祥伝社マンガの感想・レビュー468件<<1213141516>>キミドリ頭の鎌谷くんが好きトリバコハウス 宇仁田ゆみnyae宇仁田先生の描く恋愛マンガはだいたい読んでますが、これがいちばん好き…というか、鎌谷くんが好きなのかも。とちゅうで終活のために黒髪になるのもたまらないんですよね…!!言葉はぶっきらぼうなのに、行動で愛を示してくれるというのが良い。当然それはフィクションの話で、現実の人間はちゃんと言葉も優しくあれと思いますが。 人と人の適切な距離感、いわゆるパーソナルスペースの広さって人それぞれで、それも相手によって変わるというのをこの漫画で学びました。表紙の二人がメインですけど、周りのキャラもみんな可愛くって、とくにサモ・ハン・キンポー似のキンポは、昔は超絶イケメンで女性関係のトラブルが絶えなかったというエピソードも含め、好きなキャラです。 これを読んでたのは高校生くらいで何も考えずに読んでましたが、今思えばただの恋愛マンガではなく、男女平等ってどうあるべきなのかといったようなことがテーマなのかなと思えます。85歳老女の秘められた過去夢の端々 須藤佑実名無し85歳認知症のおばあちゃんが、過去に何かをやらかしたのでは?という謎と混沌に満ちたエピローグ。 雰囲気もストーリーも文学の匂いを感じる。 今どきの(普通の)孫娘視点から読み解かれるのはどんな真実なのか、続きが楽しみ。キラキラしてない安野モヨコカメレオン・アーミー 安野モヨコ名無し表題作のカメレオン・アーミーはどこか世にも奇妙な物語っぽさがある。不倫して会社にいられなくなった主人公の女が転職した先には唯一の女子社員がいたが野暮ったくて地味な子だったのでバカにしながら接していたらどんどん自分そっくりに綺麗になっていく…という話。女同士のマウンティングは戦いだからこのタイトルだし、大体はそのタイトル通りのよくあるストーリーなんだけど、自分のアイデンティーが誰でも簡単に手に入る程度の物だったんだってことまで描いちゃうって怖くない?そして喪失したまま終わるし。ホラーだよ。やっぱりタモリ出てくる感じするでしょ!どことなくこんな感じのシュールな作品が多い短編集ですが安野モヨコらしさがあるのでやっぱりファンなら読まなきゃなーと思いました。ドラマ化記念スペシャル番外編地獄のガールフレンド 鳥飼茜名無し今月のフィーヤンに描き下ろしの読切が載ってる! というかもうドラマ始まっていたのか…知らなかった 見開きカラー表紙が可愛かった。 テンポよく読めるだから私はメイクする シバタヒカリ 劇団雌猫名無しいままでメイクに関心のなかった腐女子の子がメイクに目覚めるというお話。マンガに出てくるおすすめコスメとか見ていると、自分が20代だった頃を思い出してなんだか懐かしく感じます。テーマのわりには意地悪な人とか出てこないので、嫌な気持ちにならずに読めました。平安貴族が現代にやってきた!いいね!光源氏くん えすとえむ名無し源氏物語の世界から出てきたキャラが、現代日本に順応していく姿がすごく独特で面白い。 特にちょいちょい挟まれるオリジナル短歌のクオリティが高くて好き。いつ読んでも素晴らしいオタ道。監督不行届 安野モヨコさいろく日本のオタク四天王(ヲタではない)の一人、エヴァンゲリオンやシン・ゴジラの監督として名を馳せた庵野秀明を夫に迎えた妻・安野モヨコの2人生活ってどうなってんのーってのがユルユル描いてあります。 限定のDVD付きが出た時にも買ったし、自分としては紙の本2冊持ってる珍しい例でもあります。そのぐらい好きであります。 だって、もう「流行り」の話じゃなくて昔のオタク道なんだもの、これって廃れないんですよ。 いつ読んでも題材が廃れないコンテンツである安心感たるや。 エヴァンゲリオン世代なので庵野監督に素直にハマりました。車で古い特撮の主題歌を聞いたりするのが楽しくなりますのでやってみよう! 私も小柳さんのような人と知り合いたい!(笑)やわ男とカタ子 長田亜弓名無し喪女と自分のことを卑屈している主人公の藤子にただただ共感しっぱなしでした。そんな藤子が"オカマ"の小柳さん…ではなく"オネエ"の小柳さんに調教させられている姿を見ていると読者も勇気づけられるというか、自分は性格ブスだったんだなと真正面からの指摘に藤子と同じリアクションをしていました(笑)小柳さんの毒舌がグサグサ刺さり心が折れそうになりますが、 読んだ後は自然と気持ちが前向きになる不思議な漫画です。結婚や恋愛に自分が縛られている人こそ読んでもらいたい作品です。読んでて気分が上がる!だから私はメイクする シバタヒカリ 劇団雌猫名無し主人公の女の子が、自分の好きなもの、やりたいことにまっしぐら!って感じで好き。メイクが好きな人はもちろん、そうじゃない人も、主人公のパワーに引き込まれるから、読んでて楽しいと思います。話のテンポもいいし、絵が丁寧で綺麗なので、メイクやネイルで綺麗になった感じ、主人公の嬉しさが伝わってきて、読んでて気分が上がります!なのめならず(笑)いいね!光源氏くん えすとえむ名無しアイドルと張り合ったりしないで、素直に声援を送っている光君と中ちゃんが可憐! 本当にいい男ってこういうものなのかもしれない。 仕事も恋も完璧だけど部屋は汚・・カノジョは今日もかたづかない 加納梨衣starstarstarstarstar吉川きっちょむ(芸人)『スローモーションをもう一度』の加納梨衣先生の新作。 以前スペリオールに載っていた読切『裸の肖像』でたまらなく心揺さぶられてしまったので、ターゲット層は絶対に違うよねと思いながら普段読んでいないFEEL YOUNGに手を出してみた。 仕事も恋も上手くいってると自分に言い聞かす30歳OLの主人公は、部屋が壊滅的に汚かった。 気に入ってすこしムリして借りた1LDKだけど心安らげる場所はベランダだけになっちゃってたり。 彼氏を連れてきたいのにこんな部屋にはちょっと・・な状況で同僚の男に要領が悪いと嫌味を言われ風邪を引き、クリスマスの約束も仕事で潰れ、ほとほと参ってしまったところで帰るのが汚部屋。 マンションの前で立ち尽くしていたところで出会ったのが嫌味を言ってきた同僚で同じ間取りなのに素敵な部屋に住んでいて・・。 汚部屋・・、分かる。 僕も職業柄、いろんなものが多くなってしまって部屋が片付かない。 毎日少しづつなって思ってても、現状維持がやっと。 現状維持だと思ってやってても日々増えるものたち。 現状維持は現状維持になっておらず緩やかに汚部屋への一途を辿っている我が家なので気持ちは痛いほど分かった。 今にして思えば、うちの家庭は転勤族だったこともあって、とにかく引越しのたびにダンボール詰めが大変で、「物は増やすな」と口うるさく言われていた。 三人兄弟で末っ子だったので自分の持ち物のとにかく少なくさせられて新しく買うのは控えさせられていた。 いまでこそ漫画が好きで3000冊以上持っているけど当時は0冊。 一人暮らしのときに抑圧された物欲が爆発してとんでもないことになった。 それから今まで大人になってからの物欲との付き合い方が未だに分かっていない。 この漫画の主人公と同じく要領も悪いのかもしれない。ただ、上手く力が抜けないのだ。 全てに全力で向かってしまう。良くも悪くも完璧主義なのだ。 仕事も恋も私生活も、となったときに、自分つまりは私生活を切り捨ててしまうのもめちゃくちゃに分かる。 この主人公は彼氏にも、彼氏の目に映る自分の姿も完璧にしようとしてるようにしか思えないがそんなの窮屈すぎる。 彼氏を信用しようと思うならさらけ出すべきなんだろうが、まだそこまでも至っていないようで。 そんなときに見栄を張らずに素のままの自分でいられるような、言い方は悪いけど優しさから本音しか言ってこない同僚は魅力的に映るだろう、自分にはできないのにずるい、と。 ここから一波乱起きそうだ。結婚式って本当に楽しい♪きちじつごよみ 岩岡ヒサエ名無し私の結婚式は、プランナーさんではなく、式場の営業の女性でしたが、彼女がいなかったら成り立ちませんでした。 畳の部屋での披露宴だったので、皆さんに靴を脱いでもらってリラックスしてもらいたい。 でも、お庭もきれいだから堪能してもらうために、デザートは、外で食べてもらいたい。 しかも、ひとりひとりに手渡ししたい! 靴を脱いでいるのに、その後外に出るには、出席者に靴を再度履いてもらわなきゃならない。 どうしょう・・・。 その時、今までやったことないのですが、お庭に赤い絨毯を引いて、お客様には、スリッパを履いてもらいましょう♪と提案してくれました。 また、披露宴が盛り上がりすぎて時間内に終わらなくても、大目に見てくださり、途中で、新幹線が間に合わないと新郎側の両親が退場するというハプニングもあり、友人からは、今までで一番面白い披露宴だったと喜んでももらえました。 式の最中に、その方は、お仕事がお休みだったのにも関わらず、こっそり顔を出してくれてホッと安心した憶えがあります。 本当に、大変な仕事だと思いますが、やりがいはある、この素敵な女性に会って、私も一時期ウェディングプランナーに憧れた時がありました。いくえみ猫(にゃんこ)は可愛いそろえてちょうだい? いくえみ綾名無しいくえみ猫(にゃんこ)達は可愛いにもほどがある。見ているだけで癒やされる話も多い。ただ老猫だから悲しい別れもあったりもする。でもそれも含めて、猫を飼うということなんだろうな。 ブンたんも可愛いけど、最新話のルルのエピソード好きだった。 温かくて切ない天使との生活 / Heart-warming Gloomy Life With The Angelワンルームエンジェル はらだOrad初めてはらだ先生の漫画を読んだ。先生が人気がある理由がよくわかった…絵が美しいだけじゃなく、ストーリーもとても美しい。映画のような雰囲気が本当に素晴らしいと思った。 --- [Review] This is a bitter sweet story about a guy and an angel. Actually this is for the first time I've read Harada-sensei's work and now totally understand why she is highly evaluated by BL fans from the bottom of my heart. Although the story includes some comedy parts, mainly filled with calmness and sorrow so it's low-key mood as a whole. Heart-breaking story is always beautiful as hell...I can't help loving this. [Plot] Protagonist Koki works for convenient store as part timer, he had been a underling of Yakuza before. He lives in tiny old apartment like living dead with low salary everyday. One day, gangs who know his past picked a fight with him at back alley. After Koki easily knocked out one guy, he got closer to the other guy but unexpectedly, he was stabbed with knife. At the moment, intense bursting sound occurred and an angel looks like middle school boy was fallen from the sky.ウェディングプランナーの悲喜交交きちじつごよみ 岩岡ヒサエ兎来栄寿『孤食ロボット』、『土星マンション』の岩岡ヒサエさんが結婚式をプロデュースするウェディングプランナーを描いた物語。 最初のお話では本が好きな夫妻のために既に運営を止めていた私設図書館を貸し切って行う結婚式の様子が描かれるのですが、こんな式を挙げられたら素敵だなぁと本好きとしては思いました。 「どうやったらお客様が一番喜んで幸せになって下さるか」ということを考えるのは多くの職業に共通するところであると思いますが、そのためにできることを真摯に考え抜き、実行し抜く主人公の姿に異業種であっても共感と尊敬を覚えずにはいられません。 大手ホテルから独立した女性主人公に複雑な想いを寄せる男性ウェディングプランナーの視点でのお話も描かれるのですが、彼が彼女の手腕に発奮する様子にも共感します。今抱えている仕事でもっとできることはないか、と考えさせられました。 また、客側でも男女のすれ違う考え方などもあるあると思わされます。結婚式を挙げる前に夫婦で読んでおくと良いマンガかもしれません。中身入れ替わりのお決まりを壊してくれる傑作WHITE NOTE PAD ヤマシタトモコ名無しまず、入れ替わって1年が経ち、2人が偶然出会うところから物語が始まる。そして「どうやったら元に戻るのか」という点は飛び越えて、これからの生き方と、「ふたりの自分」を見つめ直す作業が発生する。そこはもう、お決まりは通りませんよね、さすがです。という感じ。 とくに後半はエンタメというよりはどこか哲学的な、入れ替わった自分は本当に自分なのかということと、元の自分の記憶と他人の体を持つ自分は「ひとり」なのかというような問答が繰り返される。 ヤマシタトモコの漫画はそういうのが多い気がするけど、セリフが着地しない事が多く「結局何がいいたいのか」がわからないことが正直ある。でもそのほうがリアルなのではと思わせる力があると思う。 最後は、こうなったら結末はこう、でもこっちだったらこうなるね、というような複数のエンドが用意されていて、どっちに行くかは教えてくれないのがニクい。 料理が心を癒やすかしましめし おかざき真里ナンシー食べるだけじゃなくて、丁寧に作ることって大事だなぁと普段から思っているので、共感しながら読みました。 再会した美大卒3人組。それぞれ苦悩がありながら、3人で集う食事で笑って泣いて癒やされて。大人が心を開けるところって必要ですよね。 おかざき真里さんの綺麗な絵でダメな大人を描くとすごくセクシーに見えて良いです(´・ω・`)大人のこじらせ心理模様サプリ おかざき真里aico大人のちょいこじらせ恋愛模様がおもしろい。ピュアな青春ものにはない、複雑な各々の心理状況が読み応えあります! そして絵が綺麗で好き!とても面白かった!気…いいね!光源氏くん えすとえむPom とても面白かった!気軽に読める楽しい作品でした。 普通のOL(沙織)の生活に、何故か平安時代からイケメン光源氏がやってくるお話。 彼等はSNS(インスタ、ツイッター、次はyou tuberの予感)も使いこなし、現代生活に馴染んでる。いや、楽しんでるのか。笑 また、哀愁に浸ったり感情を揺れ動かされると、その想いを短歌にする。 ふとした時に思い出し笑いしてしまうくらい、私は全てがツボにはまり、ツッコミどころ満載の休日おすすめ漫画だと思います。 じっくり進む大人のBL3番線のカンパネルラ 京山あつきnyaeザッとした線の描き方も今まで読んだBL漫画にはあまりなかったので新鮮だったのと、あらすじを見ないで読んだので、主人公は最終的に誰と…?というのがわからなかったのが良かった。 相思相愛だと思ってた恋人にフラれて傷心の主人公、性的マイノリティを理解しようとするもから回っちゃうノンケの上司、同じ駅で会う可愛い男子高校生、ゲイを隠さずに入社してきた馴れ馴れしい部下など…色んな人間関係が交差する様子もじっくり描いている印象。できたて家族の人間模様ビューティフル・エブリデイ 志村貴子名無し不定期連載?なのでゆっくり進んでいる。 親同士の再婚で年頃の子供達がひとつ屋根の下でなんやかんや。志村貴子の漫画でこういうコマは初めて見たかも。笑「自分を愛する」ってなんなんだ愛しのパニックルーム 多田基生名無し前作も読んだのを覚えてるけど、この作家さんはすごいと毎回思う。埋もれがちな小さな声を拾って漫画に落とし込むのが上手い。 タイトルと内容がそんなにぴったりきてない気もしなくもないが、それはそれとして内容は素晴らしいです。 自分を愛する・肯定するって一見正義というか正解というか、毒のない言葉に見えるけど、でもそれって一体なに、ってのを改めて考えたくなった。自分が人に言うことは多分ないけど、言われて余計に苦しむ人がいるんだってことは頭に入れておきたい。 展開が読めない!こちらから入れましょうか?…アレを 松田環大トロギャグか…?と思いきや少しシリアスな展開もあり、続きが気になります。 新鮮なセックスレス解消法です。完結するまで死ねないSTAYGOLD 秀良子nyae何を勘違いしたのか4巻で完結していると思って一気読みしたら全然してなかったー!そして続きを読むまで死ねん!! 男だらけの家庭に女児が(しかもしっかり者の可愛い女児が)クッション役としている風景良いですよね。途中で駿人が高校の寮に入って久しぶりに会ったらめちゃでかくなってたみたいな大好物展開があったので、菊花も美少女になるまで描いてほしい。 ジャンルはBLで間違いないんだけど、家族ものとしても設定がしっかりしててちゃんと面白いです。 4巻まで続いてて更にまだ終わってないというのはつまり、一筋縄ではいかない恋なんですね…駿人は高校生になったことで中学生時代とは違うアプローチがあると思うんですけど、コウと日高くんはどうなるんや…やっぱコウが会いに行くのかな。 紙の方は5巻が2月に出るみたいなので電書がいつになるかはわかりませんが頑張って待ちます。<<1213141516>>
宇仁田先生の描く恋愛マンガはだいたい読んでますが、これがいちばん好き…というか、鎌谷くんが好きなのかも。とちゅうで終活のために黒髪になるのもたまらないんですよね…!!言葉はぶっきらぼうなのに、行動で愛を示してくれるというのが良い。当然それはフィクションの話で、現実の人間はちゃんと言葉も優しくあれと思いますが。 人と人の適切な距離感、いわゆるパーソナルスペースの広さって人それぞれで、それも相手によって変わるというのをこの漫画で学びました。表紙の二人がメインですけど、周りのキャラもみんな可愛くって、とくにサモ・ハン・キンポー似のキンポは、昔は超絶イケメンで女性関係のトラブルが絶えなかったというエピソードも含め、好きなキャラです。 これを読んでたのは高校生くらいで何も考えずに読んでましたが、今思えばただの恋愛マンガではなく、男女平等ってどうあるべきなのかといったようなことがテーマなのかなと思えます。