祥伝社マンガの感想・レビュー468件<<12345>>指輪に込められているもの。ゆびのわものがたり 小野塚カホリstarstarstarstarstar_borderPom たったひとつの指輪が紡ぐ物語の数々。 指輪を指にはめた時から嬉しさも悲しさも一緒に月日を重ねてるんだな。なんて少しロマンチックなことを思った。 しっとりした雰囲気で、大人の世界感が伝わる作品。 色んな意味を持った世界でたった一つの指輪。 想いのこもった指輪をあげたい人がいるって、こんなに誰かを想える事って幸せだ。 2巻の第10話が私は好きでした。 時を経てね、お互い人生積み重ねて結ばれるってあるんだなぁ〜ドラマの様だ。運命って言うのかな。 ジーンときたなぁ。琴線に触れっぱなしの大傑作! #完結応援違国日記 ヤマシタトモコstarstarstarstarstarナカタニエイト<ログライン> 両親を事故で亡くした女子高生が親戚の小説家に引き取られ、共に生きていく話。 <ここがオススメ!> 全巻を通して、泣かないことなどなかった。 「女子高生と小説家の共同生活の物語」と言えば、 それはそう。 しかし、そこに深いリアリティがある。 セリフがあまりにも上手く、生身の人間の会話がある。 自分とは何か?他人とは何か?家族とは?愛とは?生きるとは? とにかく、様々な問いを投げかけ、感情を揺さぶってくる。 「時々不幸せでもいい。でも、あなたの幸せを願う」 こんなにも深い愛の物語があろうか。 <この作品が好きなら……> ・ブランチライン https://manba.co.jp/boards/116623 ・3月のライオン https://manba.co.jp/boards/10081 ・亜人ちゃんは語りたい https://manba.co.jp/boards/11475ユア・マイ・サンユア・マイ・サン 茜田千starstarstarstar_borderstar_border寸々姉が守りたかったものを代わりに守った妹。擬似家族。読み終わってもう一度最初から読み返したくなる構成も良かった。連載再開…?!からっぽダンスR 阿弥陀しずくnyaeめちゃくちゃ久しぶりにフィーヤンに載ってたびっくりそして嬉しい。次号予告には載ってなかったから不定期かな…。阿弥陀先生いろいろ大変そうだったので無理のないペースでお願いします🥺 あー、最新話読む前にRの1巻読み返したけどやっぱり久我くん好きだ 贖いの果てに仄見える光 #1巻応援木洩れ日のひと 川端志季starstarstarstarstar兎来栄寿『宇宙を駆けるよだか』、『箱庭のソレイユ』、『僕のオリオン』、などでお馴染みの川端志季さんの最新作です。 基本的には集英社系のレーベルでキャリアを重ねてきた方ですが、前作の『世界で一番早い春』で『KISS』を経て祥伝社で連載を開始したときにはとても納得感がありました。 川端志季さんの作品が纏う、仄暗さを纏った空気感。そして時代感覚を捉えた鋭敏なセンスから生み出されるキャラクターたちは、『FEEL』系とも絶妙にマッチしていると思ったからです。期待通り、本作でも開幕からその持ち味を出していきます。 議員の娘である白瀬皓子が国民的人気アイドルグループの烏墨真弘を轢いてしまい、彼女はその贖罪として意識を取り戻さない彼の下で10年の月日を看病に費やしていました。そして、遂に真弘が目を覚ましたことで物語の歯車が回り出します。 ヒロインが重い罪を背負い贖罪をし続ける状態で始まる男女の関係というのは流石になかなか『マーガレット』系列では見られないもので、媒体の特徴も活かした建て付けになっています。父親が参議院議員でその名誉に奉仕するよう定められた運命の不自由さ、息苦しさの描写も流石です。 そういった抑圧がしっかり描かれてていることで、皓子が外の世界を知って束の間の開放感や多くの人が普通に味わう感情を得ていく瞬間のえもいわれぬ良さが際立ちます。 真弘は、皓子のことを恨んでおらずむしろ10年間も付き添ってくれていたことに感謝しているというのがポイントです。ふたりの穏やかならぬ事故から始まった関係が今後どのようになっていくのか。10年間のブランクの先で真弘はどう生きて行くのか。 また、彼らを取り巻く家族や同じアイドルグループのメンバーたちなど脇役も魅力的なのですが、その関係図も複雑に絡み合って今後ますます盛り上がっていきそうです。綴られる繊麗な感情 #1巻応援海はとおくに満ちて往く 日々の杏starstarstarstarstar_border兎来栄寿遥か彼方まで続く海やそこから寄せては返す波は、それ自体に意味はありません。しかし、人はそこに何かを感じ取ります。ある人にとっては何でもない風景・何でもない言葉が、誰かにとっては特別で掛け替えのないものであることもあります。 『世界にさよならのキスをして』の日々の杏さんがこの短編「海はとおくに満ちて往く」は、波打ち際で粒立つひとつひとつの泡が砂に染み込んでいくように、誰かの心の深いところに繊細に浸透していくであろうシーンやセリフが満ちています。 知らず知らずの内に、誰かが誰かを救って回っているこの世界の営み。その構造の断片だけにでも触れられたとき、愛しみを覚えずにはいられません。 鍵となるアイテムが、メッセージボトルというのも象徴的です。手紙というのは本来誰か特定の相手に想いを届けるものですが、ボトルメールはそれが届くかどうかもわからないし、誰に届くかもわからないし、いつ届くかもわからない。それでも、そのときそこに込められた確かな想いは存在する。そのときにしか込められなかったものが。 「自分が幸せになることを許せない」という想いを抱いたことのある人には、特に響くであろう作品です。まさかのマージナル・クライシス 丙きょう子名無し※ネタバレを含むクチコミです。 読後感めっちゃいい走り出す花びら 甘井最鹿starstarstarstarstar_borderalank新生活をスタートさせようとする中国人留学生が、家具を揃えるという初手からうまくやれずに奮闘するストーリー。 当たり前と思っていたことさえままならなくてイライラジリジリするんだけど、それって実は自力だと当たり前のことすら大変って気付かされて自分の非力さにイライラジリジリしちゃうのかもしれない。 自らチャレンジしようと始めたものの、壁にぶつかっている人、ぜひ読んでほしい。もう一回走り出そうって思えます。「対」が離れるときついのすみか 丸い円名無し生活がすれ違ってしまい、別れることにしたカップル。 しかし彼女のほうが「別れる」という言葉が悲しすぎると言い、別の言葉を探そうとする話。正直、本当に別れないと駄目なのか…?と思ってしまうくらい、関係性が破綻しているようには感じられなかったけど、できるだけ今の自分達が選んだものにふさわしい言葉を探す行為に前向きさと優しさを感じた。こういう関係の終わらせ方もあるんだな〜。何もできない自分も変えられていくはず走り出す花びら 甘井最鹿starstarstarstarstarNanoTwitterで流れてきて、絵可愛い~なんて読んでみたらめっっちゃよかった…! 留学といった話は学生時代に自分の周りでも聞いたことはあるけど、実際に留学する人たちはこんなに大変なんだと驚きました。外国で知り合いや親戚といったツテがあったり、知らない国でも臆さない性格の人からすればとても些細なことかもしれないんだけども。日本語学校の自己紹介でも、顔を真っ赤にしてしまう主人公からすればどれも重大なんだなあと読んでて伝わってきました。 知らない国でひとりきり、なんて絶対不安だし怖いけれど、そんな中でも走り出した主人公がとってもかっこいい。留学だけに関わらず、どんなに知らない分からない事でも頑張ってみたくなる、よい作品でした。 走り出すきっかけ走り出す花びら 甘井最鹿starstarstarstarstar野愛漫画家を目指す中国からの留学生の女の子。日本語も完璧ではない、携帯電話もすぐに契約できない、家具も家電もない部屋で1から生活しなければならない……。 別に日本と中国の違いを描いた作品ではない。留学生だから大変ということを言いたいわけでもない(おそらく)だろう。 地方から1人で東京に出てきた人ならきっとわかる。 誰も知らない、誰にも頼れない場所で、自分に何ができるだろう?というあの感覚。 それでもだだっ広いだけの家に物が増えていって、目的地や欲しいものが見つかって、自分今ここで生きてる!っていう熱を感じることだってできる。 夜中に必死で家具を組み立てる、ただそれだけのことが前を向くきっかけにもなる。 何気なくて所在ない日々をキラキラ描いた素敵な作品でした。#2023年読切ベスト走り出す花びら 甘井最鹿starstarstarstarstar寸々2023年良かった読み切り。 例えば主人公を地方出身者の漫画家ワナビとかにしても描けそうだけど、中国からの留学生にしたことに意味があるというか。 外国人だと携帯の契約が簡単に結べない→家具が揃わないことの不便さ・切実さ。 だからこそ、サビの見開き家具組み立てページがグッと来る。 家具を揃える=新生活を送る上での最低限の準備 が「新しい自分になっていく」ことに繋がっていて、このプロットだけで50p読ませるのがすごい。 でもフィーヤンぽくは…無い?どうなんだろう。「ワンルームエンジェル」感想ワンルームエンジェル はらだニーナかつて、こんなにむさ苦しくて小汚なくてピュアで美しい物語があっただろうか? 本当にジャケ買いして大正解!…心につき刺さる最高の一冊だった。 死んだ目をしたガラの悪い30代男と美少年の天使。いっけん何の接点も無さそうな2人が、成り行きで不思議な同居生活を始める。そして物語は思っても見ない方向へと展開していき…。 読み終えた後、何故だか背中を優しくソッと押された気分になった。 大人女子のもどかしい恋定時にあがれたら 犬井あゆstarstarstarstarstar野愛この作品に出会えてよかった。大人なのに初々しくて、大人だからもどかしい女の子同士の恋愛を描いた作品です。 同じ会社の違う部署で働く湯川さんと水城さん。ふとしたきっかけで距離が近づき、お互いのコートのポケットにメモを入れて食事の約束をする関係になります。 もうこの時点で甘酸っぱくてもどかしくて心を掴まれました。 あったかくなってコートがいらなくなったらどうしよう、連絡先を聞いてもいいのかな?という心の揺れと時間経過を丁寧に描いているのが素晴らしい…!! 友情ではなく恋愛感情だと気づくまで、お互いが両想いだと気づくまで、ゆっくり丁寧に、かと思えば大胆に進んでいく2人の関係が可愛らしくて甘くて切なくてたまりません。 学生同士の百合もいいけど、大人女子だからこその揺らぎがあって胸が甘くしめつけられます。 これまでも素晴らしい百合作品に出会ってきたけれど、いちばん好きかもしれない(いちばんがたくさんあります)…今いちばん好きな作品です。誰かを思えば思うほど、揺れ動く〜ややこしい蜜柑たち 雁須磨子starstarstarstarstar_borderPom 読んでて、何とも言えない感情に包まれた。 清見は表情が変わらなくて(だけど頭の中ではものすごい考えまくっている) 白柳くんは捻くれてしまっていて(まぁそうならざるを得ないだろうとは思う)タイトル通り皆ややこしいです。 心の中を知りたい相手こそ、分からないから頭の中で深読みするし、よく分からない行動に出たりで更にややこしくなっていく。笑 大人になると考えすぎちゃうのよね。。 それにしても、、なぁ。。 清見の心は本当は誰に矢印が向いているのか。 初夏はいま何してるんだろう。更にややこしくなりそう、そして面白くなりそう。とにかく初々しい知りたい手のひら 丸い円名無し絵柄は少しいくえみ綾ぽさがあるけど、少女漫画誌に載っててもいいくらい初々しい読切。恋愛経験が無さすぎて判断力がゼロになるのわかる。 秘書がエロい恋知らずの神様に捧ぐ 滝端名無しあ〜続きが早く読みたい。BL読むときはいつも単行本だから更新を待つことってほぼないのでもやもやする…いやでもこれもしやFEELwebでは1話しか公開されないパターンかな…ふむ…そうか……おとうさん、いっしょに遊ぼ ~わんぱく日仏ファミリー!~の感想 #推しを3行で推すおとうさん、いっしょに遊ぼ ~わんぱく日仏ファミリー!~ じゃんぽ~る西starstarstarstarstarnyae・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ 連載ではちょくちょく読んでいたけど、単行本でまとめて一気に読んで「真の面白さ」を知った気持ちになりました。立場関係なくだれが読んでも面白い。 ・特に好きなところは? 絵本作家のあさくらまやさんに会いに行く話で、付き添いの小百合ちゃんにキレられるところ。 ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! 「癒やし」や「微笑ましさ」だけを求めているなら、正直この漫画はオススメではないかも。親ではない自分が読んでも、幼児の子育ての壮絶さが伝わってきて「うおお…!」となることが多いです。ただこの漫画はそこを押し出しては描かれておらず、子育ての参考になるかどうかは自分にはちょっとわかりません。持ち前の画力の高さによって子はとにかく可愛く描かれているし、大変な場面もコミカルな演出を交えており大変読みやすいです。個人的には子育てマンガとしてというよりも、「面白いマンガ」として全人類に読んでほしいです。会ったことないけど君が好きインターネット・ラヴ! 売野機子starstarstarstarstar_borderかしこむちゃくちゃ売野機子先生らしさ全開で大好きです。東京でネイリストとして働いてる天馬はインスタでフォローしてる韓国人のウノくんのことが好き。朝起きたらFace IDでアイフォンを起動させてウノくんのインスタをチェックする天馬。画面の中で無邪気に友達達とはしゃいで踊ってるウノくん。2人とも可愛いよー!!全体的に2023年のエモさがギュ〜ッと詰まってました。これって続編の予定はないのかな? 「君の好きなもの、俺に教えてくれっ!」姫野くんはときめきたい ハルモト紺starstarstarstarstarNanoここでときめきました!!ね!!!王子くんもね!!??絶対ときめいてるよね!!?? 王子くんも姫野くんも可愛い。等身大の男子高校生で、それぞれ悩みを持ってる。二人が出会ったことで、お互いにいい刺激を与えたらいいなぁ。この先の二人の関係がどう変わってくのか超気になる!そして二人とも笑顔が尊い。LOVE。少女漫画大好き王子くんと、少女漫画がわからない姫野くん姫野くんはときめきたい ハルモト紺nyaeonBLUEの新連載なのでBLですね。この作家さんの作品は読んだことがなかった。 1話目はまだまだ友情にもたどり着かないくらいの距離感です。にしても姫野くんの挙動不審さは度を越してる笑 けどなんでも受け入れてくれる王子くんと相性良さそう。幼馴染を取り巻く″縁″ #1巻応援縁もたけなわ 岡畑まこstarstarstarstarstar兎来栄寿幼馴染の結婚式に出席するシーンから始まり、中学高校時代の回想にたっぷりと尺を割いて各々の背景事情と揺れ動く感情の変遷をとても丁寧に描かれていく物語です。 幼馴染……その関係性からしか摂取できない成分は確実にあります。積み重ねた時間の長さの分だけ、さまざまな思い出も想いも堆積しているわけで。知り合って数年では生まれ得ない濃厚なものがそこには確かにあります。 ただ、一口に幼馴染と言ってもそこには無限の色合いがあり形があり化学反応が存在します。冒頭のシーンからも解るように、決してこれは仲睦まじく結ばれる幼馴染の物語ではありません。むしろ、特別で大切な関係だからこそ行なっておかなければならないものを描いています。 それでも、ふたりの間には周囲からは届かず理解が難しいふたりにしか共有できないものがありました。その何ともいえない愛おしさと、綺麗な感情とは裏腹に生じてしまう歪さのリアリティが胸を焦がします。 また、そんなふたりを遠巻きに取り巻く外野の存在の描き方も大変良いです。巻末の描き下ろしは最高でした。 濃厚な学生時代の描写と大人になった後とを読んで、人生は往々にしてままならないけれどこうやって一歩一歩進んで行くものだよなぁとしみじみ感じ入りました。 上質な感情が紡がれている物語です。 安野作品はやっぱりすごい!後ハッピーマニア 安野モヨコstarstarstarstar_borderstar_borderこめつぶ大好きだったハッピーマニア、一気に読んでしまったーー!! 作者が描く人物描写が秀逸で、いつのまにか主人公に共感し、応援したくなる。 でも相変わらずシゲタがシゲタっぽくて、好きだなー。 40代の主婦がいきなり離婚を切り出されるなんて恐怖だし、人生はそう甘くもないし単純でもないなと思わされた。 今後シゲタがどうなっていくのか、自分と重ねながら見て行きたくて楽しみ。 絵もずっときれいになっていて、早く次の巻が出てくれないかと待ち遠しいです!コピーライターとは。ゾワワの神様 うえはらけいたstarstarstarstar_borderstar_borderさいろくゾワワ。 ゾワワと来るコピーを書けるまで、如何なる戦いがあるのか。 コピーってライターのセンスだけで生まれてくるもんだと思っていたけど、実際そんな簡単なもんじゃないんだ、こんなに産みの苦しみがあるんだ、と知ると町中に溢れているあれやコレもちょっと違う目で見えてくる。 その良し悪しを決めるのは見た人全員である。誰しもが評する権利がある、それがコピー。 そのコピーを生み出す仕事を経験した著者が、ゾワワの神様に出会う事が出来るのか否か。 本作には華々しいようでいまいちふわっとしか想像出来ないコピーライターの世界が描かれている。<<12345>>
たったひとつの指輪が紡ぐ物語の数々。 指輪を指にはめた時から嬉しさも悲しさも一緒に月日を重ねてるんだな。なんて少しロマンチックなことを思った。 しっとりした雰囲気で、大人の世界感が伝わる作品。 色んな意味を持った世界でたった一つの指輪。 想いのこもった指輪をあげたい人がいるって、こんなに誰かを想える事って幸せだ。 2巻の第10話が私は好きでした。 時を経てね、お互い人生積み重ねて結ばれるってあるんだなぁ〜ドラマの様だ。運命って言うのかな。 ジーンときたなぁ。