KADOKAWAマンガの感想・レビュー2722件<<1516171819>>どちらの家族が幸せか? #1巻応援どちらかの家庭が崩壊する漫画 横山了一starstarstarstarstar_border兎来栄寿薬師寺家と毒山家。幼い子が生まれて間もないふたつの家族の話が、同時並行的に描かれていく物語です。 一流企業に勤めるエリートでイケメンの旦那・シュウがいる薬師寺家に対して、ギャンブルに明け暮れろくに仕事もしてないスジモノのような外見の旦那・ゴンがいる毒山家。 そんな対照的な両家ですが、妻の薬師寺ユイと毒山海(マリン)はお互いにこれまでいなかった初めてのママ友となり交流を深めていきます。 ただ、最初の3ページと8〜9ページを見た時ではかなり両家への印象が変わっていきます。 更に、この物語のキーパーソンとなるのが姑。シュウの母親の聡子はシングルマザーであったこともあり、親子共に絆が強くユイや子供に対しても過干渉してきます。子育て中に事前連絡なしに何度も家に突然来られるのは、妻の立場だときついですよね。 一方で、ゴンの母親である虎乃はスナックを経営しておりざっくばらんな性格で海とも非常に気質が合っています。パチスロで買った現生を直接渡してくるなど生々しさはありますが、豪気で優しく温かい性格を見せます。 一見、完璧な家庭に見える薬師寺家の内部の綻び。逆にメチャクチャに見えながら互いを思い遣る心に溢れている毒山家。幸せとは何か、本当に大事なものは何かということを考えさせられます。 シュウの母親はいわゆる毒姑ではありますが、番外編では彼女もまた酷い夫と姑によって苦しんだ経験があることが仄めかされ、最悪の負の連鎖を感じさせます。自分が受けた痛みを違う形で他人に与えるのではなく、痛みを知っているからこそ労わる心を持って負の連鎖を断ち切り子供たちが笑顔で暮らせる世界にしていきたいところです。 育児、モラハラ、詐欺、不倫などに加えてSNSで縦読みを使ったにおわせ投稿など「今」感のある要素もふんだんに取り入れられており、実写ドラマ化などもされていきそうです。 なお、 「もっと善意の押し付けがユイを追い詰める感じにした方がリアルでいい」 というアドバイスをした横山了一さんの奥様は本作の陰のMVPだと思います。台湾コミック応援ヘレナとオオカミさん 布里斯名無し台湾のマンガ家さんだけど日本っぽさ全開の絵柄で上手。 話の内容も最終的にこうなるといいし、そうなるんだろうなーと思って安心しながら読める。 レベルの高い描画力と雰囲気のある頁。 でもソレしか無いなぁと辛口評価をせざるを得なかった。 日本の漫画好きとして斜に構えてしまってる前提だけど、 展開やコマの結びつきの不自然さが目立つし、台詞回しの不自然さ(これはもしかしたら翻訳?の問題かもしれないけど)物語の流れの作り方に対する納得度など、ツッコミを入れながら見てしまうところが多かったし、致命的なのは物語に意外性がなすぎるところかな(狼作家の見た目で意外性持たせたり、キャラクターの強さに完全に負けている) 読んでいて改めて日本の漫画編集者のナレッジ的なものが如何に強くて重要かを感じた。本作も日本のマンガ編集がついてるんだとは思うけど、もっと磨けるんじゃないかって偉そうに思ってしまった。 ただ、これは大抵の海外のマンガ作品に同じように感じるので(コマとコマの間の空気などがなく、アメコミ的にフキダシに詰め込む+見せたい画角で描いた上に台詞を載せているだけでは?と)そもそもの造りたい形が違うのかもしれない。 結論として、私がやっぱり斜に構えてしまっているのだとは思う。美しい女たちが素晴らしいテンポで描く誇大妄想狂物語メガロザリア みやまるんstarstarstarstarstarさいろくすごいスピード感、美しい女性キャラたち、下劣な貴族の描写 そして魔女。 中世のイメージそのままに、メガロマニア(誇大妄想狂)と主人公ロザリアの名前をかけたものと思われるタイトルに相応しい内容。 あと、なんとなく本作の造りが面白いなと思った。 魔女の魔法発動の"条件"であったり、進撃の巨人の登場人物のようなキャラ設定だったりがうまく噛み合っていて、スリルというか不気味な爽快感と疾走感がある。 最近流行りのほんわかオマケ漫画が数ページついていたりして、和ませようとしてくる裏面も見せつつ表舞台ではロザリアを筆頭とした殺戮が繰り返されている。(なんとなくここはギアスっぽさを感じた) 他にも絵柄が少し鈴木央センセイっぽいのでディアンヌっぽく見えたりして、色々とオマージュというか親しみのある作品ばかりで形成されたコラージュ作品を見ている時のような感覚がある。 もちろん、読んでいる時にずっとそうなわけではなくて、あくまでその瞬間瞬間でフラッシュバックされるだけなんだけど。 いずれにしても、続きを早くくれと思う作品。日常系ほのぼの学園コメディin台湾 九份もあるよ #1巻応援ぽかぽかたいわん! 島starstarstarstarstar_border兎来栄寿台湾人の作者が描く、台湾を舞台にした日常系美少女マンガがやってきました。 父親の転勤によって日本から台湾に移住した杏奈(あんな)が、アニメやマンガが好きで日本語が解る隣の席の美鈴(メイリン)に助けられ台湾やその文化を案内されながら高校生活を送り友情を育んでいく物語です。 美鈴の幼馴染で原住民女子のヌワを始め、物語が進むにつれてかわいいキャラクターたちも増えていきます。杏奈の母親(自称・20歳の姉)のレイカや父親の一樹(いつき)などは一部から熱い支持を得そうな造形です。 読んでいるだけで、日本とは違った台湾のいろいろな文化を知ることができて楽しいです。たとえば、 ・朝は外食が一般的な台湾は学校内にも朝食屋がある ・学校の昼休みに昼寝の時間がある ・アイスのお茶は砂糖入りが普通 などなど。 『千と千尋の神隠し』の舞台として有名になった(※ただし舞台説はガセネタであると作中でも解説されます)九份、そしてそこのお茶屋さんも登場。台湾に行ったら個人的にも行ってみたいと思っていた場所ですが、またひとつ聖地になりました。また、台北101などその他の観光名所や見どころも紹介されます。グルメについてもいろいろと紹介されるので、台湾に行く予定があれば読んでおくと参考になるかもしれません。 日本のマンガやアニメのパロディネタ(『ハルヒ』、『BLEACH』、『DEATH NOTE』、『ラピュタ』etc...)がそこかしこに散りばめられているのも、作者の日本文化愛を感じます。マンガやアニメに親しんで、自分でも創ってみたいと思って努力し、こうして遂に世に出る。最高に素敵な連鎖です。この文化の素晴らしさを世界中に広めていきたいと願い、活動している私にとっては応援せずにはいられません。 台湾の文化や台湾の方が描いた美少女日常系に興味がある方、手に取ってみてください。 自分を犠牲にして妹を守る復讐の皇后 KimSoHyun MUSOstarstarstarstarstar_borderママ子一度死んで生まれ変わるのは、よくある設定ではあるんだけど復讐とタイトルにつけただけあり、中身は結構ドロドロで好きな感じでした。 それぞれの心のトラウマと向き合いながらも未来に向かって生きる、そして主人公がどういう風に愛人と対決していくのか楽しみです。 最後まで読めてないけど、出来れば最後は主人公には幸せになってほしい。 絵が綺麗ですが、主人公の妹と悪役が同じ髪色で??と混乱してしまうこともありました、なので読み返すことはあると思います。家賃保証会社のお仕事出ていくか、払うか 家賃保証会社の憂鬱 鶴屋なこみん 0207starstarstarstarstar_borderゆゆゆ家賃ってなんで払わなきゃいけないんだろう。 息をしているだけでお金がかかる気がしてくる。 気がしてくるけど、普通は払う。 払う前提で借りているから。 そこで払わないという選択肢を選べば、保証会社に入っていた場合、この原案者さんのような人がやってきて、「出ていきますか、家賃払いますか」という話になるらしい。 賃貸物件ビジネスには、生活保護とお年寄りを狙ったものがあるそうだけど、その人たちの焦げ付きも多いのかなと選ばれた話で思った。 自分の知らない生活をする人たちの、仕事の一端を知るのは楽しい。 でもこれは、なかなか大変そうな仕事だなあ。「年下の男の子」スピンオフ駄犬に注意! とりよしstarstarstarstarstarるる6巻まで既読。 こちらも最高❤❤❤ 本編で告白→玉砕した翔吾がメイン。 本編よりスピンオフの方が長い作品。 振られて酔った末に人気漫画家の湊太から ロックオンされる翔吾😂 まあ過去に接点があってその時から湊太は一途なんだけど。 本編の透同様、翔吾もあちこちからモテモテ😂 そして同様にもっと危機感持てとツッコミたくなる読者w 弟のこと、俳優のこと、中途半端だけどどこまで続くかな。 BLカップル応援しちゃうよ🤝キャラな女性登場人物にはいつも好感持ってしまう。舞ちゃんイイネ👍 7巻既読。 今巻は平和な展開が多くて楽しかった。 義弟はまだ諦めてないけど誕生日の食い下がりを放置したの、良かった。(前なら危機感なかったし) 湊太と太郎のご対面😂 8巻既読。 とうとう同棲開始! 義弟と湊太が直接話したのは良かったかな。 湊太の変人ワンコぶりに敵わないと現実を見れたのでは? 翔吾の元カノが子連れシンママで登場。 (再会早々に馴れ馴れしいし子供預けたりちょいイライラしたけど)最終的に腐女子に落ち着けるのは悪役いなくなっていいわ😂 このイラストでこのポジションですか?😳年下の男の子 とりよしstarstarstarstarstar_borderるる4巻まで既読。 (これはまだ続くの?) イラストがとにかく可愛いし特に唯の天使のような姿ってば! ・・・なだけにポジショニングにビックリ! え?そっち??? このギャップに萌えない人はダメかもしれない。 透はちょっと無防備過ぎないか? そりゃ最初の陸はまさかが現実になって驚いただろうけど、なぜそこから学ばすに「友達」の括りだとホイホイついていくんだ?唯も忠告してたのに。 と読むほどイラッとした。 透が唯に一途なのを分かってるから余計に。 唯は可愛い顔してかなりの策士だし透の前で猫被ってるね😂 でもほんっとに可愛いんだよーーー😍読めば読むほどクセになるハイテンションギャグディーふらぐ! 春野友矢六文銭ゲーム製作部なる部活で巻き起こる、 学園×部活×日常×ギャグ×バトル×ちょいラブみたいなのを、全てにハイテンションさせたような作品。 色々突っ走っている感じが、ハマる人はハマル。 自分はハマった側の人間です。 ゲーム製作部と言いながらも、ゲーム製作はしないでダラダラと遊んでいるだけ。 だから、ガチでゲームつくっている本物のゲーム製作部が出てきて、何やら部員同士にも因縁があるので部の存亡をかけながら、バトったりもする。 けど、基本展開の早いギャグ漫画なので、読んでて楽しい。 とにかく、主人公の風間のツッコミが面白い。 ゲーム製作部(仮)の個性的な面々が放つ、自由な奔放なギャグに逐一応えていくのが面白い。 あと、オノマトペも独特で、つばを飲み込む音を 「ゴクリンコ」 とか言うのが、地味に好き。 本物のゲーム製作部の部長高尾さんと、風間のちょいラブも良い。 あと、どんどん絵がうまくなっているので、1巻で「うっ」ってなっても3巻くらいまでは頑張って読んでほしい。 この作品ビンタ屋さん 矢村かすみ名無し読めないの? 精神科病棟が居場所になってもいい #推しを3行で推す精神科病棟の青春 あるいは高校時代の特別な1年間について もつおstarstarstarstarstarnyae・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ 「精神科病棟」と「青春」というふたつのワードに親和性を感じず、そこが気になって読んでみたけど、ちゃんと精神科病棟と青春は繋がっていました。こういう場所が自分の"居場所"になっても別にいいんだ、と気付きました。 ・特に好きなところは? 好きというか印象深かったのは、主人公含め「精神病院にかかる・入院する」ことに対する受け入れられなさや抵抗感、偏見が一般的にはまだ強いんだなということ。摂食障害の原因になった友人も、例え主人公が入院したとてその原因が自分にあるだなんて微塵も思わないんだな、というところに絶望した。 ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! 主人公に共感すれば当然しんどいけど、読後感はとても良いです。あとがきを読むとわかるようにこういう病院ばかりじゃないのは事実だろうけど、必要以上に恐れたり地獄のような場所だと思わなくてもいいのかなと、いい意味で精神科病棟に対するイメージが変わります。読んでいていろんな事に気づけた #推しを3行で推す作りたい女と食べたい女 ゆざきさかおみstarstarstarstarstarnyae※ネタバレを含むクチコミです。武器操作が上手な人らしい嘆きの亡霊は引退したい ~最弱ハンターによる最強パーティ育成術~ 槻影 蛇野らい チーコstarstarstarstar_borderstar_borderママ子主人公はマジで強くないのに、周りが何だかわからないけど強いから無茶なこと話言ってきてんだと勘違いしちゃってそのまま進んでいく感じ 主人公もその感じが慣れてしまってるので、変な余裕とかのらりくらりした性格が更に周りに勘違いされる… 逃げ回ってるのになんか知らないうちにクエスト攻略していたり、???となることもあるけどラックの数値が高いのでしょうか。 ゲロ吐きたいの口癖はうーんでした。 未来の薬学の知識で世界を救う異世界薬局 高野聖 高山理図 keepoutstarstarstarstarstar_borderママ子雷に打たれて、薬神の加護を受けた少年、この紋章みたいのがすごいカッコいい。 実は異世界からきた薬学に最高峰にいた人だったので、世のため人のため腕と知識を惜しみなく使い様々な人を助けていく。 貴族は使用人や平民を治療してはいけない雰囲気でも、困っている人がいれば助けたくなる。 そこで、平民でも買って使えるように薬局を開くが同業に意地悪される。 高い志を持って、家族や目の前の人たちだけでなく多くの人を救う。 過労死して命を落としてるから、体壊さないように第二の人生楽しんでほしい。 お料理が美味しそう異世界居酒屋「のぶ」 ヴァージニア二等兵 蝉川夏哉 転starstarstarstarstarこめつぶ今の日本の居酒屋が時空を超えて時代も国も違うところに店を構えてるという有り得ない設定ですが、テーマになるお料理が毎回とても美味しそうです。とりあえずビール頼む気持ち分かる!それが当たり前に手に入る今の豊かさと手に入り辛いから有難みを感じる感動、そのどちらにも共感できます。そして異世界の人達の食べ始めの驚きと、食後の満足げな表情を見ると、とても温かい気持ちになれます。メニューがたくさんで、見ているだけで美味しい気分になります。世界中のお料理が出てくる居酒屋さんってなかなかないから新鮮です。相手を思う気持ちで変わってくる捨てられ白魔法使いの紅茶生活 YahaKo 瀬尾優梨 騎羽こうじstarstarstarstarstar_borderママ子※ネタバレを含むクチコミです。 どこまで偽れるか我慢してください、大公様 Manta Comics JinSoye RIDIstarstarstarstarstar_borderママ子売春街で育った美しい少女カメリア、突然連れ去られ目を覚ますと貴族のお屋敷だった。 女の子なのに母親を助けるため侯爵家の病弱な長男キーロンの模造品となる。性別を偽り「カメリオン」として過ごすことになった。キーロンの友人小公爵クロードは、カメリアが同性だと思っているのにだんだん心を惹かれていく。そこにゲオール王国の王子イアンも加わって、カメリアは一体誰を選ぶのか。いつ、どのタイミングで女性に戻れるのか。 生きるため守るため自分を犠牲にしてきたカメリアにとって何か幸せなのか、話が進むにつれ選択肢が広がってどこに落ち着くのか気になって読み進めてしました。全てが輝き。ニッターズハイ! 猫田ゆかりstarstarstarstarstarPom 編み物をしたことがないので、ニッターってそう言った意味なんだ。から始まりましたが、魅力的ですね〜 男子高校生と編み物ってのが言葉合ってるか分からないが、可愛らしいと言いますか。。 時間を忘れてしまうくらい没頭できるってすごく良いなぁ。 ただ編み物をするだけの物語ではなくて、陸上に勤しんできた主人公、健斗が怪我で挫折した時に出会ったのが編み物で、編み物の魅力を知ったり、編み物を通して今まできっと無縁だってだろう友人と出会ったり自分の人生と向き合い前に進むことが出来ていったり、たとえ失意の中にいても、その出来事は意味のある事だったんだと思える、とても奥深く思いのこもった作品だと思いました。今年来る前に読んでみました!いやはや熱海くん 田沼朝starstarstarstarstar_borderかしここのマンガがすごい!2024を予想するスレでオンナ編1位に選ばれていたので読んでみました。ここ数年は和山やま先生の影響で日常を舞台にした会話劇が面白い漫画が増えたという印象があって、最初はこれもそういう漫画なのかな〜と思ってましたが、どちらかというとメタモルフォーゼの縁側やスキップとローファーのような他者との関係性や内面の変化に焦点を当てている作品ですね。 主人公の熱海くんは女の子にモテモテなんだけど男の子が好きで、親しい友人やその家族にそのことを自然に打ち明けたり、みんなもすんなり受け入れてくれるのが今っぽいなと思いました。友達んちでの一家団欒の場面が毎回好きです。 バッキボキに、へし折る。金と権力で。残り一日で破滅フラグ全部へし折ります 天城望 福留しゅんstarstarstarstarstar_borderゆゆゆ「残り一日」とタイムリミットがあるとおり、そして1話冒頭ですべて成し遂げたとわかるとおり、気持ちいいほど颯爽とストーリーが進んでいく。 いわゆるザマァ系なので、攻略対象たちはほんとにどうにもならないなあという性格の人たちばかりで、むしろゲーム中ヒロイン役のパワーはすごいなと驚くばかりで。 そして、おバカキャラにも思える攻略対象たちを断罪の場から引きずり下ろす様は、これまでの公爵令嬢としての勉強と努力を知るには十分と言えるかもしれない。 3巻完結なので、サクサクっと、スッキリと。 サブタイトルにRTAとあるとおり、コミカルな動きはあっても、無駄な展開はなく。 でも3巻は少し糖度上がったストーリーでした。J⇔M ジェイエムの感想 #推しを3行で推すJ⇔M ジェイエム 大武政夫starstarstarstarstarかしこ・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ 凄腕の殺し屋と美少女小学生が入れ替わっちゃう話です。こんなんやり尽くされた設定じゃん!!と思ったのに、やっぱり大武政夫が描くとむちゃくちゃ面白い。 ・特に好きなところは? 殺し屋でも教育ママに怒られるのは怖いんだなってところ。実はママのおかげで二人に連帯感が生まれているのかもしれない。 ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! 早く2巻が読みたいです!!!!異世界BL異世界逃亡の相棒は恋を知らない王子様 あさみ青子starstarstarstarstar_borderるる「恋愛感情」が存在しない世界に転生した天音。 その原因は魔女の呪いなので元に戻すために王子ライルと一緒に魔女を倒すことに。 一緒に行動しているうちに天音はライルのことを好きになる。ライルは説明のできない執着のような気持ちを天音に抱いていくけど、それこそが呪いでも完全に消しきれなかった恋愛感情だよね。 なかなか結果が出なくてどうなるかと思ったけど、 登場人物みんなが幸せになるハピエン😊 穏やかな日々アラフォーまきこのごゆるり家事 柿ノ種まきこstarstarstarstarstar_border野愛家事育児を描いたエッセイコミックは好きだけど、ちょうどいい温度感の作品に出会うのは結構難しい。 適当とか簡単とか言いながら丁寧な暮らしをしていたり、ほのぼの絵柄なのに旦那や子どもの愚痴が散りばめられていたり、なんかもっと穏やかで等身大で当たり前の暮らしを楽しくしてるやつが見たいんだが……と思っていたら出会えたのがこの作品。 お母さんとの穏やかな2人暮らしも、旦那さんとの新婚生活も、子どもができてからの3人暮らしも、どこを切り取っても穏やかで優しくて等身大でいい。 登場人物がいがみ合ってないのがいい、大変さも描かれているけど不幸じゃない、文明の利器にも頼るしお母さんにも旦那さんにも頼るし頑張ってるけど頑張りすぎることを美徳としないのもいい。 こういうのが見たかった。こういう穏やかな生活がいちばん幸せだよね、を噛み締められる作品。ペットの擬人化、危険しらたまおじさん 植岡雅世名無し同じく八咫烏賞受賞作の「グッドナイトコッパー」の次に読んだのでより笑って癒やされました。可愛くて可愛くて目に入れても痛くないペットでも、案外人間のかたちになるともさいオッサンになるのかも知れないので、理想を抱きすぎるのも危険だなと思いました。<<1516171819>>
薬師寺家と毒山家。幼い子が生まれて間もないふたつの家族の話が、同時並行的に描かれていく物語です。 一流企業に勤めるエリートでイケメンの旦那・シュウがいる薬師寺家に対して、ギャンブルに明け暮れろくに仕事もしてないスジモノのような外見の旦那・ゴンがいる毒山家。 そんな対照的な両家ですが、妻の薬師寺ユイと毒山海(マリン)はお互いにこれまでいなかった初めてのママ友となり交流を深めていきます。 ただ、最初の3ページと8〜9ページを見た時ではかなり両家への印象が変わっていきます。 更に、この物語のキーパーソンとなるのが姑。シュウの母親の聡子はシングルマザーであったこともあり、親子共に絆が強くユイや子供に対しても過干渉してきます。子育て中に事前連絡なしに何度も家に突然来られるのは、妻の立場だときついですよね。 一方で、ゴンの母親である虎乃はスナックを経営しておりざっくばらんな性格で海とも非常に気質が合っています。パチスロで買った現生を直接渡してくるなど生々しさはありますが、豪気で優しく温かい性格を見せます。 一見、完璧な家庭に見える薬師寺家の内部の綻び。逆にメチャクチャに見えながら互いを思い遣る心に溢れている毒山家。幸せとは何か、本当に大事なものは何かということを考えさせられます。 シュウの母親はいわゆる毒姑ではありますが、番外編では彼女もまた酷い夫と姑によって苦しんだ経験があることが仄めかされ、最悪の負の連鎖を感じさせます。自分が受けた痛みを違う形で他人に与えるのではなく、痛みを知っているからこそ労わる心を持って負の連鎖を断ち切り子供たちが笑顔で暮らせる世界にしていきたいところです。 育児、モラハラ、詐欺、不倫などに加えてSNSで縦読みを使ったにおわせ投稿など「今」感のある要素もふんだんに取り入れられており、実写ドラマ化などもされていきそうです。 なお、 「もっと善意の押し付けがユイを追い詰める感じにした方がリアルでいい」 というアドバイスをした横山了一さんの奥様は本作の陰のMVPだと思います。