攻殻機動隊

VR能攻殻機動隊を見たんだが

攻殻機動隊 士郎正宗
名無し

あんまり話題になってない感じでもったいない…。と思ったのでちょっとした感想とかプチ情報を書いてみます。 興味持ってくれる人がいれば嬉しいです。 https://ghostintheshellvrnoh.com ・物語は人形使い遭遇後の素子を捜索する流れ。驚いたのが原作2巻の魂合環(霊能局のひと)とか出てくる。居たな〜。 『ARISE』とか『2045』とかSF前面に出したリメイクが続いてたから新鮮でした。能にするなら原作のスピリチュアルな要素がマッチしてると思った。 ・開幕から「素子は何処(いづこ)…」ってバトーが出てくるのが面白かった。何の媒体でも全然ブレないな。 ・VR映像はすごい。舞台に居るのが役者本人なのか投影映像なのか全然判別できない。本物だと思って見てた素子がサァ…と消えていくところとか本当に光学迷彩みたいだった。 ・能なのに「ゴースト」っていう横文字のセリフが出てくるんだけど、これはバトー役の川口晃平さんのこだわりだとアフタートークでお話がありました。ちなみに川口さんはかわぐちかいじ先生の息子さんだそうでこれもビックリ。 自分は能まともに見るの初めてで知識もなかったんだけど、能に詳しい人が見たら引用元とかもっと楽しめるんだろうなと思った。能・VRの時点で超先鋭なのに更に攻殻が加わって、それでも見事に「攻殻」として成立してたのが一番感動でした。 正直1回見ただけだと「なんかすごかった…」っていうのが大半の感想になっちゃったから繰り返して見てみたい。また上演してほしいです。 他にも見た人居たら色々お話したいです!

彼女、お借りします 公式アンソロジーコミック

豪華作家陣が描く『かのかり』

彼女、お借りします 公式アンソロジーコミック 宮島礼吏
じょうじ

豪華すぎる作家陣が描く、『かのかり』アンソロジー本です。一つ一つのページ数は少ないものの、思い入れが込もった作品揃いで『かのかり』人気の高さが伺えます。印象的だった作品を挙げると、桜井のりお氏、五十嵐正邦氏、川村拓氏の作品。 ・今をときめく漫画家・桜井のりお氏は、更科るかがお気に入りのようで、和也が自宅でAV鑑賞している所へ、るかちゃんを乱入させてとんでもないハプニングを起こすという内容。まさに桜井のりお氏にしか描けない持ち味が発揮されています。 ・五十嵐正邦氏は、作者の宮島礼吏氏と”師匠・弟子”の関係だけあって、作品世界の再現度が誰よりも高いと感じました。それでいて『川柳少女』っぽさも感じさせてくれるから凄い。メインキャラもほとんど登場させるほど気合が入ってます。 ・川村拓氏 単純に『事情を知らない転校生がグイグイくる。』が好きなので…。この人の描くラブコメは良いですね。 船津紳平氏のように、自らの土俵を100%活かしたギャグも面白い。他にも『寄宿学校のジュリエット』の金田陽介先生など、超絶上手い人が集まってます。 また、作者本人による"マイソロジー"なるエピソードも2本収録されているのですが、特に2本目には、本誌では絶対お目にかかれないようなお色気シーンが収録されていて驚きました。ファンならこのページの為だけにだけ買っても良いでしょう。 <作家陣> 宮島礼吏 赤信号わたる 五十嵐正邦 いだ天ふにすけ 植野メグル 金田陽介 川村拓 こげたおこげ 虎助遥人 梧桐柾木 榊カルラ 桜井のりお しろまんた 瀬尾公治 堂本裕貴 nonco 肘原えるぼ 船津紳平 ぶよ もすこ 矢神翔 山本崇一朗 若林稔弥

コンプレックス・エイジ

突きつけられること

コンプレックス・エイジ 佐久間結衣
ナベテツ
ナベテツ

自分は確実におたくなんですが、コスプレという分野に興味はそれほどなくて、話題になっていたから読んだのですが、本当に色々考えさせられ、心に深く突き刺さりました。 もしこの作品を読んで何も感じない人は、幸運なのか無趣味なのか想像力がないのか、そのどれかだと思います。 コスプレイヤーがいつまでコスプレを続けるのか。その問いかけを「容姿」だけに限定して読んでいるならば、無縁に考えるかもしれません。しかし、この作品が問いかけ、そして考えさせるのは、誰にとっても「年齢」というのは無縁ではいられないからです。 例えば、身体を動かす趣味、ランニングやスキー、草野球やサッカーやフットサルを一番の趣味にしている人は、それを加齢によって諦める未来を想像してしまうと思います。あるいは、スタンディングのライブに行けなくなる年齢。老眼で文字か読めなくなる未来。この作品の表象はコスプレですが、読者は恐らく、自分自身にとって大事な趣味というものを諦める瞬間を、嫌でも考えてしまうのではないかと思います。 勿論、結婚や出産で趣味と離れてしまうことはあると思います(作中でも語られています)。しかし、多分我々の生きている「今」は、それらの人生のイベントの後でも趣味を続けられる環境がある程度整えられています。 かつて、「老いは恥ではないのだよ」と語って40歳を過ぎてからチャンピオンにカムバックしたボクサーもいました。しかし、どうあっても「老い」は現実に訪れるものです。寿命が伸びている今、自分が趣味を諦めることになる可能性について考えることは、体験として貴重なものなのではないかと思います。