KADOKAWAマンガの感想・レビュー2722件<<1718192021>>誰もが大切なひとり今日もテレビは私の噂話ばかりだし、空には不気味な赤い星が浮かんでる ~統合失調症の私から世界はこう見えた~ Himacostarstarstarstarstar_border野愛統合失調症になった筆者が、発症から闘病生活、社会復帰までの道のりを描いた作品。 人間関係、家族、仕事など強いストレスを受けていたとは言え、何か特殊な経験や境遇にあるわけではない人がなり得る病気なのだと改めて気づかされます。 治療が必要と自覚できたり、家族の協力があるのでまだよかったのかもしれませんが、ひとりきりで発症してしまったらと思うと恐ろしいです。 それでも病気の恐ろしさを描くばかりの作品ではありません。 絵柄も語り口も優しく、苦しみに寄り添ってくれるような暖かさがあります。 辛くても苦しくてもあなたはあなただよひとりじゃないよ、というメッセージは他人事のように聞こえてしまうこともあるけれど、苦しみを体験した筆者の言葉は説得力があると思います。 誰もが社会の一員で大切な人なんだ、自分のことも他人のことも大切にしようと思える作品です。涙子さまの正体とは…!?涙子さまの言う通り 山本ルンルン名無し山本ルンルン先生の新連載。オフィーリアのような土左衛門で見つかったマリイはなぜ死んだのかが描かれた第1話。沢渡警部補が涙子さまを捕まえる話になるのかな。 涙子さまが占いをしている「慈愛の涙」という会員制サロンは、犬が重要なシンボルらしいということしかまだわからない…続きが気になる。ハロウィンに読みたいマンガ2023第1位 #1巻応援デビルズキャンディ Bikkuri Remstarstarstarstarstar_border兎来栄寿渋谷ハロウィンにも大規模な規制が入り大人しかった今年。代わりに池袋ハロウィンでは小林幸子さんが鬼舞辻無惨のコスプレをするなど大いに盛り上がっていたようですね。 ハロウィン本番は今日10月31日なわけですが、そんな本日にこそ読みたいのがこのアメリカ発のアクションモンスターコメディです。さまざまな悪魔や怪物たちが暮らす世界で、幽霊が暴れ、コウモリが舞い、骸骨が郵便配達を行う。そして、ヒロインはフランケンシュタイン的な美少女。これ以上ハロウィンにぴったりなマンガもなかなかありません。 物語は、主にヘムロックアカデミーという学校を舞台に、人造悪魔のパンドラを作ったインプの少年・カズを中心としたドタバタ劇です。生徒も教師も軒並み強い個性を持っていて、ひとりひとりの濃ゆい特徴も見所となっています。 特に、カズのことが好きなサイクロプスの女の子・ヒトミの片思いラブコメ部分は力が入れられており注目です。 アメコミというともっとコテコテな画風をイメージすると思うのですが、本作の画風は表紙絵だけでも解るようにとても日本のマンガに寄っています。またページこそアメコミと同じく右開きですが、ネームや演出などもかなり日本のマンガに寄っており多くの日本人が親しみ易いことでしょう。 ファンタジーならではの架空のさまざまな競技が登場し、アクションの見せ場となるシーンの演出も派手で楽しく、国境を越えて目で見ているだけでも楽しめる作品です。 果たしてカズの作ったパンドラはどのように成長していくのか、その道程を見守る楽しみもあります。 皆さんが良きハロウィンを過ごせますように。 HAPPY HALLOWEEN!ガールミーツ人外オムニバス #1巻応援コロッケと栞 高橋祥志兎来栄寿『青騎士』の目次を見ると、いつも「コロッケ」や「ハンバーガー」などの文字列が並んでいてお腹が空くというのはさておき。 本作は、ある街で起こるさまざまな事件を描いた群像劇です。 最初のエピソードは、書店の娘である仁美とその幼馴染で仁美に好意を抱く肉屋の一樹、そして突然現れる来訪者のお話から始まります。タイトルの「栞」は仁美を、「コロッケ」は一樹を表しているのでしょう。 そのふたりが中心となって進行していく物語かと思いきや、その次はアイドルのYUKINAを神推ししている等々力とそのアイドルになぜか似ている部分のあるイケメン転校生のお話。その後は、神社の娘で物語のような恋に憧れる巴と彼女の想い人である藍沢先輩と神社のお狐様のお話と続いていきます。 舞台は同じ街・同じ学校ですが、エピソードごとに主軸となる人物がシフトしていく構成となっています。共通しているのは、女の子が少し不思議な存在に出逢うところから始まっていくというところ。もし涼宮ハルヒがいたら歓喜しそうな街です。 それぞれのエピソードに連関があるところがこの作品の要となっていそうで、最終的にどうまとめ上げられていくのか楽しみです。 なお、この作品の商店街は大山商店街をモデルにしているようです。大山といえば『上京生活録イチジョウ』で一条が住んでいた街であり、私も聖地巡礼に行ったことがあります。大山はカレーパンやチーズメンチカツが有名ですが、再び訪れてコロッケを食べながら書店に行くのもアリかもしれません。 お寺も大変なんだ。極楽寺ひねもす日記 宮本福助starstarstarstarstar_borderPom 面白かった唐揚げ 思い描くお寺のイメージとは逆で緩〜い雰囲気になっていて楽しく読みました。 最初に、本当は絵本作家になりたかったらしい父である住職がいなくなり、次に母親がいなくなって寺の後は息子よ、よろしく的な始まり方が笑ってしまうし、続きが読みたくなる始まり方で掴まれた。 しかも父は見つかったと思ったら、漁師になってテレビに出るし。何故。謎。笑 お息子の仁海はてんやわんや振り回されながらも頑張っていた。 結果、終わりよければ全て良し!です。ダメっぷりが板につきすぎて逆に憧れる秋津 室井大資名無し人生で達してはいけない境地No. 1だと思ってる至高のギャル現るはじめてのギャル 植野メグル名無しギャルをこんなにも理想通りに描いた作品があるだろうか… ギャル×陰キャ漫画の中でもかなり上位と思います ラブコメ的にもテンポ良くて面白いしエロい ギャルエロい…! 陰キャ羨ましすぎだろ! 自販機擬人化!?自動販売機に生まれ変わった俺は迷宮を彷徨う 九二枝 昼熊 憂姫はぐれ素人ノワール異世界モノの中でこれほど変わった発想のやつはないんでは アニメ化してて気になったので読んでみました。 絵がうっっっまい! トンデモ設定なのに漫画として形にしててすごいです何マンガというのだろうか?限界独身女子(26)ごはん 的場りょう六文銭仕事に疲れて退職し、ニートさながらに自堕落な生活をしている独身女性の日常を描いた作品。 タイトルに「ごはん」とあるが、あんまり美味しそうに食べないというか、どちらかというと美味しくなさそうである。 ご飯を食べること自体苦痛みたいな。 『鬱ごはん』をご存知だったら近い雰囲気。 主人公は小さい頃からコツコツと真面目に生きてきた経緯があって、1回崩れると立ち直るのが厳しいんだろうなぁという感じが読んでて伝わってくる。 しかし、この手のマンガってカテゴリ的にはなんなんだろうか?とか考えてしまった。 グルメではないし、ちょっとしたお色気はあるけど、ただひたすら主人公のマイナス思考や鬱っぽい様子をみているのが多くて、自分自身何目的で読んだのかわからなくなる。 そういう意味では新感覚な感じ。 立ち上がりそうにないけど、再生を描くのかな? 最後に妹(モデル?アイドル?)も出てきて、姉である主人公とどうからむのか期待。 創作者の物語として #1巻応援 #完結応援ヘレナとオオカミさん 布里斯あうしぃ@カワイイマンガ作家、画家、漫画家など、創作者の物語はたいてい苦しい。独自の表現を追求する戦いは必ず、己のつまらなさ、発想の貧困、そして個人的な問題とどう向き合うかのせめぎ合いになる。 まだ幼い子どもが創作と向き合うのは、さらに困難だ。絵が上手な本作の主人公・ヘレナは孤児で、弟の命も失われようとしている。そんな中で「願いを絵にしてみよう」と絵本作家「悪いオオカミさん」に言われ、できずに涙を流すが、自分でもその苦しみを理解できていない。 物語を完成させるために「悪いオオカミさん」と共同作業に挑むヘレナは、その過程で作家に煽られ、引っ張られて、自分の本心に踏み込んでゆく……それまで明るく振る舞ってきたヘレナが感情をむき出しにする様に、苦しみを感じると共に、子供らしさを見出して少し安堵してしまう。 泣いて眠った夢の中で見せる心の解決は、切なくも美しい。 ヘレナのあまりの境遇に、彼女の明るさがいつか崩れてしまうことを想像しながら読むことになる物語だが、優しい大人たちの支えでヘレナは心に安寧を取り戻す。そしてその感動的なラストから、さらに彼女が創作者としても成長することまで想像してしまう。ヘレナはきっと素敵な絵本作家になると思う(もちろん悪いオオカミさんとは全然違う方向性で)。 (『ヘレナとオオカミさん』台湾の漫画賞「金漫奨」の年度漫畫奨&金漫大奨をダブル受賞おめでとうございます!) 音楽が繋いでくれる。音盤紀行 毛塚了一郎starstarstarstarstar_borderPom 読みながらレコード店の前を通るけど、怖気付いて入ることなく終わった時代をがあったなと思い出した。 独特の世界観で、ゆるめの雰囲気で個人的には絵が特に好きです。 作品の空気感が伝わってくる細かい描写(部屋やレコード店の間取り図は見入ってしまったし、物語を更に奥深く想像できて楽しかった。)は音楽って良いなぁとも思わせてくれた。 レコードと共に持ち主にも歴史があって、それがもちろん現代に紡がれてて、、じんわりと温かい気持ちになりました。音盤(レコード)と自由を求めて音盤紀行 毛塚了一郎starstarstarstarstar_borderさいろくイギリスが舞台なのかなと思いきや、ショートストーリーがふんわり繋がっていそうな形で世界狭しと様々な国が登場する作品でした。 一貫して音楽というものに対する希望の見出し方であったり、抑圧されていた時代の背景や、自由がないと感じるからこそ渇望される自由の象徴として音楽が描かれていたりする。 海賊ラジオだったり密輸されるレコードやTV放送だったり、著者の古き良き時代への想いというか憧れというかが感じられる。 余談ですが、音楽の「形」を扱う作品を読んでいて思い出したのは、御茶ノ水にあった貸レコード屋だった「ジャニス」の閉店がありました。 音楽を聴くのはCDですらなく音源はデジタルの時代にとっくになってしまったわけで、ラジオで音楽を聴くだなんて不自由だなぁと今はきっと思われるのだろうなーとしみじみ。続きが気になる作品娘がいじめをしていました しろやぎ秋吾starstarstarstarstar_borderこめつぶ漫画だけど、過度なストーリーではなく、とてもリアルないじめを描いた作品です。 自分の子供がイジメられた時と自分の子供がイジメる側になった時に、親としてどう対応していくのが正しいのか、難しい問題だなと感じました。 最後まで読みたい漫画です。 異世界転移したサイトウさん便利屋斎藤さん、異世界に行く 一智和智 桝田省治starstarstarstarstar_borderゆゆゆ現代日本で雇われ便利屋で働いていたサイトウさん。 鍵開けできて、後衛職としてフォローにまわって、魔力はなくても重宝されています。 あれ。サイトウさんの役割、別のファンタジー読みものだと職業として存在していませんでしたっけ。 物語では、サイトウさんが所属するパーティだけでなく、いろいろな人物やパーティが登場し、ゆるやかにつながっていきます。 別の国の王様と大臣と魔王、国が決めた勇者一行などなど。他のパーティといえど、個性というか、あくが強いです。誰もが主役級でおもしろいです。マジでちゃんと怖いしすぐそこにありそうな恐怖コワい話は≠くだけで。 景山五月 梨starstarstarstarstar_borderNanoいや本当に怖い…夜に読むんじゃなかった…。 とある漫画家が人から聞いた怪談話を漫画にしていく、という形態で進んでいくんですがそのどれもが実際にありそうで怖い。しかも冒頭で漫画家(主人公というより語り部?)が「関わりすぎるとほんとうになっちゃう気がする」と話しているのが、さらに怖い。マジで自分に対して想像してしまうというか(イヤホンのくだりとか)……いや想像さすな~~!!! ほどよく怖い気持ちになりたい時におすすめです。ファッションを楽しく学べる服を着るならこんなふうに 縞野やえ MBstarstarstarstarstarleon男性向けのファッションを紹介した作品で、 ユニクロやGUの服の着こなし方やハイブランドの 特徴などを漫画で楽しく学ぶことができる。 ストーリーのベースも王道で読みやすいのも良し。 自分もファッションの在り方について考えたくなってきた。 異世界から帰ってきたおじさん異世界おじさん 殆ど死んでいるstarstarstarstarstar_borderゆゆゆ異世界から帰ってきたのは2017年。 当時の日常がすでに古くなりつつあるのが少しさみしい。 最近、「SEGAのハードを選んだ人間」Tシャツが発売されていたのを思い出してしまった。 プレゼントしたら、おじさんはうきうきと着てくれるんだろな。 異世界の人間は現実世界の人間ではないから、オーク以外、美男美女だらけなんだろうか。 おじさんの扱いがひどすぎて泣けてくるし、ものともせずに過ごすおじさんにも泣けてくる。 ツンデレに気づかないのにも泣けてくる。 でもツンデレだなんて、そんな細かいことに気づく感性があったら、変な勘違いを続けてやばい人になっていたかもしれないから、鈍感なくらいがちょうどよいのかもしれない。 異世界で必要なのはチートな能力に加えて、人々に紛れ込めば埋没しそうな容姿。 ひとつ勉強になった。金魚屋×小説家の良きラブコメ #1巻応援金魚屋さんのかりそめ夫婦 天倉ふゆstarstarstarstarstar兎来栄寿以前の作品である『ヒロインはじめました。』は上質な学園ラブコメでしたが、本作では大人の恋愛を見せてくれます。 ヒロインの旭は黒髪ロングと八重歯がチャームポイントな小説家。七海は祖母の店を継いだ金魚屋さん経営。そんなふたりが、政略結婚とまでは行きませんが互いの利害の一致によりかりそめの夫婦として結婚という契約を交わし共に暮らす様子が描かれます。 理由はともあれ、妙齢の男女が一緒にひとつ屋根の下で暮らせば何も起こらないわけはなく。よく恋愛ドラマで主演した俳優同士が付き合うということも起こりますが、単純接触効果的にもずっといることで互いへの好感度ゲージは否が応でも高まっていきます。その際の、社会的には夫婦という関係でありながらも実際には違うというギャップから生み出される初々しい反応の数々が旨味となって読者に波濤のように押し寄せます。 特に好きなのは、町祭りにおけるイベント「ラブラブ夫婦大会」。新婚夫婦の仲の良さにニコニコする年配の方々とのシンクロ率が400%を超えていきます。 何より天倉ふゆさんの絵の魅力です。本作ではますます磨きがかかっており、女子はかわいいし男性はかっこいいのが最大の魅力と言って良いでしょう。少女マンガ的に大事なシーンを、しっかり絵で魅せてくれます。そして、心の中の井之頭五郎が「うんうん こういうのでいいんだよ」とひとりごち、私は「否、こういうのがいい」と応じます。適度にラブがコメり、されど大人らしく適度にしっとり。とてと良い塩梅です。 金魚屋という職業の部分がフィーチャーされるパートも好きです。 今後も良い感じに幸せに、末長く爆発してほしいです。のんびり異世界生活ではなかった田舎のホームセンター男の自由な異世界生活 うさぴょん 古来歩 市丸きすけstarstarstarstar_borderstar_border宮っしぃ個人的にはホームセンターでの仕事の知識を使って異世界スローライフ系の作品だと思ってたが、結構冒険やバトル要素多めの内容 田舎のホームセンターで働いていた主人公は神に呼ばれて異世界に引っ越し、そこで大量にゲットした生活に便利そうなスキルを駆使して街を起こす 可愛い感じの神が常に登場し、神の使者として主人公もチートスキル活かしてどんどん活躍していき~、な内容 最近バトル・冒険ものの異世界系ばっか読んでたのでスローライフ系読みたいと思ってたので、違う意味で残念・・・ 内容としては可もなく不可もなしだが、駄女神様が可愛く、ありがちだがキャラも立ってるから飽きずに読める異世界ものです。 コミカルタッチの異世界俺つえースキルがなければレベルを上げる 岡沢六十四 倉橋ユウスstarstarstarstar_borderstar_border宮っしぃスキルの有無が全てを左右される世界で主人公はスキルを得ることができず、変わりに世界の理から外れた龍に特訓してもらうことになる そこで圧倒的なレベルを得ることになり、スキルなしのレベル最強の冒険者としてあっちでもこっちでも俺つえーをして~、な良くある異世界ファンタジー系作品 絵のタッチがコミカルな雰囲気で、他の異世界物とは違った味のあるイラストになっている。 ストーリーとしてはありがちなので、個人的には数多の異世界物1つレベルでした。天才か…!異世界サムライ 齋藤勁吾名無し異世界サムライ、そのまんまのテーマではありますが漫画にする力がうますぎて普通に面白いし主人公の女の子がめっちゃ可愛いです。 サムライが異世界に行くのが面白いっていうよりこの女の子がキャラ立ってて面白い。 絵も上手いしすぐメディア化とかしそうだな〜って思います。『凍犬しらこ』作者のショート読切星の端から 安原萌名無し青騎士読んでいたら突然現れた読切。 夢か現実かわからなくなるようなふわっとした感覚がしました。最近新幹線に乗る機会があったのでちょっとタイムリーな話でよかったです。 まずまずの一塁打抱いて小惑星 日和見盆地スコープドッククセのないアッサリした画風。全国民に理解できるであろうバックグラウンド。近所で見たような風景。起承転結が大事にされたシナリオであるが、それだけにどんでん返しはなく、予想のつく展開であった。しかしながら、読み切りという短期決戦の中では十分読み応えのあるデビュー作であったと感じる。まだ若い世代であろう作者が、人生の経験を重ねて生み出す次回作に是非期待したい。失礼ながら、まずまずの一塁打であったと感じさせる作品でした。異世界と現実どっちも俺つえー異世界でチート能力を手にした俺は、現実世界をも無双する 港川一臣 美紅 桑島黎音starstarstarstar_borderstar_border宮っしぃ現実世界で虐められていた主人公、じいちゃんから受け継いだ家に異世界への扉があり、異世界でチート能力をゲット そしたらすげーステータスが上がって見た目も変わり、現実世界でもステータスは高いまま、異世界現実どっちも女の子にモテ始めて...と良くある異世界現実無双ファンタジーでした。 絵は綺麗で女の子も可愛らしいし、バトルシーンも迫力あるので読んでいて飽きがこないのは良い所 ただ設定は良くある異世界物なので、個人的には可もなく不可もなしな感想でした<<1718192021>>
統合失調症になった筆者が、発症から闘病生活、社会復帰までの道のりを描いた作品。 人間関係、家族、仕事など強いストレスを受けていたとは言え、何か特殊な経験や境遇にあるわけではない人がなり得る病気なのだと改めて気づかされます。 治療が必要と自覚できたり、家族の協力があるのでまだよかったのかもしれませんが、ひとりきりで発症してしまったらと思うと恐ろしいです。 それでも病気の恐ろしさを描くばかりの作品ではありません。 絵柄も語り口も優しく、苦しみに寄り添ってくれるような暖かさがあります。 辛くても苦しくてもあなたはあなただよひとりじゃないよ、というメッセージは他人事のように聞こえてしまうこともあるけれど、苦しみを体験した筆者の言葉は説得力があると思います。 誰もが社会の一員で大切な人なんだ、自分のことも他人のことも大切にしようと思える作品です。