「このまま、しよう? そろそろ、作ろう……俺たちの赤ちゃん」妻の可愛い姿を見られたくなくてツンツンしちゃう夫颯真(そうま)と、イチャイチャしてる所を見られるのが恥ずかしくてツンツンしちゃう妻澄乃(きよの)。上司と部下のツンツン夫婦ぶりは、職場のみんなに心配されてしまいがち。そんな二人が行く社員旅行の行き先は、風情豊かな温泉旅館。同僚達の目を盗んで二人っきりになるチャンスは来るのでしょうか。
「好きだよ。いまでもあの頃と変わらず…それ以上に」電器メーカーの事務員未知瑠(みちる)は、銀行役員である父の勧めで大手商社の御曹司とお見合いをすることに。だが待ち合わせのラウンジに現れたのは、かつて想いを寄せていた同い年の幼馴染洋人(ひろと)だった。思わぬ再会と政略結婚という関係に戸惑いながら、あの頃の恋を取り戻すように時と身体を重ねる二人。だが未知瑠は、他の女性と親し気に歩く洋人を見てしまい…
「あたしは運命の男よ。あたし以外はあんたには釣り合わないわ」第一王子から婚約を破棄された侯爵家の令嬢エリーズは、自身の将来や王都への失望を胸に遠方の観光地を訪れる。そこで彼女に声をかけたのは、優しい眼差しとオネエ言葉の美丈夫、騎士団長アドルフォだった。明るく美しい彼と麗しの一夜を共にするエリーズ。だが彼を伴い家に帰るエリーズを待っていたのは、自分を捨てた王子の新しい婚約者との邂逅だった…。
「エリーサに恋をしてから、僕はずっとこの日を待っていたんだ」森の奥の魔女エリーサは、伯爵夫妻の幼い息子ロランの病気の治療を依頼される。彼の病が何者かの呪いだと見抜いたエリーサは、解呪のためロランを預かり共に暮らし始める。少しずつ心を開きエリーサに懐きながら、美しい青年へと成長したロラン。だが彼の二十歳の誕生日の夜、ロランは突然「あなたのことが好きでたまらない」と甘くささやいてエリーサを押し倒し……
「ご褒美が欲しいな。永遠に一緒にいたい」インストラクター加恋の理想の男性は、ヒストリカル系の小説や漫画に出てくるような細マッチョの誠実な王子様。だが召喚された異世界で加恋が出会ったのは、悲しみに沈みぽっちゃり体形になってしまった王子フレデリックだった。彼の心を癒し健康を取り戻さなければ、元の世界には帰してもらえない……加恋とフレデリックのダイエット計画が幕を開ける!
「この指輪を見てもまだ、思い出せないか?」メリフィルト公爵家令嬢ステラの元に、王太子テオドールとの縁談話が舞い込んだ。両親は喜んでいたが、幼い頃に出会った名も知らぬ少年との思い出が、ステラの唯一の心残りだった。いよいよテオドールの元へと嫁ぐその日、「初めまして」と自己紹介をしたステラ。だがそれを聞いたテオドールは、「お前には俺と『契約結婚』をしてもらう」と冷酷な声でステラに言い放ち……。
「い、いやだ……ッ。何で俺が、こんな情けない姿……ッ!」酒場の給仕娘エイプリルは、食うに困らない生活を夢見てお城勤めのメイドの職に応募する。しかし見習い初日、エイプリルは冷酷と評判の第一王子ライナスの下半身にお茶を零す大失態を犯す。エイプリルが慌てて拭っていると、見る見るうちに反応してしまう王子の下半身。恥ずかしさに取り乱す王子をどうにか取りなそうと、エイプリルは意を決して彼を押し倒し……!
「俺はきみが羨ましい。あの子の成長を見守っていられたんだから」伯爵令嬢クラウディアは、食事会で出会い惹かれ合った次期侯爵カルミネと情熱の一夜を過ごす。それきり再会が叶わないまま時が経ち、クラウディアの妊娠が発覚する。風の噂で婚約したと聞いたカルミネの立場を案じ、おなかの子の父親が誰か決して言おうとしないクラウディア。激怒したクラウディアの父親は、彼女を家から追い出してしまうが……。
「発情の香りがしますね。お手伝いを僕にさせてくださいませんか?」オタクな社会人だった現世から18禁乙女ゲームの世界に転生してきた悪役令嬢のキャロル。王弟殿下から婚約破棄されてしまう悲惨な結末を回避するため、キャロルは攻略対象外の執事、もふもふ尻尾の獣人ラドを味方にしようと画策する。だが以前から彼女を番(つがい)と定めていたラドの愛撫に、18禁ゲームならではの性的刺激に弱いキャロルの体は逆らえず……
「……あなたの傍にいるのは私だけでいい」父の跡を継ぎハルヴェール公爵となったロゼッタは、相手に舐められないよう男物のスーツに身を包み、激務の日々を送っていた。日頃の疲れのせいもあり、ある日のパーティーで酒に酔ったロゼッタは、婚期を心配してくれた年下の執事ブラッドを挑発してしまう。「そこまで言われたら責任を取らざるを得ませんね」豹変したブラッドを前に、経験のないロゼッタも引くに引けないまま……
「ナナオ……俺を欲しがってくれ。お願いだ」将来自分の店を持つことを夢見ていたカフェ店員の笹倉七緒は、ある日異世界の『パーカネン王国』に迷い込んでしまう。面倒見のいい銀髪の騎士団長トルスティの計らいで、念願のおしゃれなカフェを開くこともできた七緒だったが、訪れる客はお酒目当ての屈強な騎士さんたちばかり。思ってたのとちょっと違う……そんなある夜、珍しくトルスティがひとり店に残っていて――
「痛みも辛さも……悲しみも。すべてを耐え抜いた貴女が、俺は愛おしい」破格の補償金と引き換えに強国獅子王ヴィークのもとに嫁がされたのは、『嫁き遅れの古株姫』こと伯爵令嬢エルディラ。名目上の妃でいればいいはずだったのに、「飾りの妻などいらぬ」と言い放ったヴィークは夜毎にエルディラを求めてきて――話が違います!