「言っただろう、今の俺は抑えが利かないと」強面の騎士団長ヴォルフガングに一目惚れし、自身の恋心を手紙を綴り続けた伯爵令嬢セレナ。ヴォルフガングもまた、軍人の自分が彼女と不釣り合いでないかと悩みながらも、今度の舞踏会で告白する決意を固める。想いを通い合わせ、早速甘い甘い新婚生活を始める二人。だがセレナに横恋慕をする隣国の公爵令息エリックが、二人の仲を引き裂こうと目論見を始め……。
「エリーサに恋をしてから、僕はずっとこの日を待っていたんだ」森の奥の魔女エリーサは、伯爵夫妻の幼い息子ロランの病気の治療を依頼される。彼の病が何者かの呪いだと見抜いたエリーサは、解呪のためロランを預かり共に暮らし始める。少しずつ心を開きエリーサに懐きながら、美しい青年へと成長したロラン。だが彼の二十歳の誕生日の夜、ロランは突然「あなたのことが好きでたまらない」と甘くささやいてエリーサを押し倒し……
「何度聞いても、君が淫らに喘ぐ声はかわいくてたまらない」生まれながらに光の魔力を持ち、世間の目を逃れるように暮らしていたリディア。光の魔力を狙う教団の魔の手からリディアを救ったのは、かつて彼女が一度だけ言いつけを破り、光の魔力で命を救った魔王ザサラメールだった。リディアの優しさに愛を知ったザサラメールは、孤独だった彼女に求婚し自らの城へ連れていく。魔王と聖女、二人の愛の淫夜が始まる……!