像してお子さんなどに読み聞かせをしてくださるとこれに勝る喜びはありません。この作品に関して作者である私は著作権こそは放棄しませんがその行使もしないことを明言しています。作品内のカットやキャラクターはもとより作品自体自由に使っていただいて構いません。商業利用も自由です。ただ、願わくばもしこの作品で少しでも利益が出たりした時はウクライナの人たちに向け応援をしてあげてほしいのです。もちろん、今回の電子配信で得た私の収益からも募金したいと考えてます。この物語を皆様の心のどこかにおいてもらえることを祈って。佐佐木あつし~~~~~~~~~~~~~~ネット公開原稿に加え、下書き・イメージスケッチ・フルカラー表紙とカラーイラストを追加して電子書籍のために新規編集。ぜひ、SNSでの拡散にもご協力ください。たくさんの人々に知られることが大きな力になるはずです。

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むかーし、むかし。そのまた、ずっーーーとずっーーーとむかしの原始時代。ある村に『ゲビゲビ』というプリンの大好きな男の子がいました。ゲビゲビの仲間はとても仲良し。みんなのアイドル『ムララちゃん』へんてこ頭の宇宙人『キャミキャムくん』いつも風邪をひいてるピンクの犬『ピク』みんなはいつも一緒に野山を駆け回って遊んでいます。ゲビゲビの村はとってもヘンテコな村で、いつも崖崩れで大きな岩が落ちてきては朝になると元通りになるガケガケ山や、あまーいカラフルな雨。その他いろんな味がする魚が釣れたり、川がピカピカ光ったり、不思議なことがたくさんあります。中でももっとも大きな不思議は、山のように大きくて、頭のてっぺんに大きなお城が立っているバオバオ山。その正体は大昔からゲビゲビの村に住んでいる大きな大きなマンモスです。そして、村で一番怖いのは夜の不思議な生物達。中でも暗闇にポツンと浮かぶ『白い人』と呼ばれる謎の人は、見つかるとどこまでも追いかけてきてゲビゲビ達を何処か知らないところへ連れていってしまう怖い人。でも、ゲビゲビにはパパからもらった話をする魔法の槍やママに作ってもらったふわふわ浮かぶ服。そして何より、大好きな仲間達がいるからどんなことがあっても負けません。そんな不思議なゲビゲビ達の楽しい生活をのぞいてみませんか?漫画家、佐佐木あつしの記念すべき絵本デビュー作。君たちもゲビゲビの大ファンになっちゃうかもしれませんよ♪

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ランドセルン西暦2030年。謎のウィルス「バベル」によってインターネット・電話回線といった地球上の全ての交信手段・情報網は壊滅した。テクノロジーに頼り切っていた先進諸国の防衛機能は失われ、人類は次々と生まれる新興国家や謎のテロ組織との戦いに直面。世界は混沌と戦乱の時代を迎える。後に人々はこれを「大後退」と呼んだ―。そして時は過ぎ、西暦2063年―。「大後退」から33年。小学5年生になった女の子『蘭堂せるん』が転校してきたのはまだまだ混沌の続く地球で、もっとも安全な都市のひとつ京都・シティーー。せるんの祖父であり、超天才科学者の『蘭堂繰造』は孫の身の安全を守るため超科学の結晶のランドセル『超弩級最強学習用品「イ号AISLK式 ランドセル」』を贈る。同じ頃―京都・シティ中に怪しく蠢く謎の黒服の姿があった。男は巨大怪獣を放ち、街は瞬く間に破壊される!平穏な日常は終わりを告げ、人々は恐怖につつまれた!姿の見えない敵は、「大後退」前のロストテクノロジーを手に入れた謎の組織。その脅威に、ひとりの少女が立ち上がる。「ほんとうは戦いたくなんかないのに」心優しく泣き虫な少女は、祖父によって生み出された超発明ランドセルを背に、人工生命体の相棒・ゴールビィに導かれ、空高く舞い上がる。謎の大怪獣、霧の巨人ーーー次々と現れる強大な敵。世界の平和を守るための、そして世界の運命を決めるための戦いに巻き込まれていく。光り輝く翼を背に戦う少女の名は、『ランドセルン』。「大後退」後の京都を舞台に、運命を背負ったヒロインランドセルンの戦いが、今はじまる!ランドセルン~ZERO BASED~を大幅に再編集してリニューアルリリース!各巻書き下ろしカラー・オマケページを大幅に追加し、特装版全7巻で登場!!ランドセルンの壮大な物語の序章、是非ご覧ください!

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そこに悠久の歴史を眺めてきた一つの塔があった。歴史とは巨大な塔から眺める景色に似ている。この塔の窓から見る眺めは、角度こそ違え、どの階からも同じ風景が見渡せる。歴史における人間模様もまた同じだ。正義、悪、男と女、夢、挫折、そして愛と裏切り。この作品はすべて読み切りの短編集であり、そこに描かれるのは少し不思議なストーリー。【第1話 祖母の話】祖母の時代から続く女の宿業、繰り返される負の人生の不安と葛藤の果てに何があるのか。【第2話 確かなもの】徐々に失われていく視力。やがて乳白色の世界にいざなわれていく男が最後に見たものとは。【第3話 分岐点】突然現れた複数のドッペルゲンガー。それらは必ず失敗しない人生を示唆してくれる、しかしそれによって男の人生はどこに向かっていったのか。【第4話 告白】永遠に繰り返される、ある日の告白、夢のまた夢の果てに何が待っているのか。【第5話 右腕】交通事故で失った右腕の幻肢痛、しかしその幻肢痛が奇跡を起こす。【第6話 妄執】母と息子の異常な日常、ゆがんだ愛情と妄執、そしてついに訪れる悲劇。すべて単行本未収録作品ばかりを集めた短編オムニバス。塔の名は「リバースの塔」様々な宿命や岐路に立たされた人間たちの運命をあなたはその塔の上から垣間見る…塔の名は「リバースの塔」あまたの人生を眺め続けた、異界の塔。

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はじめに… この作品は実際にあった事実をベースに作られたものである。 この恐ろしい話と出会ったのはかれこれ30年以上昔の話。その頃はまだデビュー前の私は、本屋や図書館に通っては様々なネタを探していた。そんな中、ふと何かの本で目にしたエピソードがこの話の根底にある。 それは第二次世界大戦中、旧ソ連で起こった実際の悲劇。ドイツ軍によってソ連兵7名が捕虜となり、国境近くの小さな教会の地下室で丸裸の状態で閉じ込められた。そして、約2カ月がたった頃、ようやく戦争は終結に向かい、捕虜となった7名の内、2名が仲間のソ連軍によって救出され【奇跡的】に生還した―、という物語である。 【奇跡的】にという言葉はある種、とても便利な言葉だ。しかし、そこに想像が介入することで物語は途端に現実性をおび、醜怪さや悍ましさ、狂気や悲憤、そして絶望などが一気に表面化する。彼らは60日にも及ぶ監禁生活の中、いったいどのようにして生き伸びてきたのか。このテーマは若かった私にはあまりにも重いテーマだった。いったんはネーム(漫画を作る上での設計図のようなもの)を起こしてみたがそれはただ単に事実をトレースしただけのもので、命の尊厳も何もないただのコマの羅列でしかなく、とても作品と呼べるような代物ではなかった。 それから10年ほどした頃だろうか。私はその頃細々とやっていた連載も打ち切りになり、生活のために、知り合いの漫画家のところでアシスタントをしたり、短編漫画を描いたり、小さなカットを描いたりして、なんとか糊口をしのいでいた。この先の漫画家人生に不安を思いつつ、持ち込み用作品を描くためネタ帳を漁っていた時、この漫画のプロットが目にとまった。その頃、デビューして10年も過ぎた私には、カニバリズムを含む作品が如何に掲載が難しいか、商業ベースで使えないジャンルであるなど、十分にわかってもいたが、気が付いたときには夢中でこの作品を描いていた。 今振り返ると、キャラクターの絵柄をアニメ風にしてみたり、グロい表現をベタ(黒)で潰してみたりと、それなりに配慮をしているのがわかる。こうしてようやく完成した作品だったが、予想通り、どこの出版社に持ち込んでも、口をそろえたかのようにすべて拒絶された。 当たり前といえば当たり前の結果だった。 そしてこの作品は封印され、押し入れの奥で眠ることとなった。 その後、友人の漫画家からあのエピソードを基にした戯曲があると聞き、バリーコリンズの「審判」を探し出し夢中になって読んだ。またその戯曲が一人芝居にもなっていると聞いて、それも見に行った。バリーコリンズの戯曲は一人芝居という切り口で、生き残った最後の一人が主人公として法廷で告白し、その事件を淡々と語っていくという手法で、それは私にとって大変衝撃的だった。 一人芝居という発想は漫画には無い。(もちろん別格的に優れた一人キャラの作品もあるが)基本的に物語をキャラクターと絵で見せていく手法と、言葉による力で想像を喚起させる手法とではまったく真逆のものであるからだ。そして、同じテーマを扱っても、戯曲や芝居では世に出せる物語も漫画の世界ではタブー視されることもまた真逆だと感じたし、それに対する憤りも感じた。 ともかく、私の「エデンの星」はその後も眠り続け、気が付けば描き上げてから四半世紀が過ぎようとしていた。 今現在、漫画家たちは、出版社の型から飛び出しはじめ、自ら作品を直接読者へ発表できる時代になった。今回長い、監禁生活を強いられてきた、拙作「エデンの星」がようやく押し入れの暗闇から光のある世界へ踏み出し、読者の皆様に読んでいただけることを本当にうれしく、感謝の思いしかない。 主人公の「ヒロ」は作中でも閉じ込められ、そして現実世界でも閉じ込められ続けた私の漫画の中ではもっとも可哀そうな主人公であり、私が最も思い入れのある主人公かもしれません。 最後に、最後まで読んでくださった皆様に心からの御礼を申し上げます。佐佐木あつし

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