KADOKAWAマンガの感想・レビュー2722件<<6768697071>>フィクションが粛清された世界とは…伽と遊撃 有間しのぶ名無し※ネタバレを含むクチコミです。何でも魔法少女にすれば良いというものではない(褒め言葉)魔法少女全員おじさん 諏訪符馬兎来栄寿古来より続く人気ジャンル「魔法少女」モノの人気が『魔法少女まどか☆マギカ』によって更に過熱してから早10年。 正統派の魔法少女モノの設定を踏襲した様々な亜種が登場した10年でした。 その中でも、特に異彩を放つ作品の1つがこちらです。 タイトル通り「魔法少女」という名前を冠しながら少女どころか女性、何なら若い男性すらほとんど登場せず、ほぼおじさんしか描かれません。 腎臓の結石を気にする五十路間近のおじさんに超強力な魔力回路や濃密な魔素が備わっているという、それっぽい単語を使った設定が素敵です。 一見出オチのような設定ですが、読み進めると意外な深みも出てくるのはある意味『まどマギ』的でもあります。 おっさんしか出てこなくても、面白い物語は作れるという良いお手本です。31番目のお妃様。 まずは絵が見やす…31番目のお妃様 七輝翼 山下ナナオ 桃巴名無し31番目のお妃様。 まずは絵が見やすい。そして話も読みやすい。 展開もサクサク進む。 主人公が強く、スカッとする場面も多いので 女性特有の陰湿な事柄に対しても 難なく対処していく姿もまた良い。 そこを信頼して敢えて多くは語らない王子、 またその側近たちとの関係も良かった。 次巻も楽しみな作品。癖が強いご飯は私を裏切らない heisokuさいろくと某芸人コンビの坊主じゃない方がツッコんでそうなド底辺な雰囲気を醸し出す主人公。 ゆっくりと読んでいくと少しだけ「わかる」って思う話もあれば、その境地には辿り着かなかったなぁと思う話もあり、ただただご飯を食べる事で一日を生き長らえる彼女の姿に力強さを感じる。 でも正直心配になるしシフトの穴埋めを誘導されておだてられて入っちゃって喜んじゃう彼女を見ると少し心がキュッとなる。 1巻で終わりなのが残念だ。これは今の時代の日本人には必要な「共感」が養われる気がする。 あれもこれも、あの子もこのキャラもみんな私じゃないか私のジャンルに「神」がいます 真田つづるさいろくそんな風に思う人は思うであろう、私もちょっと思うキャラいたし、なんなら周りに類似タイプがゴロゴロ実在する。 毎話主人公が変わるのだが毎回「神」の神対応で尊死していく。 それだけといえばそれだけなのだが、これはよく出来てる・・・というかもうやめて・・・SSが詰まったティーカップ(BBS)を引っ張り出さないで・・・ 序盤読んだだけだと「おけけパワー中島」に泣かされる日が来るなんて誰も信じないだろう。ああいうポジティブなコメントを何のけなしにくれる人間がどれだけ心の支えになるかわからないだろう。 ・・・体の芯が熱くなってきた・・・副反応かな。。。 目から汗が出てくるよ・・・「エロ漫画のエロ抜き」は最高 #1巻応援黒ギャルさんが来る! いつむ天沢聖司「こういうのでいいんだよ」すぎる大人と黒ギャルのラブコメ未満な日常ですごくよかった!ニコニコ漫画で知った作品で、その中にあった「エロ漫画のエロ抜き」というコメントが好き。的確すぎる。 エロ漫画はエロさを追求した結果、男も女も倫理観と常識がぶっ飛んでて頭おかしいことが多く「ええ……(困惑)」と話に集中出来ないことが多い。 けどこの『黒ギャルさんが来る!』は黒田くんも愛月ちゃんも、ちゃんと理性があって素晴らしい。 (愛月ちゃんはちょっとアレだけどそれはギャルだらからそらそうよ) 特に黒田くんは終始女子高生は眼中に入ってないという態度で迷いも惑いもせず一貫しててとても好感が持てる。 「JK手を出したら捕まる」という、当たり前のことを当たり前に守ってることに感動してしまう。 黒田くんにはぜひ最後の最後まで頑張って耐えまくって、(できれば)法に反さない状態で手を出して幸せになってほしい。ファム・ファタールと野犬 #1巻応援三文小説集 瀬川環作品集 瀬川環たか※ネタバレを含むクチコミです。 このマンガの存在を知らなかった水木先生とぼく 水木プロダクション 村澤昌夫starstarstarstarstar_borderマンガトリツカレ男巨匠の元アシスタントマンガは色々あるのは知っていたがこのマンガの存在は知らなかった。馴染み深い後期のビッグゴールドの水木しげるマンガの絵だった。森野達弥も似ているなとは思ったがこちらの方がより似ていた。 内容は水木しげるのアシスタント歴40年の作者が書いたエッセイ風で読みやすく知らないエピソードも多く面白かった。ジョージ秋山の「浮浪雲」を読んだ時のエピソードがいい 水木しげるのアシスタント歴40年の作者が送る回想エッセイ水木先生とぼく 水木プロダクション 村澤昌夫starstarstarstarstarかしこ巨匠レベルの漫画家にもなるとアシスタントをされていた方が描いた回想エッセイがあったります。例えば「あしたのジョーに憧れて」「藤子スタジオ アシスタント日記 まいっちんぐマンガ道」などです。こういうのを読むと大先生の人柄や師弟愛に感動せずにはいられないのですが、「水木先生とぼく」は更にすごかったです…!何がすごいって水木しげる先生の絵にそっくりなんです。素人目には水木先生が描いてるとしか思えない。それはつまり作者の村澤昌夫さんは今も水木先生の背中を追っているということなんです。詳しくは巻末で京極夏彦さんが説明してるのでそれを読んで欲しい。水木先生がすごいのはもちろんだけど村澤さんの画業もすごい。マジで泣けるくらいすごいです。これ続編はないのだろうか?もっと読みたい!!読めば読むほど引き込まれて気になって面白い。金曜日はアトリエで 浜田咲良Pom 生きるのが苦になった環がひょんなことからヌードモデルをすることに。 しかもヌード+魚。何故魚と人なんだろう。 しかも、先生は環に恋に落ちて良く分からないアプローチをしてみるものだから、天然環には気持ちが伝わらず、モヤモヤ。。 どっちも、少し抜けてるのかな。笑 進展がゆっくりで、えーこの二人どうなるのって気になって読み進めてしまう漫画でした。 そして物語が進むにつれて環が生き生きしていていく様も読みどころだと思います。 "廃バス"で暮らす先生のおひとりさまコメディ #1巻応援廃バスに住む イチヒsogor25ある事情で家に住めなくなった英語教師の雨森はづきが空き地に放置されていた「廃バス」に住み始めるという物語。 家に住めなくなっても特に思い詰める様子もなく、気の赴くままに廃バスに住み始めたはづき 良く言えばミステリアス、悪く言えばただマイペースな彼女が廃バスでおひとりさまの生活を楽しむ様子や、学校での振る舞いをゆるく描いていくコメディ作品です。 その雰囲気だけでも読んでいて楽しいのですが、実はこの廃バスは元々どこかの少年たちの秘密基地だったようで、主人公がその少年のうちの1人とバスの中で遭遇してしまいます。そこから2人がちょっとした秘密を共有する仲となる、そんなドキドキ感も醸し出している作品です。 1巻まで読了中毒性ありのギャグ4コマ魚の4コマ ニョペ茄子六文銭シュール・不条理、どのカテゴリーなのか難しいが、4コマギャグ漫画です。 個人的にスゴイ中毒性があって、スルスルとずっと読んでしまいました。 ゆるい絵柄でありながら、エグいことを平気でするのとか、 時々、腹抱えて笑わせてくれるのとかあるので、飽きないんです。 ここでも読めるので、気に入ったら単行本で一気に読むことをおすすめします。 http://nyopenasu.livedoor.blog/ 私はスタンプまで買ってしまいました。(沼)紙版を買うか、電子版を買うかたそがれにまにあえば 赤井さしみ作品集 赤井さしみ名無し可愛らしいクリーチャーや女の子イラストを描かれているイラストレーター・赤井さしみ氏のショート短編集。Pixivで公開されているような1p〜2pの漫画が40本以上収録されています。 https://www.pixiv.net/users/2288819/manga 紙版を買うか、電子版で買うかですが、よほどの理由がない限りは紙版を買うのがいいのではないかと。あらすじの紹介時点で、紙で買われることが前提の説明になってますからね…。ハードカバーの装丁にはこだわりが感じられ、手触り感が素晴らしく、カラー印刷も美しい。まさに本棚に飾りたくなる一冊になると思います。その代わり値段は¥1300と少々お高めですが。同じ値段で電子版を買うくらいなら、紙で手に入れる方が幸せになれると思います。 ガンダム全然しらないけど好きラル飯‐ランバ・ラルの背徳ごはん‐ 鈴木小波 矢立肇・富野由悠季 谷和也名無しニコニコ漫画で見つけて面白かったやつ。 奥さんのいないときに背徳感たっぷりの高カロリーなご飯を自分でつくるおじさんの話。バター揚げは流石にやばいよ。 なぜか軍の制服を来たままなのが好き。働いてばっかりだから私服がないのかな…。 奥さんがすごく素敵な方で、一見普通のおじさんだけどこんな女性とご結婚されているとかラルさんって本編でどんな立ち位置の何者なんだろうときになりました。 健康が心配なので暴食はほどほどにしてほしい。 https://comic-walker.com/contents/detail/KDCW_KS03202283010000_68/「五十嵐芽愛の章(人間回収車)」との共通点捨てられた皇妃 Yuna iNA iNA名無し 序盤でのティア、「人間回収車(5巻)」の芽愛と似たような関係で複雑でした(裕福ではあるものの、悲劇を迎えてしまう)……。 周囲からお似合いだと言われているのに関わらず、突如現れた少女の方が優遇され、主人公への扱いが悪いのはもやもやします。 ティア及び芽愛は何らかの事情から苦悩があったりするので、きちんと話を聞けば防ぐことができる悲劇もあるのにというのが正直な感想です。設定はベタなんだけど、すごく良い双子たちの諸事情 鉄一六文銭うまく言えないのがもどかしいんですけど、 設定としては(失礼ですが)ベタなんですよね。 けど、すごくいいんです。 双子の兄妹なのたが、恋愛対象としてお互いに惹かれあっており、 でも、兄妹なのでその気持を隠して高校まで過ごす。 しかし、ひょんなことで、実は兄が養子だったという事実が発覚し、 更に意識していくという流れ。 義理の兄妹✕同居✕ラブコメ 的な流れは、幾度となく読んできて、 様式美すら感じるのですが、本作はそれでも、面白いんです。 二人とも一途に思い合っているのが伝わって、 脇見なしで一直線にぶつかっていく様は、 見ていてこっちが恥ずかしいやら、キュンキュンするやらで、 もうーたまりません!! 純度120%は言い得て妙だと思いました。 糖度が足りていないかたにおすすめしたい作品です。 これからいろんな作品を読んでみたい作家 #読切応援くちべにがしたい 三ト和貴名無し以前、ヤンマガに掲載された読切『吐露』が素晴らしかった三ト和貴先生の新作読切。 楽しみにしておりました! まさか講談社系でもなくハルタの増刊の『テラン』で発表で驚きました。 少女は母の化粧を見て、くちべにを塗りたそうにするが母から止められてしまいます。 一人で留守番する少女が、手の届かないところに置かれた化粧道具を取ろうとしていると…。 『吐露』に比べるとすごくほのぼのした話で、きゅっと短く可愛らしいオチもついていて意外な作風の変化でしたが、絵の雰囲気の良さ、画面構成の気持ち良さがあり、また次回作も読みたくなりました。羨ましい程、運命の出会い #1巻応援作りたい女と食べたい女 ゆざきさかおみあうしぃ@カワイイマンガご飯を少し作る様になって思うのは、自分で作ると意外とそれで満足して、食欲が湧かないなぁ、という事。食べる人のリアクションが気になって……。「美味しい」の言葉も勿論嬉しいけれど、箸が止まらない様子とか、完食とかを見るとガッツポーズしたくなる。喜ぶ人の為に、ご飯を作りたい。 本作の主人公は、ご飯を作るのが大好きだけれど少食。それでいて実は「ガッツリ大量に作りたい!」という欲望を募らせている。そんな彼女が大食いの女性と出会い、たくさん作っては彼女に食べさせ、仲を深めてゆく。 似たところはないけれど、気の合う二人。大食い女性は豪快に気持ち良く食べる一方、かなり気の利く真摯な人で、私が女性だったらこんな彼女欲しい。 「食」について女性が押し付けられているイメージ……お弁当作るのは女性の役目とか、女性は少食とか、そういう物へのモヤモヤを、二人で共有する幾つかのシーンも印象深い。今日でもなかなか消えないジェンダー規範や役割を、優しく気づかせてくれる内容でもあった。ヌードモデルと魚と画家! ちょっと変な2人にムズキュンが止まらない…!金曜日はアトリエで 浜田咲良たか※ネタバレを含むクチコミです。 こういう世界観めちゃくちゃ好き #読切応援しろ 山田睦nyae夜勤明けの疲れた体で、ふといい匂いにつられて立ち寄った路地裏の食堂。 そこで食べた具だくさん土鍋ラーメン。賑やかな客と交わした会話。 が、それは全ては夢、または幻だったのか…? でも満たされた気持ちとお腹は嘘じゃない。 こういう世界観の漫画ほんとに好きです!!!沁みます!!!引っ越してきた新しい町での奇妙な青春【最新話の感想】GLITCH - グリッチ - シマ・シンヤ名無し※ネタバレを含むクチコミです。読み返してみたけど…私の好きな週末 三好銀starstarstarstar_borderstar_borderかしこ何年か前にジャケ買いした「私の好きな週末」を読み返してみました。買った当時も読んだのですが自分の中で面白いと思えるまで消化することが出来なくて。でも最近「いるのにいない日曜日」を読んだらすごく自分好みな作品だったし、世界観のヒントを掴めた気がしたので、今読んだら楽しめるかもと思ったのですがやっぱりまだ難しかったです。「もう体脂肪率なんて知らない」と「海辺へ行く道」も読んでから再チャレンジしてみようと思います。 絶対に好きにさせてくる幼馴染幽霊との戦い #1巻応援幽霊になったからパンツ見せてもバレないよね!? ゆとりーぬANAGUMA個人的な2021年度上半期そうはならんやろタイトル賞受賞作品です。 幽霊になってしまった魂野こわたちゃん、恋の未練をはらすため幼馴染の健太にここぞとばかりにパンツ見せたり猛アピール開始!!(豪速球すぎる) 一方の健太も満更でもないのですが、魂野ちゃんを好きになると成仏して一緒にいられなくなってしまうので絶対に好きになるわけにはいかないという旨の業を背負うことになります。でももう好きじゃん、それは!!! 別れのときがいつか来るのかなと思うと切なくなっちゃいますが、それを感じさせないくらいいつもアホ明るくてカワイイのがよいです。 「結ばれてほしいけど結ばれてほしくね〜!」って一生言い続けたいですね。無限の可能性で、君を救えない紫色のクオリア 綱島志朗 うえお久光あうしぃ@カワイイマンガ人が皆ロボットに見える少女と、彼女を受け入れる親友。遠回りな相互理解と余りにも巨大な愛の物語に、徹底的に打ちのめされる。 少女を守りたい親友が、量子力学的にあらゆる可能性を同時展開しながら「最適解」を選択する光として、一つの意思を貫く存在となる。その狂気は恐ろしい反面、一途さに感情移入してしまう。 少女を敵視する人、少女の同類として現れる人を加えた関係性は、尊さも無も全ての可能性が虚しく提示される。親友の加速する狂気がモノローグ絵巻となり、眩暈。 なかなか覆らない現実の中、自然と私は少女を求める。ほんわかと柔らかで愛される彼女が、その特殊な眼で「狂える神」たる親友を見る時、そこに産まれた「愛」なんて言葉ではとても足りない大きな概念に、ただ脱力する。 (百合作品としては、人物たちがある男性と付き合う/好きになるという描写が「可能性として」描かれるので、人によってはお勧めできないが、おそらく男性の存在は、意図的に原作小説より薄められているのではないか。重要そうなのに、ほぼ忘れられる程度の存在感だ)<<6768697071>>
※ネタバレを含むクチコミです。