講談社マンガの感想・レビュー6230件<<4344454647>>女子校のゆるい空気感の良さ #1巻応援兎山女子高校2年1組!! 清水幸兎来栄寿2023年も気付けば折り返していますが、卯年に読みたい作品がまたひとつ登場しました。 今の『週刊少年マガジン』はとにかくラブコメ激戦区なのですが、その中で一際異彩を放っているのがこの作品です。 女子校が舞台といえばお嬢様高校かそうでないかで分かれますが、本作は後者。気取らず飾らず等身大の女子高生たち、そして彼女たちの担任である倫理教師の水戸耕平(31)を中心として、ゆるく楽しく姦しい日常を過ごしていく姿がコミカルに描かれます。 私は、耕平に密かに好意を寄せる生徒・牧田が特に好きです。かわいかったり、少し暴走したりする牧田の言動は程よくラブがコメっていて良いです。それに対して、耕平がとてもフラットな反応なのもまた良い味が出ています。 ただ、特に何も事件が起きていなくても日常の掛け合いだけで面白いのが才能を感じさせます。生徒も教師も個性豊かなキャラクターたちが入り乱れ、10代のころを思い出す仄かなノスタルジーと、たっぷり入った笑いが心地良く毎回楽しみな作品です。 筆者自身が女子校出身で、しかもまだ10代ということでフレッシュな記憶や体験を元に描かれているという部分も大きいのかもしれません。個性的なキャラクターたちにはモデルがいそうです。 『あずまんが大王』から『女の園の星』まで、女子高生たちの若いエネルギーが生み出す笑いが好きな方にお薦めです。錬金術を目指す女の子の試行錯誤が素敵シャティと錬金術の町 飛田じゃぱおstarstarstarstarstarぺそ細部まで丁寧に描かれた大人から子供まで夢中になってしまう可愛らしいファンタジーでした♪とんがり帽子のアトリエが好きならこれも好きだと思います。 1話で一番良かったのが炎石を分離するシーン。 依頼に必要な炎石が、箱の中にしまわれていたのにも関わらずワタグモに食べられてしまいます。しかしシャティ「焼けば石だけ取り出せる!」と気づきやっそく焼いてみることに。しかし不思議なドロドロが出来上がってしまったことで、焼いたとき箱の中にはワタグモと炎石以外の何かが入っていたのだと気づくのですが、「何が入っていたのかが分かれば、分離する方法がわかる!」と論理的に考えるシャンティが、ものすごく理系でかっこいいな〜とワクワクしました。 何が入っていたのか思い出すために、お話の冒頭でシャティが作っていたまだ合格基準に満たない水晶液が役に立つ展開もグッときました✨ こういうファンタジー大好きなので続きが楽しみです。男、子持ち、必読離婚しない男 大竹玲二名無し男が親権を獲得できるのは1割程度みたい。 もちろん、男側に原因が多いという事もあるのでしょうが。 この漫画の主人公は離婚をして、親権を獲得計画を実行しています。 奥さんは浮気三昧で、家事はしない。たまたま顔が良いから娘も可愛く生まれていてタレントに育てるという暴挙に・・・・ 胸糞悪い母親です。 男としては、頑張って上手に離婚をして親権を獲得してほしいものです。 子供側の意見や気持ちも上手に描く事を期待しています!!長耳でなくて高耳江戸前エルフ 樋口彰彦starstarstarstarstarママ子エルダが駄女神でいい!! なんて現代になじんでいて俗世的な神様でしょう(召喚されただけだから、神っていうのもなんか違う気もするけど) ゲームにネット通販でお取り寄せ、購入特典なんか気にしてかってる感じがウケる。 でも人見知りで外にはほとんど出ない、変装もバレバレでみんなわかっているけど見守っている。 町の人と神社の関係性がほっこりしていていいお話でした タイトルに納得結婚は墓場かゴールかロマンスか 美波はるこ はるこstarstarstarstar_borderstar_bordermotomi主人公が真面目で計画通りに進めるタイプです。 そんな彼女に合わない...となる中、チャラそうで適当そうな男性と出会い話が進んでいきます。 仕事ではバリキャラ一件クールのように見えるけど実はいろいろ悩んだり掻き乱されたりする姿が可愛いです。 続きが気になります。とにかく松永さんのキャラが良すぎるリビングの松永さん 岩下慶子starstarstarstarstar_bordermotomi※ネタバレを含むクチコミです。こんな王子いないうるわしの宵の月 やまもり三香starstarstarstar_borderstar_bordermotomi絵がとにかく美しく最高です!! もともと王子とか王子様的なストーリーが好きなんですが、この漫画は本当におすすめです。 ヒロインもヒーローみたいにかっこいいのに薔薇がめちゃくちゃ似合うくらい美しいですし、もう一人の王子もさすがイケメン!!と言わんばかりの立ち振る舞いとセリフ、そして色気があってグッときます。 お兄様の結構なシスコンなのに、まだ駄々洩れていない死に戻りの幸薄令嬢、今世では最恐ラスボスお義兄様に溺愛されてます 柚子れもん 山いも三太郎starstarstarstarstar_borderママ子死に戻りで養女として引き取られた日に時間が巻き戻っている!! 断罪からの死亡だったから、今世では回避のため周りとの関係性を変えていこうとしているが難関が・・・ 凍り付くくらい恐ろしいお兄様と仲良くって 怖い兄は表情筋は働いてないだけで、実は溺愛されていたことを知るしどんどん過保護になっていく。 前世の彼女の死後のエピソードは溺愛っぷりを表しています。 途中からグッとくる。九尾狐の花嫁 占地starstarstarstarstar_borderるる最初の方は結構無理矢理で羅仙が可哀想で読むの辛いんだけど、羅仙が九尾狐に「芙蓉」と名付けた辺りから2人がお互いに対して愛おしいと感じるようになる場面はちょっと泣いてしまった。素敵なDIY、楽しい貧乏ホクサイと飯 鈴木小波まみこ※ネタバレを含むクチコミです。 まったり異世界系がちょうどいい異世界ウォーキング 小川慧 ゆーにっと あるくひと六文銭異世界系漫画というと、スキルを駆使して(たいてい最初は弱かったりするが)なんやかやで最強になっちゃうバトル系が多いのですが、本作はちょっと違う。(3巻時点) 主人公のスキルは「ウォーキング」という、どんなにも歩いても疲れない程度のスキルで、そんなのだから異世界を練り歩いて楽しもうとする感じがまったりして心地良いんですね。 トコトコ歩くだけで、その世界の設定や雰囲気をゆっくりと楽しむ感じが、異世界を旅行しているような気分になります。 メインも「お使い系」(どこどに〇〇を運ぶ的な)のクエストをやっている感じ。(最新刊になると、ちょっとしたバトル要素もありますが、) 歩く歩数で、レベルアップもしているので、気づけば超強くなっているとかあり得そうですが、今のところは、ひょんなことで出会った冒険者の女性2人と料理したり、イチャコラしたりでのんびり旅を続けています。 これが読んでいて、ちょっとした癒やし効果があり、血沸き肉踊るバトル系の異世界モノとは違った楽しさがあるので、異世界ジャンルは好きだけどそういう作品に食傷気味だった人におすすめしたい1作です! 話そのものはとてもよかった今なら分かることをあの時知れたら 三山高名無し最後の方にタイトルである「今なら分かることをあの時知れたら」という言葉が何回か出てくるので、読み手はここで「タイトルそういう意味か」とハッとしたりグッと来たりするところなのだろうけど、自分はあまりピンとこなくて、申し訳なくなってしまった。でもそれ以外ではストーリーもとてもよくて、絵柄も好きですし、良い読み切りです。この2人がこの先友達としてどんなふうに関係性を築いていくのか知りたいです。イケメン転校生とオカルトくんの友情もの月の光に照らされて ラライヤ佐藤名無し友情ものとしてはわりと王道で、でも以外な展開にびっくりしたので、かなり好きな話です。 アホなふたりの友情ものイルズウィンク あやき名無しイケメンだけど近寄りがたくて友達がいないイルくんと、空気が読めないけど信念はある不良・保坂。何故かウインクされた人は幸せになると言われているイルくんは、周りにハブられている保坂を見て彼の幸せについて考えるように。次第にふたりの間には妙な友情が生まれてくる。読みながらなんとなく思っていたことを、途中でモブの女子がはっきり言ってくれていて「そうなんだよね〜」とうなずいた。こだわりを見つめ直すアナクロより愛を込めて 空弓名無しガラケーが悪いって話ではないけど、一度自分のこだわりを見つめ直していまの生活に合わせて変えてみたら、実は視野が広がったりするのかもしれないと思った。うわぁ…プルースト 登坂いさ名無し※ネタバレを含むクチコミです。 反町くんには彼女がいないの感想 #推しを3行で推す反町くんには彼女がいない 有川祐starstarstarstarstar_borderleon・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ ありきたりなようでどこかありきたりじゃない。怖い話や重苦しい話、カオスな話と心にザラつきを残すような作品だと思う。 ・特に印象に残ったところは? 主人公の姉の旦那が主人公を狙った話が怖かった。あとは、恋話や5巻から始まる「律編」は読み応えありかな。 ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! どこがどう面白いか説明しづらいけど、作者にしか描けない学園漫画だと思う。関連作の「彼女とデート」も是非。みかんいいやつみかんくんは食べさせたい! 西村たまじ野愛西村たまじ先生の漫画は絶対に面白いです。笑い所が細かく盛り込まれていて全部外さない。ストーリーも凝っていて面白い。この作品もきっとそう! と思って読んだらものすごくシンプルなストーリーでした。みかんくんがいろんな人にみかんを食べさせようとするお話。 たったそれだけなんですが、やっぱり面白いです。 みかんくんは奮闘するわけでもなくそこにいるだけで、でも人を応援したり話聞いたり体張ったりするいいやつでした。 みかんくんもっと読みたい。人の心を少しだけあったかくしてくれる作品です。救いはあるのでしょうか #1巻応援クラゲの骨は青 追本兎来栄寿『花は口ほどにモノを言う』の追本さんの新作なら間違いなく面白いはずだという確信に近い期待を持って、楽しみに第一話を読みました。 そして、読み終えた後は第一話最後のセリフと同じ感情に陥りました。 不穏と不安と闇と絶望をじっくりコトコト煮込んで冷やして固めたものを、見目は良い薄く脆い何かしらで覆って取り繕った歪な料理のような。普通の物語であれば救済を担いそうなはずの存在が、名状し難き深淵へと繋がる道塗となっています。 以前から感情表現の巧さは光っていましたが、マンガという媒体における不穏さを煽る表現力もすこぶる高く、常に嫌な予感をもたらされます。その一方で毎話毎話の引きも非常に強く、ページを捲る手が止まらなくなる。そんな魔的な誘惑を感じる作品です。 言うまでもなく通常クラゲには骨はないわけですが、それを青いと表するタイトルは一体何を意味するのか。 ジェットコースターのような目眩く展開と、精神へのダウン追い打ち。色々な意味で目の離せない物語です。 どんなご利益があるのかね?江戸前エルフ 樋口彰彦starstarstarstarstar_borderこめつぶエルフがご神体ってなかなかな発想。 名前も高耳神社って名前すごくマッチしてる!! しかも全国に結構なエルフがいてるなんて、みんな美人さんで可愛い、癒されます! この数十年引きこもりになってしまって町の人との交流がなかったけど、新米巫女といっしょに少しずつだけど月島の街に出て現代のお江戸満喫! 長く生きるエルフとの考え方や距離感の違いなんかが面白いっす。無理私がひとりで生きてくなんて ハルノ晴名無しなんだろ…夫がアレなのはもちろんだけど、主人公もどうにもイラついてしまう あまりにも幼稚… それとも、今時「明るさだけが取り柄な主人公が男に愛され男によって引き上げられる」「男は女のピュアさや幼稚さ(純粋とかまっすぐとか形容する)に惹かれる」話だから腹立つんかな… 男に捨てられて別の男にチヤホヤされる話は苦手なんだよね… 結局男ありきやんけという【長文注意】ザ・ファブル第二部が終わると言うので色々思ったことを。。ザ・ファブル The second contact 南勝久名無し※ネタバレを含むクチコミです。 正反対な二人、クロエとエマ。そしてシモンくん。#1巻応援クロエマ 海野つなみPom クロエとエマ。正反対の二人。そしてシモンくん。 シモンくんがクロエとエマの二人の中間に入ってくれて、良い感じにスパイス的な役割を果たしている。 クロエは占い師だけども、未来は占いではほぼほぼ当たらないと思っている辺り、現実的だな〜と思う。 しかしながら占い行く時って、(?)がありつつ迷いつつも、悩みすぎて自分じゃどうしようも出来ない時に導いて欲しい気持ちや背中押して欲しい気持ちは分かる気がする。 結論、エマとクロエの会話、シモンくんの癒しが心地よくてページをめくってしまう。豆腐屋桶川物語の感想 #推しを3行で推す豆腐屋桶川物語 城としあきstarstarstarstarstarleon・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ 豆腐の取材ができていて、大阪の下町の雰囲気や人間ドラマが如何にも現実に有りそうな感じがしている。 ・特に好きなところは? ひたすら豆腐作りに励む兄とそれを度々手伝う女学生との恋。巻数が進むに連れて徐々に進展していくのが良い。 ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! 古くて手に入れにくい作品ですが、じんわりしていて良質な漫画だと思う。<<4344454647>>
2023年も気付けば折り返していますが、卯年に読みたい作品がまたひとつ登場しました。 今の『週刊少年マガジン』はとにかくラブコメ激戦区なのですが、その中で一際異彩を放っているのがこの作品です。 女子校が舞台といえばお嬢様高校かそうでないかで分かれますが、本作は後者。気取らず飾らず等身大の女子高生たち、そして彼女たちの担任である倫理教師の水戸耕平(31)を中心として、ゆるく楽しく姦しい日常を過ごしていく姿がコミカルに描かれます。 私は、耕平に密かに好意を寄せる生徒・牧田が特に好きです。かわいかったり、少し暴走したりする牧田の言動は程よくラブがコメっていて良いです。それに対して、耕平がとてもフラットな反応なのもまた良い味が出ています。 ただ、特に何も事件が起きていなくても日常の掛け合いだけで面白いのが才能を感じさせます。生徒も教師も個性豊かなキャラクターたちが入り乱れ、10代のころを思い出す仄かなノスタルジーと、たっぷり入った笑いが心地良く毎回楽しみな作品です。 筆者自身が女子校出身で、しかもまだ10代ということでフレッシュな記憶や体験を元に描かれているという部分も大きいのかもしれません。個性的なキャラクターたちにはモデルがいそうです。 『あずまんが大王』から『女の園の星』まで、女子高生たちの若いエネルギーが生み出す笑いが好きな方にお薦めです。