祥伝社マンガの感想・レビュー458件<<12345>>社会派は実力がある人じゃないと滑って終わります。ジーンブライド 高野ひと深名無し・・・ということがよくわかる一作。 なんか全てにおいて軽薄で、何事も熟慮されてなさが気になった。 作者自身はそこまで作中の問題について 思考を巡らせてなさそうな底の浅さが、 付け焼き刃で時事ネタを放り込む雑な手つきと相なって 如何にもこうにも不出来な感じ。絵がうますぎるBL純情でなにが悪い 冬縞しぐれ名無し表情きれいだな〜ぐらいで買いました。 いやいやいやいや…絵、うますぎん!!?!? はちゃめちゃに絵が上手いのでBL好きなら買ってみてください!!疾走感がたまらない世界は寒い 高野雀starstarstarstarstar野愛銃を拾った女子高生6人組。どうせなら1人1発殺したいやつを殺してしまおう。 わちゃわちゃコミカルな会話劇もありながら、ヒリヒリするストーリー。 上下2巻で終わってしまうのがもったいないけれど、この疾走感が心地よくもある。 女の子が6人もいたらキャラ被りが起こりそうなものなのに、6人全員ビジュアルも性格も全然違う。 記号化された可愛さや面白さがあるわけではなく、それぞれ弱さも賢さも愚かさも意地悪さも持っていて魅力的。 殺したくなるのも理解できるクソな大人もたくさんいるけれど、まともな大人もちゃんといるのがまたリアルでよい。 巻末のおまけ漫画も含めて非の打ち所がない面白さだった。岡村さんかっこよすぎる。野菜とお菓子の交換しませんか?食べちゃいたい タケチイチコstarstarstarstar_borderstar_borderママ子野菜とお菓子の交換が成立するのは田舎あるあるだけど少女漫画での設定が気になりました。そして食べてる姿が微笑ましい少しぽっちゃりな「たまき」と学校で一番人気の「ユウ」がどのように恋愛を進めて行くのか気になります。厳選!読んでほしいこのマンガ変な家著者:雨穴綾野暁3巻まで刊行作品情報はこちら可愛くなりたい女子の気持ちクラスで一番可愛い子 山中ヒコstarstarstarstarstar_borderママ子「可愛くなる」の意味が衝撃的でした。誰でも可愛くなりたいと思うけど顔を変えるのは究極ですね。処置する側と整形する側で需要と供給が成り立っているけど内面的な需要と供給にはならずお金だけが動いていると感じます。主人公の心情がどのように変化していくのか気になるところです。センシティブなシリアスからグルメコメディまで #1巻応援やがて明日に至る蝉 ひの宙子兎来栄寿先日、『最果てのセレナード』の記事で触れたひの宙子さんの短編集です。2021年から2023年にかけて『フィール・ヤング』に掲載された5つの作品が収録されています。 ただ、それらの作品の温度差たるや最近の三寒四温な気候に匹敵するほどです。作者自身があとがきで言及しているように「振り幅すごい」。でも、そんなところもまた短編集の味わいの良さの内であろうと思います。 14歳になった主人公が「はる」に手紙を送るシーンから始まる表題作である「やがて明日に至る蝉」は、一見青春群像劇のように見えます。が、読み進めていくとただのそういったお話ではなく、あるテーマに取り組んだ作品であることが解ります。苦心しながら描き切ったであろうことが伝わってくる内容ですが、相変わらず構成力が高いなあと唸らずにはいられませんでした。 続く「折って切らない」も、『フィール・ヤング』らしさを感じる1篇です。マイノリティの生き難さ、とりわけ一番身近な存在である家族から理解を得られない辛さは特別大きいものですよね。最終ページのメールの文面にとても共感してしまいました。同じような共感をするであろう、かつての友人たちが元気に平穏に暮らせていることを祈ります。 「ホタテガイの女」と、「タラバガニの男」はひの宙子さんがギャグやグルメに振り切っても素晴らしい作家であることを示すお話です。1コマ目のセリフが "あなた七輪持ってるでしょう" から始まる男女の物語、端的に大好きです。ここで描かれる、最高のホタテガイやタラバガニのシズル感たるや、並のグルメ番組が裸足で逃げ出しそうなレベルです。色も、音も、匂いも、存在しないはずのモノクロの画面からすべてが伝わってきます。最高のホタテガイを最高に美味しく食べるために、ジョルノ・ジョバーナのように敬語でまくし立てるところの愛しさよ。読んだら貝焼き味噌という犯罪行為を犯したくなること請け合いです。 総じて、お薦めの短編集です。連載の『最果てのセレナード』や、4年前に発売された『グッド・バイ・プロミネンス』とあわせてぜひ。懐かしく読めるハッピー・マニア 安野モヨコstarstarstarstar_borderstar_bordermotomi勢いがすごいです!!絵も内容もやんちゃです。 時代的なものもあると思いますが、パワーがあってちょっと懐かしい感じです。重田さん、アホなんだけど、女子が多かれ少なかれどこかに持ってる願望を、ストレートに表現できちゃうスゴさが羨ましくもあります。 案外、わかるわかる!と思う人多いと思います。消えたアイドルが、自分の手記を書いてほしいと言う君はゴースト 染谷みのるstarstarstarstarstar_borderゆゆゆゴーストライターを仕事の一つにしている、売れない小説家の主人公。 これまでに売れた作品は、絶大なる人気を誇ったにも関わらず、突如消えてしまったアイドルをモチーフに描いた処女作のみ。 ある日、その消えたアイドルが、自身の手記をゴーストライティングしてほしいと言ってきた。 主人公を前に、彼女の口から語られる想像を絶する消えた理由――。 「君はゴースト」は、最近読んだ漫画「往生際の意味を知れ!」に似ているなと、読み直していて思った。 あちらは元カノでこちらは消えたアイドルだとか、あちらは未来を記録しようとしてきて、こちらは過去を記録しようとしているとか、あれこれ設定は異なるのだけど。 2巻完結の短めの漫画となっており、2巻の後半からが見せ場(だと思う)。 そのため、1巻で読むのをやめず、ぜひ2巻まで手を伸ばしてみてほしい。 最終話まで読めば、読後は気持ちがスッキリとすること間違いなし。 もやっとするとしたら、それはきっと芸能界の闇と社会の闇のせい。一般人は無力だから仕方ない。なんだか切ないお話クラスで一番可愛い子 山中ヒコstarstarstarstarstarこめつぶ中学生の頃にミュージカル俳優神田くんの大ファンになります。 父親が若い女性と出て行ったことでえりは容姿の美しさが重要だと考えるようになり、可愛くなりたいと整形する。 なんとか繋がりたくいろんな手法で近づき、ようやく神田くんと話すことが出来たのに、、、 とても切ないお話でしたが、えりが最後に自分を好き、と思えたことがよかったです。現世界転生ループ血脈の物語たべられうさ。【フルカラー】 ウミバードstarstarstarstar_borderstar_borderSS※ネタバレを含むクチコミです。めぐわこカップル可愛すぎるジェンダーレス男子に愛されています。 ためこう名無し※ネタバレを含むクチコミです。可愛いけど食べられちゃう系たべられうさ。【フルカラー】 ウミバードstarstarstarstar_borderstar_borderママ子なんぞこの可愛い生き物?食べ物? うさぎの親子が、食べ物に次々に生まれ変わって行く。 マシュマロやお餅、お団子にケーキ…いろいろな食べ物に生まれ変わっては食べられていく。 自分を食べてみたり、父子の掛け合いもほのぼのしているようでとってもシュールです どの食べ物に生まれ変わってもぷにっとしたフォルムが可愛い、食べられてしまう切なさもあり。 そして一緒に生まれ変わらなかった母は!気になります。次巻期待!「合理性」って・・・かしましめし おかざき真里名無し私も仕事をしているが、今回のワーキングマザーには共感できない。 子どものことで人に残業させたり急に休んだりするのはいたしかたない場合もあると思う。しかし、そのあと「合理性は愛のある所に発生する」って、そこまで威張ることか? 少なくとも休みをとった直後に偉そうに言うことではないだろう。 もう少し謙虚にならないと、同僚とトラブルになって、ワーキングマザー全体への迷惑な印象を植え付けかねない。中学3年生が恋をしてしまったのは婚約者のいる女教師中学聖日記 かわかみじゅんこ渚ブルーぼーっとしていてちょっと世間ズレしている黒岩晶という男子中学生が、学校でも美人と話題の25歳の女教師の聖を見ているとなんだかイライラしてしまう。なんでイライラしてしまうのかわからないけど、そのイライラを堪えることもできずかなり不器用で攻撃的な吐き出し方をしてしまったりもする。 初めての恋で恋がなんなのかもわからない男子中学生と、かねてからの夢である教師になって大学からの付き合いのいい婚約者がいてある意味で人生の上がりが見えた聖が不器用すぎる衝動に当てられてクラクラしてしまう様子なんかもある。 2巻でかなり事態が動いて、若気の至りや気の迷い的な形で終わらせにきているのかなと思ったら、3巻へとまだ続くようなので、これからどうなるのだろうと楽しみにしている。結婚=幸せではないあなたのことはそれほど いくえみ綾starstarstarstar_borderstar_bordermotomi心に引っかかって忘れられない人って居るのは少し共感できました。でもそれを思い出すのは幸せなときではなくて、自分が今のパートナーと辛い関係になったときだったり。 あの時あのままの関係だったら、なんて考えたりするけど、やっぱり不倫はだめです。そこの線引きが出来ない時点で自制心ないな。と残念ですが、漫画としてみるのは面白いです。自分は絶対しないからこそ面白く見れました。肉食はきゅんとするアヤメくんののんびり肉食日誌 町麻衣starstarstarstar_borderstar_borderこめつぶのんびりした雰囲気なのに、でもやっぱり肉食なところにキュンとします アヤメくんの不可解な言動の謎が解けてすっきりしました。天真爛漫なところがかわいい。 本当に、この研究室楽しそうですよね。 そして、みんな可笑しい。 アヤメくんって、ちょっとずれてるし、だけど素直だし、、、 本当に天然だけど憎めない。なんだこれは!女の園の星 和山やまユーカリ漫画を読みながら声に出して笑ったのなんでいつぶりだろう?表紙とタイトルからは想像できないおもしろさ。今まで存在は知っていたのに読まないでいたのを後悔するほど。 主人公は女子校の国語教師。なんてことない日常を切り取っただけの漫画なのに、なんでこんなに笑えるんだろう?なんだこれは!?ってなる。笑 そしてなぜか読むと穏やかな気持ちになる。毎日毎日、小ちゃいことにイライラしている自分がバカらしくなる。タイトルからは想像できないほっこり感アヤメくんののんびり肉食日誌 町麻衣ユーカリほっこり男子と骨好き女子のラブコメ。 こんなことあるんか?と思いつつ、あやめくんが可愛いので読み進めてしまいます。 読み進めていくと、ラブコメ!っていうよりも、恐竜についての詳しい話や、理系院生ならではの悩み(好きでやってる研究だけど将来を考えると不安)、学会の様子なども描かれています。 理系とは縁がない人生のわたしですが、多分リアルなんだろうなーと思いながら読んでます。カヨコと井澤の関係後ハッピーマニア 安野モヨコ名無しタカハシと詩織がくっついた様に、カヨコと井澤も一時的にくっつきそう。でもタカハシが詩織と別れて、カヨコも井澤にタカハシに戻る様に言われるパターンかも。 アラフォー引きこもり女性の再起 #1巻応援再生のウズメ 天堂きりん兎来栄寿『きみが心に棲みついた』の天堂きりんさんによる最新作です。 28歳のときに、とある事件がきっかけで心を病み身も窶してしまった主人公のウズメ。それから12年間、実家で両親に煙たがられ日々衝突しながらも引きこもり生活を送り続け気付けば40歳。働きもせず、結婚もせず、両親は70歳になりいつ何があるかもわからず未来の見えない日々を生きる彼女が、ひとつの出逢いをきっかけに社会へと復帰していく物語です。 引きこもりというと自由な時間が多くて何でも好きにできて楽しそうに思えるかもしれませんが、当人は常に見えない不安や焦燥感、罪悪感や自己嫌悪など恒常的にストレスに晒され誰からも必要とされずweb上以外では人と出逢ったり話したりする機会もない状態は、むしろ普通に働いて定期的に給料をもらって社会に関わっている方が圧倒的に幸せであったりもします。 また、作中でも8050問題が言及されるように問題は当人にとどまらず家族や周囲の人にも及びます。本作では、その渦中にある母親視点からの想いやエピソードも濃密に描かれることによって、この問題を立体化させて把捉しています。 2022年の内閣府のデータでは日本には広義の引きこもりは75万人ほどいるということで、パーセンテージから見れば僅かではあっても絶対数で考えれば熊本市や新潟市、あるいは浜松市の人口に近いほどの人数がいると考えると社外的に看過はできない課題でしょう。 「容姿の冴えない40歳の引きこもり女性が主人公」というのはいわゆる売れ線作品の特徴からは少し離れており、企画的にも難しさを抱えるテーマだと思います。しかし、だからこそ意義や価値がある作品であり、今の『FEEL YOUNG』が面白い理由の一翼を確実に担っている作品と言えます。 ウズメは引きこもり生活によって鬱屈として多少偏屈になってはいても、根本的に人に対する優しさを持っている人物なので読んでいて清々しさがあります。そんな彼女が、別の現代社会の闇に晒されて歪められてしまった人々との関わり合いを通して、元役者という才覚を活かしながら少しずつ再起していく様は良いものです。物語の始まりや根底のテーマは重いですが、作品全体として見ると暗くなりすぎず前向きに進んでいく雰囲気があります。 巻末のあとがきでは連載が継続するか・3巻か出るかどうかは不透明とのことですが、是非とも続いて欲しい作品です。躓かずに生きていける人の少ない世界に必要な物語です。自分を褒めることがいかに大事かわかったルイちゃんの目 加藤羽入nyae自分を褒めたい時に、自分じゃない誰かの「目」を借りるという手法は、リアルにいつか自分の役に立ちそう。その明日はきっとこない明日別れる 蒼井まもるnyaeたまにはこういう読切りもいいですね。これ読んでイライラする人もいるかも知れないけど、自分は笑いながら読めました、人には自分が思っているよりも選択肢があるさよならフラクタル 谷中分室nyae主人公の親はどうかわからないけど、パートナーの希望と自分の本音に大きなずれがあってもしそれがお互いに譲れないものだったらと思ったら、病気のこととか言い出せずに悩んでしまいますよね。当たり前だと思っていたことが当たり前じゃないと気づいた時、選択肢があることに気づいて視界がひらける感じがジーンとしました。気づけてよかった。これって百合なのか?!ややこしい蜜柑たち 雁須磨子starstarstarstarstar_borderかしこ友達の彼氏を寝とっちゃう話なんだけど、その理由も「あの子が付き合ってるのってどんな男なんだろう…」っていう興味からだし、友達も「彼氏といると主人公と一緒にいるみたいなんだよね〜」みたいな思わせぶりなこと言うし、この二人って実は両思いなんじゃないの?不憫なのは主人公のことをうっかり本気になっちゃった彼氏だよね。寝取り事件があった後に全員疎遠になるけど、それから数年経って仕事で主人公と彼氏が再会してからがメインの話になるのかな。連載時は休載も多かったけどまとめて読むとやっぱり面白い。私は自分の感情に無自覚でややこしい性格の主人公のこと嫌いじゃないです(笑)<<12345>>