漫画家たちばないさぎのさまざまな形のボーイミーツガールストーリーをまとめたデビュー作を含む初期作品集! 作者のデビュー作でもある表題作「無添加有機世代」は、塾通いの普通の高校生・穂刈秀夫と男勝りな定食屋の娘・木村生子が奏でる異色ラブコメディ。ふたりはいとこ同士の同級生だが、成績はいつも自宅の定食屋の手伝いに忙しく、ろくに勉強をしていない生子の方が常に優っていた。言いたいことを言い合いながらも、お互いが気になっている秀夫と生子。そんななか、生子はある依頼を受け、内密に「元気が出る薬」を製造し始める。その情報は地元を仕切る反社会勢力も資金源として知ることとなった。生子の怪しい「元気が出る薬」作りを同級生の青木と共に阻止しようとする秀夫だが、ついにその身にも危険が及ぶ。果たして、この危機を乗り越えられるのか?ふたりの関係は進展するのか? 「愛とほこりのある限り」は第17回HMCビッグ・チャレンジ賞の佳作、というレア作品。お掃除の仕事で生計を立てるひとり暮らしの中條くんは、ある日、破格の依頼を受ける。住み込みのお掃除で1日5万、三食昼寝付き。好条件に惹かれてやってきた大邸宅だったが、そこには謎めいた少女がいて…。 「遅咲きのマンデリン」はカフェが舞台のこだわり珈琲ラブストーリー。カフェの娘みゆきのハートを射止めるのは、バイトの山下か常連の静馬か!? 「碧い瞳の肖像」は短編ながらハードボイルド映画のような物語。 「弓張月の頃に」は流鏑馬をモチーフにしたラブコメディ。 4コママンガ「ちんちら本舗」、戦後の混乱期に米軍キャンプの食堂でウェートレスとして働いた逞しい女性・チカの情熱的な恋の物語。万華鏡のような景色を魅せる作品群をDLしちゃおう!

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1984年に時代を先駆したギャグ作品『黒のもんもん組』の連載終結後、猫十字社氏は舞台を『プチフラワー』(小学館)に移して、この作品の連載を開始しました。『プチフラワー』は、竹宮惠子氏の「風と木の詩」、萩尾望都氏の「メッシュ」などをはじめとして、のちに長く語り継がれる作品を掲載し続けた、少女漫画の最先端の雑誌でした。この最先端の舞台で、猫十字社氏のギャグ作品はさらに豊かな広がりを見せます。この作品は、前作「黒のもんもん組」の延長線上に位置づけられており、また、確かにその過剰なまでのエネルギーの迸りは、前作に連なるものが感じられます。しかし、キャラクターと作者の距離感が微妙に変化しています。「黒のもんもん組」に登場するキャラクターは身近な人物を作者の圧倒的な才能で容赦なく(否定的な意味ではありません)デフォルメして動かしているのですが、本作に登場する人物は、キャラクター設定に一定度の設計意図が感じられます。キャラクターを勢いで動かすのではなく、作品世界の構築を前提として、キャラクターを位置づける意図が感じられます。そのため、本作は「黒のもんもん組」に比べ、ある意味で分かりやすく、より一般的な広がりを持った作品に仕上がっています。本作は、この意味で少女画ギャグ作品の優れた代表として位置づけられているのです。

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僕、真砂彦(まさひこ)が親の都合でこの水原(みずはら)家にお世話になって二年になる……。初めて来た日、快く歓迎してくれたシングルマザーの瞳(ひとみ)伯母さんと長女で年上の望(のぞみ)さん。同じ学校に通うことになる同い年で次女の多希(たき)ちゃんは納得いかないようだったけど、その後ろからちょこんと顔を出してた三女の理華(りか)ちゃんは、少し照れているようで可愛いと思った。その時の僕は、まさかこんなことになるなんて、思ってもみなかった……。小さい頃、僕は女の子顔だったので、服はすべて女物だった。そして母は趣味でもある写真を何枚も撮った。これは僕の人生の汚点なんだ。そして…「友人どもにバラされたくなかったら、私の言うことなんでも聞くのよ」……と、その時の写真を脅しに使って、瞳伯母さんは僕に肉体関係を強要してきたのだ! そんなある日、情事を知っているという瞳さんに迫られ、関係を結ぶと、それを目撃した多希ちゃんからも夜這いをかけられて、さらに見られた理華ちゃんにまで……! 問答無用の親子丼ラブコメ劇場、表題作「居候天国」第1話~最終話のほか、「I LOVE TEACHER」「昼休みの情事」「わたしに戻る日…」「俺の愛した猫娘」 「続・俺の愛した猫娘」の全10編、コメディからシリアスまで、さらにはおまけのあとがきも収録した著者の初単行本!

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