KADOKAWAマンガの感想・レビュー2722件<<8384858687>>その伝統は「絆」か「呪い」か繭、纏う 原百合子六文銭百合といわれれば、そうなのかもだけど、その言葉でくくってしまっては表現しきれないものが沢山ある。 本作は、そんな作品。 舞台は、代々卒業生の「髪」で縫い上げた制服を着るという伝統がある、女子校。そこで過ごす女学生の群像劇。 卒業生の「髪」で制服をつくる…若干ホラー臭がしますが、そんなことはありません。 むしろ、その女学生の髪の毛、女性の命ともいえる髪が1本1本美しく、それこそ生きているかのような描写に息を呑みます。 恐怖よりも、そっちが強いです。 そして全体的に漂う、どこか儚い雰囲気が、この伝統とよくマッチしてて、物語に惹き込まれてしまいます。 随所に散りばめられた繊細で詩的な表現が、また良いのです。 百合か~と避けていた人、百合は少し苦手~という人にこそ、おすすめしたい作品です。 美しさの中に、少しの狂気を孕んだ展開にゾクゾクして続刊が気になりますよ。りぼん時代の名作集桜の森の満開の下 清原なつの初期ベスト自選傑作集 清原なつの名無しりぼんに描かれた初期作品がまとめられています。最初はりぼん掲載とは思わずに読んでいたので後から知って驚きました。かなり自由ですね!でもこんなにユニークな話を読んで大きくなったりぼんっ子は幸せだなぁと思いました。男の子にフラれて動物園でふてくされてた女の子が30年ぶりに初恋の人と再会してゴジラを観てきたおじいさんと出会う「ゴジラサンド日和」と、朝起きたら男の子の背中に天使みたいな羽が生えていて飛んだり出来るようになったけど実は宇宙人の仕業だったという「飛行少年モッくんの場合」が自分は好きでした。どういう人がこの話を描いたんだろうと気になった方は、自伝的猫コミックエッセイ「じゃあまたね」を読まれるといいと思います。「花岡ちゃんシリーズ」の蓑島くんがなぜハゲ頭なのか理由も分かりますよ。大人の物作り部活で、ウブな恋模様。不器用な匠ちゃん 須河篤志あうしぃ@カワイイマンガ趣味友と恋愛、と聞いて ①「話が合って楽しそう!」 ②「別れたら趣味友が減るのか…」 どちらを考えるかが、その人の恋愛への「前向き度」を示しているように思う。 ②を恐れつつ、恋は①から始まりがち。 避けられない、趣味友との恋愛。 □□□□□ 歯科技工士の藍川寛乃は、武器のミニチュア作りが趣味。ずっと一人で楽しんでいたが、偶然の出会いから大人の物作りサークル「アトム会」に入会する。 鉄道ジオラマ男子、ミニチュア店舗男子、デコスイーツ女子……初めて出来た趣味友と、部室に集まって個々に制作したり、道具を共有したりと、すごく楽しそう! そんなサークルは、誰にも趣味を打ち明けられなかった藍川にとって、居心地の良い空間。大切にしたいのに…… それを邪魔するのは「恋愛」。 それぞれの思惑がすれ違い、さらには藍川の同僚も喰い込んで……時にギクシャクしてしまうサークル。しかし面倒はあるものの、それぞれが誰かを傷付けまいという優しさで動くので、そこまでドロドロしない。 それでも傷つきたくなくて、恋を諦め趣味に逃げがちな藍川。気持ちは痛い程分かるが、それで本当に幸せになれるのか?……人間関係を避けてきた彼女に訪れた、遅い初恋の行方は……? 舞台は湘南地方だが、オシャレスポットよりも、武器模型の聖地・山海堂が何回も出てきて、登場人物がみんなビックリしているのがまた可笑しい(ただのお土産屋じゃないんですよ、知ってました?)。驚くほど多彩な作風 #1巻応援麦酒姫 朝陽昇名無しまるでティンカーベルのような可愛らしいビールの妖精さんが印象的ですが、読んだら作品ごとに絵柄もストーリーも雰囲気が変わるので驚きました。あなたも読んでみたら必ずお気に入りが見つかると思います。私は「雨ののち、晴れののち、」を読めたので本当に単行本を買ってよかったと思いました。戦時中の国立競技場で学徒出陣を見送った女性が、終戦後に同じ場所で東京オリンピックの開会式を見届けるという話です。単なるいい話ではなく、その日を複雑な心境のまま迎えたことが描かれています。あの日が今日に繋がっていることを忘れてはいけないと身に沁みました。ちなみにTwitterバズり漫画に無知な自分でも知っている「金曜日、蟹をのせて」も収録されていました。 アカンやつぼぎわんが、来る 川本貴裕 澤村伊智さいろく映画「リング」「らせん」「女優霊」なんかが本当にダメな私はジャパニーズホラーが心の底から苦手なのだが、これはマンガなのに同じものを想像できてしまった。(「呪怨」もダメだったが近年克服のために見返したらただのギャグに見えたのでアレはもう大丈夫) ぼぎわんの恐ろしさというか理不尽さと、都会に引っ越してこんな事件で警察来てたらそれどころじゃなく調査されるだろとツッコミどころも少々あるものの、コレはこわい。アカンやつでした。 ちゃんと最後まで読み終わって浄化しなきゃと思って読み終わったのに最後の最後でそれはマジでちょっとアレだわ、アレです。 アレ。幼女が社長なギャグコメディ幼女社長 藤井おでこ名無しTwitterのタイムラインに流れてきた爆笑PR漫画がきっかけで藤井おでこを知りました。地獄のミサワとか大川ぶくぶとかネットでバズるギャグ漫画家は他にもたくさんいますが、はちゃめちゃなネタでも毒っ気がないところが好きかな。明るい笑いになってる気がします。あとがきに連載当初は「幼女社長」も単行本になる予定がなかったけど、ネットで評判になったおかげで単行本化されたと描いてました。そんな紆余曲折があったとは感じさせられないくらい面白いですね。まるで血の流れないサスペンスアイム・ノット・ヒア やまじえびね作品集 やまじえびね名無しどの話にも心に傷を持った女性が登場します。その傷は簡単に癒えることはありません。もしかしたら一生そのままかもしれません。やまじえびね先生の作品を通して見るとまるで血の流れないサスペンスのようです。そうして尚更に彼女達の痛みを感じることが出来ます。中でも表題作の「I'M NOT HERE」は重みのある話です。主人公は心理カウンセラーですが彼女自身も幼少期に兄から性的いたずらをされ、母に打ち明けても取り合ってもらえなかったことを悩み続けカウンセリングに通っています。優しい恋人と身体の関係を持つことはありますが、いつも行為の途中で意識が飛んでしまうのです。実は数年前に事業の失敗で兄は失踪しており、その心労が重なった為に母が急死します。全ての苦しみから解放されたように思われましたが、恋人との行為の時の症状は治ることはなく、タイトル通りの悲しくてシリアスな結末に終わります。シンプルなようでいて絵にもストーリーにも深みがあります。どちらがきっかけでも構わないので気になった方はぜひ読んでみて下さい。 世界最強の後衛世界最強の後衛 ~迷宮国の新人探索者~ 力蔵 とーわ 風花風花名無し異世界転生ものですが、設定が適当すぎて 読み進めば進むほどイライラしてきます 壁に当たってはレアモンスターを倒せば全て解決、 危険な世界だと認識しているのに、 危険な状況に踏み込んでいく等、頭がおかしいとしか思えない主人公 これを書籍化しようと考えた編集は無能もいいとこかとショタァ…田舎に帰るとやけになついた褐色ポニテショタがいる びみ太ショタこれ読んでると、エロ漫画とそれ以外の境目って何だっけ…?となる ショタ好きのためのショタ好きによるショタ漫画。 自分はショタそんなでもないな、と気付いた。マンガも人生も色んな背景がある刑務所でマンガを教えています。 苑場凌&JKS12名無しマンガはデジタル化が進んでいる。 パソコンのハードやソフトが進化し多様化し、 ネット環境も整っていくなど時代は変化したのだから、 それも当然のことだろう、そんな程度に考えていた。 マンガを作る側ではなく読む側の立場として。 「マンガの製作もデジタル化が進んで 楽になったのだろうな」 「背景画とか、写真をPCにデータで取り込んで トレースすればいいんだろうから楽になっただろうな」 程度に考えていた。 「刑務所でマンガを教えています。」 を手にとったときには、そういう感じの考えから 「ああ受刑者もマンガを仕事に出来る世の中になったか。」 くらいにしか考えていなかった マンガ製作の現場とか、マンガ製作を刑務所で指導する事とか、 そこで指導する側もされる側もいかに大変か、 技術を身につけ発揮することがいかに大変か、 特に刑務所で受刑者がそれらを行うには、 乗り越えねばならないしがらみがあり、 意味や意義や責任までを問われるとても大変なこと なのだとか、 読後にようやく思い知らされた。 何重にも重なる意味で、マンガ制作も 刑務所の中の人も、出てきた人も、 このドキュメンタリーマンガの背景も、 それぞれにどれだけ大変な部分があるのかと。 また、そういう点とは別に、 デジタル手法でのマンガ作成の技術が こと細かく解説されており、 背景画ひとつでも、けして写真をトレースして キーボード操作一つで楽勝!というわけではなく むしろメチャクチャ大変なことが理解できた。 そして世の中でPC化デジタル化がいかに進もうと、 人が動く気になるとき、人が何かを成し遂げるとき、 やはりアナログ的な人と人との「縁」が関わっていること。 やはりそういうことなんだろうな、とも、 このマンガを読んで感じた。 今後はマンガを読むときに、 文字通りに背景画の一つ一つがどう描かれているかとか、 そのマンガが完成し出版されるまでの背景がどうかとか、 多様な意味で背景を軽視できなくなってしまったと思う(笑) なんかわからないけど前向きになる(気がする)ワガランナァー 羽生生純nyae何度も「何を読んでるんだろう?」という気持ちになったけど不思議とページを捲る手は止まらないし、あのおっさんたちの前向きさに救われるような気がした。唐突に現れたキミオちゃんという小さいおっさんが実は警察署長だったというオチの話がいちばん好きでした。 3人のホームレスと不幸にも巻き込まれるひとりの女性。ジャンプ作家とかが同じ設定で描いたら普通に人気出そうと思いました。期待します(・∀・)悪役令嬢に転生したはずがマリー・アントワネットでした 小出よしと名無し※ネタバレを含むクチコミです。8bit世代の現役ゲーマーにオススメ無慈悲な8bit 山本さほさいろく山本さほ先生は同世代…!そして恐ろしくこの人ゲームしかしてない…! 「岡崎に捧ぐ」から入った人も多かろう山本さほワールドですが、この「無慈悲な8bit」はファミ通に連載されていたので、それだけでも威張れちゃう!ていうのがなんとなくわかる人向けです。 ファミ通で連載してるなんてしゅごい…ってなる人は読んでたら楽しいと思う。 あと最近(2010年代以降)のゲームの話もポコポコ出てくるので楽しい。 感心するぐらい山本さほ先生はゲーマー女子のようだ。 あと学ぶことも多い。積みゲーが増えてにわかになってしまっている感覚や、兄のセーブデータを上書きしてしまった話なんかまさに同じことやったことあるし共感しかなかった。 キャラクターがすごく魅力的!!狼ゲーム 紺野ぱる スタジオわさび名無し※ネタバレを含むクチコミです。ワンオペ?!若坊主のドタバタ奮闘コメディー極楽寺ひねもす日記 宮本福助名無し「お父さん本当は絵本作家になりたかったんだ」そんな夢を語られた翌日に、住職である父が家出をしてしまう…!そして母も父を探す旅に出てしまったので、副住職の息子がワンオペでお寺を切り盛りすることになっちゃった!初の一人仕事がヤクザの親分の葬式だったり、住職失踪のウワサも広まり檀家が押し寄せてきたり、平穏だったお寺ライフがドタバタしちゃうコメディーです。 表紙のお坊さんがイケメン過ぎて最初はピンと来ませんでしたが「ん?宮本福助?拝み屋横丁顛末記の作家さん?」と思って読んでみたら、いつもと変わらないノリでとても面白かったです。お寺と縁が深い関係である葬儀屋が幼馴染なのも個人的に好きなポイント。1巻がいいところで終わったので続きが気になります。貴族令嬢がイケメンドラゴンのお嫁に行く話妹に婚約者を譲れと言われました 最強の竜に気に入られてまさかの王国乗っ取り? COMTA hi8mugi 柏てん異世界スキー妹に婚約者を横取りされた貴族の令嬢が半ギレ状態でドラゴンの生贄になりにいったところ気に入られたのでお嫁さんになったろうやん!ついでに世俗の関係を断って新生活始めたろうやん!となる物語。広告でよく出るようになってきて絵もキレイなので読んでみました。 主人公エリアナは『最後にひとつだけお願いしてもよろしいでしょうか』みたいに片っ端からアベンジするわけではなく、婚約破棄の元凶である父親、妹、元婚約者の王子にも説諭の場を設けようとしていて話通じるタイプでした。 と同時に、その敵キャラ連中のインパクトはちょっと弱いかなとも…。今のところただ意地悪なだけでどうしてエリアナを排除しようとしてたのか正直ピンときませんでした。もっと邪悪じゃないと倒し甲斐が無いなというのが少し気がかり。 とはいえ主題はエリアナと伝説の竜グリード(※イケメンに変身できる)とのイチャコラ異種族愛だと思うので些細な問題でしょうか。 2巻からは国取り要素も入ってきてこのままふたりが理想国家を建国する流れになるんじゃないかな。敵国を一瞬で制圧したのはちょっと笑っちゃいましたけど。 竜、7匹居るらしいので全員でエリアナを取り合ったりしたら面白そうとか思ってます。7匹勢揃いするんだろうか? あと巻末のおまけマンガが面白かった!ここのクオリティが高いのも読む楽しみになるので嬉しいです。 ハムスターに見えない…命あたたか ちみたん あにゃ大トロハムスターに見えないけどハムスターらしい。 先日、ちみたんは寿命で亡くなったと聞きました。ちいこ丸命よ永遠に…夜を引き寄せる少女と師匠の2人暮らし夜の名前を呼んで 三星たま名無し※ネタバレを含むクチコミです。「あいつら」の子供が大暴れ鉄鍋のジャン!!2nd 西条真二 今井亮 ムラヨシマサユキにわか鉄鍋のジャン、鉄鍋のジャンRに出てきた登場人物の子供たちによる中華バトル開幕! 秋山醤と五番町キリコの息子である秋山ジャンが主人公。かつてのライバル達の息子や娘がバンバンと出てくる。小此木の息子や、五行道士の娘、大谷一族など「鉄鍋のジャン」のファンであれば楽しくなる面子が勢揃いしている。 ただ、主人公の秋山ジャンがキリコの息子(さらにマザコン)であるがゆえに「心の料理」を最重要視しているために作品特徴であった「邪道感」は薄まっている。前作からのファンとしては少し残念。加えて2巻まで妨害のような行動を取るキャラクターもいなかったため寂しい思いをしていた。が、3巻では前作のような「他者を蹴落とす料理」を五行の娘が作ってくれたので、今後に期待。 死にたい少年少女たちが「世界」を殺すEVOL (イーヴォー) カネコアツシ名無し※ネタバレを含むクチコミです。イザベラ・バードの日本紀行ふしぎの国のバード 佐々大河名無しイザベラ・バードの日本紀行を漫画にしている。 バードさんのキャラクターもかわいいし、日本の大衆習俗が細かく描写されてて面白い 乙嫁語りっぽい面白さコテコテの刹那の連打!!連打!!ダークマスター オトナの漫画 完全版 狩撫麻礼 泉晴紀starstarstarstarstarひさぴよ狩撫麻礼&泉晴紀のタッグによる25編、560ページ超に及ぶ分厚い短編集です。 (連載時の名義はダークマター、泉レッドドラゴン) 狩撫麻礼さんの没後に刊行された完全版になります。 中身としてはオチがなくて意味がよく分からない話もありましたが、泉晴紀先生のギャグっぽい作画がハマってる所もあり、楽しめた話とそうでない話が半々くらい。 ーーーー 特に好きな短編 「ダークマスター」 表題作。味は良いが、店主の性格に難があって繁盛しない店を他人に任せることになり、店主の代わりになんでもやらせてしまう話。何を表現しているかは言わずもがなです。オチはないけど面白いっ。 「ミッションあるいは伝道」 高齢化した個人商店とニートをマッチングさせて、寂れた商店街を復活させようとする男の話。発想は凄い良いけどたぶんうまくいかないと思わせてくれる所が良い。 「眠らぬ男」 オチの秀逸さでは「オッパイ説」か、この話が一番好きですね。ネタバレできない面白さ。 ーーーー 話のバリエーションは多いので、昔からの狩撫麻礼ファンに限らず、「世にも奇妙な物語」のような不可思議な話、刹那的なショートストーリーが好きな方なら楽しめる短編集だと思います。 おとなのほうかごは意外と短いおとなのほうかご イチヒ野愛タイトルにおとなってついてるし、絵もかわいいし、コメディと言っても穏やかで緩やかなものを想像してました。 淡々とテンポよくボケ倒してきますね。テンポよくというかかなりハイスピードです。 1話1話がかなり短くて、それぞれ関係ない話のようでいて登場人物が繋がっているのが良いですね。 みんなクセ強めでぶっ飛んでいて、なおかつ1話が短いので人間らしさがあまり見えてきません。だからこそ気になってどんどん読んじゃうってのはあるかも。 謎の酒クズ美女・天野さんめちゃくちゃタイプです。一緒にたくさんお酒を飲みたい。リディ・マーセナス最後の脱走 #1巻応援機動戦士ガンダムUC episode EX2 獅子の帰還 安彦良和 福井晴敏 玉越博幸 矢立肇 富野由悠季 矢立肇・富野由悠季 カトキハジメあうしぃ@カワイイマンガまず、カバー絵のミネバ・ザビに驚く。この人形の様な整った顔は……凛としたミネバから、活発なオードリー・バーンを引いたような雰囲気。彼女に何が……。 それにしても美しい絵柄に見覚えがある。作者は玉越博幸先生……『BOYS BE…』の作者さんだ!懐かしい!シナリオは福井晴敏先生で、これは間違い無く良いはず。 ▲▼ ▲▼ ▲▼ 主人公はリディ・マーセナス。ラプラスの箱を巡る争乱の中で「黒いユニコーン=バンシィ」のサイコフレームと共鳴した男。 彼はかつて恋したミネバが、連邦とジオンの均衡の中で身動きが取れない事、そしてライバルであり盟友・バナージの行方が分からない事を知らされる。 リディは国境警備の部隊から脱走、ミネバがいるメガラニカを目指し、ジオン共和国の国境を侵犯する……。 ▲▼ ▲▼ ▲▼ 全1巻の最後で見られるミネバの姿は、もう活発なオードリーではないけれど、凛とした生気のある姿に安心する。このミネバの美しさと、かなり精緻に描かれたモビルスーツの美麗さ……玉越先生のガンダムが見れて良かった! そしてUCでは情けない所も多かったが、真っ当な感性の持ち主だったリディの「最後の旅」と新たな道。彼は連邦とジオンの架け橋になれるのか……その未来も今後、どこかで見てみたいと思わされた。 この作品はUCと映画『機動戦士ガンダムNT』の間を繋ぐ作品とのこと。映画観ようかな……。<<8384858687>>
百合といわれれば、そうなのかもだけど、その言葉でくくってしまっては表現しきれないものが沢山ある。 本作は、そんな作品。 舞台は、代々卒業生の「髪」で縫い上げた制服を着るという伝統がある、女子校。そこで過ごす女学生の群像劇。 卒業生の「髪」で制服をつくる…若干ホラー臭がしますが、そんなことはありません。 むしろ、その女学生の髪の毛、女性の命ともいえる髪が1本1本美しく、それこそ生きているかのような描写に息を呑みます。 恐怖よりも、そっちが強いです。 そして全体的に漂う、どこか儚い雰囲気が、この伝統とよくマッチしてて、物語に惹き込まれてしまいます。 随所に散りばめられた繊細で詩的な表現が、また良いのです。 百合か~と避けていた人、百合は少し苦手~という人にこそ、おすすめしたい作品です。 美しさの中に、少しの狂気を孕んだ展開にゾクゾクして続刊が気になりますよ。