KADOKAWAマンガの感想・レビュー2722件<<7891011>>幸福は認識を通して存在するのか、認識と独立して存在するのかハーモニー 三巷文 伊藤計劃starstarstarstarstar_borderこば”人類滅亡の危機を経た、近未来。生命主義が確立し、過度の調和が重んじられる社会に息苦しさを感じていた女子高校生のトァンは、ある日、クラスの中で変わり者とされていた少女、ミァハから声を掛けられる。社会に対して否定的な言動をいとわないミァハに、最初は戸惑いながらも、徐々に惹かれていくトァン。やがてもうひとりの友人、キアンとともに、ミァハに導かれるまま、集団自殺をはかるのだった……。34歳の若さでこの世を去ったSF作家、伊藤計劃の著書を劇場アニメ化する「Project Itoh」と連動したコミカライズ企画。数々の受賞歴を誇る、伊藤計劃の小説「ハーモニー」に、漫画家の三巷文が挑む。「月刊ニュータイプ」連載時より大幅に加筆され、待望の単行本化!” 以前読んだ漫画、久々に読み返した。 合理的な管理社会が行き着く最終地点として、「意識」が不要とされる。確かに意識がなければ、完全に合理的で調和のとれた世界になるのかもしれない。不幸を感じようもない。 でも客観的に見ると、ディストピアにしか見えない。 幸福は認識を通して存在するのか、認識と独立して存在するのか、という議論を思い出した。 https://bc-liber.com/blogs/bf6cbb9b657d https://www.amazon.co.jp/%E3%83%8F%E3%83%BC%E3%83%A2%E3%83%8B%E3%83%BC-1-%E3%82%AB%E3%83%89%E3%82%AB%E3%83%AF%E3%82%B3%E3%83%9F%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%82%A8%E3%83%BC%E3%82%B9-%E4%B8%89%E5%B7%B7-%E6%96%87/dp/404104068X恋の神様は漫画が大好き!漫研のキューさん イヌヅカヒロ名無し漫画が好きな愛のキューピッドが、漫画のことを知るために下界に降りてきて漫研に入るんだけど、結局恋の相談ばかり受けてしまうという話。設定が突飛なんだけど内容はわりとまったりしているギャップが良い。クールだけど漫画に関わることにはチョロい天使ちゃんのキャラもかわいい。チャンピオンらしい奇想天外な展開と膨大な知識量に基づく監修が合わさった傑作鉄鍋のジャン 西条真二 おやまけいこstarstarstarstarstar瀧料理バトル漫画というジャンルでこれを越える作品はもう現れないのでは? 監修であるおやまけいこの経歴調べるとビビるすごい終わり方だな山田と林野 水田マル名無し※ネタバレを含むクチコミです。 義妹かわいい...じつは義妹でした。~最近できた義理の弟の距離感がやたら近いわけ~ 堺しょうきちstarstarstarstar_borderstar_border宮っしぃ親が再婚し、相手の連れ子が男だと勘違いして兄弟仲良くやってこう!と思っていたら、実は弟ではなく妹だった、というお話し タイトルのまんまのストーリー展開ですが、ひたすら義妹が可愛いです 義理という建前もあってガンガン攻めてくるようになってく妹と、勘違いから始まり女の子として意識し始める兄との掛け合いをひたすら眺めるのが楽しむポイント ひたすら妹可愛い良作でしたので、ラブコメ好きならぜひ[リリー]の[スレッド]で、リリースレッドリリースレッド 誰でもないstarstarstarstarstar_borderさいろくSNSの時代でもう廃れてきてしまっているけど、某掲示板のようにスレッド形式で匿名でくだらないことを話し合うという体験。 そんな匿名で責任もなんにもないからこそ、犯罪予告やら陰口やら、虚栄も嘘も妄想も、何もかも言いたい放題のそんな場所で生まれる物語って結構ある。 怪談話もオカルト板で有名なものがいくつも生まれていったけど、そんな話をリリーが紹介していくような感じで進行する短編集。 ちょっとずつ繋がってたり、なんだかんだで実はちょっと悪くない話になってるものもあったりして読後感がいずれも悪くないのが好印象。千九人童子ノ件千九人童子ノ件 羽生生純starstarstarstarstar_border寸々伝奇ホラーサスペンスから一気にメタフィクションに持っていかれる壮絶な漫画。機材が千九人童子に取り込まれるあたりもメタフィクションのメタファー(?)っぽい気がする。影を描く筆致がすごい。 あやふやな性別ぜんぶきみの性 浅月のりとstarstarstarstarstar_borderゆゆゆ性転換症候群(TSS)という、ときめくと性転換してしまう謎の症状。 生まれたときからTSSだったので、恋愛がわからないという凪沙が恋を知る漫画なのだけど。 タイトルの2つの意味そのままで、とても素敵だった。 ひょんなことから凪沙に出会い、彼女のことが好きになった了。 運命のいたずらか、その後、了は後天的にTSSとなり、再び凪沙と出会う。 男版、女版問わず、凪沙にときめくたびに、ぴろんぴろん性転換する了。すごくかわいい。 作中に登場する性別があやふやな人たちは、彼らだけでないところがまた魅力的。 女性が好きな女性、男性になりたい女性、女装を楽しむ人、いろんな人たちが出てくるので、外見とは一体なんだろうと考えてしまう。 もちろん外野は異性愛の人が多いものの、高校という場所柄か男同士の了と凪沙が仲良くしているのを見てもええ上がる女子生徒もおり… TSS用の寮があることからも、自由な校風が伝わってくる。 思わず一気読みをしてしまった。 『ぜんぶきみの性』、男の娘も出てくるけどそれだけじゃないおもしろさと、少年誌ならではの歯止めがかかったちょっぴりエッチな展開と。 おもしろいですよ。好きを貫くのも簡単じゃないさくらにつづき 古山フウ名無し仮にも先生が、元生徒の作品にケチつけるのはやめてあげて欲しい!仕事として成立してるだけ立派だろうよ…最後ちゃんと謝ってたからいいけど。さくらちゃん、もしもお母さんになにか言われてもあの革ジャンをお守りのように大事にして欲しい。女性専用風俗で自分を見つめ直すはなし松子、32歳処女。 我妻ひかり名無し最後のオチ、なんだ〜とは思ったけど映画を観たか観てないかはあんまり関係なくて、あきらさんだったから松子はもう一度前を向けたんだなと思う。仕事だからと言ってしまえばそれまでだけど、仕事だとしてもあの場でああいう言葉をかけられる人はそう多くないはず。あきらさんに出会えてよかった。 距離が近いいとこのこと過ごす夏いとこのこ いぬちく名無し短期連載だったのが、本連載になったと途中でわかって嬉しくなりました。 ちょっと禁断っぽくてドキドキするけど、純粋な子ども同士のふれあいでもあるし、必要以上にエロく描かれると読みづらいけどこのマンガは微笑ましく読めます。最新7話でキャラが増えて賑やかさが増したので続きが楽しみ。いとこのこいとこのこ いぬちくstarstarstarstarstarなっさんもどかしさを楽しめる漫画でありとても良かったです。 これからも追わさせていただきたいです!レベルカンストした弱々なはずの村人LV999の村人 岩元健一 星月子猫 ふーみstarstarstarstarstar_borderゆゆゆ思わせぶりな、わからない点が多すぎてモヤモヤ気になる。 原作の小説家になろう連載版を読みに行き、すごくわかりやすくコミカライズされているんだなと思った。 キャッチーなタイトルでひきつけて、昔のRPGあるある「魔王は悪いから悪いのだ倒さなければならぬ」という常識に疑問を呈した作品ということなんだと思う。 傷つけてきた相手が憎いのは当然で、坊主憎けりゃ袈裟まで憎いとなるのも当然で。 全部を読んだわけではないので本当にそうなのかはわからないけど、コムズカシイことを語るタイプの漫画に思えた。 だからこそ、主人公はざっくばらんとしているのかもしれない。 「お前が悪いから悪いのだ」に続いて「自分はこうだからこうなのだ」という呪縛はとても困難な状況に思えるけど、気づかなければ、困難さにも気づかない。 ひとり抜け出てしまった主人公は困難さのあまり、達観もするよねえと思った。 怪談を直接聞いている感覚で怖い…コワい話は≠くだけで。 景山五月 梨starstarstarstarstar吉川きっちょむ(芸人)そのまま怪談をコミカライズしたオムニバスって形ではなく、漫画家のエッセイ的でもあり面白い! ホラーを描いたことがない漫画家さんが、担当編集からの依頼で怪談提供者に取材をして聞いた怪談を描いていくことに。 https://comic-walker.com/contents/detail/KDCW_CB01203215010000_68/ リアルなタッチの漫画家、二頭身でデフォルメのきいた漫画内漫画家、リアルなタッチの怪談の三層あってエッセイ風の絵柄とリアルな絵柄のギャップが好きです。 三層あることで、我々読者はより深くダイブしている感覚になるんでしょうか。 カメラワーク、場面の切り取り方もとてもいいので、いまこの場で話を聞きながら見てるような感覚があって臨場感がありますね。 ホラーの中でも怪談を聞くのがかなり好きなんですが、想像の余地を少し残すような描き方があるのでその感覚に近い形で読める気がします。不思議なホテルに迷い込んだ人たちの、あたたかくも切ないお話……ホテル・ローレルの渡り鳥たち 赤河左岸starstarstarstarstarナカタニエイト<ログライン> 夢か現か、幻想的なホテルでの群像劇。 <ここがオススメ!> 幻想的な絵柄に、不思議な世界。 さてはて、ここは天国なのか地獄なのか夢の中なのかなんなのか。 何でも叶えるホテルで起こる、「何かがあった人たち」のお話。 設定も絵柄もお話もキャラクターも、猫も杓子も全てが好み! 掲載誌は『青騎士』。まさにHARTAの血統。 もはや、この作品、愛すべき要素しかありません!! この後の展開も楽しみ! <この作品が好きなら……> ・幻想命名記 https://manba.co.jp/boards/196240 ・シェパードハウス・ホテル https://manba.co.jp/boards/172267 ・ピッコリーナ https://manba.co.jp/boards/1507183度目の人生は最初の人生のやり直しでした外科医エリーゼ mini KIDARIENT yuinstarstarstarstarstar_borderゆゆゆ3度目なのにあまり動揺して見えない。 もしかして私以外の人たちは前世の記憶があって、これが普通なの?と思ってしまうレベルで、すんなりと適応している。 『ループ7回目の悪役令嬢は、元敵国で自由気ままな花嫁生活を満喫する』も7回目にはテキパキしていたから、これも転生モノのお約束なんだろうか。 そして転生モノのお約束で、よりよい人生を生きるため、未来をよりよいものにするため、主人公は切磋琢磨する。 医者になって人を救うことが性に合っていた主人公のエリーゼは、過去の自分がねだった皇太子との婚約を破棄してでも医者になりたいと望んだ。 それと同時に過去の自分がおかした家族皆を失う非道行為を改めた。 1度目の人生へ戻ったものの、2度目の人生を経て30年が経過しているので、いろいろ達観しているっぽい。 考えてみたら1度目の人生の年齢と合わせると50年は経過しており、さすがに10代の過ちは犯さないのかもしれない。 ちなみに、あまり見ない名前に展開だなと思っていたら、韓国発のウェブ小説をもとにしたウェブトゥーンだったらしい。新鮮でおもしろい。 日本以外でも転生モノが読まれるだけでなく、書かれていると考えると、なおさらおもしろい。 ちなみにウェブトゥーンだけど、1ページになったコミック版?もあるのでウェブトゥーンが苦手な方も安心。 国をわたってやってきただけでなく、日本でアニメ化もしているので、おもしろいと思う方はきっと多い漫画だと思う。 ラーメン発見・外伝「うんちく」シリーズ 室井まさねまみこ※ネタバレを含むクチコミです。肝心な「復讐」部分が弱い【復讐決行】3000万強奪旦那と浮気相手を地獄に叩き落してやりました ミロチポコニャン※ネタバレを含むクチコミです。1巻の感想なんでも横取りする妹が嫌い【電子単行本版】 しろみポコニャン※ネタバレを含むクチコミです。 世の中にはいろいろな仕事があって。メンズエステ嬢の居場所はこの社会にありますか? 鶴屋なこみんstarstarstarstarstar_borderゆゆゆいろいろな仕事があるのに、「それはやってません」とか「別料金です」となっているのに、「やってよ。いいじゃん。✕✕はやってくれるのに」とか「✕✕は無料でやってくれないけど、あなたならいいでしょう?」とか言ってくる人はどこでもいるんだなあと思いました。 聞くだけはタダってことなんですかね。 パワーとメリットぽいものを見せつけたら、言うこと聞かせられる可能性が広がるって、どうなんでしょうね。 いろいろなお仕事で聞く下請け辛い的な話が、メンズエステ嬢の世界でも繰り広げられているのは不思議です。 さて、主人公が高時給から選んだメンズエステ嬢の仕事も、それはそれで精神的に大変そうな出来事の数々が描かれていて。 焼き鳥の仕事を長時間してもワープア止まりだったんでしょうか。 それから、一番病んでいるのは消えていく嬢でなく、店長なだったんじゃないかなとも思ったり。 冒頭に書いた、どこも無茶言うやつはいるもんだなあという感想に続いて、普通の枠にはまれない場合、働かなきゃ生きていけない仕組みというのはとても辛いもんだなあ、と読んでいて思いました。もはやタイトルオチw だけど、しっかり中身もあるんです!その時の彼女が今の妻です 音井れこ丸starstarstarstarstarナカタニエイト<ログライン> 「奥さんとの馴れ初め」がわかるショート・オムニバス。 <ここがオススメ!> タイトル通り。もうタイトルで出オチw そう、その時の彼女が今の妻です。 ラノベのタイトル以上に名は体を表し過ぎている…… ショートオムニバスなので、サクサクっと読めるのですが、どのエピソードも全てほっこりしつつ、妙に胸に残ります。 「いや、そんな訳あらへんやろ!」と似非関西弁でツッコミたくなるストーリーもあったりするんですが、「出逢いというのは、そういうもの」と謎の説得力がある感じもたまりへんなぁ。 つまり、要するに、満点です! <この作品が好きなら……> ・透明人間そとに出る https://manba.co.jp/boards/182717 ・気になってる人が男じゃなかった https://manba.co.jp/boards/182928 ・おひとり様物語 https://manba.co.jp/boards/25659近すぎて見えないものに気付く。母ですが妻やめました とげとげ。starstarstarstarstarPom 夫ですが会社辞めました。から読むのが良いかと思います。続いているので。 バリキャリ母、主夫の父など、それぞれ色んな立場での視点で日常の大変さ、悩み、苦しさ、幸せな時が分かる。 いやー違う環境で育った人が一緒になって、ほぼ365日一緒にいて、価値観擦り合わせながら思い遣って喧嘩しても許し合ってまた前を向いて共に歩いていくってとてもとても大変なことなんだなと再認識した。 子供ちゃんが居て家族の話だけど夫婦の話でもある。 そう、終盤、理恵さんの気づいた通り、気張らなくても無理しなくても良いのだと。 だけど単純なことほど難しく考えがちだな〜。 色々な場面で自分と重ね合わせて読んでしまいました。 また次巻は違う夫婦、家族のお話かな。 #1巻応援 成長と青春白い街の夜たち 市川ラクstarstarstarstarstar_borderカイ控えめな性格の女の子が突然のきっかけでトルコ料理屋でバイトを始める事になり、そこと専門学校で成長していく王道ストーリー 作者は相当のトルコオタクのようで描写や注釈がかなり詳しくて楽しい 秋津秋津 室井大資starstarstarstarstar_border寸々漫画家として、父親として、人間としてダメな秋津に教わる、人生切り抜けメソッド。 西君の「甘えられる人をいっぱい作って全部をマイルドにするといろいろラクっすよね」に一番共感してしまう。<<7891011>>
”人類滅亡の危機を経た、近未来。生命主義が確立し、過度の調和が重んじられる社会に息苦しさを感じていた女子高校生のトァンは、ある日、クラスの中で変わり者とされていた少女、ミァハから声を掛けられる。社会に対して否定的な言動をいとわないミァハに、最初は戸惑いながらも、徐々に惹かれていくトァン。やがてもうひとりの友人、キアンとともに、ミァハに導かれるまま、集団自殺をはかるのだった……。34歳の若さでこの世を去ったSF作家、伊藤計劃の著書を劇場アニメ化する「Project Itoh」と連動したコミカライズ企画。数々の受賞歴を誇る、伊藤計劃の小説「ハーモニー」に、漫画家の三巷文が挑む。「月刊ニュータイプ」連載時より大幅に加筆され、待望の単行本化!” 以前読んだ漫画、久々に読み返した。 合理的な管理社会が行き着く最終地点として、「意識」が不要とされる。確かに意識がなければ、完全に合理的で調和のとれた世界になるのかもしれない。不幸を感じようもない。 でも客観的に見ると、ディストピアにしか見えない。 幸福は認識を通して存在するのか、認識と独立して存在するのか、という議論を思い出した。 https://bc-liber.com/blogs/bf6cbb9b657d https://www.amazon.co.jp/%E3%83%8F%E3%83%BC%E3%83%A2%E3%83%8B%E3%83%BC-1-%E3%82%AB%E3%83%89%E3%82%AB%E3%83%AF%E3%82%B3%E3%83%9F%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%82%A8%E3%83%BC%E3%82%B9-%E4%B8%89%E5%B7%B7-%E6%96%87/dp/404104068X